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●UC-win/Road Shape file プラグイン |
UC-win/Roadデータ交換 |
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●はじめに
Shape fileは1990年初めからESRIにより開発され、今日GISの世界で一般的に使われているファイル形式です。
Shape fileとは1つのファイルフォーマットではなく、複数のファイルから構成されたGISデータを意味します。1つのデータセットに最低3つのファイル(shp, shx, dbf)が必要で、必要に応じて更に8種類のオプションファイルが存在します。
下表は一般的に広く利用されている空間及び、非空間データ保存の ESRI 形式(SHP)とCAD
データ(DXF)を比較したものです。
▼SRI 形式(SHP)とCADデータ(DXF)を比較
分類 |
shp |
Dxf |
一般 |
1つのファイルに1つのレイヤだけが存在。
バイナリフォーマット。
属性情報が別途存在。
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dBASE III DATABASE フォーマットが存在。
attribute dataで多様なスタイルの主題図を表現。 |
空間情報
(spatial data) |
様々な空間フォーマットが存在。
1つのレイヤに1つの 空間 フォーマットが存在。
属性情報に 空間スタイル, Zvalue… など様々な情報を含めることが可能。 |
空間フォーマットが簡単。
1つのレイヤに様々な空間フォーマットが存在。
空間情報に空間スタイルが存在。 |
属性情報 |
dBASE III DATABASE フォーマットが存在。
attribute dataで多様なスタイルの主題図を表現。 |
外部データベースと連携することができるが加工が必要。 |
幾何学的な情報として「頂点、ポリライン、ポリゴン」に対応し、例えば、地形や道路、湖、河川などに使用することができます。更には、データを実際に利用するための属性データも含まれています。
UC-win/Roadで一般的なファイル形式への対応という動きの中で今回Shape fileのインポートに対応することにしました。UC-win/RoadのLandXMLプラグインに機能付加する形でVR空間作成に必要な基盤データインポート機能として活用できます。
●機能概要
インポート要素:
今回Shape fileプラグインでは地形、道路線形および建物のデータを対象にしています。
Shape fileのベクトルデータからUC-win/Road形式へ変換を行い通常の3D可視化とシミュレーションが行えます。詳しくは以下の通りです。
地形:
Shape fileから平面頂点と標高属性を合わせた形でUC-win/Roadの地形パッチへ変換します。
頂点データ |
属性(標高) |
X,Y |
Z
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X,Y |
Z |
- |
- |
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道路線形:
Shape fileからポリラインデータを取得し、道路平面線形に変換します。変換方法として2つ開発します。
方法1 : ポリラインの頂点を通過点とし、スプライン道路へ変換します。
方法2 : ポリラインの頂点をIP点とし、IP法による道路へ変換します。
縦断線形は自動的に設定し道路を生成します。
建物モデル:
建物の平面外形ポリゴンおよび高さ情報を取得し、UC-win/Road 3Dビルモデルへ変換します。
インポート時、テクスチャ画像の指定も可能です。
●活用
データアクセスオプションで、主なGIS形式、業務用のデータとのダイレクト接続が可能になり、時間と労力を節約することができます。
●新規インポート
プロジェクトのクイックスタートによる日本の50メートルメッシュ地形データ上でShape fileの情報を使用した新規プロジェクトの作成が可能になります。
●合成インポート
既存のデータにもShape fileのデータの統合が可能です。新規道路や建設プロジェクトモデルの周辺道路および建物を追加的に読み込むことでVR空間のリアリティ向上を図ることができます。
●UC−win/Road for GIS (Geographic Information System)
UC−win/Road for GISは地理情報データのマッピング、管理、編集、分析及び出力の基本コンポーネントから構成されるアプリケーションです。
地表面の空間データの参照、情報の入力や重ね合わせ、空間演算、データベース管理、問題点の分析、3D視覚化などをサポートし、多用な情報を扱うことが可能なシステムとして開発を進めています。
このシステムは、施設管理、都市計画、環境影響評価、災害防止など、特に意思決定が必要な分野での活用が期待できます。また、弊社製品UC-win/Roadと連携し、シミュレーション空間上での単位施設物及び地理情報の相互分析と管理を行うことが可能です。
強力なデータ アクセス オプション
様々な種類のベクタ、ラスタ及び DB ファイルのインポート、他の形式へのエクスポートが可能です。
ベクタデータ |
ラスターデータ |
DB及びTEXT |
GEOMania (*.gdf)
AutoCAD(*.dxf/*.dwg)
ESRI Shape (*.shp)
MapInfo MIF/MID(*.mif)
MicroStation Design(*.dgn)
NGI Binary (*.nbi)
NGI ASCII (*.ngi) |
Bitmap(*.bmp)
JPG (*.jpg)
GIF (*.gif)
TIFF (*.tif)
GeoTIFF(*.tif)
Window Meta File(*.wmf) |
MS Excel (*.xls)
MS Access (*.mdb)
Text (*.txt) |
空間演算及び分析機能 "GIS + CAD = Powerful Mapping"
UC−win/Road for GIS は、GISデータとCADデータの連携("GIS+CAD= Powerful
Mapping")をサポートしています。空間情報(spatial data)と属性情報(attribute
data)の編集及び管理が可能です。また、空間客体の間の合集合、差集合、交集合及び対称差集合など、多様な演算機能及びBuffer分析、Chart分析機能のサポートを予定しています。
3次元地形分析機能
地形データを利用して傾斜、標高、方向、陰影、可視距離、地層など多様な3次元地理情報の編集を行うことが可能です。
■UC-win/Road Shape file プラグイン リリース日:2007年11月 |
(Up&Coming '07 晩秋の号掲載) |
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