●主催:神戸市 都市計画総局 ●日時:2011年3月21日 ●会場:こうべまちづくり会館 |
(Up&Coming 2011年5月号) |
神戸市の景観まちづくりの取り組みと1/1000都市模型とVR
神戸市では昭和53(1978)年の都市景観条例の制定以来、30年以上にわたり、市民との協働と参画による景観まちづくりに取り組んでいます。すべての市民が神戸の持つ強みを活かし、デザインによって新たな魅力を創造する『デザイン都市・神戸』の実現に向けて、市民一人ひとりの「わがまち」に対する関心・愛着が高まるよう、様々な取り組みがなされています。そうした取り組みの一環として、市民が「神戸のまち」をもっとよく知り、興味を持っていただくよう、神戸市都心部の模型とバーチャルリアリティ(VR)が制作されました。VRデータは、2010年11月のFORUM8デザインフェスティバル「第9回3D・VR
シミュレーションコンテスト」に出品され「デザイン賞」を受賞されています。
VRデータと都市模型は相互利用のため、ほぼ同時期に制作され、制作過程においても、取材や撮影写真加工など相互協力が行われました。模型は神戸大学大学院工学研究科建築・都市設計研究室の学生40名により制作されています。VR、模型とも制作して終了ではなく、継続して、市民参加ワークショップによるモデル増設などの活用が行われています。
市民参加ワークショップによる継続
神戸市民が自らVR建築モデルを作成し、VRデータに配置してご覧いただくワークショップは、2010年2月、5月、8月とこれまでに3回開催されました。いずれもフォーラムエイト社員がVRモデル作成の講師やサポートとして参加させていただいています。4回目となるこのワークショップは「神戸のまちの模型をみんなで作ろう!」と題し、VRデータ作成ではなく模型作成がメインですが、引き続き弊社が取材写真の画像処理や印刷のサポートにあたることとなりました。
「神戸のまちの模型をみんなで作ろう!」
参加者は、市内の小学生と保護者10組(競争率2倍だったそうです)。
まずは、主催者である神戸市都市計画総局まちのデザイン室スタッフより、神戸の景観の特長や眺望景観の紹介、事業取り組みの説明が行われました。次に弊社から作業の流れを説明した後、いよいよ模型作成です。参加者は順番にスタイロフォームを1/1000の建物外形にカットし、写真を建物の面に合わせて画像処理を行った後、用紙に印刷します。
画像を切り取って模型に貼り付けると完成です。完成品は、順次、1階の都市模型の該当位置に小学生自身の手により配置されました。
パソコンを触ったことがないという親子から凝った立体模型を作成しきった親子まで様々でしたが、全組が予定時間より早く模型を完成し、模型の前で記念撮影など楽しみました。これで建物が10個増設されたことになります。
その後は、神戸市VRデータも紹介され、初めて体験するVR空間で子供達が実際に3Dマウスで操作するなど、盛り上がっていただけました。
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▲第1回(2010年2月)の制作風景
この時の参加者は小学生から
年配の方まで様々 |
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▲自分で作成配置した模型を指差して
ポーズ! |
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▲今回の制作風景
保護者の方々も熱心に参加 |
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▲こうべまちづくり会館(神戸市中央区)1階ロビーに展示されている
「神戸市都心部1/1000 都市模型」(制作協力:フォーラムエイト) |
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