韓国 「交通工学分野におけるVR技術活用セミナー」を共催
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(Up&Coming 2010年9月号) |
フォーラムエイトは2010年7月12日、韓国の主要交通道路研究機関であるKOTI(韓国交通研究院)、KICT(韓国建設技術研究院)、韓国道路学会およびソウル大学との共催で、「交通工学分野におけるVR技術活用セミナー」を開催しました。韓国KICT(建設技術研究院)の会議室において、交通工学、道路設計、歩行環境、交通管理、運転者形態などの各専門分野の研究者から発表と提案が行われ、フォーラムエイトもVR技術の最新情報とUC-win/Roadについての講演を行いました。セミナーはKICTのノ・グァンソプ研究委員を座長として進められ、道路に関するさまざまな分野から集まった研究者から、以下のような発表が行われました。 |
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(1) 「交通工学分野においてのVR技術の活用法案」 韓国交通研究院(KOTI) リ・ドンミン副研究委員
(2) 「道路設計分野においてのVR技術の活用法案」 ダサンコンサスタント ソ・グムヨル専務
(3) 「歩行環境分野においてのVR技術の活用法案」 ソウル大学
(4) 「交通運営でのVR技術の活用法案」 韓国道路公社 リ・スンジュン責任研究員
(5) 「運転者形態研究についてのVR技術の活用法案」 KICT キム・ジョンミン主席研究員 |
(1)の交通工学分野では、全般的なVR技術の紹介とその必要性についての発表が行われ、新たな道路規格を定めるプロジェクトとして「2+1車路道路」が事例として紹介されました。UC-win/Roadで作成されたVRデータで、新しい規格の道路を制作しプレゼンテーションを行うことで、専門家以外の市民や住民との合意形成がスムーズに行われたとの説明がありました。
(2)では、道路設計分野に関連して、設計コンサルタントのソ・グムヨル氏が自社で設計を行ったプサン市の道路の路線検討について発表しました。UC-win/Roadで制作したVRデータを用いて行うことで、比較案を十分に理解して意思決定が行えたということです。
(3)の歩行環境分野に関連する発表は、ソウル大学環境大学院のハン・ミョンジュ研究員より、駅の中の歩行者流の
VR化をテーマとして行われました。
(4)では、交通運営側面でのVR技術活用について、発注者の側である韓国道路公社の方から発表がありました。VR技術を用いて、運転する人の希望速度と設計者の意図する設計速度の差をできるだけ小さくし、設計の一貫性を保つための検討をしていきたいということでした。
(5)の運転者形態研究の分野では、韓国技術研究院(KICT)の方からVR活用事例が発表されました。主にドライブシミュレータを用いた運転者の運転形態の研究を進めており、運転者の視覚や認知の特性を分析してその結果を道路設計に反映させ、より安全な道路を作ることをテーマとしており、ドライブシミュレータに必要なVR技術を、より現実に近いものにするための工夫が必要であると説明がありました。
また、発表後に行われたパネルディスカッションでは、道路設計の発注者や設計を実施するコンサルタント会社、道路分野の研究者など、あらゆる分野の専門家を交えた質の高い熱心な討論が行われ、韓国におけるVR活用拡大の期待が感じられるセミナーとなりました。 |
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