避難解析の国際的権威であるエドウィン・R・ガリア教授(グリニッジ大学 火災安全工学グループ(FSEG))を迎えて、EXODUS VR Asiaセミナーを各国で開催しました。建設ITジャーナリストの家入龍太氏が参加した中国、韓国会場、およびベトナム会場でのセミナーの様子をレポートします。 【セミナー開催日程】
6/26 ベトナム : ハノイ(ロッテホテル ハノイ)
6/28 中国 : 上海(インターコンチネンタル 上海)
6/30 韓国 : 釜山(パークハイアット 釜山)
アジア3ヶ国でセミナー開催
建設ITジャーナリストの家入龍太です。フォーラムエイトでは、海外の大学やソフトベンダーと密接な連携を取りながら、世界中の有力ソフト技術を導入し、日本でさらに機能の追加や改良を行って様々なソフトやクラウド製品を開発しています。
その成果は日本語版ソフトにとどまらず、英語や中国語、韓国語など様々な国々のニーズに合わせて海外版も開発・販売しています。世界から技術を仕入れ、日本で改良し、再び世界市場に投入していくビジネスモデルは、“ソフト界の加工貿易”といえるでしょう。
フォーラムエイトはユーザーのためにデザインフェスティバルや各種セミナーなどのイベントを開催しています。その取り組みは海外のユーザーに対しても同じです。今年6月、フォーラムエイトはベトナム、中国、韓国で「EXODUS VR Asiaセミナー」を開催し、多くのユーザーが参加しました。
今回のテーマは、3次元リアルタイムバーチャルリアリティー(VR)システム「UC-win/Road」の最新機能紹介と、熱流体力学(CFD)によって火災シミュレーションを行う「SMARTFIRE」、そして避難シミュレーションを行う「building EXODUS」や「maritime EXODUS」などのソフトです。
アジア3カ国で行われたセミナーには、SMARTFIREやEXODUSの開発者であり、避難解析の世界的権威であるグリニッジ大学 火災安全工学グループ(FSEG)のエドウィン・R・ガリア教授を招くとともに、フォーラムエイトの幹部が参加して、これらのシステムやソフトを使った最新の研究プロジェクトや、VRゴーグルと連携した最新機能などについて講演しました。
また、フォーラムエイトからは、UC-win/Roadを軸としたVR製品の新機能や、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)、クラウド、ドローンとの連携など技術開発動向のほか、アジア各国からも多くの参加者があるデザインフェスティバルの作品紹介など、ベンダーの生の声による最新情報の提供が行われました。
セミナー内容〜上海・釜山〜
セミナーは6月最終週の6月26日にベトナム・ハノイ、28日に中国・上海、30日に韓国・釜山と、キャラバン方式で開催され、フォーラムエイトの幹部スタッフはガリア教授とともに2日ごとに移動し、各国の法人や販売会社と合流しながら精力的にセミナーを開催しました。私は上海と釜山でのセミナーに参加し、現地ユーザーの熱気を生で感じることができました。
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