第1回 ナショナル・レジリエンス・デザインアワード
受賞作品詳報 |
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解析支援サービス、3DVRエンジニアリングサービスなど弊社技術サービスに関わる最新情報をお届けします。2014年創設された、ナショナル・レジリエンス・デザイン・アワード(NaRDA)の受賞ユーザ様を取材し、受賞作品のコメント、会社紹介を行うシリーズをお届けします。また、最新の製品サポート情報、関連情報を掲載していますので、ぜひ、情報をご活用下さい。
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アーチ橋における動的解析での耐震性能照査
― 多点入力機能を利用した動的解析事例 ―
社名:日中コンサルタント株式会社
使用プログラム:Engineer's Studio® |
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ポスターPDF(449KB) |
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作品紹介
アーチ橋の動的解析において、Engineer's Studio®の多点入力機能を使用し、アーチ橋本体の挙動特性やアーチアバット部の変形性状の違いを確認します。種地盤とII種地盤の波形を使用して、応力および変形挙動を把握することにより、耐震性能照査特性の問題点の抽出を行いました。アーチを跨ぐ前後で地盤条件が違うものと想定し、振動特性の異なる地震波を1つの橋梁に与え、その挙動を確認しました。この手法はEngineer's
Studio®で新しく追加された機能であり、この入力手法を用いて解析検討を行うことを目的としています。
受賞者コメント
この度は、第一回ナショナル・レジリエンス・デザインアワードにおきまして、ノミネート賞・耐震性能賞を頂き、誠にありがとうございました。関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。弊社が発表しました「アーチ橋における動的解析での耐震性能照査」は、Engineer's Studio®の多点入力機能を使用し、より現実的な構造物の設計・解析を可能にしたいという試みからスタートしました。まだまだ研究途中ではありますが、今後も大規模地震への備えとして、耐震化率向上に少しでも貢献できるよう、社員一同邁進して行きたいと思います。
会社紹介
東日設計コンサルタントは、これまで北日本中心に事業を展開してきました。北日本のインフラは、経年による劣化とともに、積雪による凍害や融雪剤による塩害を受けやすい環境にあり、損傷原因の判断が難しい地域でもあります。当社は、補修、補強設計において、これまでの経験をもとに、損傷原因の特定や補修方針の検討において、一定の評価を頂いています。現在は、これまでの実績を踏まえ、東京、大阪、名古屋、新潟と事業を展開し実績を積み上げています。 |
■社員の皆様 |
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■社内の様子 |
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堤体内に設置する橋脚の地震時影響解析
― 鞘管構造による遮蔽効果の確認検討 ―
社名:新日本技研株式会社 西部支社
使用プログラム:動的有効応力解析(UWLC)
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ポスターPDF(827KB) |
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作品紹介
新設橋梁の計画に伴い橋脚が設置される堤防において、地震時の橋梁〜地盤の動的振動特性をFEM解析を用いて定量的に評価したものである。橋脚のモデル化にあたっては、橋脚柱やフーチング、基礎杭の断面寸法、材料特性を解析メッシュに再現し、通常の棒モデル解析に比べ、精度の高い結果を得た。この結果にもとづき鞘管構造が設置される堤防地盤の安全性を確認した。
受賞者コメント
地盤解析は、私自身これまで携わった業務の中でも、あまりなじみが無く、初めての経験でした。橋の構造解析とは異なるものの、地震を対象とした構造物の性能評価という面では何か通ずるものを感じたとともに、地盤解析に関する新たな知見が得られたものと思っております。この度の受賞は、ひとえに、ご協力いただいた皆様のおかげと思っております。この場をお借りして御礼申し上げます。
会社紹介
弊社は、社会生活に欠かせない橋について、計画から設計、維持管理および撤去まで、橋の一生涯に渡るマネジメントを行っております。持続可能な社会を目指し、国土基盤の整備に貢献すべく日々努力しております。
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(Up&Coming '15 盛夏号掲載) |
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