車両開発・訓練・展示シミュータシステムに求められる多種多様なニーズは、ハードウェア環境の多様化に伴い、年々高度化しています。小規模〜大規模ドライビングシミュレータ、多軸モーションプラットフォーム、HMD、AR/MR、UAV、脳波センサー、生体信号計測デバイス連携システムなど、2000年リリース以降、様々な機能追加を着実に重ねてきたUC-win/Roadの高度なVRモデル作成、Image Generation機能をフル活用した、シミュレータシステムの開発実績と今後の展望について紹介する。
ADASと自動運転車の開発に世界が挑戦している中、ドライビングシミュレータの高い性能、柔軟性と拡張性がますます要求されています。CG性能、コース製作効率、シミュレーション制御の自由度、マルチDS連携、車両シミュレーションシステムとの連携性を中心に開発を進め、今回64bitに対応したUC-win/Road Ver.12をご紹介します。さらに、今後の展開・チャレンジと、それに向けた弊社のVRソリューション開発方針を説明する。
我が国自動車産業が、成長が見込まれる自動走行分野において世界をリードし、交通事故等の社会課題の解決に貢献するため、平成27年2月に「自動走行ビジネス検討会」を設置し、必要な取組を産学官オールジャパンで検討してきた。 本講演では、自動走行の現状と課題をまとめた研究会の「今後の取組方針」、また、それを踏まえた平成28年度の新規実証プロジェクトなど経済産業省の最近の取組を紹介する。
■講師プロフィール 1974年2月生まれ 大阪府出身、1999年3月 京都大学大学院エネルギー科学研究科修了、1999年4月 通商産業省(現 経済産業省)入省、2016年6月 現職
自動運転は運転の快適さと共に安全向上の観点から非常に注目を浴びている。欧米をはじめとした各国においても様々な計画の下検討が進められている。一方で、自動運転技術を支える先進技術は我が国自動車メーカー及び部品メーカーが世界をリードできる実力を有している。国土交通省では自動車の安全・環境基準策定を担当しており、この分野では国内のみならず、国連の基準策定活動においても国際的に中心的な役割を果たしているところである。中でも自動運転の分野では国連活動をドイツとともに共同議長としてリードしているところである。以上を踏まえ、本講演では自動運転技術に関する国内外の動向と日本の果たすべき役割について述べることとする。
■講師プロフィール 1967年生まれ。1992年3月京都大学工学研究科資源工学専攻を修了後、同年4月に運輸省(現、国土交通省)に入省。2008年から自動車基準認証国際化センター(JASIC)のジュネーブ所長として国連欧州経済委員会(UN/ECE)のWP29 における自動車の基準調和活動に日本を代表して参画。2015年7月より現職。
自動運転技術を使用した自動車について、道路交通法を中心に、国内の制度的課題に関する警察としての検討状況を紹介する。具体的には、道路交通法と自動運転との基本的な関係を説明した上で、自動走行システムに関する公道実証実験のためのガイドラインの趣旨・内容及び今後検討される法律上・運用上の課題を紹介する。また、道路交通に関する条約(ジュネーブ条約)を中心とする国際的な交通ルールに関する議論の状況を紹介する。
■講師プロフィール 平成13年4月警察庁入庁。京都府警察本部捜査第二課長、警視庁多摩中央警察署長等を経て、27年8月現職。
我が国の社会資本は、今や科学技術の粋を集めた「超スマート社会」を目指す大変革の時代に突入してきており、約6,000q、総資産60兆円にもおよぶ日本国内の舗装も例外ではなく、その流れに沿って変貌を遂げつつある。その歴史や現状の評価・考察から、調査・診断、設計・施工などの実務的な知識、さらにIoTやAIを駆使した「超スマート社会」を目指す舗装をわかりやすく解説する専門書。 編著者:稲垣竜興(一社) 道路・舗装技術研究協会(パロウエイテック) /出版:FORUM8 Publishing
UC-win/Road、UC-1シリーズをはじめとしたCIMツールから、VRとハードウェアと連携したシステムまで、フォーラムエイトの多様なソリューションが「CIMでできること」を一気に広げる!効率化やコストダウンに加えて、図面やCG作成に留まらないより広く高度な業務展開を目指すCIMの実践書。 監修:家入龍太(建設ITジャーナリスト)/出版:建設通信新聞社
ピクトグラムデザインの適合性を精査し、課題および改善点を学術的に模索する『安心安全のピクトグラム』と、避難誘導サインの基本デザインと実施計画を網羅し、具体的な活用法を示す『避難誘導サイントータルシステム(RGSS)ガイドブック』。社会の安心安全にかかわるサインについて網羅する相補的な2冊の専門書を同時出版! 編著者:太田幸夫(特定非営利活動法人サインセンター理事長)/出版:FORUM8 Publishing
フォーラムエイトでは、世界各国の研究者による「World16」や表技協とのコラボレーション、CRAVA社との事業統合、MITとの産学共同プロジェクトや建築コンペサイトArcbazar社との連携などを通して、VRのさらなる活用研究・開発を進めています。東北大学 川添良幸氏による特別講演と併せて、これらの活動について紹介します。
ディスプレイの高精細化は急速で8Kテレビは網膜上の視細胞数限界に達し、広告に使われたサブリミナル効果は放送では禁止されました。我々はデザイン自体を基盤から再検討すべき時期に来ているのです。講演は我々の常識の間違い例として月が地球の衛星ではないことから始め、三角形タイヤで滑らかに走る自動車や五角形タイリング等の話題を取り上げ、抜本的に新規なデザイン方策を、科学的・心理学的に探ります。
■講師プロフィール 東北大学原子核理論博士、同金属材料研究所教授を経て名誉教授、 同未来科学技術共同研究センター教授。アジア計算材料学コンソーシアム代表
表技協では、3DVRやプロジェクションマッピングなど最先端の表現技術を活用した様々な活動を行っています。この1年間の活動を振り返るとともに、特に社会貢献を行った事例として「熊本地震の災害急性期における無人航空機(UAV)の空撮映像を利用した土石流シミュレーション実施」などを取り上げます。また、協会として取り組んでいる、最先端の表現技術に関する教育や検定に関する情報を紹介します。
■講師プロフィール フォーラムエイト非常勤顧問、(財)最先端表現技術利用推進協会会長。アンビエントメディア代表、コンテンツサービスプロデューサー、プロジェクションマッピング、デジタルサイネージ、AR、3Dメディアのコンサルタント、URCF アドバイザー、(財)プロジェクションマッピング協会 アドバイザー。著書に「3D 技術が一番わかる」技術評論社、「3D マーケティングがビジネスを変える」翔泳社 など。
6KマルチクラスタデジタルサイネージとKinectによりVR空間内の飛行を体験する「都市空中散歩」や、『UC-win/Road×ローズオンライン』など、フォーラムエイトのVR技術とゲームコンテンツとの様々なコラボレーション企画を発表してきました。本講演では、UC-win/Roadの機能を使用したワークフローの構築・制作過程を紹介すると同時に、ゲーム的アプローチによるUC-win/Road鉄道シミュレータの応用例など、ゲーム業界に特化した視点でご紹介します。
■講師プロフィール 2009年 株式会社CRAVA設立。汎用性の高い3D製作・デザイン技術で、3DCGや3Dコンテンツそのものだけでなく、PC・スマートホン向けのアプリ、ゲーム、Webデザインなど、様々な領域での実績を持つ。2015年4月 フォーラムエイトと事業統合し、UC-win/RoadのVR技術とのコラボレーションを新たに展開している。
Arcbazar+ProjectVRは、施主自らがコンペを開催できる建築設計のクラウドソーシングサイト「Arcbazar」に、持続可能性の観点での評価材料を提供し意思決定を補助するシステム「ProjectVR」をアドオンしたサービスです。MITで起業した画期的な「Arcbazar」のシステムや、今年6月に開催された「オバマ記念館コンペ」の模様をご紹介します。さらに、VRによる環境アセスをサポートする「自主簡易アセス支援サイト」の仕組みと、VR-Cloud®を活用した「ProjectVR」もご紹介します。
■講師プロフィール Arcbazar創立者。会社のビジョン、戦略、成長の指揮をとり、Arcbazarと共に建築クラウドソーシングの第一線を走り続る。
■講師プロフィール 環境アセスメント学会理事、自治体問題研究所理事、長野大学非常勤講師、木崎湖温泉開発株式会社取締役、長野県大町北高校学校評議員。
建築・土木・都市計画等の分野における世界各国からの研究者によって構成される「World16」のメンバーが集まって、VRの活用提案を発表・議論してきた国際VRシンポジウム。これまで、アメリカ・フェニックス(2008)、箱根(2009)、アメリカ・サンタバーバラ(2010)、イタリア・ピサ(2011)、ハワイ(2014)、ギリシャ・テッサロニキ(2015)で実施されました。今回は、2016年7月に大阪で開催されたサマーワークショップにおける研究・開発の成果発表を目標として、アリゾナ州立大学の小林佳弘氏の進行により開催されます。
米国のSTEM教育でよく使われているマイコンボード「Ardrino」を使い、各種センサによるデータを利用したUC-win/Roadを制御するデバイス作成およびプログラミング方法を紹介します。
PhoneやAndroidなどのデバイスにおいて、地図情報を利用したクラウドサービスのアプリ開発・販売ビジネスを立ち上げる場合に必要な、プランニングと管理ツール群を紹介します。
WebソケットでブラウザからUC-win/Roadと非同期通信する方法を紹介。スマホのジャイロセンサを活用したVRツールの操作が可能となり、エンタメなどでの幅広い応用が期待できます。
複数画像から3Dモデルを作成するツールを利用して各種建築モデルを生成する課題を紹介。より精度の高いデータを作成するために注意すべきポイントなどについて解説します。
人工知能によるVR空間の構築方法について解説。ディープラーニングの手法を用いて、ゴッホなどのアートスタイルを学習した人工知能にVR空間を生成させる手法を紹介します。
温度センサーカメラを用いて、作業状況における人体の部位ごとの体温の状況を検出するとともに、その結果をVRを利用して可視化します。
歌川広重作の浮世絵「東海道五十三次」の世界を、VR空間に移植するプロジェクトを紹介。日本の美をカナダ人的に解釈した場合のVR空間生成のプロセスと要点を解説します。
点群データを用いて歴史的な建造物のアーカイブを作成する方法を紹介。UC-win/Roadの機能を利用して、抽出できなかった部分のデータ編集や色補正を行う方法も説明します。
VR空間を探索して各部屋のエネルギー効率等の計測データを表示するシステムの構築方法を紹介。UC-win/Road内のMicroSimulationツールと独自のXMLデータ作成方法も説明します。
ピサ大学で開始する新たなBIM教育の概要を紹介。併せて、VRとBIMを統合するデータ変換(主にIFC)とその方法について、UC-win/RoadとAllPlanの連携を例として説明します。
オンラインでデザイン検討が行えるWebCADツールについて紹介を行います。このツールで生成した建築プランをもとにして、VRによる3次元データを作成する方法を解説します。
Photogrammetryの技術をもちいて屋外3次元計測する場合の、さまざまな問題点・チップスなどを紹介します。
我国の喫緊の政策課題は少子高齢化社会を睨み如何に生産性を向上させるかである。一般論で言えば、人口減少下においては、すべての公的施設を維持していくことは不要であり、不可能である。道路や公共建築の中で更新投資をすべきものとそうでないものの取捨選択が必要となる。一方、高齢者の増加が予想される中で医療・介護等のサービスの生産性を上げる為の各中核都市のコンパクトシティ化に伴う公共投資は費用対効果の上で、優先課題の高いものとなろう。更には、都市の年齢構成に着目をした公共投資の優先順位の決定も重要となってくる。そうした際には、ソフトウェア技術を用いた高精度な解析による比較や人の動きに着目したバーチャルリアリティによる検証も有効な判断材料となりうる。
■講師プロフィール 衆議院議員(参議院当選2回、衆議院3期目)。東京大学法学部卒業。 日本興業銀行在職中にスタンフォード大学経営大学院にてMBA取得。「日本のヴィジョンを考える会」を毎月開催。
グリニッジ大火災安全工学グループで研究・開発された避難・群集解析シミュレーションEXODUS/SMARTFIREは、世界中の大規模施設等で多数の適用実績があります。この講演では、ソフトウェアの最新機能に加えて、都市規模の避難シミュレーションに対応したUrbanEXODUSや、空港テロ対策の特殊部隊訓練システムを活用したプロジェクトの最新情報、CCTVモニタリングシステムを活用した空港避難解析でUC-win/RoadとEXODUSを使用した事例など、解析結果シミュレーションの活用可能性を紹介します。
■講師プロフィール 英国グリニッジ大学火災安全エンジニアリンググループ(FSEG)を創設し、最新の高精度避難モデリングソフトEXODUSを開発。避難解析の世界的権威として論文、著書および、BBCやABCなどメディアでの発表・放送が多数。
我が国の橋梁技術は、古くは主にヨーロッパから輸入されてきた。しかし、近年では、エクストラドーズド橋やバタフライウェブPC橋の例を見るように、我が国独自に開発された橋梁が多く建設されるようになってきた。一方、橋梁の老朽化という新たな問題が生じてきている。本講演では、講師自ら携わってきた、新しい橋梁技術を紹介するとともに、最近問題となってきている、橋梁の耐久性、維持管理について最新の研究例を紹介する。 ◆新道路橋示方書に関わる情報もお話しいただきます。
■講師プロフィール 1978年 東京大学大学院修士修了 1996年 埼玉大学教授 2016年 埼玉大学レジリエント社会研究センター長、工博、技術士、土木学会特別上級技術者、ACI(American Concrete Institute)Fellow
BIM/CIMモデルの普及は、年々高まっており、フォーラムエイトにおいてもVR、構造物設計・解析を中心とした各種ソリューションを強力に展開しています。BIM/CIM対応IM&VRソリューション・国土強靭化ソリューションとして展開するFEMシリーズの待望のFEM新製品、RC構造物の2次元非線形解析「WCOMD Studio」、地盤の弾塑性・浸透流解析「GeoFEAS VGFlow」の高度な解析機能をご紹介します。
国土強靭化に貢献する具体的な事例と成果が一堂に集まる「ナショナル・レジリエンス・デザインアワード」。情報提供および技術研鑽の貴重な場となることを願って、構造解析(土木・建築)、地盤工学、水工学、防災の分野を対象とした優れた作品を紹介・表彰します。