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サポートトピックス・Shade3D | ||
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Shade3D Standard / Professional Ver.22以降の製品では、レンダリングの際に発生する「高周波ノイズ」を効率的に除去するAIノイズ除去機能が搭載されました。 本機能では、「パストレーシング」「GPUレイトレーシング」に対応し、設定を有効にすることで複雑な調整や設定を行うことなくノイズのないイメージを、高品質、かつ、高速にレンダリングすることができます。 また、2024年7月末にリリースされたShade3D Ver.25では、これまで未対応だったBasic版へAIノイズ除去機能が搭載され、3DCGの懸念事項である高品質なイメージ = レンダリングが長時間化するリスクを減少させることができるほか、Standard以上の製品では、品質の調整やGPUによる高速処理や品質の調整が行えるようになっています。 今回は、Shade3D Ver.25より採用されたAIノイズ除去の仕様やグレードによる違いを解説します。 AIノイズ除去で改善する高周波ノイズとは? 大域照明:パストレーシング(イラディアンスキャッシュなし)、光源の影、面光源、線光源、ラフネス(表面材質)等のレンダリングでは、レンダリングの特性上、高周波ノイズが発生しやすいです。 図1がパストレーシング(イラディアンスキャッシュはOFF)のレンダリング結果で、向かって右側は高周波ノイズが発生していますが、左側はAIノイズ除去をONにした結果で高周波ノイズが消えています。AIノイズ除去はイラディアンスキャッシュ、ラジオシティのような複雑な設定の調整が不要で、大域照明のパストレーシングの際に、大幅なスピードアップ・レンダリング品質の向上を見込む制作が行えます。 BasicとStandard以上の違い Shade3D Standard Ver.25以上のグレードでは、GPU動作/品質設定/マルチパスレンダリングに対応し、制作状況に応じた細かな設定を調整することができます。 「GPUを使用する」をONにするとGPUを利用した高速な処理を実行することができます。(対応するGPUについては、Shade3D Ver.25の動作環境をご確認ください) 品質設定は「高速」「バランス」「高品質」より選択することができ、アニメーションのテストレンダリングなど、多数のレンダリングの品質低下を抑えつつ実行したいときにご活用いただけます。 また、「マルチパスレンダリング(Standard以上のグレードに搭載)」で生成される各種パスの画像のノイズも除去できるので、画像処理ソフトを利用する際などにも効率的に実務を行うことができます。 Shade3D Basic Ver.25では上記設定には対応していませんが、「高品質」に相当した品質設定で「AIノイズ除去」をご利用いただけます。 最後に Shade3Dに関する様々なテクニックや情報を「Shade3Dナレッジベース」にて公開しています。操作や表現に迷ったら、是非ご活用ください。 |
(Up&Coming '24 秋の号掲載)
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