フォーラムエイトでは、中国基準に、より正確に対応したUC-1製品としてリリース済みの「RC断面計算」、「土留め工の設計
Ver.2」に続き、「橋台の設計 Ver.2」の開発を行っています。
「橋台の設計(中国版) Ver.2」は、日本で発売中の「橋台の設計 Ver.9」を基に中国基準に準拠した設計計算を行うことを主眼として開発した製品です。日本版の機能を継承しているため、安定計算、部材の設計から一般図、配筋図のCAD作図も可能となっています。
■図1 メインウィンドウ
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主な適用範囲は次のとおりです。
適用基準 |
道路橋梁通用基準(JTG D60-2004) |
躯体形状 |
逆T式、重力式(一形、埋め式を含む)、任意形状 |
基礎形式 |
直接基礎、杭基礎(場所打ち杭、PHC杭) |
断面照査 |
杭本体、竪壁、底版前趾、底版後趾 |
荷重ケース |
組合 I 〜IVの合計20ケース |
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中国基準では、限界状態照査と使用状態照査の2種類の照査を行います。限界状態照査では組合TとUに対して終局耐力(曲げモーメント、軸力、せん断力)を照査します。使用状態照査では組合Vについてひび割れ照査を行います。
■図2 初期設定画面
また、荷重の取り扱いも日本基準とは大きく異なり、自重、土圧力、自動車荷重などの荷重種類ごとに異なる補正係数(割増係数)を乗じます。本製品では荷重補正係数を一括して設定することができるようにしています。任意荷重(ユーザー定義荷重)も同一画面で設定できるため、煩雑な荷重補正係数を一元管理できます。
■図3 荷重補正係数一覧画面
基礎形式は直接基礎と杭基礎に対応しています。中国では小規模橋台が多く直接基礎が主流でしたが、近年地盤の悪い場所での施工や橋台の大規模化に伴い杭基礎が増えています。本製品では中国市場で主に用いられる場所打ち杭とPHC杭に対応し、支持力の自動計算も行えます。
中国基準での杭基礎の設計では地盤バネは地表面からの深度に比例して大きくなり、三角形あるいは台形分布となります。日本基準では深さによらず同一層では一定ですので、考え方が大きく異なるところです。
■図4 杭データの設定画面(PHC杭)
印刷出力に関しては、設計条件や計算過程の詳細を出力する日本語版橋台の結果出力を活かし、中国基準に則した出力書式としました。
■図5 印刷プレビュー画面
中国での設計現場の現状では、1日で設計と図面作成を行うことが求められています。本製品は、CAD機能を持っておりますので、本製品だけで設計書作成から図面作成までシームレスに行うことができますので、中国市場でのニーズに応えることができると考えています。
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本製品が中国市場に受け入れられるよう、リリース後もユーザの皆様からお寄せいただいたご意見、ご指摘に対して丁寧に対応していき、より多くの方にご満足いただける製品にしていきたいと考えています。 |
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