ITE 2009 Phoenix, Technical Conference and Exhibit
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開催概要ページ (Up&Coming 2009年5月号) |
ITE 2009 Phoenix, Technical Conference and Exhibit
開催日時:3月22〜24日
開催場所:Phoenix Convention Center(Phoenix, Arizona, USA)
今回は3月23、24日にアメリカ、アリゾナ州フェニックス市で行われた「ITE(Institute
of Transportation Engineer)テクニカルカンファレンスと展示会」ついてレポートします。
このイベントはより効率的・経済的でより安全な交通システムの運用・管理の実現のための議論の場を提供するため、連邦高速道路局(Federal
Highway Administration)と研究革新技術局(Research and Innovative Technology
Administration)の協賛によって開催されたものです。(http://www.ite.org/) カンファレンスでは技術セッション、セーフティセッション、プランニング、交通運用セッション、開発セミナーの5つのセッションが同時に進行し、約100人もの技術者や管理者たちのプレゼンテーションが行われました。展示場では、50ものブースにて企業や政府研究機関の技術が紹介されました。フォーラムエイトは展示場の1ブースにて、主にUC-win/Roadを紹介いたしました。40インチのモニターで、前回のVRコンテストの優秀モデルを動画にて紹介しました。UC-win/Roadドライブシミュレータも展示し多くの方に搭乗していただきました。また、3つのモニターとドライビングホイールを用いてソフトの概要を説明し、デモンストレーションを行いました。
<関連情報>ビデオギャラリー 第7回 3D・VRシミュレーションコンテストレビュー 2008-Nov.
カンファレンスにて興味深い2つの技術を紹介したいと思います。
RoundaboutとHWAKです。現在アメリカでは、ラウンドアバウト(http://www.wsdot.wa.gov/Safety/roundabouts/)とよばれる信号を使わずにサークル形状を利用した道路デザインが注目されており、既存の交差点システムよりも効率的・経済的また環境にも優しいということが紹介されていました。
もう1つは、歩行者のための信号システム、HAWK(High-Intensity Activated
crosswalk)です(http://alexandriava.gov/localmotion/info/default.aspx?id=16998)。 これは歩行者がいる場合のみ作動する簡易信号システムで、実際に導入されているケースを紹介し、過去3年間で交通事故が劇的に減ったというデータが示されていました。
展示場では、ITS関係のコンピュータ管理システムとそのための器機が多く紹介されていました。4方向の交通量を動画カメラを用いて管理するシステム(カメラ、ソフト、サーバー)が、1つの交差点で150万円程度から実装できるとのことです(http://www.iteris.com/)。LEDを用いた交通標識や横断歩道ライト、センサーを利用したリアルタイム走行速度表示システムなども多く展示されていました。最近フェニックス近郊でよくみかけるLED標識で、自分の走っている速度を制限速度標識の下に表示するものがありますが、60万円ほどで設置できるとのことです(http://www.alltrafficsolutions.com/)。日本でも導入すれば速度違反が減るかもしれません。また、Traffic LOGIXという会社は、Speed
HUMPSとよばれるスピード軽減のための簡易型バンプ装置を展示されていました。
カンファレンスでも展示場でも、フォーラムエイトのUC-win/Roadとドライブシミュレータを用いてこれらの技術を可視化・検証していくことがとても重要であると強く感じました。米大統領のオバマ氏も将来の道路交通システムのための研究を強く推しているので、ITE関連の企業との連携ができればと期待します。(2009年3月25日、小林佳弘著) |
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