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HARDWARE INFORMATION
最新デバイス・2008-No.6
 ビデオボード最新事情

 ビデオカードはPCのグラフィック性能を大きく作用するデバイスです。特にWindows VistaのAero表示や、高解像度のHD動画再生や昨今のゲーム等、性能面での影響がますます大きくなってきています。弊社のUC-win/Roadにおいても重要な役割を担います。
 数年前に高嶺の花だったクラスの性能を持ったビデオカードが、安価に入手できるようになってきています。しかしながら、下記の仕様の違いにより自分のマシンで利用できない事もありますので注意が必要です。

■インターフェース
 インターフェースは、AGPからPCI Express 1.1、PCI Express 2.0へと移り変わってきています。データ転送速度で比べますと以下のようになります。
   AGP(8×接続時)2.13GB/秒 PCI Express 1.1(x16接続時)4GB/秒
   PCI Express 2.0(x16接続時)8GB/秒
 ビデオカードによって対応しているインターフェースが異なりますので確認が必要です。

■電源コネクタ
 高性能なビデオカードでは、消費する電力が大きいため、補助電源コネクタが設けられています。6ピンタイプの75Wまで供給可能なものと、8ピンで150Wまで供給可能なタイプがあります。ハイエンドなビデオカードでは、8ピンでないと動かないものもありますので、使用しているパソコンが8ピンタイプに対応しているかどうか確認が必要となります。また、使用しているパソコンの電源ユニットに余裕がないと、電源供給不足となることもありますので注意が必要です。

■マルチディスプレイ

 最近ではデュアルディスプレイで使用されるケースも多くなってきました。
UC-win/Roadではドライブシミュレータ等で3画面表示も行っております。3画面表示するために2枚のビデオカードを使用しますが、ビデオカードやその他のデバイスのためにメインメモリが圧迫されるという事もあります。4GBのメモリを積んだWindowsXPやVistaなどの場合に、予想に反した残メモリ容量になる事があります。32bitOSでは4GBまでのメモリ空間しか扱えません。
 ビデオカードやその他のデバイスにアクセスするための領域メモリマップI/O(MMIO)もこの4GBの中に領域を確保するためです。極端な例ですが、4GBのメモリを積んだマシンにGeForce9800GX2を2枚、その他制御ボード数枚を使用したマシンで、物理メモリの容量が2GBとなってしまう現象がありました。

■型番

 最近のATI(AMD)の製品では、Radeon HD XXXX という型番が用いられており、XXXXの数字が大きい方が性能の高いものとなっています。
 最近のNVIDIAの製品では、GeForce XXXX(GT,GTX等) という型番が用いられています。 基本的にXXXXの数字が大きい方が性能の高いものとなっています。また、GeForce 9シリーズの上位版として、GeForce GTXというシリーズが出てきました。

※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

  
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(Up&Coming '08 晩秋の号掲載)
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