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HARDWARE INFORMATION
最新デバイス・2010-No.5
クラウド・サーバ 最新事情

■最新ハードウェアとSaaS
 ソフトウェアの機能をネットワーク経由で利用する、SaaS(Software as a Service:サース)と呼ばれる形態が広く浸透しつつあります。従来は「パッケージ製品」であったアプリケーションを、ネットワークを介した「サービス」として捉え直したものと表現すれば分かりやすいでしょうか。フォーラムエイトでも、サーバ上でUC-win/Roadを実行させ、ウェブブラウザ上でVR空間を遠隔操作できるUC-win/Road for SaaSのサービス提供を開始します。
 このSaaS技術の発展は、ハードウェアの進化に支えられて実現しました。また、SaaSを提供する場合、その機能の大半がサービス運営者側のサーバに集中するため、セキュリティ対策も不可欠となります。ここでは、SaaSを運営する上で重要となる、「CPU」「サーバ」「セキュリティ」の3つをテーマとしてそれぞれの最新事情を紹介します。


■Intelの最新アーキテクチャ"Sandy Bridge"
 Intel社は、約2~3年に1度マイクロアーキテクチャの更新を行っています。マイクロアーキテクチャとはCPUの基本設計のことで、現在Intel製品の主流となっているXeonやCore i シリーズでは、マルチコア化が可能となるNehalemが採用されています。このNehalemの後継となるのがSandy Bridgeで、今年中にリリースされる予定ということです。
 Sandy_Bridgeが注目を集めている理由のひとつとして、GPU(Graphics Processing Unit)のチップへの搭載があります。従来GPUの導入は、マザーボードへ搭載するオンボードという方法か、もしくは専用ハードウェアであるグラフィックスボードの増設によるものが一般的でした。最近では、CPUにグラフィックス機能を代替させるIntel Atomなどのシリーズも登場しましたが、GPU単体をCPUチップ上へ搭載したものはまだありません。GPUの統合が実現されれば、CPU、GPU、キャッシュ、I/Fコントローラなどが同一チップ上に搭載され、SoC(System on chip)と表現されるような状態となります。
 場所やマシンを選ばすにアプリケーションを使用できるというSaaSの利点をより享受できるのは、ノートPCなどの各種モバイルであるといえます。その本体内部がGPU統合によりスマート化されれば、機動性が求められるモバイルにとって大きなアドバンテージになるでしょう。


■弊社SaaSサーバの選定
 サーバに関しても、CPUやメモリ、ハードディスクなどの高性能化と高効率化、OSや筐体の洗練、RAID技術などによる信頼性の向上など進歩は著しく、現在の製品は5年前の15倍の性能に相当するといわれています。
 弊社では、SaaS用として主にDell社製のサーバを導入しています。高機能性・信頼性を備えたPowerEdge R410シリーズは、弊社UC-1シリーズなどのSaaSアプリケーション提供用サーバとして採用しています(写真1)。RAID構成やバックアップ機能を備えたこの製品は、さらに2台を1セットとしてミラーリングで運用され、データの保全や安定性に細心の注意を払っています。
 またUC-win/Roadなど比較的高いグラフィック性能が要求されるアプリケーションのSaaS用サーバには、Precision WorkStation R5400を採用しています(写真2)。これはワークステーションから派生した注目の新機種で、Xeon CPUを2基搭載可能な2Uラックマウントモデルでありながら、ハイエンドモデルのグラフィックスボードであるnVIDIA Quadroシリーズも搭載できます。OpenGLに最適化されたハイエンドなグラフィックスボードも搭載できるR5400は、コンパクトながらインタラクティブなリアルタイムVRもスムーズに表現できる性能を発揮します。

PowerEdge R410 Precision R5400
OS PowerEdge R410 Windows 7 Professional 64bit
CPU Xeon E5530
2.4GHz
Xeon E5450
3.0GHz
メモリ 4GB 6GB
ハードディスク 2TB RAID5 2TB
グラフィックス Matrox G200eW  NVIDIA Quadro FX5800
▲表1 PowerEdge R410とPrecision R5400の主な仕様

▲写真1 Dell PowerEdge R410 ▲写真2 Dell Precision R5400


■サーバのセキュリティ対策
 SaaSでは、顧客情報なども運営者側のサーバへと集約される可能性が高まるため、サーバのセキュリティについて万全の対策を講じる必要があります。
 SaaS市場の本格的な発展を前に総務省は「ASP・SaaSの情報セキュリティ対策に関する研究会報告書」と「ASP・SaaSにおける情報セキュリティ対策ガイドライン」(2008年1月30日)を公開しており、SaaSサーバの管理者ログについて具体的な言及がされています。弊社でも、SaaSサービス提供を前に、サーバルームへの本格的なセキュリティシステムの導入を行いました。外部業者による特殊な電子カードキーによる入退室者の制限だけでなく、入退室者の情報や作業日時のログ保存など、既存の情報・技術的側面でのセキュリティと併せて、物理的側面からのセキュリティを大幅に高めるものとなっています。

▲図1 入退室システム概要図
Dell http://www.dell.co.jp/
Intel http://www.intel.com/
NVIDIA http://www.nvidia.co.jp/

※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

     
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(Up&Coming '10 秋の号掲載)
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