1.入力、適用範囲 |
Q1−1. |
震度算出(支承設計) Ver7との違いは何か? |
A1−1. |
カスタマイズ版は、震度算出(支承設計) Ver.7 をカスタマイズしたもので、Ver7の機能に加え、下記の項目に対応しています。
(1)上部構造形状入力「簡易式」にてブロック形状入力に対応しました。任意の断面形状を入力し、断面諸値を計算する機能です。
(2)下部構造形状入力「橋脚」主鉄筋にて、鉄筋種別[SD390]を追加しました。
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Q1−2. |
カスタマイズ版のデータは、平成24年道示対応版で読み込むことができるか。 |
A1−2. |
カスタマイズ版で作成されたデータをを平成24年道示対応版で読み込むことは可能です。
ただし、連動データをそのまま計算することはできません。
平成24年対応版の下部構造プロダクトで剛性モデルを更新する必要がございます。
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Q1−3. |
「Engineer's Studio」へのエクスポートを行う場合はどのようにすればよいか 。 |
A1−3. |
大変申し訳ございませんが、「Engineer's Studio」へのエクスポートには対応しておりません。
ご了承くださいますようお願いいたします。
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Q1−4. |
「橋脚の復元設計」との連動は可能か。 |
A1−4. |
Ver1.1.0にて対応しました。
参考値として、平成2年、復旧仕様(平成7年)、平成8年に準拠した設計水平震度の算定が可能です。
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Q1−5. |
補強設計における基礎の減衰定数を考慮した設計水平震度を算定することができるか。 |
A1−5. |
申し訳ございませんが、現バージョンでは対応しておりません。
「橋脚の設計」にて、別途算定した補正係数CEを指定して下さい。
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Q1−6. |
昭和55年版の耐震設計編に準じた設計水平震度を算定できるか。 |
A1−6. |
できません。
平成2年以降の耐震設計編に準じた計算は可能です。
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Q1−7. |
上部構造の中間点を任意の位置に設けたい。 |
A1−7. |
「骨組直接入力」をご利用下さい。
「部材」画面の部材長設定を「任意長指定」とすることで中間点までの部材長を指定することが可能です。
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Q1−8. |
フーチングが独立した橋脚は、震度算出(支承設計)の立体解析オプションの機能を用いて計算する事はできるか。 |
A1−8. |
本プログラムの基礎バネ算出位置は一箇所ですので、立体解析オプションがある場合も独立フーチングは適用範囲外です。
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Q1−9. |
上部構造形状入力における「骨組直接入力」と「簡易式」の違いを教えてほしい。 |
A1−9. |
「骨組直接入力」は、解析に使用する骨組モデルをほぼそのまま直接入力するのに対し、「簡易式」では、ある程度簡略化した入力が可能になります。
例えば、等断面・等分布荷重のデータを入力すると以下のような違いがあります。
「骨組直接入力」
全部材に対しての剛性入力・全格点に対する荷重入力を行う必要があります。
「簡易式」
「断面」で部材長=桁長として一括で入力でき、荷重も分布荷重として一括で入力できます。
また、断面変化位置(「断面」データの部材長)も支点位置にかかわらず指定できますので、断面変化の入力も容易に行えます。
支間を任意の部材長で分割する場合は、「骨組直接入力」でご入力下さい。
その他の入力では中間点数を変更することは可能ですが、部材長は均等に分割されます。
このような特徴を考慮され、どちらで検討するかをご判断ください。
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Q1−10. |
旧示方書に準拠した設計水平震度を算定することができるか。 |
A1−10. |
本製品は、平成14年版の道路橋示方書に対応した製品です。
また、参考値として下記に準拠した設計水平震度の算定が可能です。
・道路橋示方書・同解説 X耐震設計編 平成2年2月
・「兵庫県南部地震により被災した道路橋の復旧に係る仕様」 平成7年6月
・道路橋示方書・同解説 X耐震設計編 平成8年12月
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Q1−11. |
震度算出(支承設計)を使い、多径間の橋梁で、端部の橋台だけモデル化をしないというような使用方法はできるか。また、代替できる方法はあるか。 |
A1−11. |
大変申し訳ございませんが、対応しておりません。
代替方法としまして下記をご案内致します。
・ダミーの橋台を作成する
橋台の支承条件が可動であれば、橋台を除く設計振動単位の結果を得ることができます。
・橋台を支点としたい場合は、任意骨組解析を利用する
「任意骨組解析」−「解析条件」画面において、「橋梁モデルの取込み」ボタンを用意しています。
この機能を用いて、橋梁モデルの解析データを任意骨組解析に必要なデータに変換する事ができます。
取込(変換)後に、不要となる箇所を適宜削除/編集して頂く事で、橋台を支点とした固有周期や設計水平震度の標準値の結果を得る事ができます。
製品ヘルプ「操作方法」−「入力データ」−「任意骨組解析」の各説明もあわせてご確認ください。
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Q1−12. |
「二柱式橋脚の設計計算」との連動は可能か。 |
A1−12. |
申し訳ございませんが、現バージョンでは対応しておりません。
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Q1−13. |
インターロッキング式橋脚に対応可能か。 |
A1−13. |
特殊橋脚の設計に対応している「橋脚の設計・3D配筋(カスタマイズ版)」との連携機能をご利用下さい。
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Q1−14. |
橋脚が堤体内にあるため偏土圧が作用する。この偏土圧を考慮して固有周期を出すにはどのようにしたらよいか。 |
A1−14. |
レベル1地震時は、橋脚の形状入力および橋脚の設計との連動において、全断面有効の断面2次モーメントを使用するので偏土圧を考慮することが出来ません。
レベル1についても考慮する場合は、「定型骨組直接入力」で入力し、偏土圧を考慮した部材剛性(断面2次モーメント)を直接指定していただくしか方法がございません。
レベル2のみ考慮の場合は以下の方法で考慮することが可能です。
■震度算出の橋脚形状入力の場合
降伏剛性を直接指定とし、偏土圧を考慮した断面2次モーメントを入力します。
■橋脚との連動時
土圧を初期荷重として、H24道示X(P.198)の式(10.7.6)に従って求めた降伏剛性を用いることが可能です。以上、よろしくお願い致します。
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Q1−15. |
上下線分離型で下部構造を上下線で共有したいが「一体型」が選択できない。 |
A1−15. |
上下線に配置される下部工位置が一致している場合に、「上下部構造の配置|下部工配置形式」にて「一体型」の選択が可能になります。
下部工位置は
・上部構造の支間データ(左右張り出し長および支間長)
・「上部工配置情報|(左右のすき間)」
・「下部工配置情報|骨組位置の偏心量」
等の入力により決定されます。
「一体型」の選択肢が表示されない場合は、「上下部構造配置画面」の平面図にて下部構造配置の矩形を選択した状態で画面右下に表示される「下部工位置:X座標」の値が上下線で一致しているかどうかをご確認下さい。
この値が一致している場合に、「一体型」の選択が可能となります。
詳細はヘルプ「入力データ|橋梁モデルの解析|上下部構造の配置|上下部構造の配置(下部工配置形式)」をご参照ください。
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Q1−16. |
支承のばね値は、支承線の合計値を入力するのか。 |
A1−16. |
1支承線分のばね値(合計値)をご入力下さい。
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Q1−17. |
橋台の許容塑性率の初期値が3の理由は? |
A1−17. |
道示V耐震設計編 H24 P286の記述により初期値を3としています
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Q1−18. |
上部構造形状入力「重心位置」で入力するH1の入力には、舗装厚を含むのか。 |
A1−18. |
舗装厚を含む値を入力して下さい。
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Q1−19. |
震度計算で、加震方向を→、←の2方向で計算することができるか。 |
A1−19. |
加力方向の変更しての検討は可能ですが、2方向(→、←)同時には解析出来ません。
加力方向は、「基本条件|慣性力の作用方向」にて設定します。
同時に計算が出来ませんので、切り替えて計算頂くか、加力方向の異なる別ファイルとして頂きますようお願い致します。
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Q1−20. |
下部工の任意骨組入力で、質点重量を偶数点でしか入力できないようになっているのはなぜでしょうか? |
A1−20. |
重心位置に重量を作用させるように2部材の中間点に重量を入力するようにしております。
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Q1−21. |
「支承条件」画面に「支承モデル位置(ho)」の入力箇所が表示されません。どうやって指定すれば良いのでしょうか。 |
A1−21. |
「基本条件」画面で「支承モデル(2重格点)位置」の設定で「□下部構造天端位置とする」がチェックされている場合は自動で下部構造天端位置に支承をモデル化するので位置の入力は表示されません。 直接指定したい場合は、このチェックを外して下さい。
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Q1−22. |
下部構造の入力に地下水位の設定が無いが影響は考慮されないのか。 |
A1−22. |
地盤種別の判定には、影響しません。 基礎ばねを算定する際に地盤の動的ポアソン比を使用しますが、こちらが地下水位以浅、以深で値が変わります。 層毎の設定になりますので、地下水位で分割してご入力下さい。 基礎ばね算定における単位体積重量は、水位によらずγt:湿潤重量を適用する為、地下水位の影響はありません。
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Q1−23. |
Bridge番号を起点側から振り直すことができますか? |
A1−23. |
可能です。 ツリーメニューを「解析モデル」に切り替えて、メニュー「編集」または解析モデルのツリー上で右クリックをすると上部工番号の入れ替えおよび振り直しのメニューが表示されます。 この機能は、位置関係を変えずに定義の順番のみ変更するものです。 定義の順を入れ替えて、番号の振り直しを実施すると上から順にBridge1〜Nへ振り直しをします。
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Q1−24. |
上部構造の質点重量の合計値が想定と合いません。上部構造重量を任意で指定する方法がありますか。 |
A1−24. |
上部構造編集画面の「荷重入力」ボタンより、任意荷重の設定が可能です。 画面左下の「□自重の自動計算」がチェックされている場合は、「自重の自動計算値+任意荷重」が考慮されます。 全ての荷重を任意で設定する場合は、「□自重の自動計算」のチェックを外してご入力下さい。
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Q1−25. |
鋼橋の荷重入力で「自重の自動計算」にチェックを入れた場合、計算されるのは鋼重のみでしょうか。 |
A1−25. |
自重の自動計算においては、舗装、高欄、桁(鋼材)の重量が考慮されます。 ヘルプ「入力データ|構造物形状の登録|上部構造|上部工データ|支間割・諸量値・荷重・壁高欄・舗装|重心位置」をご参照下さい。 ※上部構造形状入力「重心位置」画面からヘルプボタンを押下すると表示されます。
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Q1−26. |
ヘルプに「基本的には床版が桁と一体となって挙動すると考える場合には床版の剛性を考慮することになります。」とありますが、非合成箱桁橋でも床版が桁と一体となって挙動すると考えればよろしいのでしょうか? |
A1−26. |
「設計要領第二集 橋梁建設編 (平成28年8月)」のP3-34に下記の記述がございます。 2)上部構造の剛性は、床板を含めて全断面有効として算出してよい。 地震時においては床版は桁と一体となって挙動することから、床版は合成桁、非合成桁に関わらず全断面有効として上部構造剛性を算出してよい。 上記より、「非合成箱桁橋でも床版が桁と一体となって挙動する」と考えるのがよろしいかと存じます。
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Q1−27. |
上部構造重量を分布荷重で入力すると質点重量の値に端数が生じますが、これを丸めて指定する方法はありませんか。 |
A1−27. |
端数を丸めるような設定はございません。 分布荷重で算定された値を集中荷重として入力し直すと端数を丸めて入力はできます。 その他の方法としては、骨組み直接入力へ変換して重量を調整する方法があります。
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Q1−28. |
変化点の追加方法、線形の設定方法を教えて下さい。 |
A1−28. |
変化点は、「変化点の追加」ボタン押下後に図中の追加したい大体の場所をクリックすると追加されます。 正確な位置修正は、下部の表で行ってください。 縦断線形の長さおよび勾配の変更は図でも可能ですが、数値の調整は下部の表にて行ってください。 縦断線形を設定する場合は、橋梁をすべてカバーできるように設定します。 橋梁の前後にはみ出る分には問題はありません。
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Q1−29. |
橋軸方向の上部構造のはり位置を上部構造毎に設定することはできませんか。 |
A1−29. |
設定することができません。 任意骨組解析機能では、自由な設定が可能ですが、固有周期および設計水平震度の標準値までしか算定できません。
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Q1−30. |
連結桁の設定方法を教えて下さい。 |
A1−30. |
下記の手順で設定できます。 ・基本条件画面で「上部構造の連結を慮する」をチェックします。 ・上部構造を二つ以上同じライン上に配置します。 ・連結部材の設定をします。 詳細は、ヘルプ「操作方法|連結桁モデルの作成方法」をご参照下さい。
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Q1−31. |
雪荷重を考慮した計算ができますか? |
A1−31. |
雪荷重については、対応しておりません。
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Q1−32. |
橋脚の降伏剛性を求めるための鉄筋データはどこで入力するのか。 |
A1−32. |
下部工形状『橋脚 梁幅≧柱幅, 橋脚 柱幅>梁幅』を選択された場合は、「下部工形状の入力−橋脚条件−降伏剛性時のI」で『計算』を選択いただきますと、「下部工形状の入力−降伏剛性T−主鉄筋」で鉄筋を入力することができます。 なお、「骨組直接入力」「ラーメン橋脚」「簡易式」では、降伏剛性を自動計算することはできませんので、「橋脚の設計」などを用いて降伏剛性を算出した値を直接入力してください。
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Q1−33. |
鉛直死荷重反力と質点重量を一致させたい。(Ver.5) |
A1−33. |
鉛直死荷重反力の合計と質点重量の合計が一致するように鉛直死荷重反力を入力してください。
「上部工形状の入力」画面(左側のツリーにて、「構造物形状の登録」-「上部構造」をダブルクリックし表示される画面 にて「形状編集」ボタンを押下し表示される画面)の「鉛直死荷重反力」に、「鉛直死荷重反力の自動計算」機能があります。
「鉛直死荷重反力の自動計算」は、実行された時点で入力されている形状データと荷重状態より鉛直死荷重反力を計算し、入力値 として反映する機能です。
「鉛直死荷重反力の自動計算」ボタンを押下すると計算結果が表示されますので、「取込」ボタンで表示されている結果を入力値 として反映します。
形状データや荷重が修正された場合には、再度「鉛直死荷重反力の自動計算」を実行していただく必要がありますのでご注意下さ い。
「解析モデル確認」画面(左側のツリーにて、「構造物形状の登録」-「上部構造」をダブルクリックし表示される画面に て「モデル確認」ボタンを押下し表示される画面)にて、質点重量および鉛直死荷重反力の合計値を表形式で表示しております。
入力値の確認および荷重と鉛直死荷重反力の合計値による整合性の確認等にご利用下さい。
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