フォーラムエイトは、2008年1月30日から2月1日にモナコ公国で開催された「imagina2008」に出展いたしました。展示とコンファランスの模様をレポートいたします。
このimaginaの歴史は古く、1982年フランス国立視聴覚研究所(INA)により、日本のNicograph、アメリカのSiggraphと並ぶ欧州初のCGイベントとして創設されています。世界中のCGのプロたちが、新しい技術や企画を作り出してきましたが、2002年、INAから全権を買い取ったモナコ公国がimaginaをリスタートさせています。
43の企業団体等が出展した展示会と並行して多くのコンファランスも開催されています。テーマとしては「産業」,「都市計画」,「建築」,「ランドスケープ」,「ドライブシミュレータ」の5つのコンファランスが連日開催されています。当社では、3次元リアルタイムVR「UC-win/Road」を展示しましたが、とりわけ、世界中の「ドライブシミュレータ」研究者や活用研究機関などへのアピールのため、日本国内での活用モデルなどのデモを実施しました。モナコは、市街地でのF1開催が有名ですが、アリゾナで開かれる予定だったフェニックスのF1コースもデモ展示いたしました。
UC-win/Roadでは、3次元道路空間が正確、簡単に作成できることが評価されています。最近では、ドライブシミュレーションでは欠かせない「シナリオ機能」、「ログ機能」などを開発し、カスタマイズ版で提供しています。
「ドライブシミュレータ」本体は、提携先の韓国「Innosimulation社」が「UC-win/Roadドライブシミュレータ」と同じハードウェア本体の「i-Drive」を展示して人気を博していました。
UC-win/Roadドライブシミュレータは、imaginaなどを契機として、提携先の英国TRL(英国交通研究所)で導入することが決定しました。同研究所では、「TRUCKSIM」(トラック運転シミュレータ)、CarSim(実車シミュレータ)なども導入しており、シミュレータでの交通研究が進んでいます。近日、同社のソフトウェアも日本での販売が予定されています。その他、ブラジルなど新興国での引き合いがあり、ひどくなる交通事情、交通事故を低減させるための教育などにも活用を検討されています。
ブースには、モナコ公国の大公「アルベールII世」も視察に訪れ、「UC-win/Roadマニュアルドライブ」も体験されました。ご自身が運転されることもあるのか、かなり慎重に運転されました。感想として、「運転はとてもエキサイティングでした」とお話になり、最後に日本語で「ありがとうございました」とお礼の言葉をいただきました。(写真) |
▲imagina2008 会場入り口
▲imagina2008会場とモナコ市街
▲UC-win/Roadワークショップの模様 |