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●はじめに
「CAD&VR」の第3弾として開発中の、株式会社ベントレーシステムズ社「InRoads」とのデータ連携ツールを紹介致します。
3次元道路設計CADである「InRoads」から、有効にCADデータを活用でき、また、VRシミュレーションの結果もCADへ反映する事が可能となります。スムーズな連携により、CADデータとVRシミュレーションの相互のデータ変換を実現します。本ツールは、UC-win/Roadの新たなオプションとし、2007年2月末にリリースを予定しています。
●InRoads
「InRoads」は、道路建設プロジェクトにおける設計から、建設現場までの道路・土地設計作業で必要なあらゆる機能を備えた「3次元土地造成/道路設計システム」です。螺旋、独立した坂や水路の制御などを含めたユーザ定義の標準的な断面、パラメトリックドリブンな意思決定表など、関連的に連携した高度なDTM機能を提供しています。平面図、側面図、断面図、斜線の分析モデルの等高線図が、ユーザの標準で抽出することができます。
主な機能
・土地造成
・クロソイド緩和曲線を考慮した
水平路線
・設計速度に合わせた自動バンク
作成機能
・道路断面の自動作成と表示
・現況地形と計画地形からの
土工量計算 |
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●UC-win/Roadとの連携機能
LandXMLファイルでの読込み・書出し機能に基づいてデータ交換を行います。また、横断面データについては、InRoadsが持つ独自XMLフォーマットを利用して交換します。(但し、InRoadsからUC-win/Roadへの読み込みのみ対応)シームレスなインタフェースを採用していますので、両フォーマットを同時に読み込み、統合した形で地形と道路の3次元モデルが生成されます。逆に、UC-win/RoadからLandXMLデータを出力しInRoads側で地形と道路線形情報の読込みが可能です。
●データ交換機能の特徴
・データ読込み:
道路の新規生成(平面線形、縦断線形、横断面)
道路の更新(平面線形、縦断線形、横断面)
ツリー表示で対象とするデータの指定
・データ書出し:
対象となる道路・地形の指定
InRoads→UC-win/Road :インポート時選択ツリービュー |
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●仕様概要
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InRoads→UC-win/Road |
UC-win/Road→InRoads |
平面線形 |
要素毎に分別された線形要素を、IP法での以下の4つのうちいずれかに合成して道路を生成する。
(1)緩和曲線−円−緩和曲線
(2)緩和曲線−円
(3)円-緩和曲線
(4)円 |
IP法での線形情報を、線形要素(直線、クロソイド、円の諸パラメータ情報に分解して出力する。 |
縦断線形 |
起点・終点標高と、縦断変化点での交点高、VCLにて変換する。橋架・トンネル区間も読み込み可能 |
横断面 |
断面形状の全てを読み込む。
但し、法面は読み込む範囲の指定可能。 |
未対応 |
地形 |
TIN、等高線、境界線データを読み込む。
<ケース1>
国土地理院50m標高データ(二次メッシュ上)にパッチデータとして読み込む。
<ケース2>
任意地形20km×20kmをベースに、その中央にパッチデータとして読み込む。 |
UC-win/Roadが持つ地形データをTIN(三角形パッチ)データとして出力する。 |
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▲InRoads→UC-win/Road: 読込み前の道路3Dモデル |
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▲InRoads→UC-win/Road: 読込み後の道路3Dモデル |
▲UC-win/Road データ交換対応図 |
■WindowsVista対応新バージョン リリース予定日:2007年2月末 |