xpswmm2015がリリースされることを前回告知致しましたが、開発元における諸般の事情により、新機能を追加して、xpswmm2016としてリリースする運びとなりました。
今回は、xpswmm2015で予定していた改訂内容も含め、xpswmm
2016の改訂内容をお伝えします。新たに発表された内容は、次に挙げる項目の5〜11になります。
- インターフェースの改善
- 汚水流出域(Sewersheds)の追加
- オブジェクト名の文字数の制限解除
- 診断メッセージのフィルター機能の追加
- 流域の割り当て機能
- 背景画像の透過率設定
- 診断結果の色分け機能
- 2D解析結果の差分抽出(XMDFファイル)
- オリフィス面積の計算機能
- 地理情報を含む画像のエクスポート
- パラメータの初期化
xpswmm2016は、xpswmm2014SP1から、大小約30項目の改訂と100項目を超える修正を施したバージョンとなります。続いて日本の利用シーンにおける主な最新機能をピックアップして紹介します。
流域の割り当て機能
流域で発生した流量をノードに割り当てる場合、従来は、流域を表すポリゴンの図心位置にある点をマウスでドラッグし、流域を接続したいノードの場所でドロップして接続していました。本機能を用いた場合、プログラムが次の4種類の方法で接続先の候補となるノードを抽出するため、ユーザは、その中からノードを選択するだけで接続を確立できます。
- 流域の範囲内にあるノード
- 図心に最も近いノード
- ポリゴンの頂点に最も近いノード
- モデル内の全てのノード
■図1 流域の割り当て機能
背景画像の透過率設定
モデルの背景画像として航空写真などの画像を設定した場合、ノードやリンクが見えづらくなってしまう場合があります。このような場合に、本機能を使って、背景画像の透過率を調節することにより、ノードやリンクを見やすくすることができます。
■図2 背景画像の透過率設定(左:50%、右:0%)
話題がxpswmm2016から離れてしまいますが、ソフトに付属しているヘルプファイルと同じ仕様のオンラインヘルプがあるのをご存知でしょうか。xpswmmからもアクセスできるこのオンラインヘルプですが、この度Wiki形式にしたことで、Getting
Started Traning Manual(入門マニュアル)を統合し、併せて更新履歴や様々なコンテンツを公開しています。従来のヘルプファイルは、表示できる内容に限界がある上、更新の通知および配布をしなければならないため、迅速かつ断続的な加筆・修正ができませんでした。ソフトに付属しているヘルプファイルと一緒に新しいオンラインヘルプをご活用頂ければと思います。
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■図3 オンラインヘルプ |
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