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Q&A 震度算出(支承設計)(カスタマイズ版) Q&A ('24.10.25)

NEW! 更新内容



Q1−33.鉛直死荷重反力と質点重量を一致させたい。(Ver.5)('24.10.25)



目  次
 1.入力、適用範囲

Q1−1.震度算出(支承設計) Ver7との違いは何か?

Q1−2. カスタマイズ版のデータは、平成24年道示対応版で読み込むことができるか。

Q1−3. 「Engineer's Studio」へのエクスポートを行う場合はどのようにすればよいか 。

Q1−4. 「橋脚の復元設計」との連動は可能か。

Q1−5. 補強設計における基礎の減衰定数を考慮した設計水平震度を算定することができるか。

Q1−6. 昭和55年版の耐震設計編に準じた設計水平震度を算定できるか。

Q1−7. 上部構造の中間点を任意の位置に設けたい。

Q1−8. フーチングが独立した橋脚は、震度算出(支承設計)の立体解析オプションの機能を用いて計算する事はできるか。

Q1−9. 上部構造形状入力における「骨組直接入力」と「簡易式」の違いを教えてほしい。

Q1−10. 旧示方書に準拠した設計水平震度を算定することができるか。

Q1−11. 震度算出(支承設計)を使い、多径間の橋梁で、端部の橋台だけモデル化をしないというような使用方法はできるか。また、代替できる方法はあるか。

Q1−12. 「二柱式橋脚の設計計算」との連動は可能か。

Q1−13. インターロッキング式橋脚に対応可能か。

Q1−14. 橋脚が堤体内にあるため偏土圧が作用する。この偏土圧を考慮して固有周期を出すにはどのようにしたらよいか。

Q1−15. 上下線分離型で下部構造を上下線で共有したいが「一体型」が選択できない。

Q1−16. 支承のばね値は、支承線の合計値を入力するのか。

Q1−17. 橋台の許容塑性率の初期値が3の理由は?

Q1−18. 上部構造形状入力「重心位置」で入力するH1の入力には、舗装厚を含むのか。

Q1−19. 震度計算で、加震方向を→、←の2方向で計算することができるか。

Q1−20.下部工の任意骨組入力で、質点重量を偶数点でしか入力できないようになっているのはなぜでしょうか?

Q1−21.「支承条件」画面に「支承モデル位置(ho)」の入力箇所が表示されません。どうやって指定すれば良いのでしょうか。

Q1−22.下部構造の入力に地下水位の設定が無いが影響は考慮されないのか。

Q1−23.Bridge番号を起点側から振り直すことができますか?

Q1−24.上部構造の質点重量の合計値が想定と合いません。上部構造重量を任意で指定する方法がありますか。

Q1−25.鋼橋の荷重入力で「自重の自動計算」にチェックを入れた場合、計算されるのは鋼重のみでしょうか。

Q1−26.ヘルプに「基本的には床版が桁と一体となって挙動すると考える場合には床版の剛性を考慮することになります。」とありますが、非合成箱桁橋でも床版が桁と一体となって挙動すると考えればよろしいのでしょうか?

Q1−27.上部構造重量を分布荷重で入力すると質点重量の値に端数が生じますが、これを丸めて指定する方法はありませんか。

Q1−28.変化点の追加方法、線形の設定方法を教えて下さい。

Q1−29.橋軸方向の上部構造のはり位置を上部構造毎に設定することはできませんか。

Q1−30.連結桁の設定方法を教えて下さい。

Q1−31.雪荷重を考慮した計算ができますか?

Q1−32.橋脚の降伏剛性を求めるための鉄筋データはどこで入力するのか。

Q1−33.鉛直死荷重反力と質点重量を一致させたい。(Ver.5)

 2.解析関連

Q2−1. 震度算出の結果出力で下部構造の水平方向剛性はどこに適用されるのか。

Q2−2. 下部構造の水平方向の剛性の項で、KFuとKFrはどのように算出されるのか。

Q2−3. 本製品で採用している固有値解析の手法は?

Q2−4. 固有周期が計算値なので、表示値で手計算すると設計水平震度が異なる場合がある。固有周期を表示値で丸める事は出来ないのか

Q2−5. 常時・風時の解析において、支承に生じる水平力(せん断力)は、どのように算出されているか。

Q2−6. 構造物形状の登録の下部構造で、ケーソン基礎にした場合、自動で基礎ばねを計算するが、AVV(鉛直ばね)が固定となっている。鉛直ばねは考慮しなくても良いのか。

Q2−7. 剛性モデルが同じ下部構造データで「定型直接骨組入力」とその他の入力で下部構造の水平方向の剛性が異なるのはなぜか。

Q2−8. 1基下部構造として計算する場合に分担重量は自動計算されないのか。

Q2−9. 柱が逆テーパーの場合の部材剛性はどのように算定されるのか。基部の断面形状から決まるのか。

Q2−10. 縦断線形に勾配を入力した場合に縦断線形に合わせて下部構造を上方向に移動させたい。

Q2−11. 風荷重による水平反力を算定する場合は、なぜ影響線載荷を行うのか。

Q2−12. 反転配置を行った場合、計算に影響はあるのか。

Q2−13.上部構造データとして入力する鉛直死荷重反力は、どの計算に使用されるのでしょうか?

Q2−14.直接基礎の基礎ばね算定方法はどの基準書に記載があるのでしょうか。

Q2−15.橋梁モデルの解析結果で表示される慣性力の作用位置が、下記式で出した値と合いません。
 慣性力作用位置=(h) - H1
 H1:橋面〜上部構造重心位置までの距離
 (h):橋面〜下部構造天端までの距離


Q2−16.分担重量や水平力は、隣接荷重も含めた結果でしょうか?

Q2−17.ある下部構造の分担重量がマイナスになる原因は何が考えられるか。

Q2−18.「振動単位」と「ブロック単位」の違いは?

Q2−19.レベル1とレベル2で異なる固有周期となるのはなぜでしょうか。

Q2−20.橋梁モデルの解析で単純桁の橋軸直角方向の分担重量が、剛性差があるのに同じ値で算定されます。なぜでしょうか。

Q2−21.Lv.1地震動に対する耐震性能照査では,なぜ鉄筋を無視した剛性を使用するのでしょうか。

Q2−22.慣性力の作用方向を変更すると固有周期に影響しますか?

Q2−23.温度変化時の水平力を確認する方法は?(Ver.10)
 3.出力及び表示

Q3−1. A1(可動)−A2(固定)の構造の解析結果がA2-A1の順で出力される。下部構造の配置順で出力できないか。

Q3−2. 結果をエクセルに出力することができるか。

Q3−3. 橋梁モデルの解析の出力で下部構造配置順に出力を行うことはできるか。


Q3−4.「橋脚の設計」側で結果の取り込みを行った場合、橋脚側の比較表の分担重量が相違なしとなりますが、「震度算出」側では赤表示となる場合があるのはなぜでしょうか。

Q3−5.掛け違い橋脚の上部構造毎の分担重量を確認することができるか。
 4.連動

Q4−1. 連動ファイルの下部構造を単独ファイルへ保存することは可能か。

Q4−2. 連動の手順を簡単に示したヘルプを教えてほしい。

Q4−3. 連動下部構造のデータを変更したが、震度算出に反映されない。

Q4−4. 震度算出と連動下部構造の慣性力作用方向の設定を一致させる方法は?

Q4−5. 橋台連動データなのに比較表に下部工形式が橋脚と表示される。

Q4−6.下部構造プロダクトと連動した場合、上部構造慣性力作用位置や鉛直死荷重反力値は、下部構造側の設定値が使用されるのか。

Q4−7.連携ファイルに登録した下部構造を削除するにはどうすれば良いでしょうか。
下部構造プロダクトから削除できますか?


 5.UC-win/FRAME(3D)データエクスポート

Q5−1. 上部構造の位置が橋軸直角方向に偏心している状態でエクスポートを行うことは可能か。

Q5−2. 可動支承の摩擦力を動解のモデルで考慮できるようなエクスポートは可能か。

Q5−3.震度算出(支承の設計)からEngeneer’s Studioへのエクスポートを行ったとき、橋台部のフ―チング部のモデル化がV字型となりうまくいきません。

Q5−4.ESエクスポート設定画面でモデルの選択がグレー表示で選択できません

 6.その他  

Q6−1.単体製品と下部工プロダクトSuite版の連携は可能ですか。




 1.入力、適用範囲 
Q1−1. 震度算出(支承設計) Ver7との違いは何か?
A1−1. カスタマイズ版は、震度算出(支承設計) Ver.7 をカスタマイズしたもので、Ver7の機能に加え、下記の項目に対応しています。
(1)上部構造形状入力「簡易式」にてブロック形状入力に対応しました。任意の断面形状を入力し、断面諸値を計算する機能です。
(2)下部構造形状入力「橋脚」主鉄筋にて、鉄筋種別[SD390]を追加しました。

 
Q1−2. カスタマイズ版のデータは、平成24年道示対応版で読み込むことができるか。
A1−2. カスタマイズ版で作成されたデータをを平成24年道示対応版で読み込むことは可能です。
ただし、連動データをそのまま計算することはできません。
平成24年対応版の下部構造プロダクトで剛性モデルを更新する必要がございます。

 
Q1−3. 「Engineer's Studio」へのエクスポートを行う場合はどのようにすればよいか 。
A1−3. 大変申し訳ございませんが、「Engineer's Studio」へのエクスポートには対応しておりません。
ご了承くださいますようお願いいたします。

 
Q1−4. 「橋脚の復元設計」との連動は可能か。
A1−4. Ver1.1.0にて対応しました。
参考値として、平成2年、復旧仕様(平成7年)、平成8年に準拠した設計水平震度の算定が可能です。

 
Q1−5. 補強設計における基礎の減衰定数を考慮した設計水平震度を算定することができるか。
A1−5.  申し訳ございませんが、現バージョンでは対応しておりません。
「橋脚の設計」にて、別途算定した補正係数CEを指定して下さい。

 
Q1−6. 昭和55年版の耐震設計編に準じた設計水平震度を算定できるか。
A1−6. できません。
平成2年以降の耐震設計編に準じた計算は可能です。

 
Q1−7. 上部構造の中間点を任意の位置に設けたい。
A1−7. 「骨組直接入力」をご利用下さい。
「部材」画面の部材長設定を「任意長指定」とすることで中間点までの部材長を指定することが可能です。

 
Q1−8. フーチングが独立した橋脚は、震度算出(支承設計)の立体解析オプションの機能を用いて計算する事はできるか。
A1−8. 本プログラムの基礎バネ算出位置は一箇所ですので、立体解析オプションがある場合も独立フーチングは適用範囲外です。

 
Q1−9. 上部構造形状入力における「骨組直接入力」と「簡易式」の違いを教えてほしい。
A1−9. 「骨組直接入力」は、解析に使用する骨組モデルをほぼそのまま直接入力するのに対し、「簡易式」では、ある程度簡略化した入力が可能になります。
例えば、等断面・等分布荷重のデータを入力すると以下のような違いがあります。
「骨組直接入力」
  全部材に対しての剛性入力・全格点に対する荷重入力を行う必要があります。
「簡易式」
  「断面」で部材長=桁長として一括で入力でき、荷重も分布荷重として一括で入力できます。
  また、断面変化位置(「断面」データの部材長)も支点位置にかかわらず指定できますので、断面変化の入力も容易に行えます。
支間を任意の部材長で分割する場合は、「骨組直接入力」でご入力下さい。
その他の入力では中間点数を変更することは可能ですが、部材長は均等に分割されます。
このような特徴を考慮され、どちらで検討するかをご判断ください。

 
Q1−10. 旧示方書に準拠した設計水平震度を算定することができるか。
A1−10. 本製品は、平成14年版の道路橋示方書に対応した製品です。
また、参考値として下記に準拠した設計水平震度の算定が可能です。
・道路橋示方書・同解説 X耐震設計編 平成2年2月
・「兵庫県南部地震により被災した道路橋の復旧に係る仕様」 平成7年6月
・道路橋示方書・同解説 X耐震設計編 平成8年12月

 
Q1−11. 震度算出(支承設計)を使い、多径間の橋梁で、端部の橋台だけモデル化をしないというような使用方法はできるか。また、代替できる方法はあるか。
A1−11. 大変申し訳ございませんが、対応しておりません。
代替方法としまして下記をご案内致します。

・ダミーの橋台を作成する
橋台の支承条件が可動であれば、橋台を除く設計振動単位の結果を得ることができます。

・橋台を支点としたい場合は、任意骨組解析を利用する
「任意骨組解析」−「解析条件」画面において、「橋梁モデルの取込み」ボタンを用意しています。
この機能を用いて、橋梁モデルの解析データを任意骨組解析に必要なデータに変換する事ができます。
取込(変換)後に、不要となる箇所を適宜削除/編集して頂く事で、橋台を支点とした固有周期や設計水平震度の標準値の結果を得る事ができます。
製品ヘルプ「操作方法」−「入力データ」−「任意骨組解析」の各説明もあわせてご確認ください。

 
Q1−12. 「二柱式橋脚の設計計算」との連動は可能か。
A1−12. 申し訳ございませんが、現バージョンでは対応しておりません。

 
Q1−13. インターロッキング式橋脚に対応可能か。
A1−13. 特殊橋脚の設計に対応している「橋脚の設計・3D配筋(カスタマイズ版)」との連携機能をご利用下さい。

 
Q1−14. 橋脚が堤体内にあるため偏土圧が作用する。この偏土圧を考慮して固有周期を出すにはどのようにしたらよいか。
A1−14. レベル1地震時は、橋脚の形状入力および橋脚の設計との連動において、全断面有効の断面2次モーメントを使用するので偏土圧を考慮することが出来ません。
レベル1についても考慮する場合は、「定型骨組直接入力」で入力し、偏土圧を考慮した部材剛性(断面2次モーメント)を直接指定していただくしか方法がございません。
レベル2のみ考慮の場合は以下の方法で考慮することが可能です。
■震度算出の橋脚形状入力の場合
降伏剛性を直接指定とし、偏土圧を考慮した断面2次モーメントを入力します。
■橋脚との連動時
土圧を初期荷重として、H24道示X(P.198)の式(10.7.6)に従って求めた降伏剛性を用いることが可能です。以上、よろしくお願い致します。

 
Q1−15. 上下線分離型で下部構造を上下線で共有したいが「一体型」が選択できない。
A1−15. 上下線に配置される下部工位置が一致している場合に、「上下部構造の配置|下部工配置形式」にて「一体型」の選択が可能になります。
下部工位置は
・上部構造の支間データ(左右張り出し長および支間長)
・「上部工配置情報|(左右のすき間)」
・「下部工配置情報|骨組位置の偏心量」
等の入力により決定されます。
「一体型」の選択肢が表示されない場合は、「上下部構造配置画面」の平面図にて下部構造配置の矩形を選択した状態で画面右下に表示される「下部工位置:X座標」の値が上下線で一致しているかどうかをご確認下さい。
この値が一致している場合に、「一体型」の選択が可能となります。
詳細はヘルプ「入力データ|橋梁モデルの解析|上下部構造の配置|上下部構造の配置(下部工配置形式)」をご参照ください。

 
Q1−16. 支承のばね値は、支承線の合計値を入力するのか。
A1−16. 1支承線分のばね値(合計値)をご入力下さい。

 
Q1−17. 橋台の許容塑性率の初期値が3の理由は?
A1−17. 道示V耐震設計編 H24 P286の記述により初期値を3としています

 
Q1−18. 上部構造形状入力「重心位置」で入力するH1の入力には、舗装厚を含むのか。
A1−18. 舗装厚を含む値を入力して下さい。

 
Q1−19. 震度計算で、加震方向を→、←の2方向で計算することができるか。
A1−19. 加力方向の変更しての検討は可能ですが、2方向(→、←)同時には解析出来ません。
加力方向は、「基本条件|慣性力の作用方向」にて設定します。
同時に計算が出来ませんので、切り替えて計算頂くか、加力方向の異なる別ファイルとして頂きますようお願い致します。

 
Q1−20. 下部工の任意骨組入力で、質点重量を偶数点でしか入力できないようになっているのはなぜでしょうか?
A1−20. 重心位置に重量を作用させるように2部材の中間点に重量を入力するようにしております。

 
Q1−21. 「支承条件」画面に「支承モデル位置(ho)」の入力箇所が表示されません。どうやって指定すれば良いのでしょうか。
A1−21. 「基本条件」画面で「支承モデル(2重格点)位置」の設定で「□下部構造天端位置とする」がチェックされている場合は自動で下部構造天端位置に支承をモデル化するので位置の入力は表示されません。
直接指定したい場合は、このチェックを外して下さい。

 
Q1−22. 下部構造の入力に地下水位の設定が無いが影響は考慮されないのか。
A1−22. 地盤種別の判定には、影響しません。
基礎ばねを算定する際に地盤の動的ポアソン比を使用しますが、こちらが地下水位以浅、以深で値が変わります。
層毎の設定になりますので、地下水位で分割してご入力下さい。
基礎ばね算定における単位体積重量は、水位によらずγt:湿潤重量を適用する為、地下水位の影響はありません。

 
Q1−23. Bridge番号を起点側から振り直すことができますか?
A1−23. 可能です。
ツリーメニューを「解析モデル」に切り替えて、メニュー「編集」または解析モデルのツリー上で右クリックをすると上部工番号の入れ替えおよび振り直しのメニューが表示されます。
この機能は、位置関係を変えずに定義の順番のみ変更するものです。
定義の順を入れ替えて、番号の振り直しを実施すると上から順にBridge1〜Nへ振り直しをします。

 
Q1−24. 上部構造の質点重量の合計値が想定と合いません。上部構造重量を任意で指定する方法がありますか。
A1−24. 上部構造編集画面の「荷重入力」ボタンより、任意荷重の設定が可能です。
画面左下の「□自重の自動計算」がチェックされている場合は、「自重の自動計算値+任意荷重」が考慮されます。
全ての荷重を任意で設定する場合は、「□自重の自動計算」のチェックを外してご入力下さい。

 
Q1−25. 鋼橋の荷重入力で「自重の自動計算」にチェックを入れた場合、計算されるのは鋼重のみでしょうか。
A1−25. 自重の自動計算においては、舗装、高欄、桁(鋼材)の重量が考慮されます。
ヘルプ「入力データ|構造物形状の登録|上部構造|上部工データ|支間割・諸量値・荷重・壁高欄・舗装|重心位置」をご参照下さい。
※上部構造形状入力「重心位置」画面からヘルプボタンを押下すると表示されます。

 
Q1−26. ヘルプに「基本的には床版が桁と一体となって挙動すると考える場合には床版の剛性を考慮することになります。」とありますが、非合成箱桁橋でも床版が桁と一体となって挙動すると考えればよろしいのでしょうか?
A1−26. 「設計要領第二集 橋梁建設編 (平成28年8月)」のP3-34に下記の記述がございます。
2)上部構造の剛性は、床板を含めて全断面有効として算出してよい。
地震時においては床版は桁と一体となって挙動することから、床版は合成桁、非合成桁に関わらず全断面有効として上部構造剛性を算出してよい。
上記より、「非合成箱桁橋でも床版が桁と一体となって挙動する」と考えるのがよろしいかと存じます。

 
Q1−27. 上部構造重量を分布荷重で入力すると質点重量の値に端数が生じますが、これを丸めて指定する方法はありませんか。
A1−27. 端数を丸めるような設定はございません。
分布荷重で算定された値を集中荷重として入力し直すと端数を丸めて入力はできます。
その他の方法としては、骨組み直接入力へ変換して重量を調整する方法があります。

 
Q1−28. 変化点の追加方法、線形の設定方法を教えて下さい。
A1−28. 変化点は、「変化点の追加」ボタン押下後に図中の追加したい大体の場所をクリックすると追加されます。
正確な位置修正は、下部の表で行ってください。
縦断線形の長さおよび勾配の変更は図でも可能ですが、数値の調整は下部の表にて行ってください。
縦断線形を設定する場合は、橋梁をすべてカバーできるように設定します。
橋梁の前後にはみ出る分には問題はありません。

 
Q1−29. 橋軸方向の上部構造のはり位置を上部構造毎に設定することはできませんか。
A1−29. 設定することができません。
任意骨組解析機能では、自由な設定が可能ですが、固有周期および設計水平震度の標準値までしか算定できません。

 
Q1−30. 連結桁の設定方法を教えて下さい。
A1−30. 下記の手順で設定できます。
・基本条件画面で「上部構造の連結を慮する」をチェックします。
・上部構造を二つ以上同じライン上に配置します。
・連結部材の設定をします。
詳細は、ヘルプ「操作方法|連結桁モデルの作成方法」をご参照下さい。

 
Q1−31. 雪荷重を考慮した計算ができますか?
A1−31. 雪荷重については、対応しておりません。

 
Q1−32. 橋脚の降伏剛性を求めるための鉄筋データはどこで入力するのか。
A1−32. 下部工形状『橋脚 梁幅≧柱幅, 橋脚 柱幅>梁幅』を選択された場合は、「下部工形状の入力−橋脚条件−降伏剛性時のI」で『計算』を選択いただきますと、「下部工形状の入力−降伏剛性T−主鉄筋」で鉄筋を入力することができます。
なお、「骨組直接入力」「ラーメン橋脚」「簡易式」では、降伏剛性を自動計算することはできませんので、「橋脚の設計」などを用いて降伏剛性を算出した値を直接入力してください。

 
Q1−33. 鉛直死荷重反力と質点重量を一致させたい。(Ver.5)
A1−33. 鉛直死荷重反力の合計と質点重量の合計が一致するように鉛直死荷重反力を入力してください。

「上部工形状の入力」画面(左側のツリーにて、「構造物形状の登録」-「上部構造」をダブルクリックし表示される画面 にて「形状編集」ボタンを押下し表示される画面)の「鉛直死荷重反力」に、「鉛直死荷重反力の自動計算」機能があります。

「鉛直死荷重反力の自動計算」は、実行された時点で入力されている形状データと荷重状態より鉛直死荷重反力を計算し、入力値 として反映する機能です。
「鉛直死荷重反力の自動計算」ボタンを押下すると計算結果が表示されますので、「取込」ボタンで表示されている結果を入力値 として反映します。
形状データや荷重が修正された場合には、再度「鉛直死荷重反力の自動計算」を実行していただく必要がありますのでご注意下さ い。

「解析モデル確認」画面(左側のツリーにて、「構造物形状の登録」-「上部構造」をダブルクリックし表示される画面に て「モデル確認」ボタンを押下し表示される画面)にて、質点重量および鉛直死荷重反力の合計値を表形式で表示しております。
入力値の確認および荷重と鉛直死荷重反力の合計値による整合性の確認等にご利用下さい。


 2.解析関連
Q2−1. 震度算出の結果出力で下部構造の水平方向剛性はどこに適用されるのか。
A2−1. 独立したオプション的機能なので、結果は他の計算に影響しません。
下部構造の特性を示す機能です。
<使用例>
 ・剛性比による分担重量のチェック
 ・支承メーカへの提出
設計上必ず必要な項目ではありませんので、用途に応じてご利用下さい。
なお、本結果が不要の場合は「印刷項目の設定」にて「□下部構造の水平方向の剛性」のチェックを外してください。

 
Q2−2. 下部構造の水平方向の剛性の項で、KFuとKFrはどのように算出されるのか。
A2−2. 算定式は以下の通りです。
@「慣性力作用位置に荷重を載荷させた時の変位よりフーチング下面位置の水平ばね・回転ばねを算定する場合」
基礎の水平バネKFu = Ho/δo (kN/m)
基礎の回転バネKFr = Mo/θo (kN・m/rad)
A「水平ばね(=Ass)をそのままに、仮想部材を設け仮想固定点位置における回転ばねを算定する場合」
基礎の水平バネKFu = Ass (kN/m)
基礎の回転バネKFr = Arr−Ass・HG^2 (kN・m/rad)
※計算式の詳細は、ヘルプ「操作方法|入力データ|下部構造の水平方向の剛性|解析条件」をご参照下さい。
 「下部構造の水平方向の剛性」画面のヘルプボタンより表示できます。

どちらの式も「地盤バネは回転と水平変位が独立したバネとして取り扱う方が簡単である」との主旨から、連成項の影響を水平・回転に換算する事を目的としています。
@の方法では、同じ基礎でも慣性力作用位置によって換算バネ値が異なる
Aの方法では、慣性力作用位置に関わらず換算バネ値が一定である
という特徴があります。

 
Q2−3. 本製品で採用している固有値解析の手法は?
A2−3. subspace法です。

 
Q2−4. 固有周期が計算値なので、表示値で手計算すると設計水平震度が異なる場合がある。固有周期を表示値で丸める事は出来ないのか。
A2−4. 申し訳ございませんが、道路橋示方書で2桁に丸めるなどの指示がないものについての丸め処理には対応しておりません。

 
Q2−5. 常時・風時の解析において、支承に生じる水平力(せん断力)は、どのように算出されているか。
A2−5. 支承に生じる水平力は静的骨組解析(Frame解析)により算出します。

■静的骨組解析により算定された断面力の算出法について
微小変位理論に基づいた解析により、格点変位を未知量とする多元連立方程式を解くことによって所要の変位・断面力・反力を算出します。
この連立方程式は、構造データから決定される剛性マトリックスと荷重データから決定される荷重ベクトルから構成されます。
一般的な変位法(構造力学の教科書等に記載されています)と考え方は同じなので、お手元の文献類をご覧ください。
計算モデルについては
 計算理論及び照査の方法|常時・風時の解析|常時の支点移動量|上部構造の伸縮による移動量
の「■静的骨組解析により算定する場合」で説明しております。
また、Frame解析結果の詳細は、「Frame解析結果」画面で確認頂けます。

 
Q2−6. 構造物形状の登録の下部構造で、ケーソン基礎にした場合、自動で基礎ばねを計算するが、AVV(鉛直ばね)が固定となっている。鉛直ばねは考慮しなくても良いのか。
A2−6. ケーソン基礎では、橋軸方向の鉛直方向バネKy(Avv)は算定されませんので、鉛直方向への変位を無視するものとして「固定」を設定しています。
なお、「道路橋の耐震設計に関する資料」の固有周期算定例(杭基礎)では、水平、回転に関するバネ値のみを考慮しています。
資料に明記されておりませんので、鉛直方向に関連する支持条件は判りませんが、本例では鉛直方向を固定、鉛直と水平および回転の連成バネは0.0として取り扱っているのではないかと思われます。

 
Q2−7. 剛性モデルが同じ下部構造データで「定型直接骨組入力」とその他の入力で下部構造の水平方向の剛性が異なるのはなぜか。
A2−7. 梁およびフーチングの剛性の扱いが異なる為です。
梁およびフーチングは剛体として取り扱いますが、定型骨組直接入力とした場合は入力値が適用されます。
この違いにより、下部構造の水平方向の剛性に差異が生じています。

 
Q2−8. 1基下部構造として計算する場合に分担重量は自動計算されないのか。
A2−8. 「橋梁モデルの解析」を行う場合は、上部構造と支承の条件より自動で分担重量を算定して計算を行います。
また、計算値を用いずに任意で指定することも可能です。
「1基下部構造(単体機能)」においては、自動で計算は行われません。
上部構造分担重量は入力された値を用いて計算します。

 
Q2−9. 柱が逆テーパーの場合の部材剛性はどのように算定されるのか。基部の断面形状から決まるのか。
A2−9. 「橋脚の設計・3D配筋」や震度算出(支承設計)の下部工形状「橋脚」において、剛性を算定する際は、震度算出(支承設計)ヘルプ「計算論理および照査方法」−「下部工の入力」−「部材剛性の算出方法」−「c)重力式橋台、変断面の橋脚」に記載のとおり、断面変化を考慮した剛性としています。
柱付け根断面の剛度を代表して、全断面に適用した剛性算定はしておりません。

 
Q2−10. 縦断線形に勾配を入力した場合に縦断線形に合わせて下部構造を上方向に移動させたい。
A2−10. 下部構造は縦断線形を基準に配置されるので、勾配に合わせて自動で上下に移動します。
縦断線形の長さが足りない場合などで下部工配置位置に基準となる線形がない場合は、0.0を基準に配置されます。
移動しない場合は、下部構造の位置まで縦断線形があるかどうかをご確認下さい。

 
Q2−11. 風荷重による水平反力を算定する場合は、なぜ影響線載荷を行うのか。
A2−11. 風荷重は、死荷重のように固定された一定位置に作用するものではありません。
載荷位置によって反力値が変わるので、一括で載荷した場合が最も不利であるとは限りません。
そのため、最も不利となる反力を算定するために作用位置をずらしながら解析を行います。

 
Q2−12. 反転配置を行った場合、計算に影響はあるのか。
A2−12. 加力方向によって部材剛性が異なる場合、基礎ばねに連成功が指定されている場合は、計算モデルが変わります。
詳細は、下記のヘルプをご参照下さい。
「操作方法|連動下部構造からの剛性取得」
「操作方法|入力データ|構造物形状の登録|下部工データ|基礎|基礎ばね」

 
Q2−13. 上部構造データとして入力する鉛直死荷重反力は、どの計算に使用されるのでしょうか?
A2−13. 下記の計算に使用されます。
  • 支承条件が「可動」である場合の慣性力算定
  • ・橋梁モデルの解析にて、1基下部構造と判定された設計振動単位の分担重量の自動算定
※全体系Frame解析時の荷重としては、使用されませんのでご注意下さい。

 
Q2−14. 上直接基礎の基礎ばね算定方法はどの基準書に記載があるのでしょうか。
A2−14. 平成14年版の耐震設計編 P60に記載に記載がございます。
平成24年版からは基礎ばねの算定方法の記述は削除され、「道路橋示方書・同解説 V耐震設計編に関する参考資料(平成27年3月)」のP64に記載されています。

 
Q2−15. 橋梁モデルの解析結果で表示される慣性力の作用位置が、下記式で出した値と合いません。平成14年版の耐震設計編 P60に記載に記載がございます。
慣性力作用位置=(h) - H1
H1:橋面〜上部構造重心位置までの距離
(h):橋面〜下部構造天端までの距離
A2−15. 隣接橋を含めて、複数の上部構造を支持している場合は、一番高い位置の値が表示されます。
当該橋だけでなく、隣接上部構造の慣性力作用位置もご確認下さい。
検討結果の「詳細」画面では、それぞれの上部構造の慣性力作用位置をご確認いただけます。
 
Q2−16. 分担重量や水平力は、隣接荷重も含めた結果でしょうか?
A2−16. 隣接荷重も考慮された結果です。
結果確認画面で隣接橋を支持する下部構造を選択して詳細表示を行うとそれぞれの上部構造からの分担重量および水平力の詳細を確認することができます。
 
Q2−17. ある下部構造の分担重量がマイナスになる原因は何が考えられるか。
A2−17. 分担重量が負になる原因として、例えば当該下部構造だけが他の下部構造と比較して高い構造物である場合や基礎バネ値が小さい場合などに上部構造の変位よりも下部構造自身の変位が大きくなり、下部構造が上部構造に引き戻される状態となり、その結果、分担重量が負で発生してしまうことが考えられます。

詳細は、下記でご確認下さい。

http://www.forum8.co.jp/topic/up106-support-topics-uc1-2.htm
 
Q2−18. 「振動単位」と「ブロック単位」の違いは?
A2−18. 架け違いを有する橋梁において、桁が弾性支承または固定支承により連結されている場合に設計振動単位としては全体系としてみなすことができます。しかし、架け違い橋脚で分けられる各区間の橋梁規模、橋脚の剛性、バネ支承のバネ定数が大きく異なる場合は、「それぞれの桁を支持するブロック毎の振動特性を十分に耐震設計に反映さる事が重要である。」との考え方により、上部工単位での集計を行い固有周期を算出しています。これは、「平成8年道路橋示方書・同解説に関する質問・回答集(3)」(平成11年3月 建設省土木研究所)に準拠したものです。

ブロック単位の固有周期は、ブロック単位の分割された設計振動単位を構成する構造物の変位Ui 節点重量Wi より算定されます。但し、変位および断面力につきましては、全体系で計算を行います。ブロック単位に分割されたモデルによるフレーム計算を行うのではありません。

ブロック単位と設計振動単位のどちらを採用すべきかにつきましては、設計者のご判断が必要であると考えます。

詳細はヘルプの
「計算論理および照査の方法|複数下部構造|ブロック単位固有周期の算出方法」
をご参照ください。
 
Q2−19. レベル1とレベル2で異なる固有周期となるのはなぜでしょうか。
A2−19. 橋脚の柱剛性がレベル1、レベル2で異なります。
・レベル1コンクリートの全断面有効の剛性 (鋼材を考慮しない)
・レベル2降伏剛性
また、支承条件についてもレベル1/レベル2タイプT/レベル2タイプUそれぞれに異なる入力が可能です。
条件が異なる場合は、固有周期に影響します。
 
Q2−20. 橋梁モデルの解析で単純桁の橋軸直角方向の分担重量が、剛性差があるのに同じ値で算定されます。なぜでしょうか。
A2−20. 橋軸直角方向のFrame解析において、下記条件における単純桁では、端部に発生するせん断力(分担重量)は、基礎を含む下部工剛性および支承の剛性によらず常に左右対称で算出されます。

 (1)鉛直軸回り(θy)の支承条件が『自由』
 (2)上部工の荷重状態が上部工の中心を基準に完全な左右対称

(1)の条件により、下部工のねじり剛性による影響を受けず、モデルとしては、上部工を両端バネ支点の単純桁モデルに置き換えたモデルに等しい状態での計算と考えられますので、単純に両下部工に等しい分担重量が発生する結果となります。
鉛直軸回り(θy)の支承条件を『固定』にすると、下部工のねじりが影響してくることになりますので、橋軸直角方向の分担重量も変化します。
 
Q2−21. Lv.1地震動に対する耐震性能照査では,なぜ鉄筋を無視した剛性を使用するのでしょうか。
A2−21. 道路橋の耐震設計に関する資料 平成9年3月 社団法人 日本道路協会」(青本)の設計例でも鉄筋は考慮されていません。
固有周期算定においては、設計例に準じて鋼材は考慮致しません。
道路橋示方書V耐震設計編 H24版およびH29には、下記の記述がございます。
「ここで、橋脚の全断面を有効とみなして算出される剛性とは、鉄筋コンクリート橋脚の場合はコンクリートの全断面を有効とし、鋼材を無視して算出した剛性である」
 
Q2−22. 慣性力の作用方向を変更すると固有周期に影響しますか?
A2−22. 同じモデルであれば、荷重の作用方向を変えても水平変位の絶対値は変わらないので固有周期に影響はありません。
作用方向によって、下部構造剛性や基礎ばね値が異なる場合は、影響します。
 
Q2−23. 温度変化時の水平力を確認する方法は?(Ver.10)
A2−23. 支点移動量の算定方法として「静的骨組解析」を選択し、温度変化時の荷重を設定すると結果確認画面で温度変化による水平力を確認することができます。


 3.出力及び表示
Q3−1. A1(可動)−A2(固定)の構造の解析結果がA2-A1の順で出力される。下部構造の配置順で出力できないか。
A3−1. 「印刷項目の設定」の「橋梁モデルの解析|解析結果|振動単位の順序(橋軸方向)」の設定を「下部構造を優先する」として下さい。
上部構造優先の場合は、上部構造と同じ振動単位(固定下部工)が優先されます。

 
Q3−2. 結果をエクセルに出力することができるか。
A3−2. 印刷プレビュー画面のメニュー「ファイル|ファイル出力」からエクセルファイルへ保存することが可能です。
「名前を付けて保存」の画面でファイルの種類を「Excel files(*.xlsx)」として下さい。
エクセルがインストールされている環境でしか使用出来ません。

 
Q3−3. 橋梁モデルの解析の出力で下部構造配置順に出力を行うことはできるか。
A3−3. 可能です。
「印刷項目の設定|橋梁モデルの解析|設計振動単位の順序(橋軸方向)」の設定を「下部構造を優先する」として下さい。

 
Q3−4. 「橋脚の設計」側で結果の取り込みを行った場合、橋脚側の比較表の分担重量が相違なしとなりますが、「震度算出」側では赤表示となる場合があるのはなぜでしょうか。
A3−4. ご指摘件は、取り扱い桁数の違いによる相違です。
・橋脚の設計 入力値 小数点以下二桁
・震度算出 計算値 実数(小数点数以下の値も有効)
橋脚側の比較表では、この誤差を表示しないよう小数点以下2桁で表示を行っています。


 
Q3−5. 掛け違い橋脚の上部構造毎の分担重量を確認することができるか。
A3−5. 震度算出側では、結果確認画面および印刷プレビューにて確認できます。
橋脚の設計側では、それぞれに入力できないため、連動する結果は合計した値です。
個々の結果を確認する事はできません。


 4.連動  
Q4−1. 連動ファイルの下部構造を単独ファイルへ保存することは可能か。
A4−1. 可能です。下記の手順で保存できます。
 @下部構造プロダクト側で連動ファイルを読み込み
 A「単独設計モード」へ切り替える
 B名前を付けて保存

 
Q4−2. 連動の手順を簡単に示したヘルプを教えてほしい。
A4−2. ヘルプ「震度算出(支承設計)と下部工プロダクトの連動|連動データの作成例」に連動データ作成手順とよくある質問が記載されています。
こちらをご参照下さい。

 
Q4−3. 連動下部構造のデータを変更したが、震度算出に反映されない。
A4−3. 下部構造プロダクトで更新したファイルと震度算出で読み込んでいるファイルが同一のものであることを確認してください。
連動は、連携ファイル「*.F3W」を共有することで行います。
同じファイル名で異なるフォルダのファイル参照している事も考えられます。
フォルダ名、ファイル名が同一であることをご確認下さい。

 
Q4−4. 震度算出と連動下部構造の慣性力作用方向の設定を一致させる方法は?
A4−4. 下記に入力箇所と方向の対応表を示します。

※震度算出では、順方向、逆方向を一度に計算することは出来ません。
※「橋台の設計」で「両方」が選択されている場合は、順方向、逆方向、両方の剛性モデルが作成されます。
※「橋台の設計」で柱の保有耐力法による照査を行わない場合は、上記設定は影響しません。

 
Q4−5. 橋台連動データなのに比較表に下部工形式が橋脚と表示される。
A4−5. 壁の保有水平耐力照査を行う場合は、下部構造形式を「橋脚」として連動しているためです。

 
Q4−6. 下部構造プロダクトと連動した場合、上部構造慣性力作用位置や鉛直死荷重反力値は、下部構造側の設定値が使用されるのか。
A4−6. 上部構造慣性力作用位置および鉛直死荷重反力値は、震度側の設定値が反映されるので、震度側の計算に下部構造プロダクトの入力値は使用されません。
これらの値は、比較表に双方の設定値が表示されますので、入力の整合が取れているかをご確認下さい。

 
Q4−7. 連携ファイルに登録した下部構造を削除するにはどうすれば良いでしょうか。
下部構造プロダクトから削除できますか?
A4−7. 削除は、震度算出側の操作で行います。下部構造プロダクトでは、削除できません。
震度算出の下記の画面にて、削除したい構造物を選択して「削除」ボタンを押下すると削除されます。
・構造物形状の登録−下部構造
・1基下部構造(単体機能)−解析条件


 5.UC-win/FRAME(3D)データエクスポート  
Q5−1. 上部構造の位置が橋軸直角方向に偏心している状態でエクスポートを行うことは可能か。
A5−1. 「上下部構造の配置|橋軸直角方向への偏心量」にて上部構造の位置を指定できます。
二次元解析には影響しませんが、エクスポート時には考慮されますのでこちらをご利用下さい。

 
Q5−2. 可動支承の摩擦力を動解のモデルで考慮できるようなエクスポートは可能か。
A5−2. 支承条件に応じた分担重量をモデル化するようなエクスポートには対応しておりません。
エクスポートされるモデルは、全体系のフレーム解析モデルとお考え下さい。
隣接上部構造重量については、地震動ごとの分担重量が設定できますので、こちらに支承条件に応じた分担重量を設定いただくと質点重量としてエクスポートされます。

 
Q5−3. 震度算出(支承の設計)からEngeneer’s Studioへのエクスポートを行ったとき、橋台部のフ―チング部のモデル化がV字型となりうまくいきません。
A5−3. ヘルプ[「UC-win/FRAME(3D)」および「Engineer’s Studio」へのエクスポート|FRAME(3D)・Engineer’s Studioデータファイル]をご参照下さい。
ご指摘のモデルは、橋台の基礎バネ位置によるもので問題はありません。
骨組モデル作成位置(橋台の場合:鉛直力作用位置)と基礎バネ算定位置(フーチング中心)に相違がある場合は、V字型にモデル化されます。
基礎バネ算定位置にばねを設けるためのものです。

 
Q5−4. ESエクスポート設定画面でモデルの選択がグレー表示で選択できません
A5−4. 震度算出では、橋梁モデルをエクスポートの対象としているので、橋梁モデルが作成されていないとエクスポート出来ません。

橋脚単体のエクスポートを行う場合は、「橋脚の設計」からのエクスポートをご利用下さい。


 6.その他   
Q6−1. 単体製品と下部工プロダクトSuite版の連携は可能ですか。
A6−1. 可能です。
震度と下部工プロダクトの連携においては、Suite版、単体製品の制限はありません。



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