解析マネージャは、複数のシナリオを並列で解析できる機能です。これまでは、条件の異なる複数のシナリオを解析する際、1つずつ解析を行っていたため、シナリオの数だけ解析時間が多くかかっておりました。しかし、64bitのオペレーティングシステムが主流となってきた昨今、xpswmm2017において64bitOS対応の解析エンジンを使用し、並列処理を行うことで、解析時間を大幅に短縮できるようになりました。
ここで、PC環境(表1)において、Getting Started Manualの「Urban_Flooding_Completed.xp」(図1)を基にシナリオを8つ作成し、解析を行った場合、表2のようにxpswmm2017ではxpswmm2016から約78%の解析時間が短縮される結果となりました。
降雨条件などの設定を変更して解析を行う場合が多いかと思いますが、1つのデータでそれぞれのシナリオを作成し、解析マネージャを使用して解析を行うことで、業務の効率化を図ることができます。
OS |
Windows 10 64bit |
プロセッサ |
Intel(R) Core(TM) i-7 4770、CPU @ 3.40GHz |
RAM |
12.0 GB |
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■表1 PC環境 |
xpswmm2016 |
xpswmm2017 |
xpswmm2017
解析マネージャ |
63分 |
44分(30%短縮) |
14分(78%短縮) |
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■表2 解析時間の比較表 |
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■図1 Urban Flooding Completed.xp |
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