EXODUS・SMARTFIRE Asia Seminar
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●日時:2016年8月20日〜24日 ●会場:台北、上海、 ソウル |
(Up&Coming 2016年10月号) |
2016年6月20日(月)〜24日(金)、避難解析の世界的権威でああるグリニッジ大学 火災安全工学 教授エドウィン・R・ガリア 氏を基調講演にお迎えし、同氏の研究・開発による群集流動・避難解析シミュレーション・モデリングソフトウェアEXODUSと、CFDによる煙と熱の分布シミュレーションソフトSMARTFIREを紹介するセミナーを台北、上海、ソウルの3大都市で開催しました。
ガリア教授は、3都市のセミナーの参加者合計170名に、EXODUSとSMARTFIREの最新機能と応用事例を、EXODUSインタフェース上の避難シミュレーションのシナリオと実験のムービーを交えて紹介しました。非常時の避難における安全性を検証する避難シミュレーションには建物基本輪郭ライン以内のインテリアだけではなく、占有者を外部に避難・誘導する目的を達成するために外部の要因も考える必要があり、例えば1階エントランスの外に設けてある車両自爆テロ防止用のボラードが設置されている場合、避難の結果は変わってくることを強調しました。また、EXODUSシミュレーションと実験両方における複数パターンのシナリオの解析結果から有力な結果を抽出できることを説明しました。
そのほか両ソフトウェアを高品質な複合現実(MR)環境に融合した空港テロ対策の特殊部隊訓練システムを活用した進行中のプロジェクトの最新進捗、EXODUSとUnity
3Dのカスタマイズ開発も紹介しました。セミナーではEXODUSの避難解析結果をインポートし、VRで避難シミュレーションを可視化できる3D VRソフトウェアUC-win/Road
Ver.11の最新機能のプレゼンテーションもフォーラムエイトにより製品デモとEXODUSとUC-win/Road連携事例 (VRシミュレーション、防災ソリューション等)のスクリプト、ムービーを活用して紹介されました。
台北セミナーでは空港CCTVカメラのH/Wプロバイダーで現在台北桃園空港のT1とT2を接続するT3の設計を担っている大手建設会社SIEMENS様が参加され、CCTVモニタリングシステムを活用した空港避難解析にUC-win/RoadとEXODUSも取り入れ、空港の3Dモデリングと避難シミュレーションの可能性について語りました。ガリア教授からは「正確な避難解析には空港内の旅客の人数情報が必要」と指摘があり、今後CCTVとEXODUSのコラボレーションが予想されます。
上海セミナーでは中国民航大学をゲスト講演者として招待し、ガリア教授を交えたエスカレータを利用した避難に関する熱い議論がありました。例えばエスカレータの乗る場合、立つより歩いた方が避難群衆の密度が下がるため、避難時間を約30%短縮できるが、避難時間はエスカレータ降り口のスペースにも依存するため、これを含む建物の様々な環境条件を考慮した上で効率的な避難方法を考案するのがベストというアドバイスをガリア教授が説明しました。
ソウルセミナーでは都市規模の避難シミュレーションに対応したUrbanEXODUSについてのディスカッションが行われ、ガリア教授は最短ルートの検討する際は避難距離はもちろん、そのルートの安全性等の要素も考慮することが必要であることを説明しました。またEXODUSではエージェントに
"Familiarity"(環境に対する慣れ)というパラメータも設定でき、慣れた環境では避難時間が短くなる等の効果をシミュレーションで確認できることも解説しました。
東アジアでEXODUS/SMART FIREの販売権を持つフォーラムエイトは中国、韓国に豊富な販売実績があり、台湾でも今後避難計画等の高い需要に対応していく予定です。今後もUC-win/RoadとEXODUS/SMART
FIREの連携避難解析ソリューションを広く展開し、多くのお客様のニーズに満たします。ぜひご期待ください。
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