3.シミュレーション |
Q3−1. |
大規模な建物のシミュレーションをかけると全く進まない場合がある。 |
A3−1. |
中規模ないし大規模サイズの建物の1年間シミュレーションで1時間ごとの結果の設定をしますと、
クラッシュを起こす可能性があります。これはPCのメモリのサイズが大きくても同じです。
1時間ごとの結果の設定は、短期間のシミュレーションまたは小規模の建物に対して行ってください。
もし、どうしても大規模な建物に対して1年間シミュレーションで1時間ごとの結果の設定が必要でしたら、
OptionsタブのSimulation Output Optionsで出力対象データを絞ってください。 |
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Q3−2. |
ガス消費量や電力量は出せるのですが、負荷そのものを出力する方法がわかりません。 |
A3−2. |
Simulationを行い、画面左のDisplay OptionのGeneralタブから、
表示させるデータを選択します。
ガス消費量や電力量は 7-Fuel Totalですが、
熱負荷については
4-Internal gainとして
照明、日射、人体など
5-Fabric and Ventilation で
各部位、部材等
からの熱取得が個別に示されています。 |
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Q3−3. |
出力時間間隔の設定はどのように行えばよいか。
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A3−3. |
Simulationの計算結果をcsvで出力する方法です。
1.Simulation のタブ、Display Optionsを確認します。
Data の欄 Interval (Annual,Monthly,ayly,hourly,subhourly)
2.Show as を 2-Grid に。計算結果の表が表示される。
3.ツールの Export data を選ぶ。
Outputで Export to を 1-File
Format を CSV spreadsheet
とし、OKをクリックします。csvファイルを保存できます。
Interval で設定した期間の計算結果が出力されます。 |
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Q3−4. |
プログラムの中で2つのシミュレーションの差分を比較する機能はあるか。 |
A3−4. |
プログラムに差分比較はできませんが、計算結果をCSVで書き出せるので、データをストックし比較することは可能です。 |
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Q3−5. |
5-Fabric and Ventilationには蓄熱負荷は含まれているのでしょうか。 |
A3−5. |
Fabricの結果は室内側表面からの熱になり、これらの熱流量は床の壁などにおける、蓄熱の効果を含んでいます。 |
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Q3−6. |
Building and block output of zone dataにチェックをいれると、建物全体およびブロック全体の4-Internal
gainと5-Fabric and Ventilationが表示された。Building and block output of
zone dataはどういう項目か。 |
A3−6. |
Building and block output of zone dataで、建物とブロックについてゾーンデータの平均と合計を生成します。。 |
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Q3−7. |
計算結果から熱負荷はどう出力するか。 |
A3−7. |
Simulationを行い、画面左のDisplay OptionのGeneralタブから、
表示させるデータを選択します。
ガス消費量や電力量は 7-Fuel Totalですが、
熱負荷については
4-Internal gainとして
照明、日射、人体など
5-Fabric and Ventilation で
各部位、部材等
からの熱取得が個別に示されています。
表示のさらに詳細な設定については、Generalタブの隣のDetailedタブで設定できます。 |
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Q3−8. |
現在、暖房設計の結果は時間経過を考慮しない単純な棒グラフで表されている。冷房設計と違って、暖房設計の折れ線グラフが得られなくても、時間経過(時間、日、・・・)を考慮した数値データをCSV形式で得られないのか? |
A3−8. |
暖房負荷の数値データはCSVファイルの形で利用可能です。 |
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Q3−9. |
Occupancyというのは、人体からの発熱なのだが、計算結果をみると、日によってoccupancyが異なるのはなぜか。 |
A3−9. |
Occupancyは設定時には単位が人/m2ですが、それにmetabolic rateが掛けられ、出力時にはOccupancyはkWh/m2の単位をもつ熱取得になります。
このmetabolic rateが室温の変化に応じて変化しますので、その結果、入力Occupancy(人/m2)が変化しなくても出力Occupancy(kWh/m2)が変化します。
出力結果を見ますと、冬のほうが夏よりも出力Occupancy(kWh/m2)が高くなっています。
一般的に、冬は寒いので体を温めようとエネルギーを使うので基礎代謝が上がり、夏は必要ないので下がるということです。 |
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Q3−10. |
冷房時の空調機の再熱量はどのように求めるか。 |
A3−10. |
1.HVAC templateでVAVから始まるものを選択し、model option ではCompact HVACを選択します。
2.AHU coil typeを1-Noneにします。
3.Simulation を行い、System energyのzone heating(kwh)が空調機の再熱量になります。 |
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Q3−11. |
Cooling Setpointを27℃に設定して、HVACの設定をCoolingにチェックを入れているが冷房が制御されません。 |
A3−11. |
Coolingのスケジュールに誤りがある可能性がございます。
Schedule typeを[2-Compact Schedule]に設定の上SummerDesign、WinterDesignを設定してください。 |
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Q3−12. |
放射の計算の定義、作用温度の定義(計算式)について |
A3−12. |
放射については、放射温度は、以下のように計算されています。
面積×放射率 ゾーンの表面温度の平均
(the (area * emissivity) weighted average of the zone inside surface temperatures. ) |
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Q3−13. |
出力結果[Heat Balance (kW) ]のSolar Gains Exterior WindowsとGlazingの違い |
A3−13. |
Solar Gains Exterior Windowsは日射のみによる熱取得でGlazingは窓ガラスからの貫流熱量となっております。 |
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Q3−14. |
法規上定められた換気回数のために、機械的人工換気のスケジュール値の換気を維持したい。
混合モード(mixed mode)が利用できるか? |
A3−14. |
現在の混合モードの目的は、冷暖房負荷を満たし、新鮮な空気ゾーンに供給されるよう、自然及び機械換気システムを制御します。
混合モードは、換気回数を保証するためには設定できません。
最小の新鮮空気が常に各ゾーンに搬送されることを保証する設定を行いたい場合、コントロールモードスケジュール=4(HVACタブ>mixedモード>Advanced)を使用して検討する必要があります。
このオプションでは、EnergyPlusが開口部を通る空気流を計算し、新鮮な空気の要件を満たすのに十分でない場合は、自然換気を遮断し、代わりに機械換気を通じて空気を供給します。
ただし、コントロールモードスケジュール=4を使用する場合は、EnergyPlusの計算自然換気(Calculated natural ventilation)オプションを使用する必要がありますのでご注意ください。
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Q3−15. |
数週間だけを計算した場合の暖房負荷が1年分を計算した場合(1/1-12/31)より大きい |
A3−15. |
可能性として、warmup計算の起動日(start day)の違いにより、外気温が異なることで、負荷が大きく変わる事が考えられます。
建物の熱質量(Thermal mass)が非常に大きいので、暖房されていない場合、躯体を暖めるのには数週間かかります。 |