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Ver 11.2.0以降では、Rayleigh減衰曲線を表示するためのグラフに関する便利な機能が搭載されています(図1、図2)。 軸変換 |Y軸回りの回転方向 ここにチェックを入れると、全体Y軸回りの角度を入力できます。 角度の正負は、全体Y軸の終点側から原点をみたときに反時計回りが正です。角度を入力すると、その角度方向での「累積有効質量比、有効質量比、有効質量、刺激係数」が算出されます。 その角度方向が新しいX軸になりますので、ダッシュがついた「X'」という表現になります。全体座標系X-Y-ZがY軸回りに回転するので、新しい座標系軸が「X'-Y'-Z'」と表現されます。 たとえば、図3のような曲線橋が図4のように一方向に揺れるモードの場合は、その方向で算出した有効質量や有効質量比が最大となります。 この例では19.9度と入力することで有効質量比が最大値(64%)となりました。揺れる様子を平面的にみると図5の緑色矢印のように約20度の方向で揺れていることがわかります。 最大振動数 ここにチェックを入れると、グラフの横軸の最大値を指定できます。 例えば、道路橋示方書V耐震設計編では、固有周期のグラフ範囲が0.1sから5sの間です。これより、振動数の最大値は10Hzです。10Hz以上のモードは高振動なのでグラフの範囲から除外したい場合に設定します。 グラフ化の対象設定 ここにチェックを入れると、グラフに表示する有効質量比の最小値を設定できます。入力された最小値を下回るモードはグラフ化されなくなります。 グラフ化の方向設定 この設定は、[グラフ化の対象設定]にチェックを入れている場合に設定可能になります。 Allは、X方向、Y方向、Z方向のすべてを考慮したモードをグラフに描画します。 X方向にすると、「グラフに表示する有効質量比の最小値」以上かつX方向のモードのみをグラフに描画します。 Y方向にすると、「グラフに表示する有効質量比の最小値」以上かつY方向のモードのみをグラフに描画します。 Z方向にすると、「グラフに表示する有効質量比の最小値」以上かつZ方向のモードのみをグラフに描画します。 「軸変換 |Y軸回りの回転方向」で角度を入力している場合は、新しい座標系軸を「X'-Y'-Z'」に対して上記が描画されます。 |
(Up&Coming '26 新年号掲載)
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