未来を可視化する
長谷川章のアート眼
   社会の未来を語るキーワード「シンギュラリティ」をテーマに、
長谷川章氏のアート眼が捉えるものを連載していきます。
人類が生命を超え、加速する未来を可視化する鍵を探ります。
vol.18
 

長谷川 章(はせがわ あきら)氏
中国中央電視台CCTVのステーションロゴを始めNHKのオリンピックオープニング(1996)、ニュースタイトル、TV-CMなど数千本の制作してきた長谷川章が、日本人の持つ無常の精神から空間・環境のアーティスティックなソリューションであるデジタル掛軸を発明し今日のプロジェクションマッピングの創始者となった。

 Akira Hasegawa

息子への応援歌

社会?や世界?といったものは、実際にそこにはそれは無く概念にすぎません

とすると、社会や世界や宇宙は人の数だけさまざまにある!
このことは、「私は、宇宙」、「宇宙は、私」と言ったことになりましょう

すると、美しい女、絵画、風景、美味しいものなどはそれを食べて味わった人々の感覚によって生まれたものです

「芸術、それを観るそれを聴く者達のこころの中に咲く花であろう」

つまり、味覚をはじめ美感、触覚などすべての感覚は作家側ではなく其れを見た人、読んだ人、一人一人の感性と心のなかに生まれたものと言えましょう

大人に成長しても、生活が保証されれば、誰もが赤ん坊と同じく無心でいられるのではないだろうか?

ガウディはスペインのモンセラッセ大自然自の岩山から、パウロ ピカソは時代時代の恋人から、サルバドール ダリは奥さんの朗読する宇宙論を横で聴きながら描いた溶ける時計?溶ける時間、、、

アートであったり名作、名文、それらは全てそれを聴く側見る側の心の中で共鳴してうまれたものと言えましょう

とすると作家たる者、事の仲介者としてどこから作品のネタまたは種子を得ればよいのか?

家族、友人、恋人、政治、子供たち、戦争、事件、仕事、災害、などなど、御縁により結ばれるものは多々あります
これら社会がとりもつすべては大自然のなかで起こったことです
とすれば事のこたえは全ては大自然にあると包み込み捉える事が出来ましょう


社会の出来事を産物としてマイニングすることより大自然からマイニングする事が
いかに新しくまたオリジナリティに満ち溢れているのです

大自然、それは生き物にとってまさに宝の山々なのである

これを、地福、御加護、地福、御縁、としましょう
 

アハ白山

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(Up&Coming '23 新年号掲載)

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