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サポートトピックス・CAD/UC-1シリーズ | ||
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本製品では、破壊抵抗曲げモーメントの計算方法や発生位置の入力方法について、多くのお問合せをいただいています。今回は、鉄筋コンクリート橋脚において、かぶりコンクリートの剥落を考慮した計算を行う場合に必要な「破壊抵抗曲げモーメントの発生位置」の入力について解説します。 「破壊抵抗曲げモーメントの発生位置」入力の目的 道路橋示方書・同解説 (以下、道示)では、鉄筋コンクリート橋脚における、かぶりコンクリートの剥落について以下のように記載されています。 「鉄筋コンクリート橋脚の場合、破壊までの挙動とは、耐荷力を喪失するまでの挙動であり、かぶりコンクリートが剥落し、軸方向鉄筋がはらみ出した後に軸方向鉄筋が破断する等」(道示V P.150) 「安全側の配慮と設計における簡便さから、限界状態2又は限界状態3に達するとき(中略)圧縮側のかぶりコンクリートは圧縮応力を分担しないと仮定されている」(道示V P.192) 本製品は、コンクリートの終局ひずみが発生する位置(断面圧縮縁から最圧縮縁の軸方向鉄筋位置までの距離)が入力されることで、発生位置より圧縮側のコンクリートは圧縮応力を分担しないと仮定し、破壊抵抗曲げモーメントを算出します。これにより、かぶりコンクリートの剥落を考慮した計算が可能です。 「破壊抵抗曲げモーメントの発生位置」の入力 以下に本製品での入力の流れをご説明します。 1.入力画面(図2)の[照査設定|基本設定|準拠基準]から、「準拠基準:道示Ⅳ」を選択します。 2.「コンクリートの応力度―ひずみ曲線」の「中詰めコンクリートとして適用」にチェックします。 3.入力画面(図3)の[照査設定|曲げ関係]タブにて、「破壊抵抗曲げモーメント」の「発生位置」(一般に最外縁鉄筋のかぶり)を入力して下さい。 「破壊抵抗曲げモーメント」の計算 本製品では、「発生位置」の入力を下記の解析フローに基づいて使用し、収束計算によって破壊抵抗曲げモーメントを算出します。 ・解析フロー
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(Up&Coming '24 春の号掲載)
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