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●はじめに
「調節池・調整池の計算」は、「防災調節池等技術基準(案) 解説と設計実例 社団法人
日本河川協会」を主たる適用基準としており、「防災調節池技術基準(案)」(調節池)と「大規模宅地開発に伴う調整池技術基準(案)」(調整池)についての「貯留施設、浸透施設」における単独、複合設計および総合評価を行うことができます。また、基本コンセプトとして上流施設から下流施設の順で各施設毎(流域、浸透、貯留、洪水吐き)のデータを入力後に即、同画面にて入力した施設における詳細な計算結果を確認することを可能としています。以下にその概要をご紹介いたします。
●施設設置
1.流出制御施設(流域、浸透施設、貯留施設)数は、制限を設けていません。
2.流出制御施設(流域、浸透施設、貯留施設)の施設設置は、簡単な表形式 で入力することができます。
3.貯留、浸透施設を併用する場合も対応しています。
4.流域制御施設の全体図をグラフィカルに描画します。
5.洪水吐きは、最大で貯留施設数と同数を作成します。 |
▲施設設置の入力画面
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●流域
1.降雨強度式は、タルボット、シャーマン、久野・石黒型、クリープランド型の式を指定可能で、これらの式を複数式併用することも可能です。
2.降雨強度式は、別途降雨強度式ファイルへ保存できます。
3.降雨波形タイプは、前方集中、中央集中、後方集中が指定可能です。
4.洪水到達時間算出方法は、等流流速法、土研式、Kinematic Wave理論を指定可能で、これらの計算結果を確認後に入力指定することが
できます。
5.流出ハイドログラフの計算は、合理式か、修正RRL法が指定可能です。 |
▲流域の入力画面
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●浸透施設
1.浸透計算は、有効降雨モデル、一定量差し引きモデル、貯留浸透モデルが指定可能です。
2.浸透施設の断面諸元は、浸透トレンチ、浸透ます、透水性舗装、浸透側溝が指定可能です。
3.設計浸透量を直接入力することも可能です。
4.設計浸透量の詳細な計算結果を確認することができます。
5.流入量、流出量をグラフ表示形式で確認することができます。
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▲浸透施設の入力画面 |
●貯留施設
1.オリフィス断面形状は、矩形及び円形を2段まで設置することが可能です。
2.流下過能力(許容放流量)は、Manningの平均流速公式で算出するか、直接入力することができます。
3.水位容量計算は、せつ頭錐体、平均面積を有する柱体の何れかを指定することができます。
4.設計堆積土砂量(土地造成中、土地造成完了後)を算出することができます。
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▲貯留施設の入力画面 |
●洪水吐き
1.設計洪水流量を算出することができます。
2.洪水吐きおよび非越流部天端高を算出することができます。
3.余裕高を算出することができます。
4.上記の詳細な計算結果を確認することができます。
5.洪水吐きの入力及び計算は必須項目ではありません(計算するかしないかを指定することができます)。 |
▲洪水吐きの入力画面 |
■調節池・調整池の計算 リリース予定日:2006年11月末
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