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一般財団法人 VR推進協議会は、様々な産業分野での活用と発展のため、メーカー・大学などの研究者・エンジニアに開放するVRを利用したバーチャルなプラットフォームを提供することを目指し、各種活動を展開します。
日時:2025年6月4日(水)14:00~
会場:ホテルグランヴィア広島 4階「悠久」
VR推進協議会では、VRデータのオープン化や共通基盤作りの体制を官民挙げて推進することを目的として、これまで、第1回北海道(2018年6月)、第2回秋田(2019年4月)、第3回大阪・第4回東京(2022年6月)、第5回名古屋(2023年9月)、第6回仙台(2024年6月)を、いずれも法人会員のフォーラムエイト協賛により開催してきました。7回目となる今回は広島で実施。インフラDX、VR活用について、専門家の皆様よりご講演いただきました。
特別講演1「i-ConstructionとインフラDXの推進」
国土交通省 中国地方整備局 中国技術事務所 副所長(機械)
山口 巧 氏
山口様は、約30年に渡る国交省での現場経験を通して、広島におけるダム建設やしまなみ海道の橋梁建設など、それぞれの時点での最新技術によるICT施工の事例を紹介すると共に、労働人口やインフラ投資の減少によりi-constructionの必要性がいっそう増していることを説明。インフラDXの推進には技術者の育成が不可欠であることから、インフラDX推進センターにおいて技術の底上げに向けた取り組みを行っていることや、第3回VRシステムオブザイヤーを受賞した「バックホウMG/MC体験シミュレータ」の事例を紹介し、将来の省力化、生産性向上のためのVR、DX技術の役割を強調しました。
特別講演2「VRで拓く、新しい地図」
日本大学 理工学部土木工学科 教授
関 文夫 氏
VR・デジタルプラットフォームが社会実装フェーズに移行したことを受けて、デジタル空間上での道路空間整備の検討事例や地下空間の施設管理、地下街のナビゲーション等の事例を紹介しました。また、3DVRシミュレーションコンテストについて、2022年の第1回から現在までの受賞作品を振り返り、VR活用事例の変遷を創成期から発展期までの5段階に整理。合意形成ツールから、設計、計画、研究、広報、災害、技術開発、教育、医療等の様々なシーンに活用分野を広げ、高度なデジタルツインの実装まで進展してきた過程を総括しました。さらに、これらの内容と併せて、自ら監修を務める、VR推進協議会の編著による書籍『3D・VRシミュレーションコンテスト総覧』(2025年11月出版予定)を紹介しました。
当協会会員であるフォーラムエイトが主催する「第24回3D・VRシミュレーションコンテスト」の応募作品の中から、最も優れたVRシステムを表彰する「第4回VRシステムオブザイヤー」の審査を実施(過去の受賞システムで現在稼働中のものも対象とします)。受賞作品はデザインフェスティバル2025において発表いたします。
トロフィー/賞状/通販ギフト券(30万円分)
日時:2025年6月4日(水)~5日(木)
会場:夢メッセみやぎ
6月4日、5日に夢メッセみやぎで開催されました「EE東北 '25」にVR推進協議会として出展いたしました。今回は、VR推進協議会の活動とあわせて会員企業による技術・事例を中心に展示いたしました。中でも体験型展示システムでの出展が盛り上がり、多くの方から好評でした。
国土交通省東北技術事務所 展示システム
DX研修用デジタル教材・除雪シミュレータ
2023年VRシステムオブザイヤー
インフラDX推進に向け、若手技術者向けにVR・AR教材や各種シミュレータを用いた研修コンテンツです。通路に面していたこともあり、多くの方に興味を持っていただけ、ご体験いただきました。中には除雪者の人材育成の効率化に向けて是非導入したいとのご相談もあり、大変好評でした。
会員企業による展示
秋田県にかほ市/株式会社テクノス秋田
にかほ市北前船再現VRシミュレーション
第20回3DVRコンテスト 審査員特別賞受賞
にかほ市への来訪意欲創出を目的に作成。江戸~明治時代頃に航行していた、北前船の様子を再現。鳥海山を望む視点でのVR航行体験やメタバニアF8VPSによる来訪前の体験VR、鳥海山の過去の山体崩壊を体験可能なARも展開しています。
エスクラフト
メタバースセキュリティオンライン講習
秋田大学/秋田県産業技術センター
株式会社フォーラムエイト
メタバース体験
3つのメタバースを体験できるブースを用意。こちらも多くの方に興味を持っていただけ、教育や講習向けのメタバース空間の構築から、点検管理目的でのご利用のご相談もありました。
新刊書籍発売予定! | 「3D VRシミュレーションコンテスト総覧2002-2024」 2025年11月発売予定 |
VR推進協議会が監修する本書では、フォーラムエイト主催「3D・VRシミュレーションコンテスト」の過去22年間の全受賞作品をカテゴリー別に収録。時代ごとの動向、審査員による評価やコメント、印象的な作品の特徴などを通じて、コンテストの歩みとVR技術の進展を一望できる内容となっています。
(Up&Coming '25 盛夏号掲載)
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