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●iPipe 下水道設計支援CADシステム |
設計計算から図面作成、数量計算、概算工事費に対応した
トータル支援システム |
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「iPipe(Intelligent Pipe Network Design & analysis の略)」は、下水道の計画、実施設計において、平面、縦断計画の作成、流量計算から縦断図、横断図作成、数量計算、概算工事費までのトータルサポートを行う下水道設計・CADシステムです。
CAD図面上で行った下水道路線系統に対して、(汚水流入量、雨量、面積等)の入力と設定された各設計条件により、自動的に流量計算から管径及び管底高の自動計算を行い、流下能力を有す管規格及びマンホール規格を自動決定し、縦断計画が行えます。更に、自動作成された縦断図に対して諸元(舗装、施工、仮設、基礎等)を設定することにより、横断図の作図や数量計算を自動で行います。また、各種施工工程ごとに単価を設定することにより、概算工事費集計表を自動生成します。
平成17年度末の下水道処理人口普及率は全国平均で約7割に達しているものの、人口5万人未満の中小市町村においては約4割にとどまっており、整備水準の格差が顕著な状態にあります。国土交通省下水道部では、昨年9月に「下水道未普及解消クイックプロジェクト」を発足させました。
(1)新たな整備手法(計画・設計・施工手法)の検討
(2)農業集落配水施設、合併処理浄化槽との連携強化方針の検討
(3)その他の補助制度等の検討
これにより、早期、低コストかつ手戻りのない未普及解消方策の確立が図られています。
以下に本システムの機能概要についてご紹介いたします。
【適用範囲】
●設計対象
自然流下での水理計算による下水道管渠ネットワークを対象とした設計・CADシステムです。
●対応排水形式
排水形式として、雨水及び汚水の分流式、合流式での設計計算、CAD出力が可能です。
●対応管種
既設管と新設管とを混在させた同時設計が可能です。
また、雨水流出における流入時間の考慮(山地流入)や、排水機場等のような大型構造物によって管路の遮断の考慮(ダミー管)の設定が可能です。
【システム概要】
●複数プロジェクト対応
ロジェクトマネージャーにより、1つのプロジェクトとして複数の計画案を効率的に管理できます。具体的には、入力した計画案以外に別プロジェクトの存作成済み計画案の追加、入力または追加した計画案の削除、同プロジェクト内での計画案のコピー及びコピーした計画案の編集が可能です。更に、計画案ごとに名称、管理番号、発注者、期間、備考を記入できます。
●テンプレート
作業を行った計画案に関する管渠、マンホール、構造物の情報などで設定した環境設定に対して、同設定をテンプレート保存することにより、別計画案に対して適用できる機能です。テンプレートで保存された計画案については新規プロジェクトの生成及び追加時に適用できます。
●システム構成
本製品はAutoCAD及びMicrosoft Excelとの連動システムとなっております。そのため、SXF形式はもちろん、DWF形式、DXF形式の図面のインポートが可能です。
●ライブラリ登録
自動決定される管路規格やマンホール規格は、既存コード以外に任意にライブラリに追加することにより適宜追加することができます。また、ライブラリには、管路やマンホールの他に任意の形状の地下埋設物を登録できます。地下埋設物の断面形状は直接座標入力に加え、CAD図面から取り込むことも可能です。 |
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▲プロジェクトマネージャー |
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▲AutoCAD及びMicrosoft Excelとの連動イメージ |
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▲ライブラリ登録画面 |
【機能概要】
●水文計算
流出量の計算は、合理式により行います。降雨強度式は以下に対応し、その他プログラム上で任意の強度式を作成することが可能です。
・Talbot(タルボット)型
・Sherman(シャーマン)型
・久野・石黒型
・Cleveland(クリーブランド)型
●水理計算
一般管と圧送管が同時に設計できます。
一般管は平均流速公式は、Manning式及びKutter式での計算が可能です。
圧送管の流速については、Hazzen-Williams式で計算します。
流速計算は、満管流速または実流速を選択できます。
任意の降雨強度式の入力 |
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●設計条件
最小土被りまたは一定流速による縦断シミュレーションが可能です。
●地下埋設物の考慮
登録された地下埋設物(他のライフラインや任意の地下埋設物)との衝突を回避するよう、これら支障物に対して設定したクリアランスを設けた設計にすることができます。地下埋設物の平面配置は直接座標入力に加え、CAD図面から取り込むことも可能です。
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▲地下埋設物の登録画面 |
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▲地下埋設物を考慮した縦断設計 |
●TIN(三角網)ファイルの自動生成
数値地図(等高線/標高ブロック/標高文字)の情報から、地形三角網(TIN)を自動生成します。このTINファイルから各路線における管路ごとの始終点の地盤高や地盤変化点、縦断路線の地形情報を自動抽出します。
●Babbitt/時間係数の考慮
家庭用下水管の小口径管の設計に際してBabbitt/時間係数による適用することが可能です。 |
▲TIN3Dプレビュー |
【図面機能】
●管網図(平面図)
管路及びマンホールの設計計算結果を描き込んだ管網図を自動生成します。作図項目や配色は適宜変更することができます。
●縦断図
縦断路線のグルーピングは、プログラムで自動的に設定する路線グループでの出力に加え、適宜、路線グループの分割、統合等を行うことにより任意の縦断路線グループの生成が可能です。ポール出力形式や測点の表示形式等フレキシブルに変更できます。
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▲管網図(平面図) |
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●横断図
自動作成された縦断図に対して諸元(舗装、施工、仮設、基礎等)を設定することにより、横断図を自動生成します。測点ごとに標準横断図を出力し、管路諸元ごとに標準横断図を出力します。また、横断テーブルの形式は任意な編集が可能であり、あらゆる施工法にフレキシブルに対応できます。
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▲縦断図出力 |
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▲縦断図出力 |
【計算書機能】
●流量計算書、調書報告書
設計計算結果として流量計算書を出力、調書は全9種類を出力します。
・土工、管路工・マンホール工・簡易土留め
・H-Pile、Sheet-Pile・舗装工・警告テープ・支障物保護工
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▲流量計算書出力 |
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▲調書報告書 |
●数量集計表及び概算工事費集計表
全8種別の数量計算集計表及び概算工事費集計表を出力します。
・数量算出根拠 ・管路類型別土工集計・管路別土工集計・管路工集計
・仮設工集計・舗装工集計・マンホール工集計・管路工事費集計
・推進管集計
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▲概算工事費集計表 |
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▲数量計算集計表 |
■iPipe(下水道CADシステム) リリース日:2007年11月 |
(Up&Coming '07 晩秋の号掲載) |
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