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土留め工の設計 Ver.11
慣用設計法及び弾塑性法による土留め工解析・図面作成プログラム

最新版製品価格 ●リリース 2013年8月30日
UC-1 仮設工シリーズ

 土留め工の設計セミナー  CPD
●開催日 : 2013年10月25日(金)9:30〜16:30
●本会場 : 東京本社 品川インターシティA棟セミナールーム
 ※TV会議システムにて東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌・金沢 にて同時開催
●参加費:1名様 \18,000

 はじめに
土留め工の設計Ver.11のリリースにあたり、新機能を中心にご紹介いたします。新バージョンでは、
  1. 壁体断面の単独設計に対応
  2. 周辺地盤の影響検討におけるFEM解析の機能を強化(両壁での解析、変位の直接入力に対応)
  3. 「都市部鉄道構造物の近接施工対策マニュアル」(鉄道総合技術研究所 平成19年1月)に記載されている近接程度の判定に対応
  4. 鋼矢板および軽量鋼矢板で継手部の断面照査に対応
  5. 鉄道標準の機能強化
  6. その他要望対応

などを行いました。
 壁体断面の単独設計
壁体の応力度照査を単独で行うことができる機能を用意しました(図1)。壁体の条件と断面力を設定することで選択した鋼材の計算結果と基準値で登録されている鋼材の参考結果(図2)を確認することが可能です。

単独設計の入力データは、新規に入力することはもちろんのこと、切ばり支保工やアンカー支保工の単独設計同様に一連設計のデータをコピーすることが可能です。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲図1 壁体の応力度照査(単独設計)画面 ▲図2 全鋼材の参考結果
 FEM解析の機能強化
周辺地盤の影響検討におけるFEM解析の機能を強化しました。具体的には、「両壁一体解析の場合に両壁での解析」と「モデルに作用させる強制変位(壁体変位)の直接入力」に対応しました。弾塑性解析を両壁一体解析(ラーメンモデル)として行っている場合には、FEM解析も両壁モデルで行うことを可能としています(図3)。また、本プログラムのFEM解析は弾塑性解析で計算された変位を壁体節点に強制変位として与えていますが、この変位について任意に変更できるようにしています(図5)。また、本プログラムの改訂と同時に「土留め工の性能設計計算(弾塑性解析II+)」に壁体変位のエクスポート機能を追加しますので、そこでエクスポートされた変位を読み込んでFEM解析を行うことが可能です。

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▲図3 FEM解析の両壁モデル ▲図4 両壁モデルによるX方向の変位コンタ図

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▲図5 強制変位の設定画面

 「都市部鉄道構造物の近接施工対策マニュアル」に記載されている近接程度の判定に対応
以前は近接程度の判定として「道路土工-仮設構造物工指針」の方法に対応していましたが、本バージョンでは新たに「都市部鉄道構造物の近接施工対策マニュアル(鉄道総合技術研究所 平成19年1月)」(以下、マニュアルと記す)の方法に対応しました。
マニュアルでは、図6の評価フローのように「土留め工の施工時の近接程度の評価」(STEP1)、「土留め工の施工後の掘削時の評価および壁体引き抜きによる近接程度の評価」(STEP2)の方法が記されています。本プログラムでは、STEP1(施工時)およびSTEP2(掘削時および引抜き時)の検討が可能です。図7は掘削時の判定の例ですが、マニュアルでは既設構造物の種類等により、それぞれ条件が異なる場合の判定方法が示されています。

▲図6 近接程度の評価フロー
▲図7 近接程度の判定(掘削時)
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▲図8 周辺地盤の検討(近接程度の判定)画面

 鋼矢板および軽量鋼矢板で継手部の断面照査に対応
鋼矢板の現場への搬入長さが輸送制限などにより制約を受ける場合、現場搬入後に継手施工を必要とします。本バージョンでは、従来の壁体断面照査に加えて、鋼矢板および軽量鋼矢板の場合の継手位置の照査に対応しました。

隣接する鋼矢板の継手位置は図9に示したように同一水平線上に並ばないように配置されると考えられますが、本プログラムではこの交互の継手部を想定し、二ヶ所の継手位置の照査を同時に行うことができます(図10)。

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▲図1 壁体の応力度照査(単独設計)画面 ▲図1 壁体の応力度照査(単独設計)画面

 鉄道標準の機能強化
鉄道標準の場合の計算機能として、以下について機能追加を行っています。
  1. 腹起しの断面力の計算方法として「深い掘削土留め工の火打ちが設けられる場合」に対応
  2. 切ばりの設計で、座屈の検討を行っていても軸力または軸力と曲げを受ける部材としての照査(判定)を行うように改善
  3. アンカー腹起しの設計を単純梁でも計算できるように対応
 おわりに
これまでにご紹介した機能以外に、(1)2012年(平成24年)の「グラウンドアンカー設計・施工基準、同解説」に対応、建築学会(平成14年)の場合の壁体の応力度照査を基準に記載されている「(3)鉛直力が作用する場合」(組合せ応力に対して照査)に対応、など多くのご要望にも対応しております。
(Up&Coming '13 秋の号掲載)
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