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ノミネート作品

審査員の方々による厳正な審査の結果、合計9作品をノミネートいたしました。
11月20日(金)デザインフェスティバル2026 Day3にて、各賞発表・表彰式が行われます。

  • 株式会社サタコンサルタンツ

    既設排水機場吐水槽の耐震補強検討
    -二次元フレームモデルによる解析実施例-
    使用プログラム:Engineer's Studio®

    本施設は、東海地方に建設された排水機場吐水槽である。RC矩形水槽構造物で、床版と4辺の側壁で構成される。既設耐震照査は単位幅あたりの二次元フレーム解析を採用し静的非線形解析を行った。施設の短手方向及び長手方向それぞれの解析モデルを作成し照査を行った結果、許容値を超える損傷が発生することが分かった。対策としてRC増厚工法及び地盤改良による補強検討を実施し耐震性能を満足させる補強内容を算出した。
  • 株式会社建設コンサルタントサニー

    静的非線形解析による配水池の合理的耐震補強設計
    -破壊過程の可視化に基づく補強範囲の最適化-
    使用プログラム:Engineer's Studio®

    令和6年能登半島地震では、耐震化未実施の基幹施設等の被害により広範囲の断水が発生し、復旧も長期化した。これを受け国は、配水池等を上下水道システムの「急所施設」と位置付け、耐震化を推進している。本報の減圧水槽は、既往耐震診断(線形解析)で補強が必要と判定された配水施設であるが、本検討では、想定地震動を用いたプッシュオーバー解析(静的非線形解析)を行って損傷の進展過程を追跡することで、付帯施設の終局を起点とする施設全体の破壊メカニズムを把握した。最終的に補強範囲を本体の損傷部位に限定し、合理的な耐震補強を実現した事例を報告する。
  • 株式会社ラスコジャパン

    ピンファウンデーション工法 三次元地盤解析
    -様々な杭長と地盤条件における荷重と沈下量の関係-
    使用プログラム:GeoFEAS® VGFlow®

    ピンファウンデーションとは、地表面から地中内に小口径鋼管を人力で打ち込む簡易基礎工法である。資機材の運搬・施工を少人数の人力のみで行うため、搬入路構築のために自然環境を大きく損なうことなく、狭隘な地形や軟弱地盤に対して有効な工法である。この新工法の技術開発の一環として、三次元地盤解析によって様々な杭長と地盤条件における荷重と沈下量の関係を求め、ソフト開発のための基礎資料とした。
    解析は、粘性土と砂質土に分けN値(1, 3, 5, 7, 9)をもとに土質条件を変化させた。また、杭長は地中内有効長を5通り(1.0, 1.5, 2.0, 2.5, 3.0(m))変化させた。荷重として、段階的に鉛直荷重を最大50(kN)それに比例して水平荷重を組み合わせ、同一モデル内で5ステップに変化させた。押し込み側と引き抜き側を考慮して全100通りのケーススタディを行った。解析結果としては、鉛直荷重と鉛直変位の関係を軸に、土質の違い、杭長の影響などによる傾向を得て基礎資料とした。
  • 日中コンサルタント株式会社

    水道施設(鉄筋コンクリート池状構造物)の耐震解析
    -三次元効果の考慮方法について-
    使用プログラム:Engineer's Studio®

    水道施設の池状構造物は、三次元解析での照査が望ましいが、実業務においては二次元解析で照査するケースも多くある。その理由としては、モデル化に高度な技術が必要なこと、解析時間と費用がかかること、版状構造物の照査方法が確立されていないことなどが挙げられる。また、地方においては技術者不足も相まって、三次元解析の定着がなかなか進まずにいる。そこで、三次元解析の挙動を二次元解析で、できるだけ忠実に表現できないかという研究が各団体(水道協会、下水道協会、国交省河川課等)で行われている。本検討では、その中から2つの手法を選定し、応答値を比較し、三次元効果が解析結果に与える影響を検討する。水道施設耐震工法指針・解説より仮想妻壁を設置する方法と、下水道施設の耐震対策指針と解説よりブレース置換法とを比較する。尚、仮想妻壁は中間柱で分割しない1枚壁と、中間柱で分割する7枚壁の2ケースを実施する。以上、3ケースで比較を実施した。この検討で二次元解析の業務精度が少しでも向上し、管轄内の施設状況を速やかに把握できれば、対策や維持管理の効率も向上し国土強靭化へ向けた取り組みになることを狙いとしている。
  • 株式会社南日本技術コンサルタンツ

    内水氾濫対策のシミュレーション
    -既存河川・水路を活用した排水改善効果の検証-
    使用プログラム:xpswmm

    近年、全国各地で浸水被害が相次いでおり、大雨の頻発化・激甚化を踏まえた浸水対策が求められている。浸水氾濫シミュレーションは、降雨から流出、氾濫に至る水の挙動を一体的に捉え、降雨条件や施設整備に伴う浸水状況の変化を定量的に評価する手法であり、地域の浸水特性や排水上の課題を把握し、対策施設の配置・規模を検討するうえで有効である。本検討では、河川・既設水路・排水ポンプの一次元モデルと地表面の二次元モデルを連動させ、既往豪雨を対象とした浸水氾濫シミュレーションにより、内水氾濫の軽減に向けた接続水路の改善案を検討した。
  • 有限会社トライシステムラボ

    BOX応答震度法用1次元応答解析 UWLC
    -地盤の地震応答解析によるBOX耐震用の応答震度-
    使用プログラム:地盤の動的有効応力解析(UWLC®)

    近年、ボックスカルバートの大断面化に伴い、地中構造物のレベル2地震時の耐震設計が必須となってきた。地中構造物の特性を考慮して耐震計算の手法には、地盤の地震動による応答加速度から、深さ方向に沿った設計水平震度を構造物に作用させる方法として、応答震度法がある。他に地盤バネを介して地盤変位を外力として与える方法として応答変位法がある。本対象構造物は、地盤と構造物を連成でモデル化する、前者の応答震度法を用いて耐震設計することになった。そのため、本検討ではUWLCによる地盤の地震応答解析を実施した。
    地盤は、上から盛土、崩積土、泥質片岩の地層構成となっている。解析では、上2層をROモデルとし、泥質片岩を線形弾性とした。地震波は道路橋示方書のレベル1(L1)を1波、レベル2のタイプ1(L2-1)を3波、タイプ2(L2-2)を3波の合計で全7波を検討した。解析結果は、深さ方向に最大応答加速度の分布を整理した。レベル2についてはタイプ毎に3波平均を算出した。取りまとめた応答震度を、UC-1 ボックスカルバートの設計のプログラムに入力することで、応答震度法による耐震照査を行った。
  • 五洋建設株式会社中国支店

    三ツ子島埠頭第三桟橋新設工事における3次元構造解析
    -PCa桟橋工法の適用と構造全体の合理化による工期短縮・建設コスト削減-
    使用プログラム:Engineer's Studio®、RC断面計算

    三ツ子島埠頭第三桟橋新設工事では、延長240m、幅30m、計画水深C.D.L.-18.0mの桟橋を約2年間で建設する必要があった。大水深域の桟橋ではジャケット工法が採用されることが多いが、同工法は急速施工に適する一方、建設コストが高く、本工事では経済性の観点から採用が困難であった。
    そこで、建設コストの低減、工期短縮および隣接桟橋の影響低減を目的として、RC構造によるPCa(プレキャスト)桟橋工法を採用した。本工法の実現に向け、上部工の軽量化を図る「中空床版構造」、プレキャスト部材と鋼管杭を接合する「鞘管工法」、ならびにプレキャスト部材間を接合する「ダブルスクエア継手」を開発した。
    これらの新たな構造・接合技術の適用にあたり、桟橋全体を対象とした3次元解析を実施した。解析では、構造全体の荷重伝達特性および各部材に生じる断面力を評価し、構造安全性を検討した。
  • 株式会社市浦ハウジング&プランニング

    人流シミュレーションを用いた将来の駅前交通広場の最適化に向けた検討-3DLiDARを用いた現地ODデータに基づく、将来の平日・イベント時の通行・滞留の比較と3DVRによる可視化-
    使用プログラム:buildingEXODUS、UC-win/Road

    計画区域及び形状変更を目指す新たな駅前交通広場において、将来の歩行者の流れと滞留を把握し、空間の使い方を検討するため、現況の駅前広場にて複数を連結させた3DLiDARで人流及び滞留データを取得・解析し、将来の人流シミュレーションを実施した。現況ODデータを基に、将来の歩行者交通量の増加や施設の出入口の変化なども踏まえた将来の歩行者の出発地と目的地を設定し、広場を通り抜ける動きに加え、ベンチや特定の店舗にとどまる行動も取り入れた。さらに、平日とイベント時の通行経路や滞留状況を比較し、人が集中する場所や動線が交わる箇所を確認した。
    その結果から、滞留が通行に与える影響やボトルネックとなる箇所を洗い出し、動線の見直しや新たな回廊、ベンチや植栽の適切な配置検討に活用した。さらに、シミュレーション結果を3DVRに取り込んだ上、現地で測定した男女別比や自転車・歩行者比などの属性情報も付与することで、広場内を歩行者が移動するリアルな様子を可視化した。平面図では伝わりにくい施設と歩行者の位置関係や広場内での滞留状況を示すことで、今後、関係者との合意形成や地域住民との空間検討での活用を期待している。
  • ナレッジフュージョン株式会社

    既設RC橋脚群のレベル2地震時損傷評価と補強仕様の選定
    -AIエージェントが探索し道路橋示方書が判定する設計プロセス-
    使用プログラム:Engineer's Studio®

    既設橋梁の耐震再評価は、古い資料から解析条件を整える工数が律速している。一方、生成AIとAIエージェントの進展により、プログラマーではない実務者が自ら業務の仕組みを作れる時代が来つつある。本報告の自動化パイプラインは、プログラマーではなく構造技術者がAIエージェントと対話しながら作成したものである。昭和45年竣工・平成8年RC巻立て補強の実橋で、手書き図面等の3資料からAIが設計条件を抽出し、資料横断の照合と構造の幾何関係で検証した。過年度の技術者の入力と比べ、AIの誤り19件中18件を自動検出した。L2地震動に対し、現況の橋脚4基が道示の下限耐力を満たさず、補強後も支承が先に降伏した。AIエージェントが社内の過去事例から補強案を探索し、道示の照査で判定した。作業時間は1ヶ月から3日に短縮した。業務と基準を知る技術者自身がAIで業務を作り替えられる未来は、すぐそこまで来ている。
ノミネート作品審査会の様子
  • フォーラムエイト東京本社セミナールームにて
    ノミネート作品審査会を実施

  • ノミネート作品審査中の様子

  • 審査員 左から若井明彦氏、吉川弘道氏(審査委員長)、守田優氏

概要

災害に負けない社会の構築に貢献したいという強い思いから、国土強靭化に資する取り組みを顕彰する目的で2014年に創設しました。構造解析から地盤、水工、防災に至る分野を対象とし、国土強靭化に繋がる具体的な事例と成果を一堂に集め、情報提供および技術研鑽の貴重な場として開催しています。

募集対象作品

設計/解析に限らず、減災への提言、合理的な設計法提案、BCP、リスクマネジメントなど、直接的・間接的に国土強靭化に資する内容である作品

応募作品例

  • 構造解析
  • 地盤解析
  • 耐震検討
  • 災害対策(浸水氾濫・土石流・液状化)
応募方法/スケジュール
提出物条件

必須要件
1.作品タイトル・サブタイトル:20~40字程度
2.作品概要:150~200字程度
3.ポスター:A1横(画像等を用い目的/内容が簡潔に表現されているもの)
>>ポスターテンプレート(Word、111KB)
4.報告書(目的、手法、結果、考察など):全体で2ページ以上10ページ以内
>>報告書仕様(Word、58KB)
5.入力データ(結果ファイル)
6.使用製品名

任意要件
1.アニメーション、動画
2.PPTなどのスライド

言語
日本語または英語

送付先

①下記メールアドレス宛てにFORUM8ファイル転送サービス等でデータを送信してください。
E-mail : narda@forum8.co.jp

②CD-ROM、DVD等のメディアに保存して送付する場合は、以下宛先にお送りください。
〒108-6021 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟21F
(株)フォーラムエイト システム営業グループ
第13回ナショナル・レジリエンス・デザインアワード受付係 宛

スケジュール
  • 2026年10月16日(金)
  • 作品募集締切
  • 2026年10月27日(火)
  • ノミネート作品審査会
  • 2026年11月13日(金)

  • 受賞作品本審査会
  • 2026年11月20日(金)

  • 各賞発表・表彰式
    会場:品川インターシティホール
応募作品の著作権等

受賞作品の著作権は、応募者に帰属するものとします。
提出されたデータの配布は行いませんが、フォーラムエイトは、著作者が制作したデータ、作品および成果物について、出力画像・動画等の編集・加工を行い、対外発表、研究発表、営業活動、広報活動として、HP、広報誌、書籍、雑誌、新聞等媒体における掲載・紹介など、二次使用許諾権利を持つものとします。あらかじめご了承ください。

応募に関する
お問い合わせ先

TEL:03-6894-1888 FAX:03-6894-3888
E-mail:forum8@forum8.co.jp

各賞・賞品
  • グランプリ(最優秀賞)

    賞品(高性能ノートPC等)、FORUM8オリジナル図書カード(10万円)、トロフィー

  • 準グランプリ(優秀賞)

    賞品(ゲーミングノートPC等)、FORUM8オリジナル図書カード(5万円)

  • 審査員特別賞

    ノートPC、FORUM8オリジナル図書カード(3万円)

  • ノミネート賞

    FORUM8オリジナル図書カード(1万円)、表彰盾

審査員
  • 審査委員長

    吉川 弘道 氏

    東京都市大学 名誉教授

    早稲田大理工学部卒業、技術士(建設部門)、工学博士。専門は耐震設計、鉄筋コンクリート。土木学会論文賞、コンクリート工学会賞 他多数受賞。『シビルエンジニアの図鑑』他著書多数。

  • 守田 優 氏

    芝浦工業大学 名誉教授

    専門は都市水文学、地下水水文学、洪水リスクマネジメント。著書に『地下水は語る-見えない資源の危機』(岩波新書)他。1996年より芝浦工業大学教授、現在名誉教授。

  • 若井 明彦 氏

    群馬大学大学院
    理工学府 教授

    専門は地震や豪雨時の地盤防災、地盤と構造物との相互作用等。コンピュータによる現象予測、極端気象時/巨大地震時のメカニズム解明と減災対策等の研究に取り組む。

過去の受賞作品

  • 第12回 グランプリ(最優秀賞)

    内外エンジニアリング株式会社

    能登半島地震により傾斜した堤防護岸の耐震性能照査手法の確立
    使用プログラム:Engineer's Studio®
    令和6年能登半島地震により、七尾湾沿岸の農地海岸保全施設(堤防護岸)の多くが、倒壊や天端沈下、傾斜・移動による目地開きなどの被害を受け、その機能が著しく低下した。この状態では、高潮等による更なる被害が懸念されたため、北陸農政局土地改良技術事務所により被災した堤防護岸の復旧工事が進められている。被害を受けた堤防護岸は、重力式コンクリート構造がほとんどで、多くが傾斜した状態で残存した。本報では、傾斜した堤防護岸の安定性評価(残存耐力照査)を行い、対策の要否判定を明確にすることで早期復旧を目指した事例を報告する。
  • 第12回 準グランプリ(優秀賞)

    三井共同建設コンサルタント株式会社

    盛土規制法における条件の違いが盛土の滑動崩落に与える影響
    使用プログラム:斜面の安定計算、UC-win/Road
    現在、盛土規制法が施行され、今後、更なる盛土等に伴う災害の防止が求められている。しかしながら、全国的において対象となる盛土等箇所が多く存在しており、管理者や専門技術者以外の実務者が現場において、簡易的にそれらの災害リスクについて把握することは重要である。本稿では、盛土規制法における実務者等に対して有益であると考えられる知見として、現場において材料毎の概略的な盛土形状について簡易的に評価できる関係性を新たに示した。さらに、BIM/CIM の更なる活用に向けて、データ連携による効率化の新たな提案として、既存のアプリケーションソフト(斜面の安定計算 Ver.14、UC-win/Road Ver.17.2)を用いた具体的な運用方法を例示した。
過去受賞作品PickUp
全受賞作品一覧
過去コンテスト表彰式の様子(第10回ナショナル・レジリエンス・デザインアワード/2025年11月)