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最新デバイス LeapMotion HARDWARE INFORMATION
2019-No.1
 ■ 人間の動きのセンシング

従来、人の動きをセンシングする手法は、トラッキング用のマーカー・センサーを体に装着し、専用のカメラで撮影するなどして計測する手法が主でした。しかし使用場所が限られたり、高価であるなどして、実用化するにはハードルが高いものでした。
Kinect™の登場以降、赤外線やカメラ映像を利用した低価格・小型・非装着型のセンシングデバイスが多く登場し、研究者のみならずVR開発者などから注目されています。

LeapMotionは、数あるセンシングデバイスの中でも、手の動きの検出に特化したものです。

▲LeapMotionの外観(寸法:80mm×30mm×16mm)

 ■ LeapMotionの仕組み

LeapMotionから照射される赤外線を2つの赤外線カメラによって撮影し、専用のソフトウェア内で画像処理が行われ、手の動き(ジェスチャー)や各指の関節と掌の位置情報を取得できます。

▲LeapMotionの検出イメージ

 使用する際の注意点

LeapMotionで取得する位置情報は、LeapMotionを中心とした座標系となります。LeapMotionを使用する際は、側面に付いている緑色の電源LEDが使用者に向かうように設置する必要があります。
また赤外線を利用する為、周囲の光源環境や、赤外線を吸収・反射する素地の手袋・アクセサリーなどをしていると安定して情報を取得できなくなります。

▲LeapMotionの座標系

 検知範囲の調査

手の情報がどの範囲まで取得できるか、フォーラムエイト社内で確認しました。
検知範囲内で手を認識させた、X、Z軸方向に水平移動し、認識できなくなった地点を計測しました。

結果としてはおおよそ1m〜1.4m四方で安定して情報が取得できることが分かりました。計測結果外の範囲でも、検出できることもありましたが、検出が途切れ途切れになる、数値が安定しないなど、不安定な結果となります。

Y軸高さ \ 検知範囲 X軸方向 Z軸方向
200mm 480mm 300mm
300mm 500mm 420mm
400mm 700mm 600mm
480mm 700mm 400mm
▲検知範囲
・ X、Z軸方向の計測は+、−方向を調べ、最大値を絶対値として示しています
・使用環境によって認識精度が変わる為、計測結果はあくまで目安となります

 ■ 最後に

LeapMotionによって、手のセンシング情報をシステムに導入することが、容易になりました。単なる計測だけでなく、VR空間内で物を掴むといったインタラクションも実現することが可能です。ご興味のある方は、ご検討されてはいかがでしょうか。


■LeapMotion公式サイト https://www.leapmotion.com/
※ 社名・製品名は一般的に各社の登録商標または商標です。


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