(1)Webサービス |
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スマートクライアントは、基本的にブラウザベースのシンクライアントを使う多層モデルと同じ
ような構造を持っています 。但し、クライアントはブラウザではなく、マシン上で直接実行されるGUIアプリケーションでありWebサーバーとは「Webサービス」を使ってデータ交換を行います。
Webサービスは、コンポーネントソフトウェアのようにプログラムで再利用できるオープンなインターネット標準に基づいて構築されるものであり、ネットワークを通じて利用できます。 |
(2)ローカルマシンのパワーをフルに活用 |
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スマートクライアントは、ビジネスロジックを提供するサーバーとWebサービスを使ってデータを交換しますが、プラットフォームにネイティブな実行コードを生成するため、ファットクライアントと同等の高い機能性や軽快なレスポンスを実現できます。 |
(3)自動的な配布や更新 |
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スマートクライアントソフトウェアは、ブラウザベースのアプリケーションと同じくWebサーバーから配布でき、アプリケーションに自動更新の機能を追加すれば、Webに匹敵する運用性を実現する事も可能です。(勿論、CDやDVDなどを使っても配布可能です。)
一旦配布されたスマートクライアントアプリケーションは、サーバーにおかれた最新版のソフトウェアに適合するよう自動的に更新されるため、利用者は常にアプリケーションの最新版を使用できることが保証され、IT部門の配布コストは大幅に低減できます。また「.NET
Framework」にはWebサーバー上にアプリケーションを配置するだけで、セキュリティ管理下での配布/実行を実現するノータッチデプロイメントという機能や従来のインストール形式をネットワーク上で展開する「Click
Once」という機能も「.NET Framework 2.0」で提供される予定です。 |
(4)オフライン作業のサポート |
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スマートクライアント技術では、ユーザーはWebサービスを提供するインターネットやネットワークに接続していない場合でもデータを扱うことができるようになります。これは、スマートクライアントがブラウザベースのアプリケーションと大きく異なる点であり、社外で活動する営業員やリモートオフィスにおいて大きな利点をもたらします。 |
(5)マルチデバイス対応 |
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Webサービスは言語やプラットフォームに依存しない標準であり、スマートクライアントアプリケーションは、PDA(Personal
Digital Assistant)を始めとする、様々なデバイスに対応できます。
マイクロソフトは、PCやタブレットPC、Pocket PCなどに向けて.NET Frameworkや.NET
Compact Frameworkといったプラットフォームを実装しており、Microsoft Office
2003のようなアプリケーションをスマートクライアントのプラットフォームとして使えるようにしています。 |