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■            FORUM8 News 【イエイリ・ラボ版】Vol.9
■■■                                                    2010年10月19日
■ Design・Analysis/CAD&VR
http://www.forum8.co.jp (株)フォーラムエイト & イエイリ・ラボ

  ●─────────< イエイリ・ラボの目 >────────●
 
  建設ITジャーナリストの家入龍太です。
 
  フォーラムエイトのバーチャルリアリティーシステム「UC-win/Road」
  が、ますます進化を遂げました。
 
  最近、注目を集めている「クラウドコンピューティング」、「3次元
  レーザースキャナー」、そして「BIM」に関係したホットな機能が次々
  と追加されているのです。
 
  その結果、経済産業省の開発事業に採択されたり、VRで実際の街並み
  をモデル化するのがスピーディーになったり、BIMでの課題となって
  いるデータの多角的な活用を実現したりと、様々な分野から注目を集
  めています。
 
  今回はUC-win/Roadの新しい可能性を感じさせるトピックを中心にお
  伝えします。
 
  ●─────────────────────────────●
 
=◆ トピックス ◆=
■経産省で採択!フォーラムエイトのクラウド技術研究開発事業提案
■リアルな街並み!3Dレーザースキャナーの点群をUC-win/Roadで活用
■シミュレーションで勝負!バーチャル設計コンペでBIMの実力を発揮
 
=◆ トピックス ◆=
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■フォーラムエイトのクラウド技術研究開発事業提案が経産省で採択
  http://www.meti.go.jp/information/data/c100921aj.html
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  インターネット回線が高速化し、全国で使えるようになってきたの
  に伴い、「クラウドコンピューティング」という情報処理サービス
  が注目されています。
 
  手元のパソコンにプログラムやデータがなくても、ウェブブラウザー
  を通じて地球上のどこかで動いているサーバーにアクセスし、必要
  な情報処理を行えるものです。
 
  フォーラムエイトは、3次元バーチャルリアリティー(VR)システム
  「UC-win/Road」の3Dシーンのリアルタイム・レンダリングをサー
  バー側で行える「UC-win/Road for SaaS」を開発。ウェブブラウザー
  があれば、UC-win/Roadで作成したVRを自由に閲覧できるようになり
  ました。
 
  このシステムに経済産業省も注目し、クラウドコンピューティング
  を支える技術開発に、フォーラムエイトが提案した「UC-win/Road
  for SaaS」を基盤としたクラウド技術研究開発事業を採択しました。
  フォーラムエイトでは今後、3年間に1億円以上という大型開発事業
  に取り組んでいくことになります。
 
  この事業は「平成22年度産業技術研究開発委託費(次世代高信頼・
  省エネ型IT基盤技術開発事業)」の一つで、採択された企業は
  フォーラムエイトのほか、富士通や日本アイ・ビー・エム、NTTコ
  ミュニケーションズ、インターネットイニシアティブなど9社です。
 
  また、フォーラムエイトは「UC-win/Road for SaaS」のほか、鉄筋
  コンクリート断面照査「RC断面計算」や骨組み解析プログラム
  「FRAME(面内)」をクラウド化した「UC-1 for SaaS」を発売して
  おり、ソフトのクラウドコンピューティング化に積極的に取り組ん
  でいます。
 
  VRや構造解析などは、ハイスペックなパソコンがないと使えないと
  いうイメージがありましたが、クラウド化によって携帯端末やノー
  トパソコンから気軽に使える時代になりつつあります。まちづくり
  の合意形成のツールとしても今後、活用が大いに期待できそうです。
 
 
▼平成22年度産業技術研究開発委託費に係る委託先の採択結果について
  http://www.meti.go.jp/information/data/c100921aj.html
▼UC-win/Road for SaaS
  http://www.forum8.co.jp/product/ucwin/road/RoadforSaaS.htm
▼UC-1 for SaaS FRAME面内/RC断面
  http://www.forum8.co.jp/topic/up83-p20.htm
 
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■リアルな街並み!3Dレーザースキャナーの点群をUC-win/Roadで活用
  http://www.forum8.co.jp/product/ucwin/road/road-tengun.htm
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  道路や街並みなどの3次元形状を無数の「点群データ」によって高精
  度に計測する「3次元レーザースキャナー」が最近、建設業界で注目
  されています。
 
  街並みなどの表面にレーザー光線を1秒間に数万〜数十万回照射し、
  表面の3次元座標を取得する計測機器で、デジタルカメラを併用する
  ことにより、点群の各点には色の情報も持たせることができます。
 
  しかし、大きな構造物や街並みになると、点群データは数千万から
  数億という膨大な数になり、設計ソフトに読み込んで使うのが難し
  かったのです。
 
  そこでフォーラムエイトでは、ナント、VRシステム「UC-win/Road」
  に点群データをそのまま読み込んで使うため「UC-win/Road 点群モ
  デリング プラグイン」を自社開発してしまったのです。
 
  このプラグインを使うと、3次元レーザースキャナーで計測した街
  並みなどの点群データをUC-win/Roadに読み込み、“雲”のような
  イメージで表示させることができます。
 
  10月1日に、フォーラムエイト東京本社で開催された「UC-win/Road
  for Civil 3D 体験セミナー」では、3次元スキャナーで計測した渋
  谷の街並みを同ソフトに読み込んで上から俯瞰したり、路上からの
  視点で「ウォークスルー」したりしました。
 
  さらに道路を点群の街並みに合わせて設置し、クルマを走らせたり、
  路上で「火災」を起こしたりすると、点群の街並みがまるで実際の
  街のようなリアルさで見えました。
 
  また、点群を「下絵」にしてトレースするように3次元モデルを配
  置していくと、実際の街並みのVRを作る作業もスピーディーに行え
  ます。フォーラムエイトのホームページでは、東京湾アクアライン
  の「海ほたる」をこの手法でVR化した例が紹介されています。その
  見事さには驚かされますよ。
 
  ちなみにフォーラムエイトでは、数千万円もする3次元レーザース
  キャナーを保有しています。点群の計測からデータ処理、そしてソ
  フト開発まで一貫して行えるのはすごいですね。
 
 
▼UC-win/Road 点群モデリング プラグイン
  http://www.forum8.co.jp/product/ucwin/road/road-tengun.htm
 
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■シミュレーションで勝負!バーチャル設計コンペでBIMの実力を発揮
  http://www.forum8.co.jp/forum8/BuildLive10.htm
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  BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の手法を
  使って、ナント、48時間という短時間で課題の建物を設計するイン
  ターネット上の仮想コンペ「Build Live Tokyo 2010」が10月13日の
  午後6時から15日まで開催されました。
 
  フォーラムエイトは昨年に引き続き、今年も「チーム F8W16」として
  参加。BIM用の意匠・構造設計ソフト「Allplan」に多彩なシステムを
  組み合わせたシミュレーションを行いました。
 
  例えば、VRシステムで建物の周りの街並みを作成して、ドライブシ
  ミュレーターで運転したり、避難解析や構造解析などのソフトで様
  々なシミュレーションを行ったりました。
 
  そのほか現場付近を実際に3次元レーザースキャナーで計測した点
  群データを活用したり、3Dプリンターで模型製作を行ったりと、他
  チームにはない幅広いデータ活用を展開しました。
 
  これらの作業を48時間という短時間で行うのは、大変なことです。
  10月14日の夜、フォーラムエイトの東京本社を訪ねると、チームメ
  ンバーが熱心に作業を行っていました。なかには一睡もしないで頑
  張っているメンバーもいましたが、皆さん、楽しそうにチャレンジ
  していました。
 
  BIMの世界では、ソフト間のデータ交換やシミュレーションが今、大
  きな課題となっています。その点、フォーラムエイトではBIMをVR
  からドライブシミュレーター、そして3次元スキャナーや解析ソフト
  まで、自社の技術で連係させる実力を持っています。
 
  今後のBIMの世界で、フォーラムエイトのデータ交換力はさらに注目
  を集めていくでしょう。
 
▼“チームF8W16” レポートサイト   
  http://www.forum8.co.jp/BuildLiveTokyo2010/F8W16.html
▼“チームF8W16”の紹介
  http://www.forum8.co.jp/forum8/BuildLive10.htm
▼「Build Live Tokyo 2010 公式ブログ」   
  http://bltokyo2010.seesaa.net/
 
  ●───────────< あとがき >───────────●
 
  現場に完成予想パースを掲示して、職人さんたちと工事の最終ゴー
  ルのイメージを共有することで、工事の手戻りを少なくしている建
  設会社があります。
 
  建設業ではiPadなどの小型携帯端末を、工事現場でどのように活用
  するかが話題になっています。まちづくりでも、VRで完成イメージ
  を共有できると、合意形成に大きく役立ちそうですね。
 
  VRをクラウドコンピューティング化したことは、より多くの人に対
  してまちづくりへの参加の道を開くものではないでしょうか。
 
  フォーラムエイトは、UC-win/Roadの機能開発を通じて、新しいま
  ちづくりのスタイルの提案を行っているとも言えるでしょう。
 
        イエイリ・ラボ/家入龍太 (http://www.ieiri-labo.jp
 
  ●─────────────────────────────●
 

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