「UC-1 Engineer's Suite 積算 Ver.6」では、以下の主な改訂を予定しています。
- 概算工費(コンクリート橋上部工)対応
- 国土交通省土木工事積算基準(平成31年度版)
- 国土交通省土木工事標準積算基準書(平成31年度版)
- 新土木積算体系改訂(平成31年度版)
- 動作スピード大幅改良
本機能は、簡単な条件を選択することで自動的に橋梁や道路構造物の概算工費を見積りができる仕組みです。UC-1製品連動によりそれらの諸条件入力も省略する事ができます。Ver.1.2.0で初めて概算工費機能を追加し、より使いやすく自動的に工費を算定する機能として、UC-1製品連動にも強化改善を行ってきました。Ver.6ではこの概算工費に「コンクリート橋上部工」を考慮できる機能を追加します(図1)。
この機能追加により、橋梁全体の概算工費を算出できるようになります(図2)。
また、概算工費機能の中には「比較プレビュー」という機能があり、概算設計時に利用する比較検討段階における費用を簡単に算出・比較し、提出書類(採用するコメントも付加可能)を作成する事ができます(図3)。
UC-1製品で設計したデータから積算用数量連携ファイル(*.DLK)を作成し、これを読み込む事で積算用の入力を再度行う必要はなくなります。
また、数量根拠や形状データなどの情報は積算側で確認することができますので、設計側で再確認する手間を省く事ができます。
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図2 橋梁全体(上部工+下部工)の概算工費 |
図3 比較検討プレビュー
(橋台竪壁1.6m、2.0m受台タイプ1、2.0m受台タイプ2の場合)
国土交通省土木工事積算基準/国土交通省土木工事標準積算基準書(平成31年度版)への対応
国土交通省土木工事積算基準(通称黄本)及び国土交通省土木工事標準積算基準書(通称赤本)の平成31年度版の対応を行います。国土交通省土木工事標準積算基準書は共通編, 河川・道路編(被災3県を除く)の対応を予定しています。平成31年度の積算基準の改訂ポイントとしては以下の5点が挙げられます。
・ICT施工の更なる普及(小規模施工の区分の新設)
・現場管理費の改訂
・ICT積算基準の新設
・間接工事費の施工地域補正の適用工種拡大
・熱中症対策に関する現場管理費補正の導入
新技術導入等に要する現場経費の増加を踏まえ全工種区分の現場管理費の改訂が行われています。また、熱中症対策に対する経費補正も新しく考慮されるようになります。
新土木積算体系改訂(平成31年度版)及び動作スピード大幅改良
毎年改訂される最新の新土木積算体系にも対応を予定しています。また、これまでのバージョンでは、起動時やデータベース参照時等に動作が重くなることがありましたが、軽快な動作となるように大幅な改良を加えていますので、ご期待ください。