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PDF 便利ツール |
APPLICATION INFORMATION
2011-No.2 |
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さまざまな業務用アプリケーションの普及に伴い、現在では業務の多くがPCを使用したデジタルデータをベースとして行われるようになっています。契約書
や対外的な公式文書など、紙ベースでのやり取りが優先される一部の場合を除き、情報の電子化・データ化が浸透しつつあり、経産省でも、既存の紙媒体の情報
も含め、文書の電子化を推奨しています。
このような流れの中でファイルフォーマットとして広く使われているのがPDF(Portable
Document Format)です。PDFは、電子署名などの改竄防止機能を持ち、かつ特定の環境によって表示やレイアウトが左右されにくいなどの特長を持ち、ISOでも標準化されています。今回はこのPDF関連ツールについて紹介します。
PDFの表示・印刷は、Adobeより無償で提供されているAdobeReaderをPCにインストールすることで行えます。また、作成・編集に関して
は専用のツールを使うと便利です。AdobeがPDFの仕様をオープンにしていることもあり、多数の便利なフリーウェアのツールが開発・公開されていま
す。
PDF作成・編集に関するツールは、「作成・変換」「加工」「結合・分割」の3種に大別されます。作成・変換系ツールは、PDFがPost
Scriptベースで開発されていることを生かし、仮想のプリンタドライバとして動作するものが一般的です。印刷プロパティ内のプリンタ選択画面でツールを選択し、通常の印刷と同様にPDFファイルを作成できます。Primo
PDF、CubePDFなどが代表的です。
加工系ツールは、元データが手に入らない状況で加筆したい場合や、元データを開くことのできない環境下の場合に有効です。代表的なものにPDF-
XChange ViewerやFoxit J-Reader(共に海外製、日本語完全対応)などがあります。ただしこの場合は、元データに加筆可能権限の設定が必要であることや、ツール自体に出力
機能がない場合は前述の作成・編集系ツールとの併用が必要であることに注意する必要があります。
また、フリーのツールの場合は、基本的に既存文章の削除・修正などはできず、加筆や吹き出し、打ち消し記号やコメントの挿入、ラインマーカーなど、既存
内容へ上書きするタイプの機能のみに対応している場合がほとんどです。通常、文書の直接編集などは有償の上位版のみとなっています。
結合・分割系ツールは、複数のPDF文書をまとめたり、必要なページだけを抜き出す際に有効です。中には文書のセキュリティ・暗号化設定の編集機能を実
装したものもあります。代表的なものにPDForsell、ConcatPDFなどが挙げられますが、現在Windows7 64bitOSに対応してい
るものはまだ多くないようです。
Adobe Acrobat X Proなどの有償版パッケージには、3DモデルデータをPDFファイル内に埋め込んで表示させる機能が用意されています。この機能を利用して作成された
3Dドキュメントは、通常のPDFファイルが見れるPC環境であれば、だれでも閲覧することができます。埋め込まれた3Dモデルはマウス操作で拡大・縮小
や回転、視点の移動などを行って形状を確認できるので、プロジェクト関係者間での資料のやり取りにも役立ちます。また、通常のPDFと同様、Webで公開
することも可能です。
フォーラムエイト製品では、BIM対応3次元CADのAllplanや、橋台の設計、橋脚の設計をはじめとするUC-1シリーズなど、多くの製品が
3DPDF出力に対応しています。また、UC-win/RoadによるVR・CGデータ作成・技術支援を行うサービス、「UC-win/Roadサポート
システム」でも、VRデータのラフイメージを3次元で表示してさまざまビューで閲覧できる3DPDF対応の納品書をご用意しています。 |
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橋脚の設計 Ver.8 3D PDF 出力例
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※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。 |
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(Up&Coming '11 新春号掲載) |
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