Support Topics
 サポートトピックス・Shade3D

DXF形式を適切にインポートする

保守・サポートサービス関連情報

Shade3Dでは、テキスト形式(R12のバージョンの指定が必要)で保存されたDXF形式を読み込むことができます。DXFは多くのソフトウェアで対応し、形状の入出力を行う際に利用されるファイル形式の一つですが、作成したソフトウェアの仕様や機能の違いにより、細かい点で相違が発生する場合がございます。

そのため、DXFをインポートする際は作成したソフトウェアとShade3Dの相性を事前にテストすることをお勧めするとともに、今回は、他のソフトウェアで作成したDXFをShade3Dにインポートした場合のデータ解釈や注意点をご紹介させていただきます。

Shade3Dへインポート

DXFで定義された双3次のベジェ曲線は自由曲面、Spline曲線はNURBSとして読み込まれ、それ以外の曲面はポリゴンメッシュとして読み込まれます。

また、Shade3Dに読み込まれたベジェ曲線は、接線ハンドルの無い自由曲面になりますが、ツールボックス>編集>「スムーズ」、ポリゴンメッシュは、ツールボックス>編集>メッシュ>「サブディビジョンサーフェス」を利用することで滑らかにすることができます。


図1 スムーズ 図2 サブディビジョンサーフェスメニュー

データの解釈

Shade3DへDXFをインポートされたデータは以下のように解釈されます。


LAYER/BLOCK

パート

VIEW

VIEWのWCSにおける目標点をShade3Dのカメラの 注視点とする

VPORT

VPORTの目標点をShade3Dのカメラの注視点とする

LINE(線分)

2点からなる線形状

POINT(点)

無視

CIRCLE/ARC(円/円弧)

円(※楕円は未対応)

TEXT(文字)

無視

POLYLINE/
LWPOLYLINE/
VERTEX

ポリゴンメッシュ、または、線形状
(※VERTEXのふくらみには未対応)

3DFACE/SOLID/
TRACE

閉じた線形状

INSERT

オブジェクトまたはパートオブジェクト

インポートの際に表示される「DXFインポート設定」

「色番号で分類」と「ブロックをパートとして読み込み(不正ブロックも読み込み)」は、どちらか一つのみ設定してください。二つ同時にチェックボックスをONにした場合はパート分けが「ブロックをパートとして読み込み」を優先します。


図3 DXFインポート設定

●「色番号で分類」チェックボックス

チェックをオンのときDXFを作成したソフトウェアで同じ色(色番号)で分類したレイヤーと形状を同じパートへインポートします。

●「ブロックをパートとして読み込み」チェックボックス

チェックをオンのとき、複数の形状をブロックとして1つのオブジェクトとしている場合は、ブロック毎にパートへ分類してインポートします。チェックをオフのとき、ブロックを考慮せずにレイヤー毎をパートに分類しインポートします。

●「入力形式」ポップアップメニュー

「3D図面」を選択している場合は、通常の3D面図へ形状をインポートします。

「2D図面」を選択している場合は、「2D図面パート」へインポートされ、2D図面ビューに形状が表示されます。


注意点

Shade3Dの初期設定ではDXFの単位をミリメートルとしてインポートします。

新規シーンファイルへインポートするとDXFを制作したサイズと画面の拡大率が異なりインポートした形状が極端に小さく表示される場合があります。図面の「ビューコントロールバー」>「◎」(フィット)をクリックすると、選択形状が図面に収まる拡大率で表示されますのでインポートした際はご活用ください。



最後に

Shade3Dに関する様々なテクニックや情報を「Shade3Dナレッジベース」にて公開しています。操作や表現に迷ったら、是非ご活用ください。


(Up&Coming '22 春の号掲載)
戻る
Up&Coming

FORUM8

LOADING