ちょっと教えたいお話−建設CALSへの対応について
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CALSセミナー 「フォーラムエイト製品のCALS対応」セミナースライド |
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建設省の建設CALS/ECアクションプログラムでは、フェーズ1から3の各段階での整備目標が設定されています。2004年のCALS実現へ向けて様々な活動、施策が講じられてきていますが、2001年までのフェーズ2では、「実現のために不可欠な措置・技術」として、@国際標準等に基づく電子データの基準化
A電子認証システムの導入 B電子データによる成果納品の実施 の3点が挙げられています。
フォーラムエイトでは、設計現場で直接影響のある「電子データの基準化」、「電子データによる成果納品の実施」にかかわる製品開発を進めています。具体的には、CAD製図基準(案)及びCALS標準フォーマットへのUC-CAD・UC-Drawの対応、電子納品要領(案)に対応した電子納品支援ツールの提供を行っています。今回は、これらの製品の対応状況について、ご説明いたします。 |
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●CAD製図基準(案)への対応
平成12年3月建設省から「CAD製図基準(案)」が発表されました。本基準は、設計業務、土木工事におけるCADデータの納品に適用され、紙媒体での納品にも準用されることから、今後標準的な図面作成基準になるものと思われます。本基準案では、CADデータのファイル名やレイア名の規則が定められており、CADソフトの対応が必要となってきます。
また、CADデータ交換フォーマットについては、受発注者間協議とされていますが、CADデータ交換標準開発コンソーシアム(SCADEC)で開発中の国際標準(STEP/AP202:ISO10303
)に準拠したCAD データ交換フォーマットを標準とする予定が記されています。
フォーラムエイトでは、SCADECにおけるCADデータ交換実証実験に参加し、UC-Drawでの対応作業を8月末に終了しました。現行のUC−Drawの仕様を標準フォーマットへ変換することを優先に作業を進めることとし、今回は「レベル1」への変換に対応しています。CAD製図基準案では、「レベル1」で対応できることとなっており、早期に製品の提供が可能となります。8月末にSCADECの実証実験が終了しましたが、参加CADベンダー14社の内、レベル2完全対応が2社、レベル2一部対応が10社、レベル1対応が当社も含めて2社となっています。UC-Drawは、鉄筋表生成やラスタ編集機能を標準でサポートした高機能CADとして、多くのユーザでご利用いただいておりますが、汎用CAD機能の充実を目指して開発を継続していく予定です。
なお、今回の基準案では、道路設計、橋梁設計、河川設計についての基準がまとめられていますが、今後、他工種についても基準の改定時に追加作成される予定です。 |
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☆画像をクリックすると大きな画像が表示されます。 |
▼CAD製図基準(案)に準拠したレイヤの設定
(UC-Draw) |
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▼CADデータ交換フォーマットに準拠した
ファイルの設定(UC-Draw) |
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●電子納品要領(案)への対応
「CAD製図基準(案)」と同時に「土木設計業務」及び「工事完成図書」の電子納品要領案が発表されました。また、6月には、地質調査資料整理要領(案)が改訂されています。フォーラムエイトでは、これらの要領案に準拠した成果品の電子納品を支援するため、「電子納品支援ツール」をライセンスユーザに無償提供しています。本ツールは、XML自動生成、XMLチェック機能、XSLシート表示出力、TECRIS・CORINS登録情報の読み込み、複数媒体(CD−R、MO)への分割コピー機能などに対応した便利なツールです。成果品データの管理機能もサポートしていますが、今後、データベース管理機能の強化などを予定しています。
フォーラムエイトでは、今後も建設CALSにおける製品利用環境の向上に努めてまいります。
本稿は、フォーラムエイトで入手している9月8日現在の情報に基づいてご説明しています。 |
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☆画像をクリックすると大きな画像が表示されます。 |
▼土木設計業務・工事完成図書に対応した
電子納品支援ツール |
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