Nemetshek International Meeting
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(Up&Coming 2010年 5月号) |
■ネメチェック・インターナショナル・ミーティング
去る3月 18日、3月 19日の2日間に渡り、ドイツ・ミュンヘンのNemetshek本社にてインターナショナルミーティングが開催されました。このミーティングは毎年開かれておりAllplanの1年の営業展開についての内容が主ですが、ヨーロッパ、ロシア、そしてアジアの支社や代理店が一同に会す機会ということでグローバルな情報交換の場でもあります。
図2にAllplanが販売されている国を示しました。青がNemetchekによる直接販売をしている国、黄色がパートナー会社の地域。これにアジアでは日本(フォーラムエイト)と韓国がAllplanを展開しています。ちなみに、Allplanはドイツではもちろんロシアでも1000以上のユーザーがおり、ヨーロッパ・ロシア圏では非常にユーザーが多く、また、NemetshekのAEC分野でのユーザー数は27万人を数えます。
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▲図1 Nemetshek本社 |
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▲図2 ヨーロッパにおける展開 |
■Allplanブランド
ミーティング初日には、CEOのPeter Mehlstaebler氏により、Allplanブランドについて基調講演がありました。
さて、ここでいうAllplanブランドとは何でしょうか?以下のような点が挙げられます。
- ソフトウェアそのものだけでなく、サポートやWEBからなるプレミアム・プロダクトであること。
- 様々なソフト・ファイル形式と連携できるオープンなBIMのプラットフォーム。
- 地域対応。 Allplanのヨーロッパ各国への地域対応には定評があります。
次に、2010年のトピックとして、キャンペーンを通じて地域毎の連携、Allplan2011を見据えた開発、カスタマーサービスの充実が挙げられました。 |
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▲図3 Peter Mehlstaebler氏 |
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さらに、今年のキャンペーンに関わるミーティングでは、新しいポスターとともにキャッチコピーにあたる「Key
Messege」が発表されました。Allplanの特徴を表しているのでご紹介させていただきます。
「Allplanは作業工程にあったツールを提供します。2Dでも3Dでも1つのプログラムで!」
BIMツールであるAllplanでは、属性をもった3次元モデルを作成し、そこから立面や断面を切り出しによる図面化と数量計算を行うのが主なプロセスです。しかしAllplanは歴史のあるNemetschek社の技術が詰まったソフトであり、豊富な2D・3Dツールが1つのパッケージで使用できます。
この他、注目されたのはAllplanCampusについての報告です。AllplanCampusとは、教育機関及び学生向けのAllplanのサイトです。学生向けの1年間有効ライセンスを無料で取得できます。150以上のチュートリアルムービーやサンプルデータがダウンロードでき、Webを介したEラーニングを可能にしています。
AllplanCampusが稼働して8か月経過した現在、全世界で10,000人以上が登録があり、8000人以上のライセンス取得、フォーラムでは3,000件以上のコメントが投稿されています。AllplanCampusはユーザー同士のコミュニケーションの場としても重要になっています。
Allplan Campusの日本のサイトはこちらをご覧ください。
http://www.forum8.co.jp/product/shokai/AllplanCampus/Allplan_Campus.htm
■日本での展開
Nemetshcek社のセールス、技術各部門の主要メンバーと個別に行ったミーティングでは、日本での展開について話し合いました。
日本でのAllplanの展開として、リリース間近のAllplan日本語版、昨年のBuild Live Tokyo、Build London LiveといったBIMイベントへの参加、建築関係の展示会への出展や、IFCによるデータ連携開発の取組みについて情報交換を行いました。
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▲図4 Allplan日本語版のツール画面 |
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▲図5 日本語版 平面マネージャー |
このミーティングでも使用された、フォーラムエイトで作成したRCラーメン橋脚のモデルをご紹介します。
このモデルは構造物標準設計資料集を参考に3次元で配筋したもので、Allplan2009
Engineerの配筋機能によりモデル化されました。Allplanの配筋機能には、フリーフォームやオープンスターラップといった配筋の種類を選んでかぶりや曲げ配筋を入力して配筋を行う「鉄筋形状」ツールと、メッシュを作成する「メッシュ鉄筋」機能がありますが、このモデルは「鉄筋形状」ツールを使用して作成しています。加工図や寸法線・引き出し線は鉄筋をクリックすることで自動的に作成されます。
これらはAllplanの機能のほんの一部であり、先述したように建築物の3Dモデル作成、基本設計や詳細図作成、数量計算、アニメーションなどが一つのパッケージで可能です。
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▲図6 RCラーメン橋脚モデル |
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▲図7 鉄筋をクリックするだけで
加工図ができる |
■最後に
フォーラムエイトが長年に渡り培ってきた技術力はNemetschek社と比肩しうるものです。今後もNemetshek社と協力しながらAllplanと弊社製品であるUC-win/Road・UC-1シリーズとの連携を図り、3D図面サービスを行うなど、BIMという新たな分野で技術提供をし続けたいと考えます。3D図面サービスとは、解析支援サービスのオプションとして計画されている、BIM対応3D図面オプションのことです。Allplan3次元データ出力を最終成果で提供するサービスで、無償ビューワを用いてユーザへ納品いたします。加えて、2次元図面は、従来通りのスタイルで提供いたします。東京、大阪、福岡で技術陣が支援いたします。
Allplan体験セミナー
●日時 : 2010年 6月 9日(水)、9月 3日(金)
●参加費 : 無料
●本会場 : フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム
TV会議システムにて東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催 |
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