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 サポートトピックス・FEM Engineer's Studio®

ケース載荷とシーケンス載荷の違い

保守・サポートサービス関連情報

Engineer’s Studio®の解析の種類は2つあります。ケース載荷とシーケンス載荷です。ナビゲーション「モデル特性|解析設定」の荷重載荷方法でどちらかを指定します(図1)。

解析設定において、材料特性を「非線形」にすると自動的にシーケンス載荷になります。これはケース載荷では非線形を考慮できないからです。

解析設定において、幾何学的非線形を「大変位」にすると自動的にシーケンス載荷になります。これはケース載荷では幾何学的非線形を考慮できないからです。

図1 解析設定

ケース載荷

ケース載荷は、複数の基本荷重ケースや組合せ荷重ケースの単位で解が得られます。それぞれは独立していますので、たとえば、基本荷重ケースが100個あれば、100個の解が得られます。弾性解析のみ行えます。また、活荷重(影響線解析)が可能です。

図2は、基本荷重ケースの結果の例です。


図2 ケース載荷の例

図3は、活荷重(影響線解析)の結果例です。


図3 活荷重(影響線解析)の例

シーケンス載荷

シーケンス載荷は、図4のように少しずつ荷重を増加していく、あるいは途中で荷重を減らしていく(除荷)ような解析を行う荷重の与え方です。ステップ解析のための荷重とも言えます。

たとえば、100ステップの載荷方法をシーケンス荷重で定義します。それに、支点条件を加えて、「ラン」という単位で計算します。解もランの単位で得られます。また、図5のように動的解析もシーケンス載荷です。シーケンス載荷では、線形弾性解析だけでなく、非線形解析も可能です。


図4 単調増加の設定


図5 動的解析の結果

(Up&Coming '23 新年号掲載)

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