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ちょっと教えたいお話 

RF-IDタグ

■「RF−IDタグ(ICタグ)」とは?

 RF-ID(Radio Frequency Identification:無線通信を利用した非接触による自動認識技術)タグは、ICチップと小型アンテナで構成されるタグの事で、「ICタグ」や「無線タグ」とも呼ばれています。
ICチップの中に個別の識別情報を格納し、リーダー/ライターと接触せず電波で交信して、情報を交換する自動認識システムの一つです。
1980年代に登場した技術ですが、近年の技術開発による小型化、低価格化、高機能化が大幅に進み、用途に応じた多くの種類が開発されるようになった事でその優れた特徴が注目され、特に、トレーサビリティ(履歴管理)が要求される食品流通分野や、アパレル・個別情報管理他、バーコードや2次元シンボルに代わる技術として、多くの業界で活用され始めています。
建設分野においても、平成16年よりJACICを中心とした研究会活動において、その適用の可能性が提案され注目を集めています。

ここでは、RF-IDタグと、建設分野への応用について紹介致します。
RF-IFタグとは
特徴:バーコードとの比較

比較項目 バーコード RF-IDタグ
書き込み 不可 可能
情報量 少ない 多い
移動読み取り 静止のみ 可能
読み取り距離 数cm 数mでも可能
複数同時読み取り 不可 可能
データ保護機能 なし あり
汚れ・磨耗 弱い 強い
価格 数円 数百円


■「RF−IDタグ(ICタグ)」で変わること


<事例1:商品の在庫管理>
靴屋さんでは、多くの種類が陳列されており、サイズ・色デザインなどの情報を記憶したRFIDタグを利用して効率よく管理できます。
倉庫での在庫管理でも大幅な効果が期待できます。

<事例2:学校・児童登下校・安全管理>
RFIDタグを持った児童が通学路等に設置されているRFIDリーダーの受信範囲に入ると、自動的に近辺の映像や位置情報を保護者へ提供します。
学校、警察署、自治体など連携した地域サービスが可能となります。
RF−IDタグで変わること    


■建設分野で期待される活用ケース
               
調査・測量 ・インテリジェント基準点(国土地理院)
・電子基準点
・情報杭・GISシステムとの連携
建設施工/
資材管理
・鉄筋・鋼材などの資材に添付して調達管理。
・ミキサー車にカード型ICチップを搭載し配車管理を自動化。
・コンクリートテストピースに埋め込み管理の効率化。
維持管理 ・構造物にICタグを設置し、現場で直ぐに点検情報の確認
現場労務 ・更新が可能・埋設物にICタグを設置し、掘削せずセンサーにより遠隔点検が可能。
・橋梁にたわみひび割れ等のセンサーを付け、遠隔より状況把握
管理 ・作業員のヘルメットにつけたICタグで、入退場を管理。
・作業日報の自動作成
交通 ・「自立移動支援プロジェクト」(国土交通省)
・歩行者ナビゲーション


■今後の課題と展望

 RF-IDタグの導入により、前述の効果が期待さていますが、下記のように解決しなければならない問題も残されています。

1)センサーによる読取精度向上。
    距離・速度等の条件によっては読み取れないケースもあるようです。
2)個人情報に関する問題。
    個人所有物にICタグが埋め込まれた場合、第三者が容易にその情報を取得できてしまいます。
3)価格の低廉化。
    安価なタグでもようやく100円を切った程度で、大量に設置するためには、まだコストが掛かりすぎます。
   タグ1個が10円を切るようになるには、あと3〜5年かかると予想されています。
 
更に、建設分野特有の課題としては、メモリーの大容量化/耐劣化性の向上(温度・乾燥・光)/耐化学変化(金属、セメント・水分による影響)/超小型化等が挙げられます。
 
RF-IDタグは、政府が推し進める「e-japan戦略」における「ユビキタスネットワーク時代」を構築するために有効な新技術として、今後ますます技術革新が進むでしょう。
将来においては、すべての商品に微小な無線ICタグが添付され、世界的な流通インフラとなって行くのかも知れません。
建設業界においても、直面している多くの問題(建設件数の減少、熟練工の減少など)に対応して行くためにも、これら最新情報技術を効果的に導入し、「人」と「物」を結ぶ新しい情報ネットワークを実現して行くことが期待されます。


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