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Ver.3では、以前よりユーザ様からのご要望が多かった以下の項目への対応を行っています。
●超高減衰ゴム支承(HDR-S)
高減衰ゴム支承(HDR)よりさらに減衰性能が約20%高い超高減衰ゴム支承(HDR-S)の等価剛性および等価減衰定数を、「超高減衰ゴム支承(HDR-S)共通設計式(H.15.3)HDR研究会」に準拠し算出します。
超高減衰ゴム支承(HDR-S)では、せん断ひずみ依存に関する係数が高減衰ゴム支承(HDR)よりも1つ多くなっています。(a5、b3、c5、d5)
●ケーソン基礎の基礎バネ
ケーソン基礎では6種類の地盤抵抗要素があり、杭基礎のように解析的に基礎の地盤バネ定数を算出することができません。
本プログラムでは、必要最小限の入力で、基礎本体の曲げ剛性を考慮した基礎全体の地盤抵抗を基礎天端1点に集約した基礎の地盤バネ定数を算出します。
●下部構造の水平方向の剛性
「道路橋の耐震設計に関する資料(H.9.3)(社)日本道路協会」P2-101のKpに相当する下部構造の水平方向の剛性を、弾性荷重法を用いて算出します。
常時は、「道路橋示方書・同解説W下部構造編(H.14.3)(社)日本道路協会」の式(解9.5.2)及び式(解9.5.5)により「αE0:常時の地盤の変形係数」を用いて、地震時は、「道路橋示方書・同解説X耐震設計編(H.14.3)(社)日本道路協会」の式(解6.2.1)及び式(解6.2.2)により「ED:地盤の動的変形係数」を用いて算出された基礎の地盤バネ定数を考慮した剛性を算出します。
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●連動下部構造形状の計算書出力
形状などの連動製品固有データの計算書出力に対応しました。
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▲超高減衰ゴム支承-支承定数の入力画面 |
▲ケーソン基礎-側面寸法の入力画面 |
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●今後の予定
本プログラムでは、今後もユーザ様からのご要望を取り入れ、連動下部工データ計算書出力強化をはじめ様々な改良・改善を加えてまいります。
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■震度算出(支承設計)Ver.3 リリース日:2006年3月2日
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Ver.2では、主に作用荷重の拡張,基礎の設計計算機能の強化,部材設計,設計調書の拡張を行い、入出力においても改善しています。
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●作用荷重
ハンチ部の重量の考慮:側壁−隔壁のハンチは、Ver.1ではT形はり設計時の分担幅算出にのみ適用していましたが、Ver.2より安定計算,竪壁設計(T形梁)時においてハンチ部の重量を作用力として考慮することができるようになりました。
直角方向作用力の指定:直角方向の照査では、Ver.1は鉛直力と躯体及び土圧の偏心モーメントのみ考慮可能でした。Ver.2では、上部工反力(水平反力),その他荷重(鉛直力,水平力),躯体・土砂の慣性力を考慮できるため、橋軸方向の照査に加えて直角方向の照査においても幅広く検討することができます。また、上部工反力の指定では、死荷重反力の合力作用位置と活荷重反力の合力作用位置が異なる場合もあるため、偏心モーメントとしてMx,Myを指定することも可能です。
●杭基礎の設計計算機能
杭の許容支持力,杭頭結合部計算:橋台本体の杭基礎設計機能として、杭の許容支持力,杭頭結合部計算を追加しました。Ver.1ではレベル1照査時でも基礎連動が必要でしたが、特殊条件を除いて橋台単体で杭基礎の設計を一連で検討することが可能になりました。
杭基礎2.5次元解析連動:地層傾斜等がある場合は、橋台側でV,橋軸方向の作用荷重H,M,直角方向死荷重によるH,Mを自動計算し、杭基礎側に2.5次元解析として連動することができます。 |
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●部材設計
胸壁・翼壁設計時の雪荷重考慮:一般に雪荷重の考慮は不要ですが、積雪地帯では雪荷重の影響を考慮する必要がありますので、常時(雪無し),常時(雪有り),地震時の検討を可能にし、計算書においても計算過程,照査結果を表示することで別ファイルに分けて検討する必要がなくなりました。
スターラップ鉄筋比照査:フーチングにおいては、斜引張鉄筋によりせん断補強を行いますが、施工上は鉄筋量を吟味する必要があるため、設計の目安としてせん断補強鉄筋比の照査を行えるようにしています。
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●設計調書
通常の橋台の設計調書では、胸壁,竪壁,底版,翼壁のみになりますが、テンプレートを拡張し頂版,前壁,隔壁,後壁,側壁、底版(中央部)の計算結果を表示することで、照査結果の確認、計算書への添付を行えるようにしています。
また、杭基礎比較表(3個まで可)をあわせて追加し、配置や本数等の基礎形式の比較が可能になります。 |
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■箱式橋台の設計計算 Ver.2 リリース日:2006年3月2日 |