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●はじめに
近年、道路橋マネジメントとしての「維持管理」が重要視され、橋梁点検業務のシステム化需要が高まっています。本システムは、調査設計の専門会社との共同開発により、提供を予定している製品です。「橋梁定期点検要領(案)(平成16年3月)国土交通省道路局国道・防災課」に準じ、定期点検業務での近接目視による損傷状況の把握、対策区分の判定、及びそれらの結果を記録するまでの作業を、効率よく行うことが出来ます。
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●適用構造と主な機能
1)適用構造
・上部構造:鋼、コンクリートの鈑桁、箱桁橋(トラス、アーチ、斜長橋)、構造体数最大20/支間数最大数20、斜角考慮
・下部構造:独立柱、T型、Y型、壁式、ラーメン形式の橋脚、橋台、基礎
2)主な機能
・対話型画面による寸法・形式の選択、入力操作
・2次元汎用CADをベースに開発していますので、生成された図面を汎用CAD上で修正可能
・3D形状ビューア機能
・写真管理ツール |
3)出力
・径間別一般図の自動作画(点検調書(その2))
・現地状況写真印刷(点検調書(その3))
・要素・部材番号図面の自動作画(点検調書(その4))
・桁下面図、橋面図、下部構造展開図面の自動作画
・損傷パターン・旗揚げの作画機能と損傷図面の出力(点検調書(その5))
・写真管理機能(属性情報付加)と損傷写真印刷(点検調書(その6))
・損傷程度の評価記入表印刷(点検調書(その7、8))
・損傷一覧、損傷写真ファイル一覧などの点検情報をCSV形式に出力可能。
・図面は直接印刷の他、DXF、DWG、SXF、SFC、JWW、JWC等のファイルへ出力可能 |
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●適用範囲
本システムでは、以下の範囲の作業を行います。(青色部) |
▲図1 |
●点検準備工
1)点検記録の下地となり、橋梁を構成する部材の要素番号、及び部材番号を設定し、径間毎の図面を作成します。(図5)
2)点検現場に持参し、目視にて確認した損傷状況を記録するための展開図を作画します。
●点検結果の整理
1)点検現場で展開図に記入した損傷状況を、CAD図面上に記録します。
損傷種類を選択し、スケッチ間隔で損傷の範囲・形状を作画できます。(図2)
2)損傷パターンに関する損傷情報を旗揚げとして作画します。
(図3)損傷の種類を選択し、一般的状況から判断される損傷程度の評価区分を指定して、旗揚げに記述の損傷情報となります。
(図6)写真番号は、写真管理ツールをリンクして起動し、イメージで選択し設定する事が可能です。
参考 : 部位・部材による損傷の種類:要領(案)表−4.2.1 から表示
損傷程度の評価 :要領(案)付録−1損傷評価基準 から選択
▲図2 |
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▲図3 |
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●写真管理ソフト (図7)
1)現場で撮影した写真ファイルをインポートし、写真ファイルの管理と点検調書(その6)の印刷を行います。
2)属性情報は直接入力するか、損傷旗揚げとリンクすることで損傷図からの自動設定が可能です
3)要素記号順での写真番号自動設定機能があります。
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●画面サンプル
▲図4 対話型による構造データの選択・入力 |
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▲図5 要素・部材番号図の自動作画 |
▲図6 損傷パターンと損傷旗揚げの記入 |
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▲図7 写真管理機能 |
■参考文献
・道路橋マネジメントの手引き 平成16年8月 (財)海洋架橋・橋梁調査会
・橋梁定期点検要領(案) 平成16年3月 国土交通省道路局国道・防災課
UC-win/UC-1ユーザ協議会 〜第5回UC-win/FRAME(3D)協議会 FORUM8デザインコンファランス〜 |
2007年 9月 27日(木) 東京本社 東京コンファレンスセンター・品川
技術セッション : 維持管理・リスク解析
●特別講演 : 「地震リスクマネジメントの現状と課題」 武蔵工業大学工学部 吉川
弘道 教授
●開発者講演 : 「橋梁点検支援システムの開発について」
詳 細 |
■橋梁点検支援システム リリース予定日:2007年10月初旬
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