橋百選 |
BRIDGES 100 SELECTION |
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横浜市中区と山手町の間に架かっている。橋長38.1m と小径間ながら、アーチが変断面で美しい。橋桁の側面にも装飾を施した意匠に工夫した橋。完成は昭和3年(1928)、構造的にはアーチの両端がヒンジで、2ヒンジアーチであるが、トラス構造の連続補剛桁がその上に載っているので、上路式ローゼ桁ともいえる構造である。この橋は、横浜の心霊スポットといわれている。元々自殺の名所であったため、橋下を通過すると人が飛び降りてくるとか、橋上から下を覗くと落下してしまうとかの噂があったので、橋の袂には供養の地蔵が設置された。
相模川八景のひとつに数えられた城山町の小倉橋。旧橋小倉橋は昭和13年(1938)ドイツ人の設計といわれる鉄筋コンクリート4径間連続アーチ橋で、橋長は177m、幅員
4.5mである。新小倉橋と併せて、この一帯の景観の主役となっている。小倉橋は、土木学会選奨土木遺産に挙げられている(写真手前)。新小倉橋は鉄筋コンクリート固定アーチ橋、橋長193m幅員25m。斜吊り材を用いた張り出し工法(ピロン工法)で架けられた。毎年8月には、旧橋がブルー、新橋がグリーンにライトアップされた幻想的な両橋が、500個の灯篭流しとともに絶好の写真コンテストのモチーフとなっている。
三崎と城ヶ島間の海を渡って結ぶ橋で、1960年に完工した。海上部は3径間連続鋼床版箱桁をわが国で始めて採用した橋梁、中央径間95mは完成当時東洋一のスパンであった。橋下は大型船舶が航行するため、海面からの高さも23.5mを確保した。それでも1992年、クレーン船のマストの直撃を受けたが、短期間で修復、健全度を保っている。周囲にはこの橋より高い構造物は殆どないので、東に房総半島、南に伊豆大島、西に湘南地域、富士山、丹沢山を一望できるこの地域のシンボル橋となった。
足柄郡山北町の三保ダム建設に伴い、それまで県道が経由していた三保地区は丹沢湖底に沈むことになった。このための付け替え道路に、旧橋と同じ形式の斜張橋が新たな橋として生まれた。名称も、旧橋を引き継いでいる。竣工は1977年、橋長235m、タワーは平組みして一度に引き起こす地蔵起こし工法が採用された。本橋は、特に耐風性能向上を目的として風洞実験を行い、橋の脇には飛行機の翼のようなフラップ(幅1m)を取り付け、橋の下にも耐風用スタビライザーを取り付けた。今では丹沢湖のシンボルとして、観光客に親しまれている。
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●響橋
コンクリートアーチ橋 橋長 48m
国道1号のランドマーク、横浜市歴史的建造物に認定されている。
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●フランス橋
鋼箱桁橋 橋長 140m
港の見える丘公園、フランス山と人形の家を結ぶ観光的な雰囲気の楽しい歩道橋。
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●夕照橋
PCスラブ橋
「金沢八景」の一つ、広重の「野島の夕照」で知られた場所に架かる。木橋をイメージ、第一回「手づくり郷土賞」を受賞。
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●称妙寺平橋・反橋
桁・アーチ木橋 橋長 17m 幅員 18m
称名寺の浄土庭園にあり、重要文化財「称名寺絵図」に基き復元された。
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●湘南大橋
3径間連続鋼箱桁橋 橋長 698m 幅員 10.5m
相模川河口に架かる県内有数の長大橋。このあたりは釣りや水上スキーを楽しむ人が多くみられる。
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●足柄大橋
PC有ホ(ヒンジ)ラーメン橋 橋長 674m
酒匂川に架かる長大橋。足柄大橋開通記念金太郎マラソン大会が行われ、親柱にある金太郎の像は橋のシンボルとなっている。
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●相模湖大橋
下路式鋼ローゼ橋 橋長 135.8m 幅員 12.94m
戦後初めて出来た人造湖(昭和22年)相模湖ダムのすぐ上流に架かる大型アーチ橋。橋の上にバス停留所があるのも珍しい。
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(Up&Coming '09 晩秋の号掲載) |
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