新製品紹介V
控え杭タイロッド式土留めの設計計算 |
本製品は、「仮設構造物工指針 社団法人日本道路協会」に基づいた控え杭タイロッド式土留めの設計を支援するプログラムです。
土留め壁は、親杭、SMW壁、鋼矢板、鋼管矢板の4タイプ、控え杭は、鋼矢板、鋼管矢板、H鋼直杭、鋼管直杭の4タイプを用意しており、全部で16通りの構造形式(図1)の検討が可能です。
適用基準は、仮設指針、土木学会、および、道路公団です。
土留め壁の設計としては、根入れ長の検討、断面応力度照査、支持力照査、底面安定照査が可能であり、控え側の設計としては、控え杭の必要全長、控え杭設置位置の検討、杭体応力度照査、タイロッド・腹起しの設計に対応しています。
土留め壁の設計から得られたタイロッド取付位置の反力を用いて、控え杭の設計計算までを一連の流れで処理することができます。
本製品の最大の特長は、必要設置距離を瞬時に計算し、その情報を基に、控え杭の設置位置を設計者の判断で決定できること(図2)と、施工現場の制約等により、必要設置距離を満足できない場合の検討(図3)が可能であることです。
必要設置距離を満足できない場合は、控え杭の仮想地盤面(主働崩壊面と控え杭位置からの受働崩壊面の交点)を任意に指定することも可能です。
また、図に示す通り、タイロッドの傾きを考慮することもできます。
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▲図1 構造タイプ |
▲図2 必要設置距離を
満足する場合
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▲図3 必要設置距離を
満足しない場合
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圧密沈下の計算 Ver.4 |
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本製品は、「土工指針」や「JH基準」、「鉄道基準」、「港湾基準」などの基準に基づくTerzaghiの圧密理論、及び「柔構造樋門設計」に基づく即時沈下・側方変位に対応した圧密解析プログラムです。
従来の自然圧密及び圧密促進工法に加え、新たに(1)予圧密工法、(2)段階緩速載荷工法、(3)地下水低下工法に対応し、対策工法の充実を図っております。更に、従来の地表面における沈下曲線の出力に加え、沈下前後の変状の定性的把握を目的とし、(4)地盤内の各層ごとの沈下状態、それに応じた載荷重の沈下状態までをカバーした描画機能を付加しました。
予圧密工法は、載荷重工法もしくはプレローディング工法などともいわれ、構造物の施工に先立って構造物の重量に等しいか、あるいはそれ以上の荷重をあらかじめ盛土などによってかけて、基礎地盤の圧密沈下を促進させ、沈下量や強度が事前に期待した値に達したことを確認した後、除荷し、その後に構造物を建設する工法であり、本製品では、除荷に伴うリバウンドを考慮した計算が可能です。
緩速載荷工法は、できるだけ軟弱地盤の処理を行わず、地盤が破壊しない範囲に盛土速度を制御する工法であり、本製品では施工期間と放置期間を設けた段階的漸増荷重に対する圧密速度の計算が可能です。
地下水低下工法は、地盤中の地下水位を低下させることによって、それまで受けていた浮力に相当する応力を下位の軟弱地盤に加えて圧密し、有効応力の増加を図る工法であり、本製品では低下前後の地下水位の入力値から浮力消失量を自動計算します。 |
(Up&Coming '05 春の号掲載) |
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