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ちょっと教えたいお話−電子納品と製品の対応

 設計業務の電子納品は、国土交通省直轄事業について既に平成13年4月から実施されていますが、電子納品の要領などの基準が平成13年8月大きく改訂されました。今回は、この電子納品の規定の改訂項目の概要と今後本格的にこれら基準に準拠し、計算書図面を電子納品されるにあたってフォーラムエイトがどのように製品の対応を行っていく予定であるかをご説明します。
電子納品要領(案)、基準の改訂
 CAD製図基準については、平成13年5月に改訂に関する意見募集が行われ、8月に各要領案、基準が改訂されました。フォーラムエイトでは、5月のCAD製図基準案暫定版への対応として、電子納品支援ツールを8月8日バージョンアップしました。また、8月31日発表の基準改訂への対応版は、10月にリリースできる見通しです。改訂基準とその概要(◎は主要項目)は、以下の通りです。

1. 各要領(案)・基準(案)共通
▼使用禁止文字例
 (報告書(PDF)、XML、オリジナルファイルの禁止文字、
 電子納品対応版で対策予定)
管理項目における、XML記述の統一(使用文字制限、文字符号化方式等)
ファイル構成等の変更(DTDファイル名、格納場所等)
管理項目に場所情報を記入(地質調査資料整理要領(案)以外について)
2. 「土木設計業務等の電子納品要領(案)」、平成13年8月
電子化が困難な資料の取り扱いを明記(パース図、CG動画、カタログなど)
報告書ファイルの容量(旧要領では、1MB目安)を受発注者協議により決定
個数固定項目の一部(住所、路線水系コードなど)を複数入力可能とする
DTDファイル名にバージョンを含めた(DTDバージョンを管理項目から削除)
使用文字の対象を明確化(XML、オリジナルファイル、PDF)
ウィルスチェックのパターン識別は、定義日に加え、ファイル名を追加
PDFのしおり(ブックマーク)を該当ページにリンクするよう作成する
3. 「工事完成図書の電子納品要領(案)」、平成13年8月
「品質管理資料」、「出来形管理資料」は、打ち合わせ簿に添付ファイルとして加える
4. 「CAD製図基準(案)」、平成13年8月
「トンネル設計(山岳トンネル)」に関する基準を新設した
ライフサイクルに測量−Sを追加
レイヤ名のライフサイクルが責任主体に変更(各フェーズの責任主体が変更する)
ファイル・レイヤの分類方法を追加(レイヤ名の全面変更)
管理項目の図面情報に場所情報、基準点情報を追加
5. 「地質調査資料整理要領(案)」、平成13年8月
土質断面図編を新設した
土質ボーリング交換用データのファイル形式をCSVからXMLに変更
6. その他の関係基準(変更なし)
「デジタル写真管理情報基準(案)」平成11年8月
「電子納品運用ガイドライン(案)」平成13年3月
「現場における電子納品に関する事前協議ガイドライン(案)」平成13年3月
フォーラムエイトの電子納品対応
 フォーラムエイトでは、2002年3月までに現在改訂作業が進められている道路橋示方書への対応と合わせて、電子納品への製品対応作業を進めています。製品は、年内から順次リリースを予定しており、ほとんどの製品が改訂される予定で、一部の製品を除き、有償のバージョンアップとなる予定です。
1) 共通事項、UC−1シリーズ
使用禁止文字
右上図に示しているとおり、計算書作成などの報告書には、多様な表現を行うために利用していた特殊な文字など使用できなくなります。
UC−1シリーズを中心に改訂を進めます。 
WORD出力、しおりの作成サポート
オリジナルファイルとして実質的に利用されているWORDファイルの出力がフォーラムエイトの新共通プリントライブラリを搭載することで全ての製品で対応可能となります。また、しおり作成を簡易にするために、章節立てでの出力順位変更などを各製品でサポートします。
拡張子3文字問題全製品で順次対応を行います。
2) UC−Draw
CADデータ交換フォーマット標準(SXF対応)
計算-CAD統合製品も含めて対応を行います。OCF(オープンCADフォーマット評議会)にも入会しており、OCF検定も受検します。
3) 電子納品支援ツール
全ライセンスユーザ無償対応(ハードウェアプロテクトで動作)として、改訂要領案への対応を進めています。有償(2万円)のネットワーク版では、マルチファイルビューワ(自在眼)、PDFライター&検索(Dr.e-printer)を搭載しており大変便利です。

フォーラムエイトでは、これらの他電子納品の講習会として「電子納品セミナー」を開催しています。合わせてご利用下さい。
本稿は、フォーラムエイトで入手している平成13年9月25日現在の情報に基づいてご説明しています。ソフトウェア名などの商品名や社名は、一般に各社の登録商標または商標です
 
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