1.適用範囲、入力 |
Q1−1. |
踏み掛け版荷重を頂版等に載荷するにはどうしたらよいか? |
A1−1. |
「考え方」−「頂版・側壁設計」画面において「踏掛版からの荷重」を「考慮する」に設定してください。
「計算確認」−「構造解析」画面や結果詳細計算書の「側壁・頂版の設計」において、踏掛版からの荷重が確認できます。
|
|
|
Q1−2. |
「考え方」−「土圧・水圧・浮力」画面の背面土圧による影響について『有効率』とはどのように使用するのか?
|
A1−2. |
前→後方向地震時のとき、有効率が1であれば背面土圧がそのまま載荷され、0.5であれば背面土圧が半分になります。
この有効率の考え方については、鉄道構造物等設計標準・同解説 基礎構造物・抗土圧構造物(平成12年6月)に橋台背面方向に地震力が作用する場合、土圧を1/2するとの記載があります。
なお、内部土圧に関しては、特に記載はありませんが、設計者のお考えにより安全側で設計が行えるようにスイッチや
有効率を設定できるようにしています。
|
|
|
Q1−3. |
前面土砂の水平力、背面土砂の水平力、側面土砂の水平力の有無を指定するにはどこように設定すればよいのか?
|
A1−3. |
「ラーメン式橋台の設計計算」においては、橋軸方向の前面土砂及び側面土砂の慣性力は考慮しておりません。
(前→後地震時には、前面土砂慣性力は常に考慮されます)
前面土砂及び側面土砂の慣性力を考慮したい場合には、任意荷重で代用くださいますようお願い致します。
なお、「荷重」−「荷重の扱い」画面において「直角方向の作用力を指定する」にチェック(レ)がある時は、「荷重の取り扱い」画面において直角方向の水平力の有無を設定することが可能です。
|
|
|
Q1−4. |
土圧軽減のために、橋台天端から一定の範囲までの土圧を考慮しないようにするにはどうしたらよいか。(Ver.3)
|
A1−4. |
「形状」−「土砂・舗装」画面の「特殊条件」において、その他の盛土ブロックを指定し、任意土圧を適用することで検討が可能です。
その他の盛土ブロックでは、盛土ブロックを座標で指定します。
ただし、ここでは竪壁背面より後の座標を指定してください。竪壁背面より前(頂版上)のブロックは計算上無視されます。
設定した盛土ブロックや頂版上土砂の単位重量は、「材料」画面において指定してください。
また、任意土圧は、「荷重」−「荷重の扱い」画面において任意荷重にチェック(レ)し、「荷重」−「任意土圧」画面にて指定します。
土圧を考慮しない区間は土圧係数(強度)を0と入力してください。
その後、「許容応力度法荷重ケース」画面において、指定した任意土圧名称が表示されますので、各荷重ケースで適用する任意土圧ケースをチェック(レ)してください。
|
|
|
Q1−5. |
隅角部の内側引張の照査を行うには?(Ver.3)
|
A1−5. |
隅角部が内側引張になる場合は、道示VP286ではT=√2・THと記載されていますが、THが異なる時にどの方向で求めるのかが問題となるため、本プログラムにおきましては照査を行なっておりません。
また、現状では上部構造からの鉛直反力が直接作用する前壁と頂版の結合部については、応力の分布が不明なために隅角部の補強鉄筋量を算出しておりません。別途ご検討くださいますようお願い致します。
|
|
|
Q1−6. |
ハンチがない端部の許容曲げ圧縮応力度の低減率の入力項目は、何をもとに設けられているのか。(Ver.4)
|
A1−6. |
ハンチのない隅角部のコンクリート許容曲げ圧縮応力度σcaの低減につきましては、下記基準類の記述に基づいています。
・「道路土工カルバート工指針(平成11年3月)社団法人日本道路協会」(P.68)
・「建設省制定土木構造物標準設計第1巻解説書(側こう類・暗きょ類)(平成12年9月)社団法人全日本建設技術協会」(P.6)
・「ボックスカルバート標準設計図集(平成11年5月)日本道路公団」(P.3)
道路土工カルバート工指針では、3/4程度との記述ですが、建設省制定土木構造物標準設計第1巻解説書では、8に対して6、ボックスカルバート標準設計図集では、10に対して7.5が記述されています。
|
|
|
Q1−7. |
許容応力度法荷重ケース画面の荷重の取り扱いで、「浮力無し」のタブがあり、その中に「浮力考慮」のチェックがある。「浮力無し」で「浮力考慮」にチェックを付けるとどうなるのか。(Ver.4)
|
A1−7. |
荷重の取り扱いのタブの名称は、そのケースで選択した水位ケースの名称が表示されています。
「浮力なし」の水位ケースの水位が0であれば、浮力考慮にチェックしても浮力は算出されません。
水位>0にした場合、浮力考慮にチェックしていれば浮力が算出されます。
水圧についても同様です。
|
|
|
Q1−8. |
頂版せん断照査位置は何にもとづいて算出しているのか。(Ver.4)
|
A1−8. |
せん断照査位置は、側壁付根位置より「(部材高+ハンチ高)/2」,「部材高/2+ハンチ幅」の中で壁に近い方の照査位置を自動で初期設定しております。
(道路橋示方書W(平成14年3月)のP160の図5.1.1(b)をご参照ください)
|
|
|
Q1−9. |
底版と竪壁の躯体幅が異なる(底版が直角方向に張り出している)場合に計算を行うには?(Ver.4)
|
A1−9. |
竪壁と底版の躯体幅が異なる場合は、底版の直角方向張出部の寸法を「形状」−「躯体」画面の「平面形状」項目において左側張り出しBL及び右側張り出しBRを入力してください。
直角方向の安定照査は、「考え方」−「安定計算」画面の「直角方向の安定照査」を「あり」にすると計算を行います。
BLまたはBRが0以上の場合、「考え方」−「底版設計」画面の「直角方向の断面照査」を「照査有り」にチェックすることにより、直角方向張出部の設計が可能となります。
また、「荷重」−「荷重の扱い」画面において「直角方向の作用力を指定する」にチェックした場合、直角方向の設計において上部工反力,任意荷重,躯体の慣性力等を考慮できます。
尚、直角方向張出部の設計方法につきましては、ヘルプの「計算論理及び照査の方法」−「底版の設計」−「許容応力度法による照査」−「直角方向張出部の設計」をご参考にしてください。
|
|
|
Q1−10. |
フレームモデルを右図のようにするにはどうすればよいですか。(Ver.6)
|
A1−10. |
桁受け台部分を斜めの部材でモデル化して検討したい場合には、「形状−躯体」画面の側面形状で「桁受台斜部」を「あり」にしてご検討ください。
|
|
|
Q1−11. |
隅角部の補強鉄筋量が算出されない。(Ver.6)
|
A1−11. |
隅角部の補強鉄筋量の算出が選択可能となるのは以下の場合です。
・前上隅角部:胸壁天端と頂版が交差する場合
・後上隅角部:後壁省力形状以外の場合
・前下隅角部:前趾がない場合
・後上隅角部:後趾がない場合
|
|
|
Q1−12. |
基準値画面のコンクリート強度、σck=40,50,80の出典は?(Ver.7) |
A1−12. |
σck=40,50,80については、杭基礎設計で使うため杭基礎設計便覧の基準値を設定しております。
・σck=40:
平成19年1月杭基礎設計便覧 P.188
・σck=50:
ヤング係数:「道路橋示方書・同解説 T共通編/W下部構造編(H24.3)日本道路協会」P.87
その他:「杭基礎設計便覧 昭和61年1月 (社)日本道路協会」P.325
・σck=80:
平成19年1月杭基礎設計便覧 P.179
また、杭頭結合計算における許容支圧応力度は、0.3・σckを設定しております。
これは、道示W P.158において、
σba=(0.25+0.05・Ac/Ab)・σck
と記載されていますが、本プログラムでは、杭頭結合計算におけるAc,Abの取 扱いが明確ではないと判断しており、このため、Ac=Abとし て、前述のように、0.3・σckを初期値としています。
|
|
|
Q1−13. |
杭基礎において、常時の許容引抜き力をすべてゼロとして設計したい場合の設定方法は?(Ver.7) |
A1−13. |
「許容値」−「安定計算」画面において、各ケース毎の許容引抜き力をゼロとしてください。
|
|
|
Q1−14. |
設計震度を算出するのに必要な固有周期を算出することはできるか。(Ver.7) |
A1−14. |
橋台では、固有周期について算出する機能はございません。
弊社製品「震度算出(支承設計)」等より別途固有周期を算出してください。
|
|
|
Q1−15. |
道路橋示方書と橋台のバージョンの関係についてはどのようになっているか。 |
A1−15. |
・平成29年道路橋示方書
「橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)」Ver.1〜
「ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」Ver.1〜
「箱式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」Ver.1〜
・平成24年道路橋示方書
「橋台の設計」Ver.11〜
「ラーメン式橋台の設計計算」Ver.6〜
「箱式橋台の設計計算」Ver.6〜
・平成14年道路橋示方書
「橋台の設計」Ver.2〜Ver.10
「ラーメン式橋台の設計計算」Ver.1〜Ver.5
「箱式橋台の設計計算」Ver.1〜Ver.5
「橋台の設計(カスタマイズ版)」
「ラーメン式橋台の設計計算(カスタマイズ版)」
「箱式橋台の設計計算(カスタマイズ版)」
・平成8年道路橋示方書
「橋台の設計」Ver.1
平成2年以前の基準については、対応している製品はありません。
|
|
|
Q1−16. |
杭基礎の許容支持力算出において、極限支持力推定方法の相違による安全率の補正係数γを変更したいがどこで行うのか。(Ver.7) |
A1−16. |
「基礎」−「地層データ」画面の算出オプションの極限支持力推定方法で変更が可能です。
|
|
|
Q1−17. |
「考え方」−「安定計算」画面の特殊条件の土砂の慣性力の考え方で、「水を考慮する」、「水を無視する」の違いはなにか。(Ver.7) |
A1−17. |
水位以下の土砂の慣性力に対して「水を考慮する」場合は、飽和重量に設計震度を考慮したものが土砂の慣性力となります。また、「水を無視する」場合は、 湿潤重量に設計震度を考慮したものが土砂の慣性力となります。
水位以下の土砂については、土の間隙がすべて水で満たされている状態の時の重量になり、このような場合は、水と土粒子を分けないで一体として考え飽和重量×水平震度として求めるのが適切との考えから「水を考慮する」を初期設定しています。
|
|
|
Q1−18. |
基礎ばねを直接指定したいがどのようにすればよいか。(Ver.7) |
A1−18. |
基礎ばねの直接指定は、震度連携モードの場合に有効になります。直接基礎の場 合は、「基礎」画面の「基礎ばね算出用データ」画面において自動設計 と直接 指定を切り替えることができます。
また、杭基礎の場合は、「基礎」−「基礎の扱い」画面において自動設計と直接 指定を切り替えることができます。
|
|
|
Q1−19. |
レベル2地震時の土圧算出において、水位を無視した設計を行うにはどうすればよいか。(Ver.8) |
A1−19. |
「考え方」−「土圧・水圧」画面において、レベル2土圧算出時の水位の扱いで 無視するを選択してご検討ください。
|
|
|
Q1−20. |
翼壁部分の土圧を安定計算に考慮したい。(Ver.8) |
A1−20. |
翼壁の土圧を安定計算に考慮することができないので、任意荷重にて土圧力を指定してください。
|
|
|
Q1−21. |
橋座の設計における支承の配置で斜角前直と斜角橋軸の違いはなにか。(Ver.8) |
A1−21. |
斜角前直と斜角橋軸の違いは、抵抗面積の向きの違いとなります。
・斜角前直
アンカーボルト位置から竪壁前面位置に対して45度の角度の内を抵抗面積とします。
・斜角橋軸
入力された橋軸方向に対して45度の角度の内を抵抗面積とします。
|
|
|
Q1−22. |
安定計算で温度変化時の荷重が照査されないが何か設定があるのか。(Ver.8) |
A1−22. |
「荷重」−「荷重の扱い」画面において、温度変化時も安定計算を行うかどうかの選択があります。
|
|
|
Q1−23. |
胸壁や竪壁に突起がある形状を入力することができるか。(Ver.8) |
A1−23. |
「形状」−「躯体」画面の側面形状において、前面突起をありとしてください。
|
|
|
Q1−24. |
任意形状の土砂形状で設計する方法はあるか。(Ver.8) |
A1−24. |
任意形状の土砂形状については、入力することができませんので、土砂重量及び慣性力を別途算出し、任意荷重を用いて計算に考慮してご検討ください。
|
|
|
Q1−25. |
増し杭設計時の既設部と増設部の底版配筋で、付け根位置の照査において既設部の鉄筋のみ考慮したいがどのようにすればよいか。(Ver.8) |
A1−25. |
既設部の鉄筋のみ考慮したい場合は、「部材」−「底版配筋」画面において「曲げ照査時に増設補強鉄筋を考慮」のチェックを外し、「既設上面鉄筋を考慮」にチェックを入れてご検討ください。
|
|
|
Q1−26. |
「土圧を考慮しない高さ」と「任意土圧」の扱いについて、計算結果に違いがあるのか。(Ver.8) |
A1−26. |
「土圧を考慮しない高さ」と「任意土圧」画面において土圧係数を0を指定するので計算結果は、変わりませんが、「土圧を考慮しない高さ」は、底版下面位置からの距離となっており、軽量盛土を底版上面から指定した場合等のようなケースには対応できません。
そのようなケースにおいては、「任意土圧」画面において土圧係数を0を指定します。
また、軽量盛り土の場合も同様に土砂の開始高さが必ず底版下面位置からではないので、標準では土圧係数を0とする方法にて任意土圧を用いて設計します。
|
|
|
Q1−27. |
翼壁が左右に張り出している形状について、どのようにモデル化を行えばよいか。(Ver.8) |
A1−27. |
翼壁については、橋台の後趾方向にあることを想定しているため、左右方向や前趾方向に翼壁がある場合は、任意荷重にて指定することになります。
任意荷重では、翼壁の重量、慣性力、土圧を入力してください。
|
|
|
Q1−28. |
支承の水平反力には、何を設定すればよいか。(Ver.8) |
A1−28. |
支承の水平反力は、一般的に固定支承では、分担重量Wu×上部構造の設計震度khc、可動支承では、摩擦係数Fs×死荷重反力Rdとなります。
橋台の設計における支承の水平反力については、平成24道路橋示方書 X 耐震設計編 P.251 「13章 液状化が生じる地盤にある橋台基礎の応答値及び許容値」及びP.283 「15.4章 支承部の照査に用いる設計地震力」に記載がございます。
|
|
|
Q1−29. |
背面に軽量盛り土を考慮した場合の翼壁の設計において、等分布の土圧(40kN/m2)を考慮したいが簡単に入力する方法があるか。(Ver.8) |
A1−29. |
軽量盛り土を指定した場合に「荷重」−「側圧」画面において、翼壁設計時の土圧を土圧強度とし、強度に40kN/m2を入力します。
また、「荷重」−「翼壁設計」画面において、土圧種別を「任意」に変更してください。
|
|
|
Q1−30. |
フルウイングの照査方法で、「パラレル部の断面力を分担する方法」を用いて設計できない形状はどのようなものがあるか。(Ver.8) |
A1−30. |
パラレル部の下端が翼壁付け根位置まである形状においては、ヘルプの「翼壁の設計」−「照査の方法」−「フル(特殊―2)」のh’が0となり、換算係数が0となるため適用外の形状となります。
|
|
|
Q1−31. |
杭配置において、杭の間隔が不均一の場合の入力はどのようにしたらよいか。(Ver.8) |
A1−31. |
[基礎]-[杭の配置]-[条件] のチェックボックス「等間隔」にチェックを外して「杭配置」より直接間隔を変更してください。
|
|
|
Q1−32. |
橋座の設計でアンカーバーを検討する際の入力について、支承部下鋼板の面積Aにはどのような値を設定すればよいか。(Ver.8) |
A1−32. |
アンカーバーを検討する場合は、支承部下鋼板の面積Aは0(mu)としてください。
|
|
|
Q1−33. |
背面土砂が粘性土の場合のせん断抵抗角φres,φpeakはどのように決定するのか。(Ver.8) |
A1−33. |
修正物部・岡部式のせん断抵抗角につきましては、H24年道路橋示方書X P.75に砂及び砂れき、砂質土については記載がございますが、粘性土の場合の土質定数については、H24年道路橋示方書Xにおいても記載はございません。H24年道路橋示方書X P.75に記載されておりますように、土質試験により算出するものと考えますので設計者の判断により値を設定してください。
|
|
|
Q1−34. |
橋座の設計で直角方向の照査を行うことができるか。(Ver.8) |
A1−34. |
橋座の設計において橋軸方向の図となっておりますが、直角方向までの距離をアンカーボルトの中心までの距離に入れることで検討可能です。また、せん断抵抗面積の控除が必要な場合は、控除長さを指定してください。
|
|
|
Q1−35. |
任意土圧の指定は、背面土圧と別に考慮されるのか。(Ver.8) |
A1−35. |
任意土圧を指定した場合は、自動計算される背面土圧を考慮せずに任意土圧の指定に従った背面土圧のみ考慮いたします。
|
|
|
Q1−36. |
補強設計において、増し杭工法とはどのような工法か。(Ver.8) |
A1−36. |
「既設道路橋基礎の補強に関する参考資料(H.12.2)社団法人日本道路協会」に記載されている増し杭工法を採用しております。
増し杭工法では、同文献4.1.5(P.4-64)の「本計算例では、既設杭と新設杭が一体として荷重に抵抗するとした計算方法を示している。」の記述のとおり、既設杭,新設杭の両方で荷重に抵抗する考え方となっておりますが、それぞれの荷重分担は次のように考えています。
1.既設死荷重は既設杭のみが負担する。
2.補強に伴う増加荷重は既設杭と増し杭で分担する。
3.地震力に対しては既設杭と増し杭で分担する。
上記のように、既設杭が既に負担している死荷重(地震力を考慮しない常時の荷重)は、増し杭補強後もそのまま残留すると考えていることから、既設死荷重時は既設杭のみで負担します。
よって、
(1)既設死荷重時に対し、既設杭のみをモデル化して計算を行う
(2)増加荷重および地震力による荷重に対し、既設杭,増し杭の両方を考慮したモデルによる計算を行う
(3)既設杭については(1)と(2)を足し合わせた結果を、増し杭については(2)の結果を採用する
として計算しています。
|
|
|
Q1−37. |
杭基礎で、H鋼杭やSTマイクロパイルで検討したいが可能か。(Ver.15) |
A1−37. |
単独設計時の杭基礎では、H鋼杭及びSTタイプを含むマイクロパイル工法には対応しておりません。
別途「基礎の設計・3D配筋」との連動においてH鋼杭やマイクロパイルを選択しご検討ください。
|
|
|
Q1−38. |
EPS土砂の側圧を途中で分割し、側圧を上載荷重×0.1と(上載荷重+EPS1)×0.1にて計算することは可能か。(Ver.8) |
A1−38. |
「土砂・舗装」画面の盛り土ブロックで、2段EPS土砂を積んでいただくことで設計は可能です。
|
|
|
Q1−39. |
落橋防止構造の設計時に有効幅を考慮した設計は可能か。(Ver.8) |
A1−39. |
落橋防止構造については、単位幅及び全幅のみとなっておりますので有効幅を考慮した計算は行うことができません。
有効幅の設計を行う場合は、別途ファイルを用意し、竪壁幅に有効幅を入力し落橋防止構造を全幅とすることで計算は可能です。
|
|
|
Q1−40. |
基礎ばねの算出において、支持地盤が岩盤で地盤の動的変形係数EDを直接指定したいが可能か。 |
A1−40. |
地盤の動的変形係数EDを直接指定は、用意しておりません。
地盤の的変形係数EDの直接指定については、「震度算出(支承設計)」の直接基礎の基礎ばね算定においてEDの値を直接指定することが可能です。
橋台側で保存したデータをより基礎ばねのみを変更する場合は、以下の手順にて変更を行ってください。
1.震度算出(支承設計)」側で読み込み後、「下部構造」画面より複写(解析モデルの直接入力データに変換)を行います。
2.「下部構造」画面の「形状編集」より複写した下部構造データを開きます。
3.「下部工形状の入力」画面の共通条件より、基礎形式に直接基礎を選択します。
4.直接基礎の項目より、基礎ばね算出に必要なデータを入力します。画面上部に地盤の変形係数EDの直接入力の選択がありますのでチェックを入れてください。
|
|
|
Q1−41. |
フーチング設計時に前趾上の土砂を考慮しない場合は、どのようなケースが考えられるか。 |
A1−41. |
平成24年道路橋示方書W P.236において、長期的に埋め戻し土砂が存在しない場合には無視することが記載されており、河川などで土砂が流れるケースなどが考えられます。
|
|
|
Q1−42. |
土圧算出時の水位の取り扱いについて水圧に壁面摩擦角を考慮しない/考慮するの選択があるが、一般的にはどちらを選択するのか。 |
A1−42. |
水圧に壁面摩擦角は考慮しないのが一般的です。 水圧に壁面摩擦角を考慮しているケースとしては、「建設省制定土木構造物標準設計 第6-12巻(橋台・橋脚)の手引き」(昭和57年度改定版)に土圧力+水圧力に対して壁面摩擦角を考慮している記載があります。
|
|
|
Q1−43. |
杭反力を画面上で確認することはできるか。 |
A1−43. |
結果確認の「安定計算」−「杭反力データ」画面にて、Kv値、杭反力データを確認することできます。 弊社製品「基礎の設計・3D配筋(旧基準)」や「深礎フレーム・3D配筋(旧基準)」と連動している場合も同様です。 また、連動中に上記画面に杭反力が反映されない場合は、基礎側の安定計算が未計算状態でないか確認してください。
|
|
|
Q1−44. |
自動配筋は、どのようなルールで配筋を決定しているのか。 |
A1−44. |
入力された鉄筋径の最大径及び最小径より、標準ピッチで作成された配筋情報と最小ピッチ以上で配筋された配筋情報とを比較し鉄筋量の小さいものを採用いたします。
|
|
|
Q1−45. |
前壁と頂版の部材をハンチではなく、桁受け台のフレームがあるモデルを作成したいがどのようにすればよいか。 |
A1−45. |
「形状」−「躯体」画面の側面形状において、桁受台部をありとしてご検討ください。
|
|
|
Q1−46. |
杭基礎において、異なる種類の杭を指定することは可能か。 |
A1−46. |
橋台の杭基礎及び連動時に異なる種類の杭を指定することはできません。 よって、「基礎の設計・3D配筋(旧基準)」単独において、異種杭混在を選択し計算を実行後、橋台側の杭反力の直接指定で、基礎側で計算した杭反力を直接入力して検討してください。
|
|
|
Q1−47. |
上部工反力の入力について、橋軸方向と直角方向に上部工水平反力を入力すると同時に両方向を考慮した計算になるのか。 |
A1−47. |
検討する照査方向の上部工水平反力のみを考慮いたします。 よって、橋軸方向照査時には、直角方向の上部工水平反力は同時には考慮しません。直角方向照査時には、橋軸方向の上部工水平反力は同時に考慮しません。 照査方向は、「許容応力度法荷重ケース」画面の照査対象で指定します。
|
|
|
Q1−48. |
翼壁の設計において、設計要領基準でフルウイングのパラレル部分の計算を行うことは可能か。 |
A1−48. |
パラレル部分を片持ち梁として計算する場合は、「考え方−胸壁設計・翼壁設計」画面においてD部の照査を有りとしてご検討ください。
|
|
|
Q1−49. |
橋座幅を0mとして計算をすることはできるか。 |
A1−49. |
橋座幅を0mとすることはできませんが、竪壁前面に突起がある形状では0mとして検討することができます。 尚、お考えの形状によってはモデル上の制限により計算実行できない場合があります。
|
|
|
Q1−50. |
フーチングに段差を考慮した設計は可能か。 |
A1−50. |
橋軸方向に段差を考慮することが可能です。
|
|
|
Q1−51. |
震度算出側の結果の上部工反力のL1地震時水平反力を取り込まないのは何故か。 |
A1−51. |
上部工のL1地震時水平反力については、丸めることが多いため取り込み対象としていません。 よって、上部工水平反力については、震度算出の結果より丸めた値を「初期入力」画面の地震時の水平反力に入力しご検討ください。
|
|
|
Q1−52. |
「初期入力」画面の形状寸法(胸壁高H1,橋台全高)が入力できなくなる場合があるのはなぜか |
A1−52. |
「形状−躯体」画面の「前面形状」において、山折れ・谷折れの形状にした場合や、左右の高さに差がある場合には橋台の高さを一意に決めることができないため、初期入力画面の胸壁高H1、橋台全高の項目は入力不可となります。形状寸法は「形状−躯体」画面で指定してください。
|
|
|
Q1−53. |
段差の小さい段差フーチングにおいて、滑動照査時の滑動抵抗面を荷重の傾斜角を考慮した有効幅ではなくフーチング全幅を用いて計算することはできるか。 |
A1−53. |
「考え方−安定計算」画面の滑動に用いる底面幅において、「全幅」を指定することで計算可能です。 段差フーチングの場合、デフォルトでは「有効載荷幅」が選択されます。
|
|
|
Q1−54. |
前壁に開口が有るような形状を入力するにはどうすればよいか。 |
A1−54. |
「形状−躯体」画面の開口部にて前壁の開口の位置を指定してください。
|
|
|
Q1−55. |
前壁背面よりも後ろに胸壁がある形状でハンチを入力しても形状を確定することができない場合はどのようにすればよいか。 |
A1−55. |
「形状−躯体」画面の側面形状において桁受台斜部をありにし、斜部幅B10,斜部高H6を入力てください。
|
|
|
Q1−56. |
「形状」−「土砂・舗装」画面において、盛土ブロックを指定した場合の土砂の単位体積重量はどこで入力するのか。 |
A1−56. |
盛土ブロックで指定した土砂の単位体積重量は、「材料」−「土砂・水」画面にて指定します。 EPSやFCB、セメント安定処理土を選択した場合は単位体積重量のみになりますが、砂れき、砂質、粘性土を選択した場合は、土圧が発生するためせん断抵抗角等の入力が必要になります。
|
|
|
Q1−57. |
「任意土圧」は、どのような手順で指定すればよいか。 |
A1−57. |
橋台背面の土圧を「任意土圧」として指定する手順は、下記の通りとなります。
- 「荷重−荷重の扱い」画面
「任意土圧の直接指定」にチェックを入れてください。
- 「荷重−任意土圧」画面
2ケース用意し、1ケース目は「常時」、2ケース目は「地震時」とします。
各ケースにおいて、画面下の「係数算出」を押下することで土圧係数や土圧高さが自動的に設定されます。
本画面にて、高さや土圧係数、土圧強度は変更可能です。
- 「荷重−許容応力度法荷重ケース」画面、「荷重−保有耐力法の荷重ケース」画面
各作用ケースに適用したい任意土圧にチェックを入れて計算を行ってください。
|
|
|
Q1−58. |
斜面上基礎の鉛直支持力の計算式を平成29年道路橋示方書でも適用することができるか。 |
A1−58. |
平成29年道路橋示方書においては、作用力集計時の荷重に荷重係数・組合せ係数が考慮されています。 また、斜面上基礎の鉛直支持力では、許容鉛直支持力に安全率を見込んでいます。 よって、両者を単純に比較することはできません。荷重係数・組合せ係数を考慮しない値にて集計し、許容鉛直支持力と比較してください。
|
|
|
Q1−59. |
ラーメン構造内に落橋防止が有る場合の検討を行うことができるか。 |
A1−59. |
ラーメン構造内に落橋防止装置が有る場合に「荷重−胸壁設計」画面において「不静定構造物」を選択することで検討可能です。
|
|
|
Q1−60. |
基礎バネ計算時にN値を大きくするとせん断弾性波速度Vsi値は上限値となるが、その数値はどのような値を設定しているのか。 |
A1−60. |
粘性土(1≦N≦25)、砂質土(1≦N≦50)の上限で計算した値をVsi値に設定しています。
|
|
|