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Q&Aフーチングの設計計算(旧基準) Q&A ('24.09.18)
>> 部分係数法・H29道示対応製品Q&A

NEW! 更新内容

Q5−12.「考え方」画面の「共通」−「柱前面の設計曲げモーメントの取扱い」の考え方を教えてほしい。('24.09.18)

目  次
 1.適用範囲、制限条件

Q1−1.フーチングが円形で同心円状に杭配置が可能か?

Q1−2.安定照査を行うことは出来ますか

Q1−3.柱の検討を行うことはできますか

Q1−4.フーチング補強時の断面照査は可能ですか

Q1−5.杭基礎での設計において、「基礎の設計計算,杭基礎の設計」と同等の照査が可能ですか

Q1−6.最大杭列数を教えてください

Q1−7.3柱式の底版剛体照査は行えますか

Q1−8.3柱式以上の条件で剛体照査ができないのはなぜでしょうか

Q1−9.杭基礎に杭径や杭長が設定可能なようですが、杭本体に関する計算ができるのでしょうか

Q1−10.補強設計時において、既設部と新設部を異なる材料とすることはできますか

Q1−11.柱形状はどのような形状に対応していますか

Q1−12.考慮できる荷重を教えてください

Q1−13.柱本数は何本まで対応可能でしょうか

Q1−14. 基準値のコンクリートの許容応力度のうち、平均せん断応力度τcについての出典はどこか
 2.断面力の算定

Q2−1.円形フーチングの地盤反力算出根拠は?

Q2−2 .橋軸および橋軸直角方向の地盤反力の考え方はどのようになりますか?

Q2−3.杭の反力を作用力としてフーチングに設定することは可能でしょうか

Q2−4.レベル2地震時の地盤反力の考え方を教えてください  

Q2−5.橋軸方向の断面力算定位置を教えてください

Q2−6.断面力として考慮する荷重を教えてください

Q2−7.杭反力を杭1本単位で入力することは可能でしょうか

Q2−8.多柱式フーチングで両端柱下端に支点を設けているのはなぜでしょうか

Q2−9.3柱以上の場合でも、支点位置は両端の柱のみとなりますが、断面力に影響は無いのでしょうか。
 3.配筋

Q3−1.配筋の入力画面に、「柱部の定着鉄筋を考慮する」の入力がありますが、この鉄筋はどのような鉄筋のことでしょうか

Q3−2.鉄筋材質としてSD295を選択することはできますか

Q3−3.配筋指定時に配筋図を確認する方法を教えてください

Q3−4.丸鋼鉄筋を使用することはできますか

Q3−5.配筋入力で「配置による入力」の場合の中間の配筋はどのように行うのでしょうか

Q3−6.補強設計時の「フーチング補強時の既設上面鉄筋」は考慮すべきでしょうか。
 4.荷重

Q4−1..任意荷重でフーチング中心の作用力を再現することは可能でしょうか

Q4−2.柱基部での荷重(V,H,M)を指定することはできますか

Q4−3.検討可能な 最大ケース数を教えてください

Q4−4.レベル2地震時の慣性力の向きの考え方を教えてください

Q4−5.柱基部断面力が未入力のままで計算可能ですが、入力する必要がありますか

Q4−6.レベル1地震時の設定において、「地震時の影響」を設定すると慣性力を計算するのでしょうか

Q4−7.フーチング上に水の重量など荷重を設定することは可能でしょうか

Q4−8.土の水中での重量はどのように算出していますか

Q4−9.単柱橋脚,または連続フーチングの橋軸方向の照査で考慮できる任意荷重を教えてください

Q4−10.レベル2地震時でデフォルトの検討ケースを設定することはできますか

Q4−11.任意荷重を適用するケースはどこで設定するのでしょうか?

Q4−12.水位の設定方法を教えてください

 5.断面照査

Q5−1.「考え方」画面の「柱間の中間点におけるせん断照査の引張判定」の設定の意味を教えてください

Q5−2.「考え方」画面の『せん断スパンの取扱い』はどのように設定するのでしょうか

Q5−3.「考え方」画面の『せん断照査における照査位置の集中荷重の取り扱い』はどのような時に設定するのでしょうか

Q5−4.レベル2地震時照査において、杭位置で照査する必要がありますか

Q5−5.「考え方」画面の「釣合鉄筋量算出時の鉄筋の取扱い」の参考文献を教えてください

Q5−6.最小鉄筋量の照査結果がAs≧500(mm2)となっていますが、OUT判定となっています

Q5−7.断面照査位置を任意指定することはできますか

Q5−8.レベル1地震時で最大鉄筋量照査はできますか

Q5−9.レベル2地震時で最小鉄筋量照査はできますか

Q5−10.連続フーチングの柱間の照査には柱前面の曲げモーメントが用いられているようだが、柱中心のモーメントを用いることはできますか

Q5−11. 「考え方」画面の『版としてのせん断照査のせん断スパンの算出方法』の各項目の違いについて教えてください。

Q5−12.「考え方」画面の「共通」−「柱前面の設計曲げモーメントの取扱い」の考え方を教えてほしい。
 6.その他

Q6−1.他製品と連携することは可能ですか


Q6−2.コンクリート材質や鉄筋材質を追加登録することはできますか

Q6−3.他製品との連携方法を教えてください

Q6−4.「橋脚の設計」における底版設計では対応していない機能がありますか

Q6−5.他製品データのインポートの制限を教えてください

Q6−6.3Dモデルをファイル出力することは可能ですか

Q6−7.橋軸直角方向のフレームモデルを、他のフレーム製品で解析することはできますか

Q6−8.鉄筋径を追加登録することはできますか

Q6−9.3Dモデルの表示方法を変更することはできますか

Q6−10.プログラム起動時に「ファイルを開く」か「新規入力」を選択する画面が表示されなくなりました。
再び表示させる方法を教えてください。


Q6−11.「基礎の設計・3D配筋」における底版設計では対応していない機能がありますか

Q6−12.メイン画面の4分割図を表示したいもの1つにできますか

Q6−13.フーチングの設計計算(部分係数法・H29道示対応)の設計データで計算することはできますか

Q6−14.3Dモデルのテクスチャを変更することはできますか

Q6−15.検討データを間違えて削除してしまいました。
復旧できませんか


Q6−16.ファイルメニューの「開き直す」に表示される履歴数を変更することはできますか

Q6−17.計算書に業務名・施設名等の一般事項を表示させたいがどのようにすればよいですか。

Q6−18.3Dモデルの寸法線の表示有無を選択することはできますか

Q6−19. 直接基礎時の基礎底面地盤の鉛直方向地盤反力係数はどのように設定すべきでしょうか

Q6−20.直接基礎で計算時に「底版許容:せん断照査結果の取得に失敗」とエラーメッセージが表示されます。対処法を教えてください。

Q6−21.杭配置を千鳥配置としたい場合の入力方法を教えてください

Q6−22.3D図を透過の状態で確認できますか

Q6−23.他製品データインポート(*.xpr)ではどのようなデータが設定されますか

Q6−24.コンクリートの設計基準強度(σck)を18,21,24,27,30以外で設定ができますか

Q6−25.杭配置を整形配置ではなく、中心より少しずらした状態で配置可能ですか



 1.適用範囲、制限条件

Q1−1.

フーチングが円形で同心円状に杭配置が可能か?
A1−1. 可能です。
但し、杭反力を算出する機能はありませんので、別途算出された杭反力を入力してください。
 

Q1−2.

安定照査を行うことは出来ますか
A1−2. できません。
本プログラムでは断面照査のみ可能となっています。
 

Q1−3.

柱の検討を行うことはできますか
A1−3. できません。
本プログラムではフーチングの断面照査のみ可能となっています。
 

Q1−4.

フーチング補強時の断面照査は可能ですか
A1−4. 照査可能です。
杭基礎の場合、増し杭工法による杭基礎補強を行った場合の照査にも対応しており、既設杭,増し杭の荷重分担を評価した照査を行います。
 

Q1−5.

杭基礎での設計において、「基礎の設計計算,杭基礎の設計」と同等の照査が可能ですか
A1−5. 本プログラムでは杭反力を計算する機能がありませんので、杭反力が既知であれば可能です。
 

Q1−6.

最大杭列数を教えてください
A1−6. X方向、Y方向ともに100まで指定可能です。
 

Q1−7.

3柱式の底版剛体照査は行えますか
A1−7. 「杭基礎設計便覧 平成19年1月 社団法人日本道路協会」p276(5-3フーチングの剛体評価)に従い、 連続フーチングで2本までの計算を対象としています。
 

Q1−8.

3柱式以上の条件で剛体照査ができないのはなぜでしょうか
A1−8. 杭基礎設計便覧(平成18年度)p.238に「2柱式の連続フーチングまでについて行っているため、柱が3本以上たっている連続フーチングでは適用できない」と記載があるためです。
 

Q1−9.

杭基礎に杭径や杭長が設定可能なようですが、杭本体に関する計算ができるのでしょうか
A1−9. 杭径や杭長は描画用に必要な情報であり計算には使用されません。
 

Q1−10.

補強設計時において、既設部と新設部を異なる材料とすることはできますか
A1−10. コンクリートについては同一材料となりますが、鉄筋については変更可能です。
鉄筋材質は入力の材料にて「新設/既設鉄筋」と「補強鉄筋」で分かれて入力可能ですのでこちらで指定してください。
 

Q1−11.

柱形状はどのような形状に対応していますか
A1−11. 柱形状は、矩形,円形,小判形に対応しています。
多柱式の場合には、全て同じ形状が適用されます。
 

Q1−12.

考慮できる荷重を教えてください
A1−12. 杭反力(任意指定),地盤反力(内部計算),過載荷重(常時,レベル1地震時)
任意荷重(鉛直方向集中荷重,分布荷重/側面の水平荷重,モーメント荷重)
となります。
 

Q1−13.

柱本数は何本まで対応可能でしょうか
A1−13. 最大4本まで設定が可能です。
入力の「形状」の柱タブ内で表内の柱寸法・柱位置を設定して下さい。
入力された行数分の柱を設定いたします。
 

Q1−14.

基準値のコンクリートの許容応力度のうち、平均せん断応力度τcについての出典はどこか
A1−14. 平均せん断応力度は下記を参考にしています。
道示(H.24.3)IV 下部構造編 P.176
表-5.2.1 コンクリートが負担できる平均せん断応力度τc

ただし、上記の表にはσck=18、τc=0.32の場合が記載されていないため、σck=18については、杭基礎設計便覧(H19.1)P.198の表よりσckが18のときのτa1の値を0.21とし、1.5を乗じた値として求めています。

 2.断面力の算定

Q2−1.

円形フーチングの地盤反力算出根拠は?
A2−1. 円形フーチングの地盤反力は以下のように算出しています。
■浮上りが生じないとき
qmax,qmin = VB/AB ± |MB・a|/IB
  ここに、
VB:基礎底面に作用する鉛直力
AB:基礎底面の全面積
MB:基礎底面に作用するモーメント
a:基礎幅の1/2(半径)
IB:基礎底面の断面二次モーメント

■浮上りが生じるとき
qmax:分布幅を仮定し、作用力と地盤反力とが釣合うよう収束計算を行っています。

上記のように扱っていることから、計算過程を出力することができず、現行では、結果のみの出力を行っています。ご了承ください。
 

Q2−2.

橋軸および橋軸直角方向の地盤反力の考え方はどのようになりますか?
A2−2. 道路橋示方書の直接基礎の設計では、一般に、
・橋軸方向
・橋軸直角方向
に着目し、これらの1方向に荷重を載荷したときに生じる地盤反力度に対してフーチングの検討を行いますが、本プログラムにおいても、このように検討しております。
 

Q2−3.

杭の反力を作用力としてフーチングに設定することは可能でしょうか
A2−3. 可能です。「荷重」−「作用力、その他荷重」−「杭反力」で入力いただけます。
尚、杭基礎としての設計は杭反力を直接入力することでのみ対応可能です。自動計算することはできませんのでご注意下さい。
 

Q2−4.

レベル2地震時の地盤反力の考え方を教えてください
A2−4. 道示に示される直接基礎が非線形応答(基礎底面の浮上りによるエネルギー吸収)するとしたときに基礎底面に生じるモーメントを用いて算出されます。
 

Q2−5.

橋軸方向の断面力算定位置を教えてください
A2−5. 柱前面,柱前面からフーチング厚の1/2離れた位置,柱前面より外側の杭中心位置における断面力を求めます。
 

Q2−6.

断面力として考慮する荷重を教えてください
A2−6. 下記を考慮しています。
・フーチング自重
・フーチング上載土自重
・浮力(フーチング及び上載土砂)
・杭反力
・任意荷重(指定されている場合のみ)
 

Q2−7.

杭反力を杭1本単位で入力することは可能でしょうか
A2−7. 可能です。
「作用力、その他荷重」にて「杭反力の入力方法」を「杭1本ごと」として、杭反力タブで杭反力R・H・Mをご入力ください。杭反力は以下の順番で入力して下さい。

 

Q2−8.

多柱式フーチングで両端柱下端に支点を設けているのはなぜでしょうか
A2−8. 支点設定の考え方については下記となります。
連続フーチングの場合、自重や柱下端断面力等の作用力と杭反力とで力の釣り合いがとれていることを前提にFRAMEモデルに荷重を載荷しています。
釣合がとれていれば理論上支点は必要ありませんが、計算上発生する誤差等の影響により完全には釣り合わない状態となり、この場合はFRAME計算において構造系が不安定となりますので、便宜上支点を設けています。
釣り合いが取れている場合は、支点に発生する反力は上記の誤差分の反力のみですので、この安全代としての支点がどこに設けられたとしても、設計上影響があるほどの反力は発生しません。
 

Q2−9.

3柱以上の場合でも、支点位置は両端の柱のみとなりますが、断面力に影響は無いのでしょうか。
A2−9. 連続フーチングの柱間照査は、杭基礎設計便覧の記載を参考としてモデル化しています。
このモデルは、作用力と杭反力との力の釣合がとれるようにFRAMEモデルに荷重を載荷する方法で、載荷する荷重が釣り合うことから、支点反力が生じない状態となります。
載荷する荷重が釣り合い、支点反力が生じない状態であれば、本来、支点がなくても解析可能ですが、計算上の誤差(データにつくゴミ等)の影響で完全には釣り合わない状態となるため、安全代として支点を設けています(誤差分が僅かな支点反力として生じます)。
このように、実際には支点は存在しないものとして計算していることから、支点の位置は発生する断面力に影響を与えません。
そのため、支点反力が生じない条件で設定されたモデルにおいては、全柱下端に支点を設けた条件と等による違いがあったとしても、算出される断面力は同値となります。

 3.配筋

Q3−1.

配筋の入力画面に、「柱部の定着鉄筋を考慮する」の入力がありますが、この鉄筋はどのような鉄筋のことでしょうか
A3−1. 柱付け根位置では既設部柱があるため補強部の上側主鉄筋が断ち切られていると考えます。
そのため、有効幅から柱部分を除いた範囲に配置されているものと計算します。
「柱部の定着鉄筋を考慮する」は柱部に突き当たる鉄筋も考慮する場合にチェックし、鉄筋を設定して下さい。
 

Q3−2.

鉄筋材質としてSD295を選択することはできますか
A3−2. 選択可能です。
材料画面にて選択ください。
 

Q3−3.

配筋指定時に配筋図を確認する方法を教えてください
A3−3. 「配筋」画面の基本条件で「配置による入力」を選択してください。
 

Q3−4.

丸鋼鉄筋を使用することはできますか
A3−4. 選択可能です。
材料画面にて「SR235」をご用意しております。
 

Q3−5.

配筋入力で「配置による入力」の場合の中間の配筋はどのように行うのでしょうか
A3−5. 配筋画面の主鉄筋タブで表内の配筋で「50@125+200+50@125」のように間隔を入力してください。
配筋図ボタンを押下することで、入力された配筋を確認することができます。
 

Q3−6.

補強設計時の「フーチング補強時の既設上面鉄筋」は考慮すべきでしょうか。
A3−6. 上方に増厚されている場合、「既設道路橋基礎の補強に関する参考資料(平成12年2月)社団法人日本道路協会」では、上側引張時の鉄筋量に既設上面鉄筋を考慮せず、増設鉄筋(補強鉄筋)のみを用いていますが、増し厚が少なく既設上面鉄筋を考慮できると考えられる場合、「考慮する」を選択してください。これにより、上側引張時の鉄筋量に既設鉄筋,補強鉄筋を用いて照査します。

 4.荷重

Q4−1.

任意荷重でフーチング中心の作用力を再現することは可能でしょうか
A4−1. 入力は可能です。
但し、任意荷重は断面照査のみに用います。直接基礎のフーチング下面の作用力には考慮されません。
 

Q4−2.

柱基部での荷重(V,H,M)を指定することはできますか
A4−2. 任意荷重での対応となりますが、フーチング上に水平荷重,モーメント荷重を指定することはできませんので、任意荷重への換算が必要です。
 

Q4−3.

検討可能な 最大ケース数を教えてください
A4−3. 各方向60ケースまで検討可能です。
 

Q4−4.

レベル2地震時の慣性力の向きの考え方を教えてください
A4−4. 下記となります。
Y方向:正方向(↑)、負方向(↓)
X方向:正方向(→)、負方向(←)
 

Q4−5.

柱基部断面力が未入力のままで計算可能ですが、入力する必要がありますか
A4−5. 連続フーチング(柱本数が2本以上)のX方向の荷重ケースを検討する場合に、柱基部断面力の入力が必要となります。
柱基部に作用する断面力を荷重ケースごとに指定してください。
計算方法について、ヘルプの「計算理論及び照査の方法」−「断面力の算定」の「■連続フーチングの橋軸直角方向の照査」に記載しておりますのでご参照ください。

尚、上記ヘルプに記載しておりますように、連続フーチングのX方向は、FRAMEモデルを作成して断面力を算出しております。
FRAMEモデルに載荷する荷重(作用荷重と地盤反力)が釣り合っていないと支点反力が生じ、断面力が正しく算出されません。
「計算・結果確認」−「常時、レベル1地震時」−「詳細結果」−「X方向」−「曲げ照査」画面の下側にある[骨組みモデル確認]ボタンから開く「骨組解析結果」画面の[反力]ボタンを押下して、支点に鉛直反力が生じていないことを確認してください。
 

Q4−6.

レベル1地震時の設定において、「地震時の影響」を設定すると慣性力を計算するのでしょうか
A4−6. 慣性力の計算は行いません。「地震時の影響」は許容値の決定に使用します。
 

Q4−7.

フーチング上に水の重量など荷重を設定することは可能でしょうか
A4−7. 水の重量としての入力項目はご用意しておりませんが、任意荷重として設定することは可能です。
「荷重」−「作用力、その他荷重」画面の「基本条件」において、「その他荷重−任意荷重」の設定を行い、「その他荷重」で入力して下さい。
 

Q4−8.

土の水中での重量はどのように算出していますか
A4−8. 土の水中重量γw'=飽和重量(γsat)−水の単位重量(γw)により算出しています
 

Q4−9.

単柱橋脚,または連続フーチングの橋軸方向の照査で考慮できる任意荷重を教えてください
A4−9. 橋軸方向の照査における任意荷重は以下の様に考えます。
 ・常時,暴風時及びレベル1地震時
   フーチング上の鉛直荷重のみ考慮します。

 ・レベル2地震時
   フーチング上の鉛直荷重,モーメント荷重およびフーチング側面の水平荷重を考慮します。
 

Q4−10.

レベル2地震時でデフォルトの検討ケースを設定することはできますか
A4−10. 可能です。
入力の「検討ケース」の偶発(レベル2地震動)タブで ボタンを押してください。
設定されるデフォルト荷重は下記となります。
杭基礎直接基礎
以下の荷重ケース(16ケース)を追加します。 以下の荷重ケース(8ケース)を追加します。
液状化無視・地震動タイプT・浮力無視・慣性力↑ 地震動タイプT・浮力無視・慣性力↑
液状化無視・地震動タイプT・浮力無視・慣性力↓ 地震動タイプT・浮力無視・慣性力↓
液状化無視・地震動タイプT・浮力考慮・慣性力↑ 地震動タイプT・浮力考慮・慣性力↑
液状化無視・地震動タイプT・浮力考慮・慣性力↓ 地震動タイプT・浮力考慮・慣性力↓
液状化無視・地震動タイプU・浮力無視・慣性力↑ 地震動タイプU・浮力無視・慣性力↑
液状化無視・地震動タイプU・浮力無視・慣性力↓ 地震動タイプU・浮力無視・慣性力↓
液状化無視・地震動タイプU・浮力考慮・慣性力↑ 地震動タイプU・浮力考慮・慣性力↑
液状化無視・地震動タイプU・浮力考慮・慣性力↓ 地震動タイプU・浮力考慮・慣性力↓
液状化考慮・地震動タイプT・浮力無視・慣性力↑
※上記はY方向のときであり、X方向のとき、慣性力の部分矢印が(→),(←)に置き換わります。
液状化考慮・地震動タイプT・浮力無視・慣性力↓
液状化考慮・地震動タイプT・浮力考慮・慣性力↑
液状化考慮・地震動タイプT・浮力考慮・慣性力↓
液状化考慮・地震動タイプU・浮力無視・慣性力↑
液状化考慮・地震動タイプU・浮力無視・慣性力↓
液状化考慮・地震動タイプU・浮力考慮・慣性力↑
液状化考慮・地震動タイプU・浮力考慮・慣性力↓

※上記はY方向のときであり、X方向のとき、慣性力の部分矢印が(→),(←)に置き換わります。
 

Q4−11.

任意荷重を適用するケースはどこで設定するのでしょうか?
A4−11. 入力の「作用力、その他荷重」画面のその他荷重タブでケースごとのタブで検討ケースごとにチェックを設けておりますので、こちらで設定してください。
 

Q4−12.

水位の設定方法を教えてください
A4−12. 「荷重」−「検討ケース」で設定可能です。フーチング底面からの高さをご入力ください。
水位を考慮することで土の単位重量として水位以上は湿潤重量、水位以下は飽和重量で計算を行います。
また、浮力等の計算を行います。

 5.断面照査

Q5−1.

「考え方」画面の「柱間の中間点におけるせん断照査の引張判定」の設定の意味を教えてください
A5−1. 連続フーチングの柱間のせん断照査を行い、照査断面が柱間のちょうど中間点に位置する場合、左側,右側のどちらの柱前面の曲げモーメントを用いて引張判定を行うか指定します。
照査断面が柱間のちょうど中間に位置するとき、どちらの柱前面を参照して良いか不明なため、設計者のご判断により指定するようにしています。
 

Q5−2.

「考え方」画面の『せん断スパンの取扱い』はどのように設定するのでしょうか
A5−2. 『上限値Lを考慮する』がチェックされているとき、せん断スパンの上限値を考慮し、せん断スパンaが上限値に達した場合、a=上限値として照査し ます。
杭基礎の場合、「杭基礎設計便覧」の規定を参照し、柱または壁前面位置から最外縁の杭中心位置までの距離Lを上限値とします。
ただし、杭基礎設計便覧では、上側引張時の上限値の取扱いが明確ではありません。したがって、下側引張と同様Lを上限値とするか、 L+min(tcc/2,d)を上限値とするかを選択してください。
直接基礎の場合、杭基礎設計便覧を初めとして明確な規定がないため、せん断スパンの上限値を考慮するか否かは、設計者の判断となります。
柱または壁前面位置からフーチング端部までの距離をLとし、このLを上限値として照査してもよいと判断される場合、『上限値Lを考慮する』を チェックし照査してください。
 

Q5−3.

「考え方」画面の『せん断照査における照査位置の集中荷重の取り扱い』はどのような時に設定するのでしょうか
A5−3. 照査位置上の集中荷重を考慮した場合のせん断力,無視した場合のせん断力を算出し絶対値の大きい方を採用します。
考慮/無視の厳しい方を採用した方がより安全側となりますが、最終的には設計者判断で選択してください。
 

Q5−4.

レベル2地震時照査において、杭位置で照査する必要がありますか
A5−4. 「考え方」画面の「杭中心位置の曲げ照査」をチェックすることにより、杭中心位置においても曲げ照査を行います。
これは、98年6月に建設省土木研究所の基礎研究室から「保耐法の場合は、杭位置でも照査するように。」という指示があったことによります。
理由としては、保耐法の場合「杭頭の鉛直反力だけでなく、杭頭水平反力、杭頭モーメント反力を考慮するので、付け根位置ではなく、杭位置で鉄筋量 が決定される場合がある。」との事でした。ただし、あくまで設計者の方のご判断として選択してください。
 

Q5−5.

「考え方」画面の「釣合鉄筋量算出時の鉄筋の取扱い」の参考文献を教えてください
A5−5. 釣合鉄筋量は、道示IV(H.24.3)8.7.3(P.240〜)により、モーメントの再配分が確実に行われるか不明な照査断面について
 軸方向鉄筋量≦釣合鉄筋量の1/2
を照査するときに用いますが、釣合鉄筋量算出における鉄筋の取扱いが明示されていないため、単複鉄筋いずれの計算も可能としたうえで、設計者の方のご判断で計算方法を指定していただくようにしています。
 

Q5−6.

最小鉄筋量の照査結果がAs≧500(mm2)となっていますが、OUT判定となっています
A5−6. 最小鉄筋量は以下の@Aともに満足する必要があります。
1)Mu≧Mc
2)1.7M≦Mc
3)As≧500(mm2)

@ 1) または 2) を満足
A 3)を満足

Aを満足していても、@を満足していない場合はOUT判定となります。
 

Q5−7.

断面照査位置を任意指定することはできますか
A5−7. 規定の照査位置でのみ照査可能です。
詳しくは下記ヘルプをご参照ください。
・計算理論及び照査の方法−常時,暴風時及びレベル1地震時の照査
・計算理論及び照査の方法−レベル2地震時の照査
 

Q5−8.

レベル1地震時で最大鉄筋量照査はできますか
A5−8. 可能です。
「考え方」画面の「常時,L1地震時(許容応力度法照査)−最大鉄筋量照査」を「する」としてください。
 

Q5−9.

レベル2地震時で最小鉄筋量照査はできますか
A5−9. 可能です。
「考え方」画面の「L2地震時−最小鉄筋量照査」を「する」としてください。
 

Q5−10.

連続フーチングの柱間の照査には柱前面の曲げモーメントが用いられているようだが、柱中心のモーメントを用いることはできますか
A5−10. 「考え方」画面−「共通」−「柱前面の設計曲げモーメントの取扱い」で「柱中心の曲げモーメントを用いる」を選択してください。
こちらの選択では連続フーチングの柱間の柱前面の照査に用いる設計曲げモーメントを指定します。ただし張出部は除きますのでご注意ください。
 

Q5−11.

「考え方」画面の『版としてのせん断照査のせん断スパンの算出方法』の各項目の違いについて教えてください。
A5−11. ・柱前面から最外縁の杭中心位置までの距離
 各照査断面に対応する柱前面から最外縁杭列までの距離(m)(下図、L1,L2,L3)
・柱前面に生じる曲げモーメントとせん断力の比
 各照査断面より外側に杭列が2列以上あるときのせん断スパンを、柱前面に生じる曲げモーメントとせん断力との比の絶対値から算出します。ただし、側面の照査断面より外側に杭列が存在しない場合、柱側面から最外縁杭列までの距離をせん断スパンとします。

 

Q5−12.

「考え方」画面の「共通」−「柱前面の設計曲げモーメントの取扱い」の考え方を教えてほしい。
A5−12. 基本的には「柱前面の曲げモーメントを用いる」の設定で問題ないと考えますが、下記を参考に設計者のご判断で選択ください。
・「柱前面の曲げモーメントを用いる」
 H24道示W(P.242)では、照査断面を柱前面位置としています。
・「柱中心の曲げモーメントを用いる」
 杭基礎設計便覧(平成4年10月)(P.288〜)の二柱式橋脚の計算例を参考に設けた設定となります。
※上記計算例では、柱中心位置で曲げモーメントを算定しています。

 6.その他

Q6−1.

他製品と連携することは可能ですか
A6−1. 以下の弊社製品からエクスポートしたXMLファイル(*.xpr)を読み込む事が可能です。
但し、平成24年道示対応オプションが必要です。
・「基礎の設計計算,杭基礎の設計」(Ver8.5.1〜)
・「橋脚の設計」(推奨:Ver7.4.0〜)
・「ラーメン橋脚の設計計算」(推奨:Ver7.4.0〜)
・「擁壁の設計」(Ver.13.0.0〜)
 

Q6−2.

コンクリート材質や鉄筋材質を追加登録することはできますか
A6−2. 追加登録は可能です。
追加方法はメイン画面の「基準値」にて開く画面で「材質追加」ボタンを押すことで任意の材質を追加することができます。
 

Q6−3.

他製品との連携方法を教えてください
A6−3. ファイルメニューの「他製品データのインポート」を選択して下さい。
 

Q6−4.

「橋脚の設計」における底版設計では対応していない機能がありますか
A6−4. 本製品のみで対応している機能は以下になります。
・円形フーチング
・多柱式(最大4)
・杭反力直接入力
 

Q6−5.

他製品データのインポートの制限を教えてください
A6−5. 下記の制限があります。
・レベル2地震時は1ケースのみ連動可能
・多柱式のとき、柱間部の配筋は張出部の配筋が反映されます。基礎側で張出部と柱間で配筋が異なる場合は本製品側で再設定してください。
・「基礎の設計」等の杭基礎プログラムで橋台補強(増し杭工法)を行った場合の連動はできません。
 

Q6−6.

3Dモデルをファイル出力することは可能ですか
A6−6. 可能です。
BMP,PDF3D,3DS,VRML,IFCに対応しております。
下記手順でご確認下さい。
 1.3Dモデルを右クリックし、「エクスポート(Z)」を選択
 2.ファイルの種類を選択する。
 

Q6−7.

橋軸直角方向のフレームモデルを、他のフレーム製品で解析することはできますか
A6−7. 本プログラムのフレーム計算結果については、弊社フレーム製品にて読み込み可能なデータ保存を行うことが可能です。
骨組みモデル確認画面の「保存」を押すと、フレーム製品用のデータ「*.$O1」形式で保存されます。
保存された「*.$O1」を「FRAME面内」等で読み込んでください。
 

Q6−8.

鉄筋径を追加登録することはできますか
A6−8. 可能です。
基準値画面の「鉄筋の断面積」で追加してください。
 

Q6−9.

3Dモデルの表示方法を変更することはできますか
A6−9. 可能です。
塗りつぶし、ワイヤーフレーム、テクスチャ表示に対応しております。
3Dモデルを右クリックで表示されるメニューから変更してください。
 

Q6−10.

プログラム起動時に「ファイルを開く」か「新規入力」を選択する画面が表示されなくなりました。
再び表示させる方法を教えてください。
A6−10. 「オプション」−「動作環境の設定」の「初期選択画面を表示する」にチェックを入れてください。
 

Q6−11.

「基礎の設計・3D配筋」における底版設計では対応していない機能がありますか
A6−11. 円形フーチングの断面照査(杭基礎および直接基礎の照査),直接基礎の補強設計(矩形フーチングのみ)をサポートしております。
 

Q6−12.

メイン画面の4分割図を表示したいもの1つにできますか
A6−12. 可能です。
表示したい図上右クリックで表示されれるポップアップメニューから「〇〇図のみ表示」を選択してください。
 

Q6−13.

フーチングの設計計算(部分係数法・H29道示対応)の設計データで計算することはできますか
A6−13. 本プログラムはH24以前の道示に対応したプログラムであるため、これより新しい基準に対応したプログラムのデータを読み込むことはできません。
 

Q6−14.

3Dモデルのテクスチャを変更することはできますか
A6−14. 可能です。
オプションメニューの「表示項目の設定−テクスチャ設定」で変更してください。
 

Q6−15.

検討データを間違えて削除してしまいました。
復旧できませんか
A6−15. メイン画面上部の[オプション]−[動作環境の設定]で「バックアップファイルを作成する」にチェックがされている場合、既に存在するファイルに上書き保存を行った際に、設計データファイル(*.F4G)のバックアップファイル(*.F4G~)を作成します。
※バックアップファイルは1世代(最後に上書き保存を行う直前の状態)のみ作成します。
拡張子を設計データファイル(*.F4G)に変更いただければ復旧可能となります。
 

Q6−16.

ファイルメニューの「開き直す」に表示される履歴数を変更することはできますか
A6−16. 可能です。
オプションメニューの「表示項目の設定」画面において、「ファイル履歴の表示設定」の「「開き直す」メニュー内の履歴個数」で変更してください。
 

Q6−17.

計算書に業務名・施設名等の一般事項を表示させたいがどのようにすればよいですか。
A6−17. 下記手順で表示が可能となります。
1.入力の「設計条件」内の「タイトル、コメント設定」で一般事項を入力する
2.計算書作成で「出力項目の設定/選択」にて「一般事項」にチェックを入れる
 

Q6−18.

3Dモデルの寸法線の表示有無を選択することはできますか
A6−18. 可能です。
3Dモデル上右クリックで表示されるポップアップメニュ−から「寸法線(W)」を選択してください。
 

Q6−19.

直接基礎時の基礎底面地盤の鉛直方向地盤反力係数はどのように設定すべきでしょうか
A6−19. 道路橋示方書(H24) W編P285に表−解9.6.1をご参照ください。
一般的には標準貫入試験のN値よりEo=2800Nで推定した変形係数に常時、暴風時ではα=1,地震時ではα=2として計算したαEoをご入力ください。
 

Q6−20.

直接基礎で計算時に「底版許容:せん断照査結果の取得に失敗」とエラーメッセージが表示されます対処法を教えてください。
A6−20. 偏心量eが底版幅/2を超えている荷重ケースがある場合に照査不可の条件として上記エラーが表示されている可能性がございます。
入力の「荷重」−「検討ケース」で「M(kN.m)」と「V(kN)」の入力を確認いただき、M/V > 底版幅/2となっていないかをご確認ください。
 

Q6−21.

杭配置を千鳥配置としたい場合の入力方法を教えてください
A6−21. 杭配置画面の新設/既設杭(増し杭)−杭径(杭長)、Kvの指定タブで各杭の有無(0:無1:有)を指定することができます。
 

Q6−22.

3D図を透過の状態で確認できますか
A6−22. 可能です。
「オプション」−「表示項目の設定」で「透過率」をフーチング・柱・杭ごとに設定することができます。
 

Q6−23.

他製品データインポート(*.xpr)ではどのようなデータが設定されますか
A6−23. フーチング形状・柱形状・配筋情報・荷重ケース・杭配置・杭反力等をインポートすることが可能です。
インポート後必ず入力データをご確認ください。
 

Q6−24.

コンクリートの設計基準強度(σck)を18,21,24,27,30以外で設定ができますか
A6−24. 可能です。
基準値画面で「材質追加」ボタンを押していただき、σckをご入力ください。
その後各許容応力度をご入力ください。
材料画面の「コンクリートの設計基準強度σck」で追加したσckの選択が可能となります。
 

Q6−25.

杭配置を整形配置ではなく、中心より少しずらした状態で配置可能ですか
A6−25. 可能です。
入力の「杭配置」画面の「杭座標の調整」画面でX方向・Y方向の杭配置を変更できます。



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