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ちょっと教えたいお

緊急地震速報

■緊急地震速報とは
 今回は、最近、新聞・テレビ等で報道され、その信頼性と有効性について感心が高まっている「緊急地震速報」に関する話題です。本システムは、気象庁が本年10月1日より国内一般向けに本格運用を開始する地震情報配信システムですが、既に試験運用として稼動し、今年3月の能登半島沖地震や、7月の新潟県中越沖地震での有効性から報道機関等でご承知の方も多いと思われます。このシステムは、震源地に近い観測点で観測された情報を感知分析し、数秒以内で利用者に配信するもので、大きな揺れが来る前に地震情報を得ることが出来ます。


■なぜ揺れが事前に分かるのでしょうか
 地震の発生を検知した測定地点の情報を元に気象庁を経由して緊急地震情報が配信されます。
この配信にインターネット回線などを使用することで、大きなゆれ(S波)の到着よりも早く地震情報を配信出来るというしくみです。




 事前に揺れることが分かれば、その間の対応でも、被害を最小限に食い止めることができる場合が可能となります。但し、注意すべきこととしては、震源に近い場所では情報が間に合わない場合があること、また、ごく短時間のデータだけを使った情報であることから、予測された震度に誤差を伴うなどの限界もあります。緊急地震速報を適切に活用するためには、このような特性や限界を十分に理解しておく必要があるでしょう。




■適用事例
 気象庁でのWebサイトでは、以下の利用方法が挙げられていましたが、その他にも様々なケースでの適用が考えられるでしょう。
 ・列車の制御、航空機の離発着規制
 ・津波に対する水門閉鎖、船舶の回避運航
 ・信号機の制御、高速道路の誘導表示
 ・危険作業者への通知(病院内での手術、高所作業者など)
 ・施設内にいる人の避難通知、エレベータの運行制御


■緊急地震速報を見たり聞いたりしたら
 一般の方は、テレビやラジオ、ケーブルテレビ、インターネット等が提供する情報として、見たり聞いたりする機会があると思います。緊急地震速報は、見たり聞いたりしてから強い地震が来るまで、数秒から数十秒しか時間がありませんので、実際には屋外への避難と言った行動は極めて困難であり、まずは、



ことが重要です。


■弊社での今後の展開
 弊社では、NPOリアルタイム地震情報利用協議会に入会しており、緊急地震速報の受信契約を行っています。社内情報として運用を開始しています。実際に緊急地震速報を受信すると警告音が鳴って、揺れが発生する前に身構える意識を持つようになりました。今後は、これを利用したツールの提供や携帯電話を利用した配信等の可能性を検討しており、場合によりユーザサービスも可能ではないかと考えています。

<弊社での運用例>
 弊社東京本社サーバ室に緊急地震速報の受信ツール「まえぶれくん」(http://www.real-time.jp/research/whatis.html)を設置。
これにより、地震波(S波)の到着を事前に知ることができます。地震初検知時と到着時に鳴る音は下記のとおりです。
 ●震度3未満 :チャイムの音(ピンポン)
 ●震度3以上5未満 :ブザーの音(ブー)
 ●震度5以上 :ベルの音(ジリリリ)


▲まえぶれくん
  (特定非営利活動法人リアルタイム地震情報利用協議会)


関連サイト
1. 気象庁 「緊急地震速報」: http://www.jma.go.jp/
2. (財)気象業務支援センター: http://www.jmbsc.or.jp/
3. 緊急地震速報利用者協議会: http://www.eewrk.org/
4. 特定非営利活動法人 リアルタイム地震情報利用協議会(略称:REIC): http://www.real-time.jp/

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