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●英国交通研究所(TRL社)の概要
英国交通研究所(TRL社)は、1933年に国の機関として設立され、1996年に民営化されました。従業員数は、世界各国から集まった専門家を含め、550人であります。本社は、英国バークシャー市クロウソーンにあります。また、スコットランドやウェールズに支店もございます。
TRLの業務内容は、図1に示すように、交通・交通インフラ・調査と危機管理・車両の安全とエンジニアリング・環境保全・安全対策等が挙げられます。この中の交通設計シリーズを日本語化して取り扱うこととなりました。
そこで、TRL製品の第1弾として「OSCADY PRO」と「TRANSYT 13」を紹介します。
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▲図1 TRLの業務内容フロー |
TRLの業務内容は、図1に示すように、交通・交通インフラ・調査と危機管理・車両の安全とエンジニアリング・環境保全・安全対策等が挙げられます。この中の交通設計シリーズを日本語化して取り扱うこととなりました。
そこで、TRL製品の第1弾として「OSCADY PRO」と「TRANSYT 13」を紹介します。
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● OSCADY PRO |
●概要
OSCADY PROは、2004年からTRL社とロンドン大学で共同開発を行い、2006年10月にイギリスにて販売されています。
本製品は、信号交差点の設計計算ソフトです。交差点の幾何構造や交通量、信号現示等を初期条件として入力し、飽和交通流率や交差点の飽和度および交通容量ならびに右折レーンの滞留長等を算出します。
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▲図2 OSCADY PROの画面イメージ |
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●特徴
図3は、三叉路における交差点の信号現示を表しています。OSCADY PROの特徴として、対向車側の信号現示と信号が変わるまでのタイミングをベースとし、自動的に最適となる現示と現示を設定します。
OSCADY PROの信号最適化ツールは、信号の最適なタイミングを3つの方法により算出可能です。
(1)決定的な時間サイクル
(2)最大の交通容量
(3)最小の遅れ時間
各信号現示のタイミングはこれらの方法によって決定し、算出します。
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▲図3 三叉路の信号交差点の入力イメージ |
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▲図4 信号の変わるタイミングを自動設定 |
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▲図5 信号最適化の計算結果画面 |
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● TRANSYT 13 |
TRANSYT13は、交通ネットワークの交通信号制御を最適化するプログラムです。この製品の特徴は、交通ネットワークの最適な信号時間タイミングを設定することができ、複数の特徴的な交通ネットワーク図を作成することが可能です。
本製品についても、日本語化して製品化する予定です。 |
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図6 TRANSYTの入力画面
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●ノードとリンク
TRANSYT13は、複数の交差点を扱うことが可能なため、図7に示すようなリンクとノードを設定します。
各ノードには、OSCADY PROで設定したと同じように信号現示や信号フェーズならびに大型車混入率等の交通量を設定します。
また、各リンクには、車線数や交差点間距離ならびに流入交通量を設定します。
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▲図7 ノードとリンクのイメージ |
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▲図8 複数交差点の入力イメージ |
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●ラウンドアバウト(ロータリー交差点)
日本では、あまり見受けられないが、イギリスでは一般的なロータリー交差点もサポートしております。図9がそのイメージ図となります。
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▲図9 ラウンドアバウトのイメージ図 |
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●出力結果
TRANSYT13で計算した結果は、図10のように出力されます。
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▲図10 最適化された出力結果 |
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