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 Multiframe 総合情報 Vol.36

Multiframeは、3次元骨組構造解析プログラムです。入力断面として、JIS規格の鋼材断面が標準で登録されている他、ユーザ任意の断面を使用することもできます。計算後、鋼構造設計規準(日本建築学会)に準拠した断面算定を行うことができます(オプション)。また、Ver.12から平板要素を用いた立体解析をサポートしています。

 Multiframe 新機能トピックス Ver.17.01

今回は、Up&Coming 90号(vol.19)にて紹介しました、「吊り構造解析」機能の詳細内容について記載させていただきます。

構造モデル
サンプルのモデルは、下図に示すような構造とします。
H形鋼で構成された架台を、ワイヤーフレームで吊り下げた状態とし、吊り点には回転自由とした「ピン」の拘束条件を与えています。また荷重は、自重と架台に水平力を与えてみました。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図1. モデル図

解析実行(線形)
このまま、メニューより「線形解析」を実行してみます。すると、回転に対する拘束がありませんので、次のようなメッセージが表示されてしまいます。

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■図2. メッセージ(線形解析実行時)

このメッセージを無視して強制的に解析を実行させみますと、次の図のように変位量が無限大の結果となります。Multiframeの座標系に合わせるように方向などを指定します。

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■図3. 線形解析結果

解析実行(吊り構造解析)
次にデータはそのままで、メニューより「吊り下げ解析」を実行してみます。

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■図4. 解析実行(吊り構造解析)

「線形解析」実行時のようなメッセージの表示はなく、解析結果にも大きな変位量は見られませんでした。

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■図5. 吊り下げ解析結果

結果/設定バネ値の確認
「結果」ウィンドウよりプログラムが自動で設定したバネ値の確認を行ってみます。
まず、各節点の「変位」と「反力」は次のような結果になっています。「反力」シートの「ラベル」列に記載されている「安定バネ1」などが、自動でバネが設定された節点に該当します。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。   画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図6. 解析結果(変位・反力)

設定されたバネ値は以下の式より算出できます。
 ・バネ値=「反力」÷「変位」(kN/m)
節点[1]のバネ値を算出してみますと以下のようになります。
例)節点1のX方向に設定されたバネ値
 K1X=0.126(kN)/0.0007(m)=180(kN/m)
もし、このバネ値が解析結果に与える影響が大きいと判断された場合、「吊り構造解析」は使用せず、手動にて「バネ拘束」機能を使用して設定するなどの操作が必要となります。


 Multiframe・Maxsurf 製品価格体系変更のご案内

下記価格体系は、いずれのソフトについても最新版所有者が対象となります。

Pricing Group Software SELECT SBA
適用開始日 2014年7月 2014年10月 
Multiframe \649,000 \104,000 \105,500
Multiframe Advanced \1,020,000 \164,000 \60,250
Maxsurf \779,000 \125,000 \126,750
Maxsurf Advanced \2,781,000 \445,000 \289,000
Maxsurf Enterprise \4,635,000 \742,000 \301,250
Maxsurf Modeler Advanced \761,000 \122,000 \18,000
Maxsurf Stability Advanced \1,001,000 \161,000 \18,000
Maxsurf Stability Enterprise \1,391,000 \223,000 \222,750
Software アプリケーション1ライセンスの価格
SELECT 1ライセンスあたりの年間保守契約費用
SBA(SELECT Basic Access) 1ライセンスあたりの3ヶ月間ライセンス使用費用(超過使用分)


 有償セミナー

Multiframeのユーザの方を対象に、有償セミナーを開催しています。1日の講習で、1人1台のパソコンを使用した操作実習形式です。Multiframe、Section Makerのプログラム概要から、操作手順について、実務に即活かせる内容を1日で習得できるよう解説いたします。

 3次元構造解析セミナー  Webセミナー対応
●開催日 : 2014年8月7日(木)9:30〜16:30
●本会場 : 東京本社 品川インターシティA棟セミナールーム
 ※TV会議システムにて東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌・金沢 にて同時開催
●参加費: 1名様 \18,000 (税別)


開発元:Bentley Systems(Formation Design SystemsはBentley Systemsに吸収合併)
■Multiframe Ver.17.01 日本語版  2014年 8月リリース

  
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(Up&Coming '14 秋の号掲載)
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