●日時:2013年7月31日 ●会場:フォーラムエイト東京本社 セミナールーム |
(Up&Coming 2013年9月号) |
2013年7月31日、フォーラムエイト東京本社セミナールームにて、「3Dプリンターシンポジウム -3Dの新時代を拓く技術とリアルな3D製品制作-」が開催されました。
最近では、比較的安価な3Dプリンタが市場に登場し、大きな注目を集めています。今回のシンポジウムは、三次元映像のフォーラムが主催し、三次元映像学会(104回研究会)として開催され、フォーラムエイトが後援・協力を行いました。3Dプリンターの市場規模や市場動向、ビジネス展開について、また、3Dプリンターの歴史や技術・製品についてなど、多くの専門家の方にご講演いただきました。
三次元映像のフォーラム代表の羽倉弘之氏による開会の挨拶に続き、医療系ITを中心とした事業を展開しているシード・プランニングの原 健二氏が、『3Dプリンターの現状と最新市場動向』をテーマとした講演を行いました。同氏は、3Dプリンタのみにとどまらず、関連する3Dビジネス市場について広く調査と分析を紹介されており、相馬達也氏(一般社団法人3Dデータを活用する会・3D-GAN 代表理事)による講演4『3Dプリンターの正体とビジネス化』と併せて、ビジネス・ソリューション展開の参考としても非常に興味深い内容となりました。
講演2『立体の作り方−3Dプリンターへの期待』では、寺西大三郎氏(北九州イノベーションギャラリー前館長/国立科学博物館 重要科学技術史資料選定委員)が、様々な形・素材・手法によって立体を表現する方法について紹介し、そのひとつとして、3Dプリンターに期待される3Dの用途拡張や、今後の技術進歩(材料の多様化、設計の簡易化、コスト削減など)について言及。講演3『花粉の3Dデータ化および3D造形への試み』の吉田隆(株式会社エヌ・ティーエス
代表取締役)による発表では、科学や医療分野における3Dプリンタ活用の試みと大きな可能性について紹介。VR、ARとの連携による博物館的なエンタテインメントなど、興味深い展望についても語られました。
株式会社スリーディー・システムズ・ジャパン ディレクターの小林広美氏は、3Dプリンターメーカーとしての立場から、3Dプリンターのさまざまな種類やその印刷手法、また応用分野について、技術的・専門的な内容を紹介しました。
また最後に、弊社顧問も務める町田聡氏(プロジェクションマッピング協会アドバイザー/アンビエントメディア 代表 )が、3DプリンタとUC-win/Roadを活用したプロジェクションマッピングのソリューションについての講演を行いました。
講演終了後には、フォーラムエイトのショールームにて、ZPrinterでの出力デモを実施。町田氏の講演でも紹介があった、点群計測からの模型作成など、3Dスキャン点群サービスには多くの参加者の方が興味を示されていました。
フォーラムエイトでは、羽倉弘之氏の呼びかけにより、「最先端表現技術利用推進協会」の立ち上げ・運営に協力しています(本誌P.11にて詳細を紹介)。本協会での活動を通して、最先端の3D技術(S3D映像、3Dプロジェクションマッピング、3Dプリンタ等)やVR、AR、クラウド技術等を含んだ幅広い表現手法およびコンテンツ制作について、総合的な研究開発、教育普及活動、受託や共同研究等を、今後より一層進めて行く方針です。
|
|
|
|
|
>> 製品総合カタログ
>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート
|