Engineer's Studio® Trial version バージョン更新内容

2018年 12月 11日 更新

Ver.1.02.00更新日:'09.11.09

新規リリース。

Ver.2.00.00更新日:'12.08.22

プログラムの機能追加・改善

  • 平成24年道路橋示方書に関する機能を追加しました。
    • 鉄筋の材料データベースにSD345、SD390、SD490を追加しました。従来のSD490に設定されていた許容引張応力度を平成24年道路橋示方書の数値に変更しました。
    • コンクリートヒステリシスの変形性能基準を平成24年道路橋示方書の限界圧縮ひずみεcclに変更しました。
    • 鉄筋ヒステリシスの変形性能基準に許容引張ひずみεstを追加しました。
    • 耐震性能2、3の限界状態曲げモーメントを算出するようにしました。
    • 耐震性能2、3のM-φ特性を断面から自動生成するようにしました。
    • 耐震性能2、3の曲率による照査機能に対応しました。
    • 残留変位の照査機能に対応しました。
  • 平板要素のメッシュ分割アルゴリズムを改善しました。任意形状の図形を四角形で自動分割できるようになりました。四角形と三角形を混在させた自動分割にも対応しています。三角形分割の品質向上も図りました。
  • 速度べき乗型の減衰要素(F = C * V^a)を追加しました。
  • 変位図等のアニメーションを録画する機能を追加しました。
  • 初降伏曲げモーメントMy0の計算において、圧縮側コンクリートのひずみを指定できるようにしました。たとえば、-2000μを入力すると、My0は鉄筋が降伏ひずみに達するとき若しくはコンクリートが指定されたひずみに達するときのいずれか小さい方で算出されます。従来は、My0の計算ではコンクリートのひずみは便宜的に終局ひずみで固定値としていました。
  • 断面と連動したM-φ特性をフレーム要素に設定しているときは許容曲率をフレーム計算後に再算出するようにしました。この結果、許容曲率は応答曲率が最大最小となるステップにおける軸力を用いた値になります。断面と連動したばね特性(M-θ)についても同様に、許容回転角は応答回転角が最大最小となるステップにおける軸力を用いて再算出した値になります。ただし、平成24年道路橋示方書ではばね特性の具体的な設定方法が記載されていないため、ばね特性の自動算出および許容回転角の再算出は実施されません(平成14年道路橋示方書のときに実施されます)。
  • Reissner-Mindlin理論の適用範囲は板厚tと平板要素の辺の長さLの比t/Lが約1/10~1/1ですので、平板要素の厚みと辺長の比がこの範囲にあるかどうかをチェックし、範囲外にある場合は警告メッセージを出すようにしました。t/Lが1/10よりも小さい場合はせん断ロッキングという現象が生じて面外方向のせん断力や変位および曲げモーメントの精度が低下することが知られています。本プログラムではこれを回避するために減退積分を行なっているため、面外方向の曲げ変形や曲げモーメントは信頼できる解となりますが、せん断力についてはt/Lが1/10よりも小さい場合に過大な数値になります。警告メッセージが表示されましたら、t/Lが1/10程度になるようにメッシュ要素の分割を調整してください。
  • 表形式入力画面にある削除ボタンで要素を削除すると、宙に浮いてしまう節点も削除するかどうかの確認画面を出すようにしました。該当する表形式入力画面は、フレーム要素、ばね要素、剛体要素、平板要素、プリミティブ、ケーブル要素、減衰要素です。メイン画面で選択状態になっている状態で、各要素の表形式入力から要素を削除するときは、メイン画面の選択状態を無視して、表形式入力での要素選択を優先するようにしています。
  • 結果タブのグループ結果に「平均荷重ケース」という名称のボタンがありましたが、平均荷重ケースの抽出結果だけではなく、ランの抽出結果も表示されますので、「抽出キー」という名称に変更しました。

プログラムの不具合修正

  • 固有値解析で累積有効質量比が100%以上に表示されることがありましたので修正しました。整合質量マトリクスのときにこの問題が生じていました。集中質量マトリクスのときは問題ありませんでした。この修正は計算結果には影響がありません。
  • 曲率の照査で、許容曲率がゼロのときに厳しい結果として判定されていませんでした。許容曲率がゼロのときは(応答曲率)/(許容曲率)の値を大きくして最も厳しい結果として判定するように修正しました。
  • M-φ要素の抽出キーの結果が数値として表示されていませんでした。
  • UC-win/FRAME(3D)データを読み込むときにランに設定している抽出キーを正確に取り込んでいませんでした。Engineer's Studio®では、ランと平均荷重ケースに設定する抽出キーは一致している必要がありますので、UC-win/FRAME(3D)データの平均荷重ケースに設定している抽出キーを平均荷重ケースに含まれているランにも適用した上で取り込みます。平均荷重ケースに含まれないランの抽出キーはそのまま取り込みます。
  • オプションのライセンスがなしの状態のときに、アウトラインの自動複製や、クリップボードへコピーして貼り付ける操作を行うとアドレス違反が生じる不具合を修正しました。
  • 円形アウトラインのなかに円形アウトラインが多数ある場合にエラーが発生して操作ができなくなる不具合を修正しました。
  • AMD(ATI)のグラフィックカードを使用しているコンピュータでは、照査用詳細入力プロパティ画面に表示される断面に余分な線が表示されていた問題を修正しました。

Ver.2.01.00更新日:'13.02.21

プログラムの機能追加・改善

  • Engineer's Studio® Ver.2.00.01~Ver.2.00.02の機能を追加いたしました。(http://www.forum8.co.jp/tech/ucwin/EngineersStudio2-t.htm
  • 限界状態設計法に基づく照査機能を追加しました。主に、終局限界、使用限界、疲労限界、耐久性(腐食)、安全性(断面破壊、疲労)を照査できます。参考としている規準は以下のとおりです。
    • 平成8年制定コンクリート標準示方書[設計編]
    • 2002年制定コンクリート標準示方書[構造性能照査]
    • 2007年制定コンクリート標準示方書[設計編]
    • 鉄道構造物等設計標準・同解説 コンクリート構造物(平成11年10月)
    • 鉄道構造物等設計標準・同解説 コンクリート構造物(平成16年4月)
  • 平成24年7月版NEXCO設計要領第二集のM-θモデルに対応しました。許容回転角θpa2も自動算出します。断面から生成するばね特性をばね要素に割り当てて使用します。
  • 鉄筋材料やPC鋼材、鋼板材料の破断強度という名称を引張強度に変更しました。従来どおり、材料データベースから作成した場合は引張強度は降伏強度の1.5倍の数値で作成されます。
  • 荷重ケースの中に設定されている荷重値を合計すると相殺してゼロになるとき、荷重ケースとしての重心位置が定まらない不定の状態になります。このときに、重心位置の表示(Xo,Yo,Zo)に有意な数値が表示されることがありましたが、ゼロと表示するようにしました。
  • 「インテル HDグラフィックス(Intel HD Graphics 3000等)」を搭載しているコンピュータで動画を録画するときに、メモリ不足が発生してプログラムが止まってしまう現象が確認されました。グラフィックカードのドライバの問題なのですが、Engineer's Studio® 側でこの問題が発生しないように制御しました。NVIDIA GeForceシリーズではこのような問題は発生しません。
  • 支点条件の設定画面でコピー/ペーストができるようにしました。

プログラムの不具合修正

  • 四角形2次要素を用いて平板要素を定義するとき、中間節点の位置にくる既存の節点を新しい要素の節点として使用しない場合がありました。正しく認識して要素の節点に含めるように修正しました。
  • 断面から自動作成するテトラリニア型の水平勾配(Mu点からMn点)が数値計算誤差の影響により負の勾配になることがありました。第1勾配の1/10^5程度とするように変更しました。
  • リボン「照査|断面照査」において、フィルタOFF(全結果)と設定し、フィルタ種類を荷重ケースに設定したとき、フィルタの設定に従って厳しい結果が表示されなかった不具合を修正しました。
  • 減衰要素だけを選択してグループに入れることができない不具合を修正しました。
  • 計算結果を確認する画面に「平板断面」ボタンがなくなっていましたので復旧しました。

Ver.3.00.02更新日:'13.09.10

プログラムの機能追加・改善

  • Engineer's Studio® Ver.2.01.01~Ver.3.00.01の機能を追加いたしました。(http://www.forum8.co.jp/tech/ucwin/EngineersStudio3-t.htm
  • 入出力レポート内の形状寸法を持つ断面に寸法線を表示するようにしました。
  • ばね特性サムネイルから呼び出すばね特性の編集画面内の表形式入力部分において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーや、Ctrlキーを押しながらVキーで貼り付けができるようにしました。
  • アウトライン要素を作成するときの形状寸法入力部分において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーや、Ctrlキーを押しながらVキーで貼り付けができるようにしました。
  • アウトライン要素を作成するときの表形式入力「接続点タブ」において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーや、Ctrlキーを押しながらVキーで貼り付けができるようにしました。
  • 平板要素断面力のコンタ図切断面における断面力分布図エクスポートで作成される位置図の向きは、平板要素のzl軸の負方向に固定でしたが、正方向と負方向のどちらかを選択できるようにしました。
  • 平板要素の断面力コンタ図を切断する2次元断面力分布図は、従来までは指定した断面力の軸に直交した切断面でしたが、指定した断面力の軸に平行な切断面にも対応しました。「平行/直交/両方」の中から選択できます。
  • モデルをDXF/DWG形式でエクスポートするときは、グループ名称がDXF/DWG形式のレイヤ名に使用されますが、レイヤ名の文字には 「\<>/?":;*|,=`」が使用できないため、グループ名称にそれらの文字が含まれていると「致命的なエラーです」と表示されていました。エラーメッセージを表示してエクスポートを中止するようにしました。
  • 「結果レポート|結果リスト|固有値解析」にて「生成」ボタンをクリックすると、各モードが自動で生成されますが、そのときの名称は、ランの名称だけでした。「ラン名称+モード次数」に変更しました。
  • 「プラグイン|断面ジェネレータ|断面作成ウィザード」の入力画面において、数値を入力した後にENTERキーを押すと次のセルに移動するようにしました。

プログラムの不具合修正

  • 許容曲げ応力度の照査で「道示IV H24[5.1.1]」を指定したときに、鉄筋の許容応力度が設定できない不具合を修正しました。
  • 限界状態設計「せん断疲労破壊」において、入力された疲労寿命Nが計算に使用されていなかった不具合を修正しました。
  • 標準出力レポート「曲率照査平均」において、各ランの許容曲率の数値が正しくなかった不具合を修正しました。
  • 2012年制定コンクリート標準示方書「使用性-外観ひび割れ-せん断ひび割れ」において、せん断ひび割れ幅の照査を省略できる判定 (Vd/Vcd<0.70)をするかどうかのスイッチとせん断補強鉄筋の応力度照査(γi*σwpd/σsl1)をするかどうかのスイッチを正しく処理していなかった不具合を修正しました。
  • フレーム要素に指定されているi(j)端の節点がモデルに存在せず、かつ、そのフレーム要素に着目点が設定された状態になっているとき、モデル図を表示させようとしてアドレスに対する読み込み違反が発生する問題を修正しました。
  • 平板要素に平板鉄筋を設定した平板断面を割り当てているとき、平板断面を削除しても内部的には平板鉄筋が削除されておらず、不整合な状態になっていた不具合を修正しました。
  • 古いバージョンのUC-win/FRAME(3D)データファイル(*.f3d)または橋脚の設計や震度算出(支承設計)からエクスポートしたf3dファイルを読込み、ランを削除した後にesファイルとして保存するとデータが壊れてしまい、読み込むことができなくなる問題を修正しました。原因はf3dファイルの中に、古い形式の減衰定数のデータ構造と新しい形式の減衰定数のデータ構造が混在していたためでした。
  • フレーム要素の要素座標系を設定する画面「座標系」で設定した結果が、フレーム要素一覧表「要素座標系」の列("ベクトル:X=0.0, Y=1.0, Z=2.0")に正しく反映されていませんでしたので修正しました。
  • DXF/DWGデータを断面にインポートするとき、アウトラインで控除する対象となる図形の認識が正常に動作していなかた不具合を修正しました。
  • レポート出力「標準出力レポート|限界状態照査|設計せん断圧縮破壊耐力Vddの照査」において、f'cdの単位と数値が間違っていました。レポート出力だけの問題であり、計算自体は正しく処理されています。
  • レポート出力「標準出力|断面照査」において、FRPの剥離ひずみ算出用のヤング係数Eの数値が間違っていました。レポート出力だけの問題であり、計算結果には影響しません。
  • レポート出力において、PC鋼材に設定する照査用パラメータの情報が間違っていました。
  • 解析設定が「ケース載荷」のとき、残留変位の照査設定が定義されていると、レポート出力でエラーが発生する不具合を修正しました。
  • 断面照査で「道示V H24 [10.5]」(H24道示V-せん断耐力照査)をレポート出力に追加しても、正常に出力されない不具合を修正しました。
  • 限界状態照査の標準出力をプレビュー(レポート出力)するときにエラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • 限界状態照査用荷重「使用限界、疲労限界」の変動荷重の設定が空のときに表示されるエラーメッセージが適切ではなかった不具合を修正しました。
  • 平板要素の要素座標系xl-yl-zlを表示するように設定し、平板要素をクリックして選択すると、表示される要素座標系の位置が平板要素の端の方にありましたので中央に表示するように修正しました。
  • 3次元モデル図内で、ばね要素にマウスカーソルを当てた時に表示されるばね要素の名称(フライ・アウト機能)が間違っていた不具合を修正しました。表示上の問題であり、ばね要素の定義等の設定や計算結果には影響しません。
  • ランの数が多い場合に、計算をしている途中で「破棄」ボタンを連続してクリックするとコンピュータ環境によってはアドレス違反エラーが発生することがあり、その場合はプログラムが正常に動作しなくなる問題を修正しました。
  • 着目点が1万1千個のように多い場合、全部に対して断面照査を行うとメモリ不足になる問題を修正しました。

Ver.3.01.00更新日:'14.01.14

プログラムの機能追加・改善

  • Engineer's Studio® Ver.3.00.03の機能を追加いたしました。
  • 平成24年道路橋示方書V耐震設計編7.4(2)を参考にした変位による塑性率照査に対応しました。RC橋脚の動的照査では、最大応答変位を降伏変位で 割った応答塑性率μを各ステップで算出し、それが許容塑性率μaを超えていないことを照査します。節点の最大応答変位には基礎の回転による水平変位や基礎 自身の水平変位が含まれていますので、これらを除去して橋脚躯体自身の変形量を算出します。許容塑性率μaは限界状態に相当する変位を降伏変位で割って求めます。この照査方法は、単柱式の鉄筋コンクリート橋脚に限定されますが、地震時保有水平耐力法による静的照査と整合します。
  • M-φ特性のカテゴリに「H24道示V-p.122RC橋脚」を追加しました。これは、平成24年道路橋示方書V耐震設計編p.122解説に示されるMy = Py(h - Lp/2)、φy = (δpy/(h-Lp/2))/Lp により算出される完全弾塑性型バイリニアです。これは地震時保有水平耐力法が適用可能な構造形式に適用が限定されます。断面と連動しますので、断面形状や 配筋の変更に追随し、M-φ特性も自動更新されます。断面の形が上下非対称な場合や圧縮側鉄筋量と引張側鉄筋量が異なる場合など、断面が非対称なときは正 側降伏点と負側降伏点を結ぶ直線が原点を通るように補正されます。
  • 平板要素の結果では、従来、画面左側のパネル設定(ステップ、カテゴリ、成分、レイヤ位置、座標系など)に応じたコンタ図が表示されていましたが、そのコンタ図に対応した数値表を表示するようにしました。各グループでの最大最小の数値、およびその値が発生しているメッシュ要素名やプリミティブ番号、平板要 素の厚さ方向の位置情報が表示されます。数値表のセルをクリックすると、その数値が発生しているガウス点位置がモデル図中に白い点で表示されます。
  • 簡単なRC断面形状(矩形、小判(横)、小判(縦)、円形、I桁、T桁、ダブルT桁、箱桁、円孔ホロー桁)の入力に対応しました。従来の汎用性のある入力 ではなく、形状を限定することによって入力が便利になりました。弊社製品Engineer's Studio®面内 Ver 2 のファイルも問題なく読むことができます。
  • IFCエクスポートに対応しました。フレーム要素や平板要素の3次元形状がIFC形式でファイルに保存できます。IFCはソフト間のデータ共有を可能にす るCADデータの一種で、非営利国際組織IAI(International Alliance for Interoperability)が策定及び普及活動を行っている3次元建物情報オブジェクトデータモデルの標準フォーマットです。
  • 材料データベースの数値の内、コンクリートのポアソン比を従来の1/6から0.15へ変更しました。鋼のポアソン比を従来の0.3から 0.2987012987に変更しました。これにより、道路橋示方書I共通編3.3に規定されるコンクリートのせん断弾性係数GがG=E/2.3の数値に なり、鋼はG=7.7E+04(N/mm2)になります。従来のファイルを読んだときは、そのファイルに保存されているポアソン比をそのまま設定しますので、計算結果が変わることはありません。
  • 固有ベクトルの数値をテキスト形式(CSV)でエクスポートする機能を追加しました。「リボン|結果|エクスポート|固有ベクトル」をクリックするとランの選択と固有モードを選択する設定画面が呼び出されます。
  • 結果レポートを作成するときの利便性が向上しました。リボン「結果レポート|結果リスト」において、複数のリストをShiftキーやCtrlキーを押して選択状態にした後、右側パネルの設定を変更すると、変更した内容が選択されたリストに一度に反映されます。
  • 断面要素の設定画面の鉄筋を配置する表形式入力部分において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーができるようにしました。
  • 残留変位照査の入力で高さ設定タブにあるh1はゼロでない正の数値に制限していましたが、ゼロも許容するように緩和しました。
  • 収束しにくいモデルをマルチスレッドに対応したコンピュータで計算実行、破棄、再計算を繰り返すと計算結果が0.2%程度の範囲で毎回異なる現象がありましたので、極力発生しないように調整しました。
  • 平板要素を構成する各プリミティブの形状に異常がないかどうかをチェックする機能を追加しました。すべてのガウス点においてヤコビ行列の行列式(ヤコビアン)を計算し、ゼロまたは負になっている場合はエラーを出してFEM解析ができないようにしました(FEM解析が不可能なため)。問題のある平板要素とプリミティブ番号はエラーメッセージに表示されます。
  • 残留変位の標準詳細レポートに、降伏変位δyを自動算出したときの中間データを出力するようにしました。

プログラムの不具合修正

  • コンクリート・ヒステリシス「Hoshikuma + F3Dオリジナル」において、K=1を設定すると、自動的に算出されるファイバー要素のひずみ基準「圧縮レベル4」の数値が相対的に小さくなり、入力データの確認でエラーとなり、FEM解析できない問題を修正しました。
  • UC-win/FRAME(3D) Ver.6で保存されたf3dファイルの「Edesを無視する」という設定(H24道示Vのコンクリート応力ひずみ曲線に対する設定)を正しく読み込んでいない不具合を修正しました。
  • UC-win/FRAME(3D)でケース載荷の抽出荷重ケースを作成して保存したf3dファイルをEngineer's Studio®で読み込み、すぐに保存すると、そのesファイルを読むことができなくなる不具合を修正しました。
  • 計算しないランを削除して保存し、それを読み込むとAccess Violationエラーが発生する不具合を修正しました。
  • 標準出力「ばね要素照査」のレポート出力において、回転角の平均値を表示している部分を「平均曲率」と表現していた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」から「メッシュ要素」の編集画面を呼び出し、プリミティブの新規追加を行い、節点名称が空欄の状態で削除するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • せん断耐力算出にて補正係数Cptを任意入力していても、計算結果では内部計算にて求められた補正係数Cptが使用されていいた不具合を修正しました。
  • 残留変位照査で応答変位が降伏変位を超えなかった場合には、すべての結果がゼロと表示されていました。降伏しない場合でも許容残留変位や応答塑性率などの情報を標準出力レポートに出力するようにしました。
  • 残留変位照査において降伏変位は「δy=Mu/My0*δy0」や「δy=Mls2/My0 * δy0」で算出されるべきでしたが、部材に設定されているM-φ特性の骨格形状を使っていました。M-φ特性の骨格形状に関係なく算出するようにしました。
  • M-φ特性が任意設定で作成されていても(断面と連動しておらず、照査用詳細入力とも関係のない状態でも)残留変位照査の降伏変位δyに数値が残っており、それを用いてFEM解析や残留変位照査ができてしまう不具合を修正しました。
  • 固有値解析結果の画面で列タイトルに「有効質量X(%)」と誤表示されていた箇所を「有効質量比 X(%)」と正しく表記しました。
  • 平板要素モデルを解析した後に、「コンタ図切断面の断面力分布図」画面を開いてしきい値の設定を行い、エクスポートすると、生成された画像ファイル(位置図)にしきい値の設定が反映されていませんでした。
  • 「照査用詳細入力プロパティ」画面において、鉄筋の応力ひずみ曲線の図内に表示している降伏ひずみの値が正しくありませんでした。また、同画面のコンクリート応力ひずみ曲線「タイプI」において、鉄筋拘束材料のチェックをはずすと横拘束効果を無視した応力ひずみ曲線に更新されませんでした。いずれも、画面表示の問題なので、計算結果には影響していません(入力されたとおりに処理されています)。
  • 断面サムネイル画面にあるボタンを押してDXF/DWGファイルをインポートしようとするとアドレス違反が発生する場合がありました。
  • 複数のフレーム要素に連続分布荷重を載荷した場合に、連続したフレーム要素が指定されているかどうかのチェックを解析設定がケース載荷のときだけ実施していました。解析設定がシーケンス載荷のときにはそのチェックが実施されていませんでしたので、実施するようにしました。
  • 終局荷重作用時のせん断照査において、部材の斜引張破壊に対する耐力Susは、Sus = Sc + Ss + Sp + Sfrp で算出しますが、繊維シートが負担するせん断耐力Sfrpが算出されていなかった不具合を修正しました。
  • f3dファイルにFRP貼付けを行なった断面があるとき、その断面をEngineer's Studio®の断面データとして正常に変換できていませんでした。

ヘルプ、サンプル

  • サンプルデータ「BlueBookBridge_TypeI_H24DosiVp122_DuctilityCheck.es」を追加しました。
  • サンプルデータ「RCPier-H24DosiVp122-MyPhiy.es」を追加しました。
  • サンプルデータ「RCPier-H24DosiVp122-Fibre.es」を追加しました。

Ver.4.00.01更新日:'14.10.23

プログラムの機能追加・改善

  • Engineer's Studio® Ver.3.01.01~Ver.4.00.00の機能を追加いたしました。(http://www.forum8.co.jp/tech/ucwin/EngineersStudio4-t.htm
  • 平板要素のコンタ図表示機能を強化しました。具体的には、凡例色の色数と各境界値を自由に変更可能とし、それを複数のパターン作成できるようになりました。
  • Engineer's Studio®のデータファイル形式に新しい拡張子esxを追加しました。esxファイルは圧縮ファイルなので、従来のesファイルで保存するよりもファイルサイズが小さくなります。
  • H24道路橋示方書V耐震設計編10.4に規定されるLp算出用の軸方向鉄筋の直径φ'の上限値を緩和しました。デフォルトは40mmですが、それよりも 大きい値を入力できます。φ'は入力された鉄筋の径と上限値のいずれか小さい方になります。これは弊社製品「橋脚の設計 Ver.12 REED工法オプション」に呼応したものです。
  • グループ化コマンドに節点や要素をグループ対象から除外する機能を追加しました。モデル内で複数の節点や複数の要素を選択した後にグループ化コマンドを呼び出して除外を指定するとグループ対象から除外されます。
  • 入力状態のモデルに着目点を表示させた状態でCADファイルエクスポート(DXF/DWG)を行うと着目点もCADデータとしてエクスポートするようにしました。
  • 日本語と英語の切り替えに応じて自動命名された荷重ケース名称や荷重名称も切り替わるようにしました。切り替わるタイミングはプログラムを再起動したときです。
  • 抽出キーの結果画面左側パネルのレイアウトを変更しました。
  • 示方書条項が「道示V H24 [Mu,Ma]」の照査用詳細入力プロパティ画面で断面構造が鋼製橋脚「円形」のときに、「円形断面の半径R」という説明を「板厚中心位置の半径R」へ変更しました。
  • 3次元CADデータ(DXF/DWGファイル)をインポートした後に平板要素モデルを作成するコマンド「アウトライン形状」の連続実行機能において、作成対象となる平板要素のプリミティブが約8千個を超えるとメモリ不足が生じる問題を対策しました。それと同時に連続実行の処理速度も改善しました。

プログラムの不具合修正

  • 示方書条項「NEXCO二集 H24 RC [Mu]」の断面から自動生成したばね要素(M-θモデル)の回転角照査θ<θaにおいて、再算出される許容回転角θaが正しくなかった不具合を修正しました。この不具合は、ゼロでない有効プレストレスのPC鋼材を配置した断面の場合に発生します。
  • 初期状態の荷重ケースに組合せ荷重ケースを指定して初期断面力を自動算出させる処理では、ばね要素に自動算出された力が導入されていませんでした。フレーム要素は問題ありませんでした。この不具合はVer 3.1.3以降 Ver 4.0.0までの版が該当します。
  • 断面を作成するときに、任意形状断面で作成すると鉄筋やPC鋼材などの断面要素に対して「断面定数として考慮」という設定がデフォルトでオンになります。一方、簡易形状RC断面で作成すると、その設定がないので常にオフの状態です。この結果、任意形状断面で作成した場合と簡易形状RC断面で作成した場合とでひび割れモーメント Mc の計算結果が異なる問題がありました。簡易形状RC断面に「断面定数として考慮」を追加しました。旧データを読み込むときはMcの数値が変わらないように「断面定数として考慮」をオフとして取り込みます。新規に簡易形状RC断面で作成するときは、任意形状断面と同じように「断面定数として考慮」はオンがデフォルトです。
  • 終局強度法曲げに対する照査用詳細入力画面プロパティ画面の「断面要素で変更」ボタンを押して呼び出される設定画面において、示方書条項を変更して応力ひずみ曲線を局所的に変更しても限界曲げモーメント(終局曲げモーメント)の算出に正しく反映されていなかった不具合を修正しました。
  • 道路橋示方書V耐震設計編のせん断耐力Psを求めるとき、有効高さdと軸方向引張鉄筋比に関する補正係数Cptをそれぞれ求めるときの引張側となる位置が 異なる場合がありました(不整合な状態)。断面が非対称(正の曲げ時と負の曲げ時の有効高さや軸方向鉄筋量が異なる場合)でかつ着目点に発生する曲げモーメントが極めて小さい場合(マイナス7乗キロニュートンメートルなど)のときにこの問題が発生していました。曲げモーメントが±1.0E-06よりも小さ い場合は曲げモーメントをゼロとみなして正の曲げモーメント時の有効高さdと軸方向引張鉄筋比に関する補正係数Cptを求めるようにしました。
  • リボン「照査レポート|結果表示」の「総括表、断面照査、限界照査、塑性率照査、M-φ照査、残留変位照査、ばね照査」に対するレポート出力する内容を画面に表示した状態で結果付き保存するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 荷重を入力するときに荷重の向きを決定するベクトルが(0, 0, 0)になると「Y Axis is not defined in coord system」というエラーウィンドウが表示され、マウスカーソルがモデル図の上を移動しているとエラーウィンドウが連続してでてしまい、閉じることがで きない問題を対策しました。エラーウィンドウを出さないように変更し、ベクトルが(0, 0, 0)のときは赤表示するようにしました。
  • 計算した全てのステップが収束していないときに、照査タブの道示断面力ボタンを押すとアドレス違反が発生する不具合を修正しました。原因は断面照査用の断面力が存在しないためでした。全ステップが収束しない場合はステップ1の結果を断面照査用の断面力として利用するようにしました。
  • 着目点の設定で要素が空の状態のままFEM解析すると結果レポートを出力するタイミングでアクセス違反エラーが発生していました。着目点の設定で要素が空の状態をチェックして計算できないようにするとともにエラーメッセージを表示するようにしました。
  • 着目点の設定にフレーム要素が指定されていない状態でリボン「モデル|編集|着目点」コマンドを実行するとアドレス違反が発生する不具合を修正しました。
  • 活荷重「グループ作成」タブでプラスボタンによりグループを追加し、それを削除した後に、入力データレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 組合せ荷重ケースの対象となる基本荷重ケースが全てオフの状態で、かつ、初期状態の荷重ケースに基本荷重ケースが指定されていると、FEMに解析実行時に初期状態のポストプロセスでアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 複数のランがあっても計算するランは途中のラン1個だけの状態でFEM解析を行い、リボン「結果レポート|結果リスト|ラン」のラン名称を計算されたものに変更しようとしても表示されない不具合を修正しました。
  • M-φ特性表で「断面を使用」の設定をオフにしたときは、M-φ特性成分の安全係数のデフォルトを1.0にしました。従来は照査用詳細入力の種類に応じて 1.2などの安全係数がデフォルト値になっていました。断面と連動しない設定のときは照査用詳細入力の種類にも依存しないようになりました。
  • 結果付きで保存されたデータを読み込むと平板要素の変位コンタ図が正しく表示されない不具合を修正しました。計算直後は問題ありませんでした。
  • 結果付きで保存したファイルを読み込んでM-φ要素の結果「モーメント-曲率」の履歴グラフに骨格を表示させると骨格と応答が重ならない不具合を修正しました。FEM解析直後は問題ありませんでした。
  • 曲率照査の設定「φ照査」でM-φ特性を割り当てていないフレーム要素を指定していると入力データのレポート出力でアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • モデルをインポートすると、入力データのレポート、標準出力レポート、ユーザ定義レポートの内容が重複して設定されることがありました。モデルのインポー トでレポート設定が内部的に重複しないようにするとともに、Ver 3.1.4のデータを読み込むときに重複しているレポート設定を削除するようにしました。
  • 数値断面だけで構成される部材を照査用詳細入力で設定していると(断面照査でそれを選択していなくとも)入力データのレポート出力でアドレス違反エラーが発生していました。
  • 入力データのレポート出力「分布ばねケース」で、分布ばねケースに含まれる分布ばねの個数が間違っていました。具体的には面外成分のKzpもカウントしていました。KxpとKypの数だけをカウントするようにしました。
  • 入力データのレポート出力「基本荷重ケース|荷重集計表」では、平板面荷重のときに、全荷重合計は出力されていましたが、要素荷重合計が出力されていませんでした。
  • 解析設定で水平震度荷重(X')のみをオンにしてフレーム要素の質量から水平震度荷重を自動生成させる設定にしているとき、入力データのレポート出力「要 素|体積と質量(フレーム要素)」の2番目の表の「水平震度荷重」欄が「---」表示になってしまう不具合を修正しました。
  • 抽出キーφzp、φypの図を表示させたときに数値を付加する設定が動作していませんでした。
  • カラー設定で背景色をデフォルトの黒から白へ変更してFEM解析を行うと、変形性能基準の損傷基準の文字列が白のままでなので背景の白と重なって読めなく なる問題を対策しました。背景が明るい色のときはフォントカラーを黒へ、背景が暗い色のときはフォントカラーを白へ自動的に切り替えるようにしました。
  • 平板要素の節点の接続状況を色で識別する「平板連結|連結状況を表示」をオンにした状態で、平板要素を削除すると色が更新されていませんでした。
  • 平板要素やフレーム要素をコピーして、クリップボードから貼り付けるとき、貼り付け先に節点が存在する場合に節点が重複する問題がありました。Ver 3.01.01 では重複していませんでした。Ver 4.00.00 でこの問題が発生していました。
  • フレーム要素の抽出クエリの設定で曲率φypの設定をしていても曲率φypに対しては照査を実施していなかった不具合を修正しました。
  • 道路橋示方書IV、Vのせん断耐力Psを算出するときの軸方向引張鉄筋比ptに関する補正係数Cptについて、引張鉄筋比ptが0.1%未満の場合では「Cpt = 2*pt + 0.5」により算出するようにしました(平成8年度道路橋示方書・同解説に関する質問回答集(1)、平成9年9月、建設省土木研究所、質問NO.70(4.4.3))。
  • FEM解析後、モデル図に弾性梁要素、ファイバー要素、M-φ要素、剛体要素、支点の名称を表示させる設定にしても正しく表示されない不具合を修正しました。
  • 多点入力「節点強制変位、節点加速度」に対する入力データチェックが正しく動作していませんでした。ランの支点ケースを厳密に考慮していませんでした。今回から入力データチェックは、多点入力「節点強制変位、節点加速度」の対象となる節点が支点になっていること、および、並進3成分のいずれかが固定されている支点であること、をチェックします。それらを満足しないときはエラーを出して解析を実施しません。さらに、多点入力「節点強制変位、節点加速度」の対象となる節点が支点ばねときも支点ばねを考慮できないのでエラーを出して解析を実施しません。

Ver.4.00.05更新日:'15.03.09

評価版の機能

  • 新規にモデルを作成するなどの入力操作を体験できます。
  • 製品に添付しているサンプルファイルは、計算実行、結果画面で確認、レポート出力、各種エクスポート機能を体験できます。

機能制限

  • 入力データを変更して保存することはできません。
  • サンプルファイル以外のファイルは、計算実行、結果画面の確認、レポート出力、各種エクスポート機能を使用できません。
  • 結果付きデータを読み込むと計算結果を破棄して入力データのみ確認できます。

プログラムの機能追加・改善

  • Engineer's Studio® Ver.4.00.02~Ver.4.00.04の機能を追加いたしました。
  • 膨大な量の抽出クエリの結果をレポート出力すると、印刷プレビュー画面がでてくるまでに時間がかかっていた問題を改善しました。

プログラムの不具合修正

  • 結果画面で表示されている平板要素のコンタ図では各メッシュ要素で閉じた処理をしていましたが、「コンタ図切断面の断面力分布図」 エクスポートの時は指定されたグループの単位で閉じた処理としていました(1つのグループがあたかも1つのメッシュ要素のように処理されていました)。この結果、 結果画面で表示される最大最小の位置や値が「コンタ図切断面の断面力分布図」エクスポートのCSVファイルや図と一致しない場合がありました。 コンタ図切断面エクスポートのときでもメッシュ要素の単位で閉じた処理としましたので結果画面のコンタ図と同じ図になります。1つのメッシュ要素内にある 四角形1次要素のコンタ図は前バージョンと異なります。1つのメッシュ要素内にある三角形2次要素と四角形2次要素のコンタ図は前バージョンと変わりません。
  • 平板要素の「コンタ図切断面の断面力分布図」エクスポートにおいて、三角形二次要素の応答値から最大最小の位置を検索するときは各要素のガウス点値を対象 としていましたが、コンタ図切断面の断面力分布図のCSVファイルや図には、平滑化されたガウス点位置の値を出力していました。平滑化された値を対象とし て最大最小の位置を求めると平滑化する前の位置と異なる場合がありました。これは三角形二次要素のガウス点位置が中間節点の位置と同じことに起因します。 結果画面のコンタ図や数値表の最大最小は平滑化したガウス点位置の値を対象として検索していましたので、コンタ図切断面の方も同じ処理にしました。
  • 平板要素「四角形一次要素」の平板要素断面力を結果画面に表示するとき、「平板要素 現在情報」タブに表示される最大最小の位置と値が正しくなかった不具合を修正しました。
  • 結果付きのデータファイル(*.es,*.esx)をダブルクリックして製品を起動した場合に、個別結果「フレーム要素」がグレー表示となり時刻歴結果をみることができない不具合を修正しました。
  • 組み合せ荷重ケースの対象となっている基本荷重ケースに1.0ではない部分割増係数が入力されているとき、組合せ荷重の荷重図に表示する荷重の数値が間違っていた不具合を修正しました(入力画面および入力データのレポート出力)。描画だけの問題であり、計算結果には影響がありません。
  • 示方書条項が「道示IV H14 [5.2.3]、道示IV 24 [5.2.3]」のときに照査結果のタイトル行が「S(N/mm2)<Ps(N/mm2)」と表示されていましたので「S(kN)<Ps(kN)」に修正しました。単位表記だけの不具合でした。
  • 入力データのレポート出力「ランケース|シーケンス荷重ケース|動的荷重|シーケンス荷重詳細」において、回転角度の単位が度(°)で表記されていても、数値欄にはラジアン(rad)の数字となっていた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す照査用詳細入力プロパティ画面で「終局強度法-せん断」のときに、断面全体に対して設定するせん断スパンや斜引張鉄筋の表入力部分がコピー/ペーストに対応していなかった不具合を修正しました。
  • 断面サムネイルで断面を1つ選び、右クリックメニューの「オブジェクトをファイルにコピー」でファイル保存した後に、別のモデルを開いてファイル保存された断面をインポートしようとしても失敗する不具合を修正しましました。
  • 曲げ応力度の計算で極めて小さな軸力と曲げモーメント(たとえば、10のマイナス6乗の数値)が与えられると収束しない問題がありましたので修正しました。

Ver.5.00.00更新日:'15.04.21

プログラムの機能追加・改善

  • 平板要素でモデル化する際の留意点等を解説した文書「PlateElementUsageGuidelines.pdf」を追加しました。この文書には、平板要素の結果が正しいかどうかを判断する材料と対策案が記載されています。
  • 平板要素の時刻歴結果を全ステップ保存可能としました。平板要素時刻歴クエリで設定します。開始ステップと終了ステップを入力可能なので応答の大きい範囲の時刻歴結果を対象として保存できます。また、従来のようにグループ毎に最大最小が発生するステップの結果を保存することも可能です。
  • 平板要素のコンタ図を処理する方法を強化しました。スムージング方法として{完全、なし、平均}の3種類の中から選びます。「完全」では、ガウス点結果を外挿して各要素内の節点位置における値を求めた後、各要素からの節点値を平均し、その平均値を用いて再度ガウス点位置での値を内挿して求めます。ガウス点位置の結果は元のソルバー結果と異なりますが、最も滑らかなコンタ図になります。「[なし」では、ガウス点結果を外挿して各要素内の節点位置における値を求めます。ガウス点位置の結果は元のソルバー結果そのものです。節点位置では、その節点を共有する各要素からの値が混在します。 「平均」では、要素内のガウス点結果を平均して終了します。プリミティブ1個で1つの色になります。ガウス点位置の結果は元のソルバー結果と異なります。最も粗いコンタ図になります。 従来は、ガウス点位置ではソルバーの結果そのもので、節点位置では各要素の平均値となっていました。
  • 平板要素断面力のコンタ切断図(2次元の断面力分布図)を図化する機能を強化しました。従来は画像ファイルとテキストファイル(*.csv)にエクスポートする機能でしたが、この版では、結果画面で図と数値を表示し、かつ、複数の異なるコンタ切断状態をファイルに保存可能になりました。ガウス点位置も図示され、さらにガウス点や節点をマウスでクリックすることで自由に切断箇所を指定できます。また、断面力の方向指定が平板要素のときはグループに定義されている最初の要素のメッシュ要素座標系を参照して断面力の向きが決定されていました。メッシュ要素を選択できるようにしました。
  • 曲率照査を行うときの許容曲率φaをFEM解析前に決定したM-φ特性の骨格曲線から求めるスイッチを追加しました。ナビゲーション「照査設定|曲率照査|φ照査用荷重」に「同時性」という列を追加し、チェックオンの場合に解析後に発生した軸力を用いて許容曲率を再算出し、チェックオフのときはFEM解析前に決定したM-φ特性の骨格曲線より求めた許容曲率となります。デフォルトはチェックオンです。
  • メイン画面のリボンから「結果レポート」と「照査レポート」を1つの「レポート」にまとめ、その中で、入力データレポート、標準出力、ユーザ定義の3つへ再構成しました。各レポート出力の内容はツリー構造として一覧表示されます。ユーザ定義リストでは出力する項目数が表示されます。全てのレポート出力をする/しないを一度に制御できるほか、ユーザ定義リストを一度に削除するボタンも配置しました。ユーザ定義リストの図をプレビューすることも可能です。これらの再構成によりレポート出力の内容の確認や管理が容易になりました。
  • M-φ特性とM-φ要素の入力を変更しました。従来のナビゲーション「モデル特性|M-φ特性」内のM-φ特性サムネイルから呼び出す画面では、M-φ要素毎の骨格形状が表示されていましたが、今回ナビゲーション「節点と要素|M-φ要素」に移動しました。また、M-φ特性サムネイルでは各種設定ができませんでしたが、設定ができるように改善しました。これにより、モデル特性のM-φ特性はまだ要素に割当てられる前の独立したデータ、M-φ要素では要素毎のM-φ特性となり、わかりやすくなりました。また、M-φ要素毎のM-φ特性に関して、Mとφの数値一覧表とCSVエクスポート機能を追加しました。
  • 断面と連動した場合のばね特性(M-θ特性)とばね要素の入力を変更しました。従来のナビゲーション「モデル特性|ばね特性」内のばね特性サムネイルから呼び出す画面では、ばね要素毎の骨格形状が表示されていましたが、今回ナビゲーション「節点と要素|ばね要素」に移動しました。また、ばね特性サムネイルでは各種設定ができませんでしたが、設定ができるように改善しました。これにより、モデル特性のばね特性はまだ要素に割当てられる前の独立したデータ、ばね要素では要素毎のばね特性となり、わかりやすくなりました。また、ばね要素毎のばね特性に関して、Mとθの数値一覧表とCSVエクスポート機能を追加しました。
  • ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す「照査用詳細入力プロパティ」画面の内容を他の「照査用詳細入力プロパティ」にコピーする機能を追加しました。「照査用詳細入力プロパティ」画面においてツリーの最上段にある断面に設定されているデータは、同じ示方書条項が設定されている他の「照査用詳細入力プロパティ」に複数同時にコピー可能です。ツリーの2段目以降にある断面要素に設定されているデータは、同じ示方書条項かつ同じ材料が設定されている他の「照査用詳細入力プロパティ」に複数同時にコピー可能です。
  • FEM解析後に節点やフレーム要素をクリックして右クリックメニューから時刻歴結果画面を呼び出す機能を追加しました。
  • 平板要素のコンタ図に結果の数値を付加するオプションを用意しました。各プリミティブで1個の数値が表示できます。数値はプリミティブ内の各ガウス点位置の結果を平均した値です。
  • 平板要素のコンタ図凡例設定画面に、現在表示されているコンタ図凡例の最大最小を読み取って入力済みの色数に応じた境界値の割付けを自動生成する機能を追加しました。この境界値自動生成機能は、要素座標系の方向、全体座標系の方向、任意座標系の方向で結果を表示しているときに凡例の最大最小をステップに依らず固定値となるのでコンタ図の時刻歴アニメーションに便利です。従来は、時刻歴アニメーションを想定していなかったため、ステップを進める度に凡例の最大最小が変化していました。一方、主軸に関する主値の結果は解析中に全ステップから最大最小を検出しているため、ステップを進めても凡例の最大最小は変化しません。
  • 平板要素の結果レポートに、平板要素の厚み、平板断面名称、プリミティブ名称、結果の平均値を表示したコンタ図を出力できるオプションを用意しました。結果画面でいずれかを指定し、その後レポートリストへ追加することで出力可能です。
  • 表形式入力の画面で1つのセルの内容を複数のセルに対して貼り付けることができるようにしました。複数のセルを選択状態にした後にCtrlキーを押しながらVキーを押すと同じ内容が多数ペースト可能です。
  • 表形式の入力画面のソート機能において、同値のリストの順番がソート前後で変更されてしまうことがありました。ソート方法を改善して同値の順番はソート前の並びを維持するようにしました。
  • 複数の支点に設定するばね値(xl、yl、zl、θxl、θyl、θzlの6個とそれらの連成項12個の合わせて18個)を表形式で入力できる画面を追加しました。
  • 入力データのレポート出力にグループ毎のモデル図を出力するスイッチを追加しました。また、ユーザ定義のレポート出力「モデル図」において生成ボタンを追加しました。生成ボタンを押すとソリッド表示、節点名称図、要素名称図をそれぞれモデル全体と各グループで図化するレポートリストが追加されます。
  • 節点が4万個、支点が1万個、ばね要素が1万個、平板要素プリミティブが1万個、ユーザ定義の結果レポートリストがケース載荷とランの両方で約千個の大規模モデルをFEM解析した後に、計算状況画面のOKボタンを押すと、ランの結果画面が表示されるまでに3分半程度かかっていた処理速度の問題を対策し、20秒程度で表示されるように改善しました。
  • メイン画面のリボン「結果」タブや「照査」タブの左側パネルを取り外し可能なドッカブルインターフェースに変更しました。
  • 節点変位の抽出キー結果をモデル図に表示するときに、並進と回転の矢印をそれぞれ個別に描画できるようにしました。
  • メッシュ要素内のプリミティブを並び替える機能を用意しました。プリミティブが不規則に並んでいるときに規則的な順番になるので便利です。
  • 許容曲率の照査一覧画面で、応答曲率と許容曲率は絶対値で表示していましたが、符号付きで表示するように変更しました。
  • 平板要素のヤング係数が1kN/m2(=0.001N/mm2)以下の値のときに計算しないように制御していましたが、閾値を1.0E-12kN/m2に緩和しました。
  • リボン「照査|断面|断面照査」の照査結果一覧において、せん断耐力の照査結果では、曲げモーメントの数値を符号付きでコメント欄に表示するようにしました。
  • グループの数が多い平板要素モデル(例えば2000個のグループ)を解析した後に、平板要素断面力の結果画面を表示させようとすると描画処理に時間がかかっていた問題を改善しました。
  • 断面要素の設定画面の鉄筋を配置する入力画面「断面要素 鉄筋エディタ|変換」において、Ctrlキーを押しながらCキーでコピーができるようにしました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面要素」の表形式入力において、多数の断面要素に対して数値をペーストするときの処理速度を改善しました。たとえば、PC鋼材の有効プレストレスや配置角度を複数行に貼り付けると完了するまでに時間がかかっていた問題を対策しました。
  • 平板要素断面力のコンタ図において、要素座標系の方向で表示するとき、全体座標系の方向で表示するとき、任意の座標系で表示するときにそれぞれコンタ図の数値の方向を矢印で表示するように拡張しました。面外方向等一方向を図示できない場合は表示されません。
  • メイン画面のリボン「結果」内の「グループ結果|ラン」においてカテゴリを平板要素断面力としたときの結果をレポートリストに追加すると、「平板要素(Max/Min)」と「平板要素-現在情報」の両方が常にレポート出力されていましたが、後者の方をレポート出力するかどうかのスイッチを設けました。

プログラムの不具合修正

  • 平板要素に対するt/Lの警告メッセージを廃止しました。従来はt/Lが1/10より小さいときに面外せん断力が過大になる傾向があるので警告を出すようにしておりましたが、t/Lがその範囲以外でも該当することがあるためです。面外せん断力が過大になる事例を理論ノート(ESMindlinPlate.pdf)に追記しました。同時に平板要素の改善を予定しています。
  • フレーム要素とばね要素を用いたモデルで初期状態を「ランで初期断面力を使用しない+固有値解析で初期断面力を使用する」と設定していてもランの解析では初期断面力を考慮して計算していた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」において荷重を定義した直後にアンドゥとリドゥを順番に行うと荷重が正しく設定されていない不具合を修正しました。本版より古いデータファイルを読み込んだときは荷重の設定をチェックして不正な状態の場合は自動的に検出して修正し、警告メッセージ「無効な状態の荷重値が検出され、修復されました。解析結果を確認してください。」を表示します。
  • 曲率の照査で抽出キーABS(絶対値)を平均荷重ケースに指定しているときの許容曲率算出が間違っていた不具合を修正しました。平均応答曲率は各ランの応答曲率の絶対値をとり合計してラン数で割って求めています。許容曲率は各ランの許容曲率の絶対値をとり合計してラン数で割って求めるようにしました。従来は、許容曲率に関して、各ランの正側の許容曲率を合計してラン数で割ったものを正側の平均許容曲率、各ランの負側の許容曲率を合計してラン数で割ったものを負側の平均許容曲率として求め、常に正側の平均許容曲率を採用していました。
  • ばね特性で固定と指定した成分に対して初期断面力を与えたとき(ナビゲーション「荷重|ラン|初期状態|ばね要素」で入力したとき)、ばね要素に発生する力がゼロと表示されていました。与えた初期断面力の数値がそのまま表示されるべきでした。この問題は他の計算結果には影響しません。
  • アウトラインの再利用で作成された図形に対してファイバー要素のためのメッシュ分割を行うとき、円形グリッドを選択することができない不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」から呼び出す表形式入力画面において、メッシュ要素座標系のセルをコピーすると、単位ベクトルや角度の有効桁数が表示どおりの少ない状態でコピーされていました。入力されている実際の数値の有効桁数を考慮したコピーに変更しました。
  • 照査用詳細入力を400個以上作成している状態で、照査用詳細入力プロパティ画面の「次へ」ボタンを470回以上押すとシステムリソース不足が発生してプログラムが制御不能になる不具合を修正しました。
  • 鉄筋コンクリート断面をファイバー要素でモデル化して断面をセル分割したときに鉄筋がちょうどセルの境界に載っていると、セル面積から鉄筋面積を控除する処理が適切に実施されない場合がありました。たとえば、正方形のセルが2×2で並んだ格子状の中心位置に鉄筋中心が存在しているとき、1つのセルだけが空になる場合がありました。各セルから鉄筋面積の四分の一を控除するように修正しました。ファイバー断面を密に分割していれば、計算結果に及ぼす影響は小さく、粗な分割では影響が大きい可能性があります。
  • 道路橋示方書IIIコンクリート橋編のウェブコンクリートの圧壊に対する耐力Sucを算出するときにPC鋼材のプレストレスによる鉛直力を常に符号付きで加算して考慮していました。応答せん断力の正負とPC鋼材の配置角度に応じてせん断耐力が増加・減少するようにしました。
  • ケース載荷モデルの組合せ荷重ケースの変位図において、フレーム要素を含む剛体要素が変位しない不具合を修正しました。
  • 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の斜引張破壊に対する耐力Susを算出するときにPC鋼材のプレストレスによる鉛直力Spを常に符号付きで加算して考慮していました。応答せん断力の正負とPC鋼材の配置角度に応じてせん断耐力が増加・減少するようにしました。
  • ナビゲーション「性能基準|ファイバー要素|ひずみ基準|コンクリート」の引張レベル1のひずみ値(デフォルト)が間違っている不具合を修正しました。コンクリートヒステリシスがHoshikuma(堺川島)のときは、引張側のヒステリシスを考えないので引張レベル1に大きな数値(デフォルト値1E+07)となるべきでした。コンクリートヒステリシスがHoshikuma(F3Dオリジナル+引張無視)のときも同様です。
  • UC-win/FRAME(3D)の「断面諸量と断面計算オプション|せん断|オプション」で斜引張鉄筋をオフとしたf3dファイルを読み込んだとき、斜引張鉄筋の降伏点σsy、実配筋量Awreal、間隔a、部材軸からの角度θを照査用詳細入力プロパティ画面に設定していたため、許容応力度法や終局強度法のせん断照査の結果がUC-win/FRAME(3D)と異なっていました。
    斜引張鉄筋がオフのf3dファイルを読み込むときは、Awreal=0、a=0、θ=90度に設定するようにしました。同様に、f3dファイルでFRPがオフのときは、道示IIIの場合にσfrp=0、Afrpreal=0、a=0、θ=90度と設定し、かつAfrpreal>Afrpの査をしないように設定しました。道示IVと道示Vの場合はFRPのオンオフ状態とσfrp、Afrpreal、a、θの数値をそのまま設定します。
  • コンタ図の凡例を設定する画面で、正側無限大(+∞)の終了色を変更してもコンタ図に反映されていなかった不具合を修正しました。
  • 時刻歴クエリで入力されているステップの範囲が、計算しないランに対してもチェックされていました。計算しないランに対してはチェックをしないようにしました。また、従来は時刻歴クエリの終了ステップが各ランに含まれていない場合に入力データチェックでエラーとしていましたが、これを可能としました。新しい計算可能条件を時刻歴クエリの開始ステップが各ランに含まれていることとしました。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|荷重値」から呼び出す画面で「基本荷重」タブ内の列「名称」をソートした後で、+ボタンにより1行追加しても表示されない問題(ソート解除すれば追加されている)を修正し、ソートした後でも行が追加されるようにしました。
  • プログラム起動後にモデルを新規作成すると、「平板鉄筋材料1」がデフォルトで作成されていましたので、作成しないように変更しました。
  • ライセンスがLite版の状態で地層特性を与え、平板要素に多数のばね要素(地盤ばねコマンド)を生成し、ファイルに保存すると非線形ばね要素オプションがないために読み込めない問題がありました。ライセンスがLite版のときは地盤ばねコマンドを無効にして生成できないようにしました。
  • 入力データのレポート出力にナビゲーション「モデル特性|地層特性」の内容が出力されていなかった不具合を修正しました。
  • メインウィンドウをディスプレイ画面全体に広げて表示した後に、元の大きさに戻すとメインウィンドウに表示されていた表の大きさが大きいままとなって残り、表示されない箇所がでてくる問題を修正しました。直前のメインウィンドウの大きさと表の比率で表の高さを決定するようにしました。
  • CADデータ(DXF/DWG形式)をインポートして断面データを生成するときに、CADデータの中に含まれている非表示のBLOCKデータを取り込んでエラーが発生する場合がありました。非表示のBLOCKデータを取り込まないようにしました。
  • 解析設定がケース載荷のときに抽出荷重ケースで設定した反力(節点の抽出キー)の結果をレポートリストへ追加しても反力の数値表が出力されない不具合を修正しました。
  • 断面照査「Sh≦Suc」(ウェブコンクリートの圧壊に対する耐力Sucの照査)の標準出力レポートで、Sucの詳細が出力されていませんでした。
  • レポート出力「断面照査|標準出力|許容応力度法のせん断照査|道示-IV H14 [5.1.3]」において、Aw=0のときでもAw/Awrealにゼロでない数値が表示されていた不具合を修正しました。
  • 入力データのレポート出力「モデル」において、要素座標系(LA)や主軸座標系(PA)にチェックを入れてレポート出力しても要素を選択しない限り座標軸の絵が描画されない問題がありました。レポート出力の時は常に全ての要素を選択した状態として出力するようにしました。入力画面や結果画面では、従来どおり、選択された要素が対象となります。
  • モデルを新規に作成したときにデフォルトで用意されるヒステリシスを全て削除した後に、リボン「プラグイン|断面ジェネレータ」で断面を作成しようとしたとき、入力画面が呼び出されない不具合を修正しました。
  • 弾性梁要素に割当てられているM-φ特性の骨格曲線が正しく成立していない状態のままM-φ特性より固有値解析剛性低減係数を自動算出する指定で固有値解析やFEM解析を行うと構造不安定というソルバーエラーが発生していました。M-φ特性の骨格曲線が成立していないことを検出してエラーチェックする処理を追加しました。
  • フレーム要素に不正な連続分布荷重を載荷した荷重ケース(たとえば、連続していない要素に載荷している等)がモデル内に存在し、同時に初期断面力を任意の荷重ケースから算出するシーケンス載荷モデルを解析実行すると、プリ処理でアドレス違反エラーが発生していました。問題のある連続分布荷重を入力データチェックで検出するようにしました。
  • UC-win/Section形式(*.rc2)でエクスポートすると、鉄筋SD490の許容引張応力度はUC-win/Section Ver.3のデータベース値である250N/mm2となっていました。Engineer's Studio®では鉄筋材料に許容応力度がないので(照査用詳細入力画面で断面要素毎に許容値がある)、UC-win/Section Ver.3とVer.6のいずれで読んでもH24道示の許容値290N/mm2をエクスポートするようにしました。
  • UC-win/FRAME(3D)の断面作成ウィザードで作成した断面を持つデータ(*.f3d)をEngineer's Studio®で読み込むとき、あるいは、それを含むEngineer's Studio®のデータファイルを読み込むときに、Engineer's Studio®側では不要なパラメータを取り込まないようにしました。
  • FEM解析後の変形性能基準をソリッド表示しているときに、弾性梁要素は常に灰色で表示されていました。弾性梁要素は損傷しないので損傷なしの色としました。
  • ランの設定でシーケンス荷重が「<<なし>>」になっているときにモデルチェックを行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 標準出力レポートにおいて、終局荷重作用時のせん断力による部材軸方向の必要鉄筋量As算出式が、応答せん断力からコンクリートのせん断耐力を引いて求めるSh'となっていました(H14道示III、H24道示III)。せん断補強筋が負担するせん断耐力式Ssが正しいので修正しました。計算自体は正しく実施されていました。
  • メイン画面で描画するモデルの大きさを決めるときに平板要素の厚みを常に考慮していましたので、平板要素の厚みが大きく、かつ、平板要素の断面を非表示にしていた場合にモデルが小さく描画されていました。平板要素の断面を非表示にしている場合は厚みを無視してモデルの大きさを決定するようにしました。
  • インストールフォルダに同梱されている平板要素の理論に関する文書「ES Mindlin Plate.pdf」(英語版)と「ES Mindlin Plate_JPN.pdf」(日本語版)を修正しました。図8から図16におけるグラフの横軸は1+log(t/L)でしたが、正しくは「1+log(L/t)」でした。縦軸の説明も追記しました。

Ver.5.00.03更新日:'15.11.12

プログラムの機能追加・改善

  • Engineer's Studio® Ver.5.00.01~Ver.5.00.02の機能を追加いたしました。(http://www.forum8.co.jp/tech/ucwin/EngineersStudio5-t.htm
  • モデル上で節点や要素を選択したときに各表入力画面でも選択状態になるように改善しました。範囲選択した場合も同様です。これにより、集める機能、リナンバリング(名称の自動付け替え)、表中での上移動や下移動、複数行の削除などがモデル選択後に表中で実施できます。モデル上で選択を解除(何もないところをクリック)すると表中の選択状態も解除されます。
  • 要素をコピーしておき、クリップボードから貼付けるときの画面「貼付けオプション|コンフリクトオプション」に同一節点とみなす閾値を定義できるようにしました。入力された閾値より小さな範囲にある節点を共有します。閾値以上の範囲にある節点は追加されます。この閾値のデフォルト値はシステムオプション「描画オプション」で設定されている値です。
  • アプリケーションメニュー「システムオプション|描画オプション」に節点が重複しているとみなす閾値を定義できるようにしました。入力された閾値より小さな範囲にある節点に対してくさびの記号を表示して重複していることを明示します。閾値以上の範囲にある節点はくさびの記号は表示されません。
  • 円板のような構造を平板要素でモデル化した場合に、メッシュ要素座標系やメッシュ要素内の各プリミティブ座標系を円の中心に向けるコマンドを追加しました。
  • 節点や要素を位置でソートする機能を追加しました。位置は、直交座標系、円筒座標系、球座標系のいずれかを指定できます。ソートした後に名称変更も行うことも可能です。
  • 選択した要素(フレーム要素、平板要素、剛体要素など)をある平面に対して鏡像の位置に移動またはコピーするコマンド「ミラー」を追加しました。
  • 断面照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が「道示-V H14 [Mu,Ma]」のときに、タイプIに対するコンクリート応力ひずみ曲線の設定に「Edesを考慮する」スイッチを設けました。道路橋の耐震補強設計の場合に便利です。
  • リボン「照査|限界状態設計法|限界照査」において、左側パネルの一覧より下の項目を指定したときに比率の値だけが右側表の列に表示されていましたが、比率算出時の分子と分母の値も列に追加しました。
  • ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す終局強度法の曲げの「照査用詳細入力プロパティ」画面に表示される断面要素の応力ひずみ曲線図を入力データのレポート出力に表示するようにしました。
  • リボン「モデル|編集|変換|移動・回転」は、選択した節点や要素を移動するコマンドでしたが、コピーするオプションを追加しました。
  • ナビゲーション「照査設定」にある「断面照査、曲率照査、ばね照査」とナビゲーション「限界状態照査|限界状態照査」に行を複製するボタンやクリップボードにコピーするボタンを追加しました。
  • 断面と連動したM-φ特性やばね特性をM-φ要素やばね要素に割り当てて、初期状態の荷重ケースを選び、線形弾性解析を行って軸力を自動算出するデータを読み込んだ直後にリボン「ホーム|計算|モデルチェック」をしても問題がなく、FEM解析を行うとエラーが発生して解析できない場合があります。モデルチェックでは軸力の自動算出を実施しないので、ファイル読み込み後に問題が発生しないような軸力が設定されている場合があります。しかし軸力の自動算出をすると正常なM-φ特性やばね特性の骨格形状を生成できないような軸力が計算されてエラーになる場合がありますので、この場合のエラーメッセージをわかりやすい内容に改善しました。
  • 限界状態照査の照査用詳細入力プロパティ画面にある「次へ」と「前へ」ボタンを使って次々に切り替えるときに、常に最初のタブ「示方書条項」が表示されていました。設定していたタブを維持したまま切り替えられるように改善しました。
  • f3dファイルを読んだ時に、せん断耐力算出用の補正係数Ccは、断面のせん断計算用準拠基準が「道示V(タイプI)」のときは、断面照査用詳細入力のタイプIに任意設定としての値を、タイプIIは自動として読み込むようにしました。f3dファイル内の断面のせん断計算用準拠基準が「道示V(タイプII)」のときは、断面照査用詳細入力のタイプIが自動、タイプIIが任意設定の値になります。
  • FEM解析後の変位図において、変形したソリッドを選択できるようにしました。
  • FEM解析後の変位図において、変形したソリッドにマウスカーソルを当てると節点や要素の名称を画面下部のステータスバーに表示するようにしました。
  • コンタ切断図(2次元図)の線色をカラー設定で変更できるようにしました。従来は白で固定でした。
  • 大きな結果付きデータをファイルに保存するときに進捗状況がわかるプログレス画面を表示するようにしました。従来は入力データを保存するプログレス画面が表示されていましたが、結果付きファイルの保存は対象外でした。
  • フレーム要素が6000個あるようなモデルを解析して、リボン「結果|グループ結果|抽出キー」を表示させると、節点や要素の表示/非表示あるいは抽出キーの指定を行うと、処理が終了するまでに時間がかかっていましたので改善しました。
  • 任意設定のレポート出力リストが多数ある場合に、複数同時に選択した状態でカメラ位置タイプ「ユーザビュー」による設定を反映できるようにしました。
  • 解析設定画面の解析条件の用語「幾何学的非線形」を「幾何学的特性」に変更しました。
  • 入力データのレポート出力で「断面|重心」を「断面|骨組み線位置」という表現に変更しました。
  • リボン「結果タブ|フレーム要素時刻歴結果」のカテゴリ「モーメント-曲率」において、「骨格」のチェックボックスをオンにした時に表示される骨格曲線の線が太さを細くしました。
  • システムオプション「結果ファイル|作業フォルダの設定|作業フォルダを毎回確認する」にチェックがある場合は、作業フォルダの確認画面を計算開始時に毎回出すように変更しました。毎回確認しない設定も可能です。

プログラムの不具合修正

  • コンクリートヒステリシス「JSCE」をファイバー要素に用いた固有値解析時の初期剛性がコンクリートを無視した鉄筋だけの剛性となっていました。他の種類のコンクリートヒステリシスと同様にコンクリートヒステリシスの圧縮側初期剛性を用いて固有値解析を行うように修正しました。
  • 断面照査用詳細入力で示方書条項が「道示V H24 [10.5]」などのせん断耐力の設定で、部材の種類が「橋脚」や「橋台」でかつ、ディープビーム効果を考慮する設定のとき、断面照査用荷重定義が「交番繰返し載荷」の場合は補正係数Cdcを無視していました。「交番繰返し載荷」の場合でも補正係数Cdcを考慮してせん断耐力Psを算出するように修正しました。
  • ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」から呼び出す「照査用詳細入力プロパティ」画面の「道示III H24 [4.3.3]」において斜引張鉄筋の許容応力度(地震・衝突)σsa(N/mm2)は、鉄筋の材質に応じて変化します。つまり、SD345/SD390/SD490に対して200となります。それ以外の材質に対しては規定がないので200となります。この状態から、示方書条項を「道示III H14 [4.3.3]」に変更するとSR235に対して140、SD295に対して180、SD345に対して200となるはずですが、H24道示IIIの数値がそのまま残っていた不具合を修正しました。
  • モデルに既に存在する節点を使用しながら平板要素を「四角形メッシュ要素」コマンドで作成するときに、節点座標値の精度によって、自動生成される内部の四角形の形に微小な歪みが生じる問題がありました。外部ライブラリ「CM2 MeshTools by Computing Objects」を最新のものに更新することで解消しました。
  • 2012年コンクリート標準示方書[設計編]の限界状態照査「安全性-疲労破壊-せん断」において、せん断補強筋の応力度(σwrd、σwpd、σbrd、σbpd)に構造物係数γiを考慮し、かつ、照査時にも考慮していましたので結果的に二重に考慮していました。
  • 断面照査の標準レポート出力「道示IV H24 [5.1.3]|許容応力度法 - せん断」において、せん断スパンa、せん断補強筋の間隔s、Sca式が間違っていた不具合を修正しました。計算自体は正しく実施されており、照査結果は問題ありません。
  • 平板要素の時刻歴結果のうち、「曲げモーメント-曲率」、「せん断 断面力-ひずみ」、「レイヤ 応力-ひずみ」、「鉄筋 応力-ひずみ」のグラフの縦軸と横軸の数値が逆転していました。
  • 平板面荷重をメッシュ要素座標系で定義しているとき、意図している荷重載荷方法とは逆になっている場合がある不具合を修正しました。ただし、平板面荷重の荷重図は正しいので、荷重図を確認して問題なければ解析結果は変わりません。
  • 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の断面照査「終局強度法の曲げ」 において、Mc<Muの照査をオフに設定し、My0min<M<My0maxの照査をオンに設定していると、My0min<M<My0maxの照査が「比率=無限大」で「判定OK」と表示される不具合を修正しました。
  • 平板要素モデルを固有値解析するとアドレス違反エラーが発生し、固有値解析の振動モードアニメーション等を確認できない不具合を修正しました。この不具合はVer 5.0.2で発生します。それ以前のバージョンでは問題ありませんでした。
  • 断面照査「道示V H24 [Mu,Ma]」等で「Mc<Mu」の照査をする設定でかつ、「My0min < M <My0max」と「Mumin<M< Mumax」の照査をしない設定のときに総括表で照査結果に∞が表示される不具合を修正しました。
  • 抽出キーの結果を表示する際に、複数の平均荷重ケースが登録されていると、断面力図が表示されない場合がある不具合を修正しました。
  • 抽出キーの結果を保存したときに、平均荷重ケースの結果だけにチェックを付けて保存すると、読み込んだときに正常に表示されない不具合を修正しました。
  • レポート出力を何回も繰り返すとメモリ不足になる問題を修正しました。レポート出力の枚数が1万ページ以上のような大量データの場合に発生します。
  • 任意設定のレポートが設定されているにもかかわらず、リボン「レポート|レポート設定|任意設定」画面の左側ツリーではグレー表示となる場合がある不具合を修正しました。
  • グループが1個もない平板要素モデルをFEM解析してコンタ図を表示させるときにスムージング対象範囲の設定を変更するとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  • 平板要素のモデルで、プリミティブがゼロ個のメッシュ要素が存在するモデルをFEM解析して平板要素の時刻歴結果を確認しようとするとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 組合せ荷重ケース名称の最後に半角スペースが混入している場合にレポート出力を実行するとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • 計算しない設定のランがある場合にFEM解析を行った後で、リボン「照査|断面|道示断面力」をクリックするとエラー「整数のオーバーフロー」が発生する不具合を修正しました。
  • 支点の設定で節点名称の欄が空の場合に入力データのレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生していた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|アウトライン」で作成したアウトラインの図を表示させた状態で、リボン「モデル|追加|平板|アウトライン形状」で平板要素を作成する操作の途中で「無効なクラス型キャスト」というエラーが発生する不具合を修正しました。
  • Ver 3.1.4などの古い版のesファイルを読み込むときに、不要なデータを除去して新しい版の構造に変換しながら読み込む処理においてアドレス違反エラーが発生し、ファイルを読み込むことができない不具合を修正しました。
  • ケース載荷モデルをFEM解析して結果をレポート出力リストへ追加した後に、編集モードへ戻り、抽出荷重ケースを削除してデータをファイルに保存すると壊れており、読めない不具合を修正しました。
  • フレーム要素の時刻歴クエリが設定されており、節点の時刻歴クエリが設定されていない状態で、FEM解析を行い、フレーム要素結果のCSVエクスポートをすると中身が空のCSVファイルが生成されていた不具合を修正しました。
  • ランと平均荷重ケースの両方があるシーケンス載荷モデルにおいて、抽出キーの結果画面でランだけの数値結果をレポート出力に追加しても、リボン「レポート|任意設定」画面でのプレビュータブやレポート出力には常に平均荷重ケースの数値結果が出力されていた不具合を修正しました。
  • メイン画面のリボン「結果」内の「グループ結果|ラン」においてカテゴリを曲率とし、モデル内に曲率の数値を表示させた場合に、その数値の桁数が間違っていましたので修正しました。画面下の数値表の数字は問題ありません。
  • リボン「照査|断面照査|道示III H24 [4.3.4]」において、列タイトル「Sh、Suc、Sus」の単位が(N/mm2)となっていました。正しい単位はkNなので修正しました。該当するレポート出力も修正しました。
  • FEM解析後にフレーム要素の曲率分布図を表示して「サイドビュー」ボタンを押すと図がはみでてしまう不具合を修正しました。
  • フレーム要素の時刻歴結果画面「モーメント-曲率」のグラフにおいて、M-φ特性の骨格を同時に表示させると骨格を表す青い線がグラフ領域をはみ出す場合がありましたので修正しました。
  • 限界状態 照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が全てオフの状態でFEM解析と照査を行うとリボン「照査|限界状態設計法|限界照査」に曲げ応力度照査の結果(表示されないはずの結果)が表示されていた不具合を修正しました。
  • 「リボン|結果|エクスポート|CSV/Text|固有ベクトル」をクリックすると、固有ベクトルの数値をテキスト形式(CSV)でエクスポートすることができますが、FEM解析のときのみ可能でした。固有値解析のみを実施しても固有ベクトルの数値をテキスト形式(CSV)でエクスポートできるようにしました。
  • 節点や要素を削除した後にデータをesファイルに保存し、再度開くと重複する名称がないにもかかわらず、節点名称や要素名称が重複していることを意味する赤表示になる不具合を修正しました。
  • 平板要素断面力のコンタ切断図エクスポート後にプログラムを終了しようとするとアドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • アプリケーションメニュー「インポート」から3次元CADデータ(DXF/DWGファイル)を選択して実行しても取り込まれない不具合を修正しました。
  • 断面を作成するときに任意形状断面ではなくRC断面形状だけを使った場合に入力データのレポート出力で中身のないタイトルだけの節が出力されていた不具合を修正しました。
  • フレーム要素が5000個を超えるようなモデルを作成するときに、表計算ソフトでコピーしたデータをナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|フレーム要素」の表にペーストするとペーストが完了するまでに時間がかかっていた問題を対策しました。
  • Engineer's Studio® Ver 1.05.00で保存されたデータを読むアドレス違反エラーが発生して読めない不具合を修正しました。
  • 平板要素断面力の結果(荷重ケース、ラン)の「結果の方向を表示する」と「現在情報テーブルを表示」は、Ver 5.00.01では表示されていましたが、Ver 5.00.02では表示されていませんでしたので修正しました。

Ver.6.00.01更新日:'16.11.04

プログラムの機能追加・改善

  • Engineer's Studio® Ver.5.00.04~Ver.6.00.00の機能を追加いたしました。(http://www.forum8.co.jp/tech/ucwin/EngineersStudio6-t.htm
  • 四角形1次要素や三角形1次要素を使った平板要素モデルを固有値解析するときの処理速度を向上しました。
  • 線形弾性解析(材料線形+微小変位)の演算処理時間を改善しました。ケース載荷の解析や動的線形弾性解析にも改善の影響があります。
  • リボン「照査|ばね一覧」の照査結果一覧において、応答値を符号付きでコメント欄に表示するようにしました。
  • 照査用詳細入力画面において、道路橋示方書V耐震設計編のコンクリートの応力ひずみ曲線に関するパラメータ「横拘束筋の体積比ρs」は、上限値とされる0.018よりも大きい場合でも入力できますが、上限値を超えている場合はFEM解析後に警告メッセージを表示するようにしました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面特性オプション」に、断面全体に対する鉄筋量の比率(鉄筋比)を表示するようにしました。
  • プリミティブ数が2万8千個あるような平板要素に対して平板面荷重が載荷された大規模モデル(節点数は9万個)のデータファイルを読み込むまでに時間がかかる問題を改善しました。
  • 平板要素のプリミティブ数が2万8千個あるような大規模モデルを読み込むときに平板面荷重の描画処理に時間を要していた問題を改善しました。
  • 5000個以上のメッシュ要素があり、かつ、それらが全て同じスムージングIDの平板要素の大規模モデルをFEM解析させると、解析後に結果画面を描画するまでに時間がかかっていた問題を改善しました。
  • 全て同じスムージングIDを持つ5000個以上のメッシュ要素大規模モデルをFEM解析後にコンタ切断図を表示させると描画が終了するまでにかなり時間がかかっていた問題を改善しました。
  • グループ数が多く、グループ名称も長い場合に、ナビゲーション「表示設定|グループ」の横幅が狭くグループの表示オン/オフの操作がしにくい問題がありましたので別のウィンドウを呼び出して操作しやすいように改善しました。
  • 断面照査用詳細入力プロパティ画面で一旦示方書条項を変更し、その後元に戻すと変更前に入力されている各パラメータが復帰しますが、示方書条項の変更を繰返し行っていると、内部的には使用されていないパラメータが多数残っており、それがファイルにも保存されて、結果的にファイルサイズが増大するという問題がありましたので、ファイル保存時には未使用のパラメータを削除して保存するように改善しました。
  • Windows7のデスクトップ設定をクラシック表示にしている場合に、断面サムネイルで複数の断面を選択すると選択されていることを表す色が表示されない問題を対策しました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出した断面の編集画面のウィンドウサイズを大きく広げると右側の断面の図の大きさは変化せず、左側の断面要素の表の横幅が広がる挙動をしていましたが、表の横幅を固定にして断面図が拡大されるようにしました。
  • ヘルプ「Engineer's Studio® Help|テクニカルノート|プレストレス部材を非線形とするには」にファイバー要素とM-φ要素の比較を解説しました。4つのサンプル「PC-T-InPlane-Fibre.es」、「PC-T-InPlane-Mphi.es」、「PC-T-OutPlane-Fibre.es」、「PC-T-OutPlane-Mphi.es」を追加しました。
  • ケーブルをフレーム要素とばね要素で代用した斜張橋のサンプルモデル「CableStayedBridge-byFrame.es」を追加しました。モデルの初期状態を非線形処理により自動決定した事例です。構造諸元は、実構造ではなくあくまでも架空のものです。

プログラムの不具合修正

  • 平板要素断面力のコンタ図の凡例を任意に追加してレポート出力を実施すると、凡例の数値範囲が間違っている不具合を修正しました。
  • 平板要素の変位のコンタ図をグループの単位で表示させたときに凡例の数値が表示したグループの最大最小にならない場合がありましたので修正しました。
  • フレーム要素に発生した曲げモーメントMzpが極めて小さい負の値のときに(-1E-13kNmのオーダー)、「Mumin<M<Mumax」の照査結果においてMumaxが負の値(Muminが正)となっていた不具合を修正しました。正負の符号が逆でしたが、照査の比率の数値は従来と変わりません。これに該当する場合は照査のみを再度計算し直す必要があります。
  • ナビゲーション「節点と要素|M-φ要素のCSVエクスポート|M-φ要素詳細」において「CSVエクスポート」のボタンを押してCSVファイルを生成させると、出力内容が途中までで途切れてしまう場合がある不具合を修正しました。
  • 結果付きで保存したesファイルをダブルクリックして製品本体を起動後、編集モードへ戻るとモデルが正しく描画されない不具合を修正しました。
  • 照査用詳細入力プロパティのデータをインポートすることにより既存のデータにマージしようとすると「無効なクラス型キャスト」エラーが発生する不具合を修正しました。
  • モデルの貼付け、インポート、プラグイン等、モデルにデータを追加するとき時に、貼付けオプション画面の「オフセットで配置」や「座標系で配置」が考慮されていなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「荷重|荷重の定義|基本荷重ケース」において、基本荷重ケースを複製したときに基本荷重ケースに含まれる荷重値が複製されない不具合(Ver 6.0.0のみ)を修正しました。
  • グループ名に半角アンダーバー「_」が含まれている場合に平板要素断面力のレポート出力を行うと「平板要素 現在情報」の数値表が壊れてしまう不具合を修正しました。
  • 入力画面でモデルをサイドビューにして平板要素が直線状にみえる角度とし、矩形範囲選択をすると範囲内にある節点は選択状態になりますが、平板要素が選択されない不具合を修正しました。
  • リボン「レポート|レポート設定|任意設定|荷重ケース」(ケース載荷時)において、フレーム断面力や平板要素断面力の出力対象となる基本荷重ケースや組合せ荷重ケースの指定方法をマウスのクリックによる青色反転表示で指定した場合に不正な選択状態となることがあり、その場合にレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「節点と要素|フレーム要素|材端形状」において切断タイプを「直交」としているとき、要素座標系のベクトル成分が(X,Y,Z)=(0,0,0)と表示されていました。正しくは(X,Y,Z)=(1,0,0)ですので修正しました。
  • ナビゲーション「表示設定|節点・要素」で平板要素のみにチェックを入れ、その他のフレーム要素等をチェックしない状態で荷重と荷重値を表示させると描画されなかった不具合を修正しました。
  • ファイルを読み込む時に進捗状況を表す緑色のバーが不正確だった不具合を修正しました。
  • 複数ファイルの連続実行ツール「Calculation ツール」を起動すると「ライセンス情報」画面が呼び出されてしまう不具合を修正しました。

Ver.7.00.00更新日:'17.09.29

プログラムの機能追加・改善

  • 平成29年道路橋示方書に関するオプション「土木構造二軸断面計算(部分係数法・H29道示対応)」を追加しました。 主に、曲げ応力度照査、曲げ耐力照査、せん断耐力照査、曲率照査、変位照査(単柱式RC橋脚と単柱式鋼製橋脚)、残留変位照査(単柱式RC橋脚と単柱式鋼製橋脚)です。
  • 断面照査用詳細入力プロパティ画面で示方書条項が許容応力度法の曲げの場合、従来は鋼板の断面要素に対しては許容応力度を手動で設定する必要がありましたが、鋼板の種類や降伏点を判別して自動的に道路橋示方書の許容値を設定する機能を追加しました。鋼板の降伏点を自動的に識別できない場合は従来どおり、手動で設定する必要があります。
  • ファイバー要素の断面のセル分割において、鉄筋中心がコンクリートセルの境界上にあるときは、関与するコンクリートセル面積から等分割された鉄筋面積が差し引かれています。差し引いた結果が負になる場合は、そのセルは削除されます。鉄筋中心がセルの境界上にあるかどうかの許容誤差は、従来は0.001mmでしたので、鉄筋中心座標の精度が悪いと境界上ではなく、あるセルの内部に存在すると判定され、そのセル面積が鉄筋面積より小さいとセルが削除されます。削除されないようにするためには、鉄筋中心座標の有効桁数を多くして入力する必要がありました。そこで今回、許容誤差を0.1mmに緩和しました。この結果、セル1個が削除される頻度が減少する傾向になり、利便性を高めました。
  • 入力データファイルのバックアップ機能に対応しました。設定により、最大10世代前までのバックアップファイルを作成することが可能です。
  • リボン「照査|結果」内の総括表タブ、断面照査タブ、塑性率照査タブ、曲率照査タブ、残留変位照査タブ、ばね要素照査タブ、限界状態照査タブに、照査結果の詳細な内容(例:中間データ、計算式等)をレポートリストに追加するかどうかのスイッチを設けました。従来は詳細な内容がまとめて任意設定のレポートリストに追加されていましたが、それを廃止し、各照査の表と組合せて出力することができるようになりました。
  • 最近使ったファイルの履歴数は10個で固定でしたが、最大で50個まで設定できるように改善しました。
  • アプリケーションメニュー「ファイル」に「サンプルフォルダを開く」を追加しました。サンプルファイルを簡単に呼び出すことができます。
  • リボン「ファイル|システムオプション」画面の「描画オプション」に「全体座標系の矢印を表示する」のオン/オフと「説明文字列を表示する」のオン/オフを設置しました。全体座標系を非表示にしたり、結果のモデル図において説明(断面力の正の説明図やコンタ図の説明文)がない状態の図にすることが可能になりました。
  • 結果モードのときに入力データを確認するリボン「ホーム|表示|編集画面」ボタンを削除しました。このボタは従来は必要でしたが、本版では不要になりました。結果モードからホームタブに入るとナビゲーションがすぐに表示されるので便利になります。

プログラムの不具合修正

  • 内部履歴がTakeda型で非対称トリリニアのM-φ特性の履歴経路が正しくない場合がある不具合を修正しました。具体的には、正側第1勾配から除荷して負側第1勾配を僅かに超えた後、再度正側へ再載荷した経路のときに正側の過去最大点を目指すべきでしたが、それよりも剛性が低下した経路をたどる場合がありました。
  • M-φ特性「H24道示V-p.122RC橋脚」ではδy0を算出するときに梁部分の曲率分布をゼロとしていました。これはH14道路橋示方書V耐震設計編p.337の図に準拠しているためです。一方、塑性率照査や残留変位照査ではδy0を算出するときに梁部分の曲率分布を考慮していました。これはH24道路橋示方書V耐震設計編p.175の図に準拠しているためです。今回、塑性率照査と残留変位照査およびばね特性「H24年7月NEXCO二集」においても、梁部分の曲率分布をゼロとしてδy0を算出するように変更しました。
  • 道路橋示方書V耐震設計編のせん断耐力Psを求める際のScにおいて、せん断スパン比による割増係数Cdcを自動的に考慮する指定のとき、-Mzpに対するCdcの計算が間違っていた不具合を修正しました。
  • 部材軸方向鉄筋の必要断面積の照査「Asreal≦As」において、As算出式中のSh'が「Sh'=|Sh-Sp|-Sc」になっていなかった不具合を修正しました。該当するのは、許容応力度法せん断の道示III(H8、H14、H24)と終局強度法の道示III(H8)です。
  • 道路橋示方書IIIコンクリート橋編の最小鉄筋量照査「Ast≧0.005bd」において、主軸zp軸方向(+Myp)の結果が間違っていた不具合を修正しました。
  • 平板要素断面力のコンタ切断図の2次元図が計算する度に左右反転する不具合を修正しました。また、同符号にもかかわらず左右上下に入れ替わる2次元図となっていた不具合も修正しました。
  • ばね特性「名古屋高速ゴム支承」において、既存の支承データベースの行をコピーした場合に編集不可となっていた不具合とコピーで増えた行の削除ができなかった不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「照査設定|断面照査用詳細入力」の入力画面において、終局曲げモーメント(限界曲げモーメント、破壊抵抗曲げモーメント)を算出する際のPC鋼棒2号の応力ひずみ曲線がトリリニアの形で表示されていましたのでバイリニアに変更しました。描画だけの不具合であり、計算自体はトリリニアで実施されています。
  • 1つのメッシュ要素を複数のメッシュ要素に分解するときに、メッシュ要素座標系の方向を決定する2つのベクトルの数値を維持していましたが、平面の選択の設定(xl-ya、yl-za、zl-xa)を維持していませんでした。平面の選択の設定も維持するように修正しました。
  • ひび割れが多く発生する非線形の平板要素モデルを低次要素で作成し、ひび割れ図と変位図を同時に表示させるとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • シーケンス荷重の設定で入力波が空となっている場合に、入力データのレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーションから呼び出す表形式入力を行い、カーソルが表の中に残っている状態で、照査を実行すると、FEM解析後の照査処理が呼び出されるタイミングでアドレス違反エラーが発生する場合がありましたので修正しました。
  • ナビゲーション「節点と要素|平板要素|メッシュ要素」画面上の要素をマウスで範囲選択したとき、実際は選択されていても選択されていないような色の表示になっていた不具合を修正しました。
  • レポート出力「残留変位照査結果一覧」で「降伏なし」のときは表の高さが2行分になっていましたが、1行の高さとなるように改善しました。

Ver.8.00.00更新日:'18.12.11

プログラムの機能追加

  • 非線形平板要素に対して、土木学会「コンクリート標準示方書(2012, 2017)」の損傷指標である偏差ひずみ第2不変量と正規化累加ひずみエネルギーの算出と各照査に対応しました。
  • 各種照査でNGとなった要素(フレーム要素、ばね要素)をモデル図内で赤表示する機能を追加しました。対応している照査結果は、断面照査、限界状態照査、曲率照査、塑性率照査、変位照査、残留変位照査、ばね照査です。
  • 従来は抽出キーの種類が「Max、Min、Abs」の3種類で固定でしたが、「Maxのみ、Minのみ、Absのみ、Max/Min、Max/Min/Abs」の中から選択できるようにしました。ナビゲーション「照査設定|断面照査用荷重定義」、ナビゲーション「限界状態照査|照査用荷重」、ナビゲーション「部分係数設計|PFD照査用荷重定義」で選択できます。
  • ナビゲーション「モデル特性|アウトライン」に「アウトライン要素」を追加しました。アウトラインで入力した全てのアウトラインを一覧表形式で確認・変更ができます。
  • 近接する複数の節点を検索して表示する機能とそれらを1つの節点に結合する機能を追加しました。
  • 活荷重の計算(影響線解析)で、ばね要素の結果を算出するようにしました。
  • 入力画面、結果画面のモデル図をクリップボードにコピーまたは画像ファイルとして保存する機能を追加しました。
  • 表形式入力画面に「ヘッダ付きでコピー」というボタンを追加しました。右クリックメニューにも追加しました。表内のセルを範囲選択後にこの機能を利用すると数値とヘッダ(タイトル行)がコピーされます。

プログラムの機能改善

  • ナビゲーション「モデル特性|解析設定」に非線形平板要素を対象とした収束設定を設けるとともに、非線形平板要素が収束しにくい問題を改善しました。
  • ナビゲーション「照査設定、限界状態照査、部分係数設計」に「照査用詳細入力リスト」を追加し、各照査用詳細入力を一覧表形式で確認・編集することを可能にしました。
  • 活荷重の計算(影響線解析)で、指定された節点の変位結果を算出するようにしました。
  • 活荷重の結果「影響線」では、衝撃係数やT荷重割増を考慮する前の最大最小となる位置を図示していましたが、衝撃係数やT荷重割増を考慮した位置を表示するように変更しました。
  • アウトラインデータベースから円形を選び、それに対するファイバー断面の設定で、メッシュ割に「円形グリッド」を選択できるようにしました。
  • 従来は、FEM解析後の計算結果画面の「テーブル表示」はグループの表示/非表示に関係なくモデル全体の数値結果が表示されていましたが、表示する設定にしたグループに含まれる節点や要素のだけが数値表に表示されるように改善しました。
  • 従来の支点や分布ばねを表す図は、選択された荷重ケースに依存していましたが、それに依存せずに支点ケースや分布ばねケースを指定して描画する設定をナビゲーション「表示設定」に追加しました。
  • FEM解析後のシーケンス結果「ラン」または「抽出キー」の「テーブル表示」において、モデル図内の節点や要素を選択すると、選択された節点や要素だけの数値表になるようにしました。選択していない場合はモデル内の全ての数値結果が表示されます。
  • ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰一覧」においてRayleigh減衰のαとβを「モードを選択せずに直接与える」場合に表形式で可能なようにしました。要素別剛性比例型のときは振動数を表形式で直接入力が可能です。
  • JMA地震波データをインポートするときに、JMAファイルの{NS成分、EW成分、UD成分}を{Xw、Yw、Zw}のいずれかに割り当てることができるようにしました。
  • 平板要素鉄筋の線幅は従来は自動決定でしたが、自由に線幅を変更できるよう設定を追加しました。
  • 約900個の節点に5万ステップの波形を多点入力したときにin.xmlを作成できないというエラー(内部的にはメモリ不足)が発生して計算できない問題を改善しました。これを超えるような大規模モデルではメモリ不足が発生する可能性は依然として残ります。
  • 非線形平板要素の設定をした節点数が約7万の大規模モデルを計算後に変形性能基準の結果を表示させるとメモリ不足が発生していた問題を改善しました。この例ではステップ1だけで約2.3GBを消費していましたので、解析ステップ数が増えるとメモリ不足が発生する可能性は依然としてあります。
  • たとえば、ばね要素が1万7千個あるケース載荷の大規模モデルをFEM解析した後に、ばね要素を表示させた状態で変位の結果を表示させるとメモリ不足が発生していた問題を対策しました。
  • ヒステリシス、M-φ特性、ばね特性の内部履歴を確認するためのひずみリスト、曲率リスト、変位(回転角)リストをファイルに保存したり読み込んだりする機能を追加しました。UC-win/FRAME(3D)のリストを読み込むことも可能です。
  • リボン「照査|結果」内の断面照査タブ内に表示される結果のコメント欄に抽出された断面力のステップを表示するようにしました(シーケンス載荷時)。
  • 平板要素のCSVエクスポートの書式を変更しました。具体的には全ての行にステップ番号やメッシュ要素名称をつけるようにしました。
  • ナビゲーション「モデル特性|フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出す画面において、小さな断面要素(たとえば鉄筋1本)が多数配置されていると、接続点が多数表示されて断面要素が選択されている状態(ハイライト、選択)が識別困難な場合がありました。接続点を描画する/しないの設定を設けました。
  • ナビゲーション「モデル特性|アウトライン|アウトラインサムネイル」とナビゲーション「フレーム要素の断面|断面サムネイル」から呼び出した画面で右クリックメニューからを呼び出した「プロパティ|2D入力グリッド」において、「グリッドの表示、クロスカーソルの表示、現座標の表示」のチェック状態をレジストリに記録するようにしました。これにより、他のアウトラインや断面を呼び出したときに以前の設定状況が反映された状態で呼び出されます。
  • FEM解析後のシーケンス結果「抽出キー」のカテゴリ「断面力」に曲率の抽出キーを追加し、さらにカテゴリ「曲率」に断面力の抽出キーを追加しました。これにより、曲率が最大最小となるときの軸力の値や、断面力が最大最小となるときの曲率の値を確認することができます。
  • ナビゲーション「節点と要素|ケーブル要素」の入力で張力に負の値が入力可能でしたが、張力は常に正で入力するので、負の値が入力された場合は赤表示とし、FEM解析実行時はモデルチェックを行って計算できないようにしました。
  • 入力データの出力「断面」において、材料毎の面積、鉄筋量、鉄筋径、本数の情報を出力するようにしました。
  • 荷重ケース結果、シーケンス結果、固有値解析結果において材料色をモデルに適用するようにしました。具体的には、ナビゲーション「表示設定|節点・要素」において「断面」の列にチェックを入れてソリッド表示した後に「色」の列にチェックを入れた場合に、材料色表示をモデルの描画に適用するようにしました。
  • 節点や要素などの表入力画面(テーブル)の「状態」列において、スクロールしながら複数選択すると自動的に上方へスクロースされて操作が不便でしたので自動的にスクロールしないように改善しました。また、「状態」列で一度選択したセルを再度CtrlキーやShiftキーを押しながらクリックすると選択を解除できるように改善しました。
  • FEM解析後の変形性能基準のモデル図を断面付きで表示(ソリッド表示)させた場合において、表示設定を材料色表示に指定することで、弾性梁要素や線形弾性の平板要素を材料で指定された色を使って描画するように改善しました。
  • 変位図などをアニメーション録画する時にグリッドを表示させた場合はその状態で録画するようにしました。
  • H29道示IIIのPC部材に対する詳細レポート出力に、コンクリートのクリープ・乾燥収縮・鉄筋拘束を考慮していないこと、コンクリートの斜引張応力度σIdは鋼材無視した条件で算出していることを明記しました。
  • モデル図に要素名称を描画するとき、要素名称を四角形で囲むかどうかの設定を追加しました。

プログラムの不具合修正

  • 非線形平板要素の鉄筋構成則を正しく更新していなかった不具合を修正しました。具体的には、ひび割れ面と鉄筋軸とがなす角度に応じて、ひび割れ発生後の鉄筋構成則を再設定していませんでした。また、破壊パラメータK0に応じた低減係数wをコンクリート構成則に正しく適用していない不具合および同低減係数wを圧縮側だけでなく引張側にも適用していた不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「固有値解析と減衰|減衰定数」において平板要素(メッシュ要素の単位)の減衰定数を入力できない不具合を修正しました。
  • ばね要素の照査に関して、平均荷重ケースの絶対値(ABS)の算出方法を修正しました。従来は、各ランの絶対値(ABS)を合計してラン数で割ることにより算出していました。これはばね特性が非対称の場合には適用できませんでしたので、各ランの正側最大(MAX)の平均値と各ランの負側最大(MIN)の平均値をそれぞれ求め、それらの絶対値が大きい方を選び、符号を維持するようにしました(シーケンス結果の抽出ではこのように処理されていました)。これらの変更により、非対称なばね特性では従来の平均の絶対値(ABS)の照査結果が変わることがあります。
  • 複数の活荷重領域が定義されており、かつ、計算しない活荷重領域が設定されているf3dファイルを読み込むと、計算しない活荷重領域を計算するように変更できない問題を対策しました。具体的には各活荷重領域に計算する/しないの設定を追加しました。
  • 荷重値の設定が不完全な場合(全体座標系か要素座標系の指定無、荷重の方向ベクトル指定無)にFEM解析するとin.xmlを作成できないというエラーが発生していました。荷重値の設定が不完全な場合を検出して適切なエラーメッセージをだすようにしました。
  • ナビゲーション「照査設定|橋脚残留変位照査」または「部分係数設計|橋脚残留変位照査」を設定して照査を行い、詳細レポート出力したときの印刷プレビュー画面においてCRが常にゼロと表示される不具合を修正しました。
  • 変位図有りの変形性能基準をソリッド表示無しで表示させると、M-φ要素の断面の方向が正しく描画されていない不具合を修正しました。
  • 標準出力のレポート出力において、「曲率照査|M-φ詳細」にチェックを入れて印刷プレビュー画面を呼び出すとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • FEM解析後のシーケンス結果「ラン」において、減衰要素の数値結果(変位、力、速度)をレポートリストに追加しても数値が正しく追加されていなかった不具合を修正しました。
  • 共通ファイル形式(*.ess)でエクスポートされたPFD照査要詳細入力のデータ(材料、アウトライン、断面、PFD照査用詳細入力を含む)を「貼付けデータを維持」(置換)にてインポートすると、アドレス違反エラーが発生する場合がある不具合を修正しました。
  • 標準出力のレポート出力「ばね要素照査」において、「ばね要素照査」にチェックを入れてレポート出力を行うとアドレス違反エラーが発生する不具合を修正しました。
  • フレーム要素時刻歴結果「モーメント-曲率」の「骨格」にチェックを入れるとM-φ特性の骨格曲線がグラフ領域を超えて描画される不具合を修正しました。
  • リボン「照査結果」の「断面照査」において、「ナビゲーション|示方書条項」を切り替えると「整数のオーバーフロー」エラーが発生する不具合を修正しました。
  • ナビゲーション「部分係数設計」において、H29道示III 6.2.2(RC部材の鋼材耐久性)に関する照査のうち、部材軸方向鉄筋に対する制限値が正しくない不具合を修正しました。断面要素に対してデフォルト値を100N/mm2とし、任意設定で変更できるようにしました。
  • 断面照査の詳細レポート出力において、プレストレス力及び軸方向力によるコンクリートの応力度が引張縁で0となる曲げモーメント「Mo」の計算式中のyとσceの数値が正しく表示されていない不具合を修正しました。また、Moとσceの計算式中の+と-を修正しました。Moの値自体は正しく計算されていますので、計算結果は変わりません。
  • 平板要素断面力のコンタ切断図の2次元図の符号が正しくない場合がありましたので修正しました。
  • 平板要素を作成するときに平板モデルジェネレータ「円盤」を使って四角形1次要素を指定すると、円の中心部分に三角形1次要素が生成されるべきでしたが、三角形2次要素が生成されていた問題を修正しました。
  • H29道路橋示方書「5.2.7 せん断力を受ける部材の設計(3)」の照査において、コンクリートの平均せん断応力度τmが正しくない不具合を修正しました。
  • 断面作成時に「簡易形状RC断面」で作成した断面を使用した「詳細用詳細入力」やM-φ特性を自動複製するとエラー「Attempt to access a default object...」が発生していた不具合を修正しました。
  • ファイバー断面の入力画面でメッシュの分割方法を「円形グリッド」にしたときに、インフォメーション列の書式説明が抜けていた不具合を修正しました。

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