2.弾塑性地盤解析編 |
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Q2−1. |
ステージとは何を指しているのか。
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A2−1. |
ステージとは、モデルのなかで盛土や掘削がある場合、各段階をステージと称し、最初の状態からの変化を段階的に表現したものになります。
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Q2−2. |
各段階をステージと称するようだが各段階とは? |
A2−2. |
各段階とは、各施工段階を意味し、盛土あるいは掘削などの土工など地盤に対して手を加えた各段階を指します。 |
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Q2−3. |
ステージとは、最初の状態からの変化を段階的に表現するようだが、最初の状態からの変化とは? |
A2−3. |
最初の状態とは、盛土や掘削のない状態を指します。
解析の用途に応じて、この状態から各ステージにて掘削や盛土などを設定します。 |
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Q2−4. |
計算時に、「未定義材料があります。」のコメントが出ます。料定義(プロパティ)を行いましたが、どこの箇所が未定義か分かりません。 |
A2−4. |
[プロパティ]タブで要素を選択し、右クリックしますと「PropertyNull(プロパティ未設定)」というメッセージが表示されます。 この要領にてご確認ください。
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Q2−5. |
サンプルデータを開くと状態が「計算済」になっているのですが、これはどの段階で「未計算」から「計算済」に変わるのか。 |
A2−5. |
解析が実施され、正常に終了した時点で表記が切替ります。 更新のタイミングにより「計算済」へ表記が切替らない場合もありますが、その場合は当該画面を一旦閉じて開きなおしますと「計算済」で表記されます。
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Q2−6. |
全応力解析の地下水の扱いはGeoFEAS®2Dと同様でしょうか。 |
A2−6. |
GeoFEAS® VGFlow®においても、GeoFEAS®2Dと同様です。 全応力解析であり、水圧荷重を節点荷重として与えればその影響の検討が可能です。
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Q2−7. |
二期線開削時に二期線のトンネル側へ変位や応力が集中していくような現象を解析可能か。 |
A2−7. |
ステージ解析が可能ですので、時間差を置いた施工の影響をご検討いただけます。
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Q2−8. |
検討モデルを作成し解析を行いましたが、弾・完全塑性による変位が全く見られません。どのようなモデルを作成すれば弾・完全塑性による変位を確認することができるのでしょうか。 |
A2−8. |
弾塑性解析の場合は、どの段階で降伏荷重に達するかわかりません。 そこで、荷重をステージごとに少しずつ漸増させます。 ステージをいくつも組み合わせて、小刻みに荷重を増加させるのがよろしいかと思います。
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Q2−9. |
二期線開削時に二期線のトンネル側へ変位や応力が集中していくような現象を解析することは可能か |
A2−9. |
ステージ解析が可能ですので、時間差を置いた施工の影響をご検討いただけます。
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Q2−10. |
周辺地盤の地盤変位、応力なども計算可能か。 |
A2−10. |
可能です。 数値出力として変位、応力をコンタ図、レポート、画面上での表示などで確認することができます。
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Q2−11. |
C=0、tanφ=0で解析を行った結果、解析が発散することを想定していたが解析が完了した。想定と異なる理由を教えてほしい。 |
A2−11. |
本プログラムは、地盤に作用する重力の影響はステージ1にのみに考慮します。 ステージ2で掘削あるいは盛土をした場合は、その分だけの重量の差異を増分荷重(あるいは減分)として、その増分荷重に対する変位計算をします。 例えば、ステージ2で盛土も掘削なければ増分荷重=0となりますので、初期応力はあるがその内部応力だけではすべりが発生しないという結果となることに因ります。
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Q2−12. |
局所安全率とは何を指しているものなのか。 |
A2−12. |
局所安全率は、応力状態が降伏曲面に達している状態が1とするなら、それに対して応力状態が下回っているならば1以上となります。
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Q2−13. |
コンター機能の「表面力」「圧縮力」は何を表しているのか。 |
A2−13. |
表面力:物体の外側の表面に働く力 圧縮力:最大主応力 とお考えください。
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Q2−14. |
二期線開削時に二期線のトンネル側へ変位や応力が集中していくような現象の解析は可能か。 |
A2−14. |
ステージ解析が可能ですので、時間差を置いた施工の影響検討が可能です。
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Q2−15. |
モデルのメッシュ分けをする際、設定として「Quadratic」と「Linear」がありますが、この両者の違いは何なのでしょうか? |
A2−15. |
例えば三角形の場合ですと6節点または3節点要素を表し、メッシュ分割の際に中間節点の有無を設定します。
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Q2−16. |
[ステージ定義]タブに[ステージの計算]ボタンが表示されない。 |
A2−16. |
Viewer版で動作しています。 解析部はWebによるライセンス認証が必要です。 [プロテクト設定]にてライセンスを認証して製品版に切り替えてください。
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Q2−17. |
節点水圧荷重の効果について、設定した水面よりも下の節点・要素にかかる単位体積重量を9.81kN/m3(現状は9.81N/m3)低下させる認識で良いか。 |
A2−17. |
お考えの通りです。 本プログラムでは、水圧による等価節点荷重を体積力法として求めています。一般的なFEM手法における体積力法は"浮力+浸透力"を考慮するものでですが、全応力解析においては浸透力を考慮しないので、結果的に"浮力"を考慮する形となります。
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Q2−18. |
ステージ定義において、収束基準に「1」と「2」の選択肢があり、ヘルプによれば「2」が推奨されているが、1と2で何が異なるのか。 |
A2−18. |
製品に付属の「3次元弾塑性地盤解析(解析部入力マニュアル).pdf」のp79をご参照ください。 1:変位増分のノルマ/変位のノルマ 2:力の残差のノルマ/力のノルマ 推奨値は「2」です。
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Q2−19. |
GeoFEAS®2Dでは地下水位の設定により、すべり土塊の滑動量が増加しましたが、GeoFEAS® VGFlow®では変位量が減少。すべり土塊が動かないという状態となりました。 GeoFEAS®2Dと同等の結果を得られるような地下水位の設定方法はないでしょうか? |
A2−19. |
粘着力を下げることでGeoFEAS® VGFlow®でもすべりが発生します。 なお、2次元解析にて平面ひずみ問題にしたモデルと、3次元で奥行き1m変位拘束のモデルは完全一致するわけではありません。 その理由は3次元であれば応力伝播が3次元方向に拡散するため3乗に比例して小さくなるためと考えられます。
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Q2−20. |
ステージ定義において、収束基準に「1」と「2」の選択肢があり、ヘルプによれば「2」が推奨されているが1と2では何が異なるのか。 |
A2−20. |
1:変位増分のノルマ/変位のノルマ 2:力の残差のノルマ/力のノルマ となり推奨値は「2」です。
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