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UC-1 港湾シリーズ体験セミナー |
●開催日 : 2013年6月5日(水) 13:30〜16:30
●本会場 : フォーラムエイト東京本社GTタワーセミナールーム
※TV会議システムにて 東京・大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌にて同時開催
●参加費 : 無償 |
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東北地方太平洋沖地震による被害でもわかるように、防潮堤・護岸が担う役割は非常に大きく、津波時の対応に対して数多くの要望をユーザ様から頂戴しています。このようなユーザ様の声を反映すべく、防潮堤・護岸の設計計算V1でも、津波を考慮した設計ができるように開発に取り組んでいましたが、不明な点もあり、まずは、陸→海作用対応版として2011年12月に初版をリリース致しました。
このたび、皆様の情報やご意見を元に、津波作用時の対応を再調査・検討し、津波の影響を本製品でも考慮できるように、現在開発を進めております。有償改訂Ver.2の主な内容の概要を紹介いたします。
- 津波作用時の対応
- 「胸壁工としての設計」に対応
- 土圧強度の直接指定
- 波返し工の断面照査
- 「基礎の設計計算」ファイル連携
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津波は、海底面の隆起及び沈降により生じる海水面の上下変位が沿岸に伝わる波の事で、主な発生要因としては海底地震に伴う地殻変動が挙げられます。その波圧の種類としては、(1)重複波圧,(2)双峰波圧,(3)砕波圧,(4)衝撃砕波圧があり、(1)及び(2)が波高の増大とともに、(3)や(4)に変化します。(図1)
また、堤体前部の海底勾配が急であったりすると、衝撃砕波圧となりやすく危険な状態になります。今回、堤体の安定計算において、この津波作用の荷重(海から陸へ作用する任意の分布荷重)を考慮した計算ができるように拡張する予定です。(図2)
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■図1 波圧の種類 |
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■図2 津波波力 |
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海岸背後にある人命・資産を高潮,波浪,津波から防護する事を目的として、海岸保全施設「胸壁工」があります。この場合、「海岸保全施設の技術上の基準・同解説」に準拠した、胸壁工として必要な荷重を考慮して安定計算を行う予定です。(図3)
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■図3 胸壁工 |
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背面土側の盛土面が下がっている場合など、試行くさび法で算出するには無理があり、本来は改良試行くさび法を適用して計算する必要があります。
土圧の計算手法が異なるたびに、随時ソフト側を改善(機能アップ)し対応する方法もありますが、今回は最も汎用性な機能とするため、実際に計算に用いる土圧強度を直接指定して計算する事を検討しています。(図4)
なお、土圧強度の直接入力は、各検討ケース毎に設けた地層の上下面で入力することを考えています。
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■図4 土圧強度の直接指定 |
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海岸堤防に打ち寄せる波を海へはね返し、堤内への越流量を少なくさせる『波返し工』の断面照査に対応する予定です。津波、高潮による災害より海岸堤を護るためには、波返し工は非常に重要な部材となります。波返し工の断面照査では、波返し工基部に生じる設計用モーメントと軸力を与え、配置された鉄筋に対して部材に生じる終局モーメントを求め、設計用モーメントM≦終局モーメントMuの照査を行います。 |
防潮堤・護岸の地盤状態が軟弱である場合、杭基礎として設計を行いたい場合があります。その場合、防潮堤・護岸を設計した後に、そのまま基礎の設計まで行えれば、非常に便利な機能です。基礎の設計を道示準拠で行う事を前提に、防潮堤・護岸の設計計算側で求めた底版形状や基礎中心の作用力等が基礎の設計計算側にファイル経由で連携する機能です。
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今後、ユーザ様からのご意見,ご要望を取り入れ改善・改良を加えて参ります。どうぞご期待ください。 |
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